- 2024 . 11 «
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
- 6
- 7
- 8
- 9
- 10
- 11
- 12
- 13
- 14
- 15
- 16
- 17
- 18
- 19
- 20
- 21
- 22
- 23
- 24
- 25
- 26
- 27
- 28
- 29
- 30
- 31
- » 2025 . 01
Category : 未分類
東奥日報に第9師団の偵察隊と戦車隊の整理についてコメントしました。一面記事で使われています。
なお、WEB版にも出ています。
「WEB東奥」はこちらです。
・ 「陸自が弘前駐屯地の定員を15%削減方針」(会員向け)
YAHOO提供記事はこちちです。
・ 「陸自弘前駐屯地(青森県)、定員190人減 第9偵察隊を廃止、岩手に移転」
昨日夕方に「戦車削減で南西シフトとは直接の関係はないけど、両者は全く無関係ではないです」とコメントした内容です。
ただ、「16式と87式偵察車の関係は説明し難いよね」と記者さんと相当、まずは20分くらい話しました。「16式は87式の後継ではないけど、87式の後継計画はどうせポシャるから実質は後継かなあ」とか。
あとは将来見通しもですね。「旧式化したとはいえ87式も多分、今後も相当の間残る」「軽くて運転も楽で、コマツだからエンジン廻りは壊れないだろうとかあるのではないか」みたいな話です。ほかにも「偵察隊が師団司令部から離れた場所にあるのも不便だよね」とか「そもそも多賀城の連隊のうち二個が八戸とか駐屯地と部隊配置は相当無理しているよね」とかも話しましたか。
それから1時間後にまた電話となったのですが、 なによりも1面記事でコメント欄の制約があるので大変そうでした。あの文字数、175字で「コメントに間違いはない」かつ「概ね正しい」記事を作るのは相当の経験が必要だなと。その記事案を耳で聞きながら「先行師団の例を出すよりも「なんでニコイチにするの?」が優先だよね」と思いましたです。
■ 周總理の指導
あとは、シグナルを明示するのも新聞仕事だよねと。記事において弘前市長の談話を取ってきて、市としての反応を提示したのはやはり伝統ある県紙であり地元紙だなと。
ちょうど読んだ雑誌にあったけど、新華社はそれに失敗して周恩来總理の指導を受けている。
ことの起こりは国交正常化前の上海バレー団の東京公演なのだけれども。田中角栄が文化庁の役人を差し向けたことがあった。でも、新華社はそれを特出しなかった。
それに対して周総理は叱責した。
「『田中首相が政府関係者を派遣してバレエを見せたのは政治であり、その意思表示であり、私たちへの呼応なのだ。この記事は政治を全く分かっていない』」
「『田中首相の政治姿勢を示す文化庁関係者の出席を、なぜ記事の冒頭、もっといえば見出しに出さなかったのか』」
というものだ。これは今月の日本語版の『人民日報』に出ている。*
まあ、今でもそういう新聞とかいっぱいあるけどねえ。自衛隊関連だと自衛隊が言うことをそのまま掲載する。そして、それがどのような影響をもたらすかまでは書かないアレね。それにより影響を受けるところの反応を見てこないのだけれども。やはり何が政治なのか、シグナルなのかといった問題意識はないなあとは思うものです。
* 張雲方「農村から突然の支局再建へ」『人民中国』(835)(人民中国雑誌社,2023年)pp.42-43.
なお、WEB版にも出ています。
「WEB東奥」はこちらです。
・ 「陸自が弘前駐屯地の定員を15%削減方針」(会員向け)
YAHOO提供記事はこちちです。
・ 「陸自弘前駐屯地(青森県)、定員190人減 第9偵察隊を廃止、岩手に移転」
昨日夕方に「戦車削減で南西シフトとは直接の関係はないけど、両者は全く無関係ではないです」とコメントした内容です。
ただ、「16式と87式偵察車の関係は説明し難いよね」と記者さんと相当、まずは20分くらい話しました。「16式は87式の後継ではないけど、87式の後継計画はどうせポシャるから実質は後継かなあ」とか。
あとは将来見通しもですね。「旧式化したとはいえ87式も多分、今後も相当の間残る」「軽くて運転も楽で、コマツだからエンジン廻りは壊れないだろうとかあるのではないか」みたいな話です。ほかにも「偵察隊が師団司令部から離れた場所にあるのも不便だよね」とか「そもそも多賀城の連隊のうち二個が八戸とか駐屯地と部隊配置は相当無理しているよね」とかも話しましたか。
それから1時間後にまた電話となったのですが、 なによりも1面記事でコメント欄の制約があるので大変そうでした。あの文字数、175字で「コメントに間違いはない」かつ「概ね正しい」記事を作るのは相当の経験が必要だなと。その記事案を耳で聞きながら「先行師団の例を出すよりも「なんでニコイチにするの?」が優先だよね」と思いましたです。
■ 周總理の指導
あとは、シグナルを明示するのも新聞仕事だよねと。記事において弘前市長の談話を取ってきて、市としての反応を提示したのはやはり伝統ある県紙であり地元紙だなと。
ちょうど読んだ雑誌にあったけど、新華社はそれに失敗して周恩来總理の指導を受けている。
ことの起こりは国交正常化前の上海バレー団の東京公演なのだけれども。田中角栄が文化庁の役人を差し向けたことがあった。でも、新華社はそれを特出しなかった。
それに対して周総理は叱責した。
「『田中首相が政府関係者を派遣してバレエを見せたのは政治であり、その意思表示であり、私たちへの呼応なのだ。この記事は政治を全く分かっていない』」
「『田中首相の政治姿勢を示す文化庁関係者の出席を、なぜ記事の冒頭、もっといえば見出しに出さなかったのか』」
というものだ。これは今月の日本語版の『人民日報』に出ている。*
まあ、今でもそういう新聞とかいっぱいあるけどねえ。自衛隊関連だと自衛隊が言うことをそのまま掲載する。そして、それがどのような影響をもたらすかまでは書かないアレね。それにより影響を受けるところの反応を見てこないのだけれども。やはり何が政治なのか、シグナルなのかといった問題意識はないなあとは思うものです。
* 張雲方「農村から突然の支局再建へ」『人民中国』(835)(人民中国雑誌社,2023年)pp.42-43.
Trackback
Comment
22:29
きらきら星
URL
編集
基地警備に関する文谷さんのご主張はもっともだと思います。ただ、名前どころか記事の掲載先まで明記された上でケチョンパにされた約2名のお立場を考えたら、なんと言うか、そのう。
Re: タイトルなし
00:19
文谷数重
URL
編集
公表した以上は批評の対象となりうるわけですから