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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

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2017.10
06
CM:0
TB:0
23:46
Category : 未分類
 ネパールのダカ織についての記事を読んだ。今月の『みんぱく』に掲載された高橋由子さんの記事だ。

 中身は産業化と伝統製法の差異。西ネパールのパルパでの産業化された機械織と東ネパールのテータトゥムにおける手織にある差異を示すもの。パルパはインド人労働者が産業に従事していてネパール人は織ってもいない。テータトゥムはオバちゃんたちが暇をみて織っている。商店店番で暇な時にパタンパタンと織る。値段は当然、西のほうが高い。言外に高級品であると行った示唆もある。

■ 人力で織っても、道具を使えば機械織
 それはそれでいいのだが。「手織りでも、機械で織ってるんじゃないか?」とふと思った。

 原義からすれば、なぜなら「布を織る道具」は全部「機械」だからだ。「機」は「織る道具」を指す。訓も「はた」「はたおり」「はたおりき」とすべて布を製造するマシーンの意味でしかない。「械」は「からくり」の義の通りマシーンをさすが、これも比較的簡単な構造も含む。アフリカの水平機も腰当ての織道具も機械ではある。

 だから指だけ、鉤棒だけで布を作らないかぎり、すべては機械で織ったことになる。

 面倒なことを承知で言うが「機械織じゃないよ手織だよ」は成立しないわけだ。


■ がれき焼却施設に似る
 このあたり、何に似ているかといえば「がれき」か。

 漢字で書くと「瓦礫」である。、建築が燃えた燃え残り、あるいは水難で流されたあとの大比重建材の意味である。

 だが、今では「建築物、工作物が壊れた成れの果て」と言った意味に使われている。

 つまりは木材を含む概念となった。建材中の多数を占めているため、廃材である「がれき」の多数は木材が占めることになった。

 だから「がれき焼却」といった珍妙な用語ができた。震災後の建築系廃棄物処理のことだ。

 手織と機械織の対比は、この瓦礫と「がれき焼却」に近いものだ。全くどうでもいい話だけれども。



*   高橋由子「ネパールの異なるふたつのダカ織」『みんぱく』2017.10(国立民族学博物館、2017.10)pp.18-19.

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