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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

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2011.08
07
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03:35
Category : 映画
昔のMIXI日記からサルベージ


映画の『八甲田山』観たのだが、不図思いついた。
無理に軍隊だけで八甲田山を超える必要はなかったんじゃないかな、と。

映画の中で、集落の長老が「隊長さん、露営なんてしないで、村に泊まってください、準備もできてますから」というシーンがあります。「自分たちの倅が軍隊に入っている。軍隊をもてなすことは、自分たちの倅をもてなすことだ」って心情があったわけです。

軍隊も、それに素直に従えばよかったのではないか、と。

『八甲田山』は映画ですが、戦前の日本では、国民が軍隊を助けようとする例は当たり前でした。戦前までは「天皇の軍隊」とは、天皇の臣民と一体にある「国民の軍隊」でもあったわけです。そして、徴兵制と郷土連隊主義の連結は、徴兵制は好ましくない制度だと思うのですが、国土防衛戦では無類の力を発揮するのです。

だから、ロシアと戦争になっても、無理して軍隊独力で八甲田山を通行する必要はなかったのではないかと思うのです。

だって「ロシアと戦になって、自分たちの倅が、兄弟が、亭主が自分たちを守るために軍隊に取られた」事態になったら、村々は軍隊を助けないわけがないからです。
「国民のものは針一本、糸一筋も盗まない」天皇の軍隊、国民の軍隊であるかぎり、何があっても国民は軍隊を助けますよ。

よしんば戦争になって、ロシア海軍力によって青森県の沿岸部が通行不能になり、軍隊が山越えをしなければならなかったとします。
でも軍隊が、あるいは国家が薪炭と糧食さえ用意すれば「自分たちの倅のために」村方で寝食は準備してくれるはずです。
だから、八甲田山越えも、地元の支援を前提にしてもよかったのではないか、と思い付いたわけです。

映画の本筋とは全然関係のない話ですけれども。

2007年10月29日 MIXI日記より

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