- 2024 . 11 «
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
- 6
- 7
- 8
- 9
- 10
- 11
- 12
- 13
- 14
- 15
- 16
- 17
- 18
- 19
- 20
- 21
- 22
- 23
- 24
- 25
- 26
- 27
- 28
- 29
- 30
- 31
- » 2025 . 01
Category : 未分類
自称リアリズムの人々は、想像上の基地反対派を馬鹿にしようとする。大概は反対派の中で少々ズレた御仁のミス的発言を掴まえて「基地反対派はお花畑」という。まあ、「お花畑」自体が彼ら特有の言い回しだけどね。
だが、それを言い出す御本尊が非現実的な発言をしていることも多い。例えばこれである。
(名前を出すのもアレだから 出元のリンク)
本人の言う現実的なプランも、想像上反対派への非現実的評価も相当にズレているし、そもそも実際の基地返還後の土地利用スキームもご存じない。その意味で、リアリズム気取りのリアルはこんな程度といった中身になっている
平成の御代になって「巨大コンビナートなり物流拠点ならまあそれなりに考えて」いるというのは、ズレている。60-70年代の地方開発で頭が止まっている。今どき、裏日本の過疎地方でも、経済振興でコンビナートやら物流空港・大規模港湾と言えば笑われることに気づいていないのだろう。
また「『巨大ショッピングモール』とか『リゾート施設建設』による集客能力」の時間的低下を指摘して悦に入っている。だが、沖縄の産業構造から観光産業やサービス用に土地を割くことは悪くはない。今どき建設費も回収できないコンビナートよりもよほどマシである。そもそも沖縄中南部は土地流動性が高い。利用可能な土地が少なく、地代も高いためだ。利用率が下がった土地については、より高い利益を見込める用途に転用される。集客率が悪くなってもそうなるだけの話である。
なによりも、基地返還のスキームを理解していない。旧軍用地の廃止とその後の土地利用については、概ね軍転法に準じたスキームが構築されている。1/3を国に、1/3を自治体に、残り1/3を民間に分ける。これは旧四軍港処分についての法的ルールであるが、他の旧軍基地や駐留軍施設でも、だいたいそのように処理される。
つまり、「沖縄の基地立ち退き後の跡地は全て」「『巨大ショッピングモール』とか『リゾート施設建設』」になるわけではないということだ。仮にそうなっても、1/2-1/4の民間セクターへの割り当て分の一部にすぎない。そもそも仮に普天間の3-4割が民間に回るとすれば200ha程度になる。そのうち2-4haがショッピングモールになった程度で、彼らにとってどれほど基地が神聖でも「貴重な旧軍用地が」目くじらを立てるものでもない。
なんにせよ、自称リアリズムのいうことはこんなものである。想像上の基地反対派を否定する当人の発想が全くリアルではない。それよりも、ご本人が現実の社会での仕組みを全くご存じないあたりが浮き彫りになるものである。
だが、それを言い出す御本尊が非現実的な発言をしていることも多い。例えばこれである。
沖縄の基地立ち退き後の跡地どうすんのか、っての、例えば巨大コンビナートなり物流拠点ならまあそれなりに考えてんのかしら、と言う気はするけど「巨大ショッピングモール」とか「リゾート施設建設」による集客能力をうたう向きについては「基地反対派がその後利用を継続して行えるの?」ってな。
(名前を出すのもアレだから 出元のリンク)
本人の言う現実的なプランも、想像上反対派への非現実的評価も相当にズレているし、そもそも実際の基地返還後の土地利用スキームもご存じない。その意味で、リアリズム気取りのリアルはこんな程度といった中身になっている
平成の御代になって「巨大コンビナートなり物流拠点ならまあそれなりに考えて」いるというのは、ズレている。60-70年代の地方開発で頭が止まっている。今どき、裏日本の過疎地方でも、経済振興でコンビナートやら物流空港・大規模港湾と言えば笑われることに気づいていないのだろう。
また「『巨大ショッピングモール』とか『リゾート施設建設』による集客能力」の時間的低下を指摘して悦に入っている。だが、沖縄の産業構造から観光産業やサービス用に土地を割くことは悪くはない。今どき建設費も回収できないコンビナートよりもよほどマシである。そもそも沖縄中南部は土地流動性が高い。利用可能な土地が少なく、地代も高いためだ。利用率が下がった土地については、より高い利益を見込める用途に転用される。集客率が悪くなってもそうなるだけの話である。
なによりも、基地返還のスキームを理解していない。旧軍用地の廃止とその後の土地利用については、概ね軍転法に準じたスキームが構築されている。1/3を国に、1/3を自治体に、残り1/3を民間に分ける。これは旧四軍港処分についての法的ルールであるが、他の旧軍基地や駐留軍施設でも、だいたいそのように処理される。
つまり、「沖縄の基地立ち退き後の跡地は全て」「『巨大ショッピングモール』とか『リゾート施設建設』」になるわけではないということだ。仮にそうなっても、1/2-1/4の民間セクターへの割り当て分の一部にすぎない。そもそも仮に普天間の3-4割が民間に回るとすれば200ha程度になる。そのうち2-4haがショッピングモールになった程度で、彼らにとってどれほど基地が神聖でも「貴重な旧軍用地が」目くじらを立てるものでもない。
なんにせよ、自称リアリズムのいうことはこんなものである。想像上の基地反対派を否定する当人の発想が全くリアルではない。それよりも、ご本人が現実の社会での仕組みを全くご存じないあたりが浮き彫りになるものである。
Trackback
Comment
14:28
なっく
URL
編集
彼ら、そういう「現実」や「リアル」は見てないんですよね。
Re: タイトルなし
14:59
文谷数重
URL
編集
市全体の都市計画ごと変えるような話とか、県南部と県中央部をリンクさせる話も前から出てますし
> 今でも普天間周辺まで住宅が迫ってるのですから、潜在的住宅需要があるのなんてわかりそうな物ですか。
> 彼ら、そういう「現実」や「リアル」は見てないんですよね。
15:46
きらきら星
URL
編集
あの辺りは1反当たりの年間借地料が確か200万近いんでしょう。販売価格ともなれば1反当たり5千万にはなる。
それだけ潜在的な利用価値のある場所だということで、放っておいても再開発には膨大なカネが動くと思いますよ。
21:30
URL
編集
No title
23:44
岩見浩造
URL
編集
ノスタルジーだけで具体性皆無の工場萌え・工場見学ビジネスの影響でも受けてるのでしょうかね
物流+コンビナートと言えばメジャーの肝いりで開発したCTSを原油流通の拠点にしようという構想も80年代にあった。
結局ダメになって民間石油備蓄基地に転用された。
軍用地の使い道も防衛局の出版物(はいさいとか)をチェックしてるだけでも多少の知識はつきそうなもんだ。
まともに研究しようとするなら弁護士や都市計画屋の言い分だって聞くだろうけど、馬鹿にしてるので聞く価値もないとおもってるのでは。
そういや消印所沢ところの掲示板で普天間高台騒動なんてのを遣り合ったこともあったな
震災の後、市が津波避難先に基地を指定した件で、所沢が「左翼が地理的=軍事的有用性を評価することはあり得ない」と強弁していたという
実際には単に高台だから逃げるに都合がいいって話以上のものじゃなかった
俺以外にも言葉の歪曲振りを指摘されてたけど
No title
00:56
だむ
URL
編集
09:13
きらきら星
URL
編集
自治体にすれば単に高台だから避難場所にしたかっただけで、別に軍事基地としての用途を認めたわけではないのにねえ。
基地が無くても公園兼用の避難センターとかを作っていたでしょうね。
返還後の再開発計画でもそういう話は出ていると思いますよたぶん。
No title
14:57
URL
編集
普天間
17:03
ひのまるせんす
URL
編集
また、そういう施設には市内の住民に加えて、市外から観光客が押し寄せます。
普天間の市内を歩いた事が無いのでわかりませんが、市内から市外への道路事情が悪ければ渋滞を引き起こします。
沖縄は特に車移動が中心だと思うので、観光客等は普天間市内を素通りでショッピングセンターやリゾート施設にむかいます。地元商店街にはお金が落ちません。
市としては税収で潤うと思いますが、基地地代と違って景気に左右されます。
でもまぁ、基地跡地利用って、ショッピングセンター、リゾート施設、工業団地等の「箱物」か、公園(防災施設)位しか思いつきませんね。
No title
23:01
大島
URL
編集
辺野古沖、荒ぶる海保「あなたたちは一般市民じゃない」
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=116487
これで死傷者でも出そうもんなら、どうなることか。
数か月前も、市議やマスコミが見てる前で胸倉をつかみ上げる一幕があったし。
海保、船長の胸ぐらつかむ 市議視察船を一時拘束
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-238781-storytopic-271.html
No title
20:14
おひさま
URL
編集
仮想敵として海保が中国を念頭に置いてるのはわかるんですけど、それで突っ走ると自衛隊の下請け戦力になってしまって、海上保安庁法25条があってないものになってしまう。
軍事組織として動くとなると、実力組織の中に緩衝材がなくなってしまうんですよ。
海保は自分の立ち位置わかっているのかな。