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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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 軍事ライターの文谷です
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2010.11
06
CM:2
TB:0
00:58
Category : ミリタリー
 熱心な読者の方から、懲りもせずに何回も同じ内容のコメントを寄せていただいております。さすがに気の毒なので、回答させていただこうと思います。
 「アンタはダメだ」から始まる、ノータイトル・名無しさんのコメントです。かなり長い上に、全体の2/3は「(文谷は)バカか?」が繰り返される内容です。この部分については、おそらくなんですけど、文谷がバカか否かを確認する質問ではなく、反語で「おまえは馬鹿だ」と言いたいのでしょう。あまり意味もなさそうですので、そこらへんは割愛させていただきます。なんにせよ、できればもう少し短く、箇条書きで書いていただけたらと存じます。

 で、「アンタはダメだ」さんが一番主張したいことは、私の「ロシア・中国の対機雷戦戦力は少なく、機雷戦に対して脆弱」への反論だとおもいます。一文で拾いだせば
> ロシアの対機雷戦戦力は少なくない、40~50隻(のUUV・無人艇※)を他に保有している(「アンタはダメだ」さん)
 でしょう。

 でもね、それは誤りなんですよ。「40~50隻」(のUUV・無人艇)は対機雷戦艦艇の代替にはならないからです。水中ロボットの類は、最初に掃海艇・掃討艇がソナーで機雷を見つけてから初めて利用できるのです。掃海艇・掃討艇が持つ捜索能力なしでは使えません。いくら水中ロボットを用意しても、それだけで掃討はできません。対機雷戦艦艇を代替するものではないのです。無人艇にしても、トロイカの類で、掃海ができるだけでしょう。でも、複合感応機雷は掃海では無効化できません。結局は、掃討せざるを得ない。そうなると、やはり掃討艇が必要になる。対機雷戦艦艇を代替できるものではありません。

 やはり、ロシア・中国の対機雷戦力は少なすぎるのです。極東ロシアに7隻、中国で5隻はあまりにも少ない。それぞれの主要港湾には最低1隻づつも貼りつけられないのです。これは相当危険でしょう。攻勢機雷戦に対抗するためには、日常的に"Routine Survey"で海底状況を把握しておかないといけないといいます。しかしロシア・中国が保有する対機雷戦艦艇は少ないため、主要港湾全てで"Routine Survey"はできないのです。やはり機雷戦に対して脆弱なのです。

 さらに、対機雷戦戦力が少なく機雷戦に対して脆弱では、渡洋侵攻にも障るでしょう。防御側が上陸適地の沖合に機雷を植えたとき、彼らは対機雷戦艦艇を何隻回せますかね? 対処にどれくらいの日時を要しますかね? 渡洋侵攻能力といった観点からしても、ロシア・中国の対機雷戦戦力は少なすぎるのです。

 まず実際にはありえないことであって、頭の体操と断っておきますけど、両国が日本本土上陸を決意したとしても、日本が上陸適地に機雷を植えたらお手上げじゃないでしょうかね。対日劣勢の外洋戦力、限定された両用戦艦艇戦力を見てもロシア・中国による日本本土上陸侵攻は不可能ですけど、対機雷戦戦力不足もまた、日本本土上陸侵攻が相当難しくする要素だといえるでしょう。

Comment

非公開コメント

日本の全ての港を核兵器の大量使用で破壊して、全海岸に機雷を散布したら日本は終わりですよ。何がしたいのかさっぱりです。

No title

> ぐすたふ さん

 私には、ぐすたふさんが何が言いたいのかさっぱりなんですよ。

 「港湾破壊」という字面に引きずられて、何もかも吹き飛ばさなければならない。ぐすたふさんはそう信じて核兵器が必要なんて考えてしまうのでしょう。港湾破壊なんて、航路と岸壁に沈船入れて、経船用のピット飛ばせば充分でしょう。機能を発揮させなければよいわけです。理解できましたか?

 あと、機雷敷設も、相手が通りたいところ、あるいは相手を通らせたくないところに敷設します。全海岸に植えるようなものでもありませんよ。北海機雷堰とか知っていますか?

 まず一度、謙虚に上陸戦というものがどういったものか調べてご覧なさい。人間はいつからでも勉強はできるものです。