fc2ブログ

RSS
Admin
Archives

隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 軍事ライターの文谷です
 コミケでは隅田金属ででています。評論情報です。

連絡先:[email protected] (新)
旧  :[email protected] (旧)

メールアドレスは、新旧で切り替え中です


→ サークルMS「隅田金属」

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

文谷数重

Author:文谷数重
 軍事ライターの文谷です
 コミケでは隅田金属ででています。評論情報です。

連絡先:[email protected] (新)
旧  :[email protected] (旧)

メールアドレスは、新旧で切り替え中です


→ サークルMS「隅田金属」

Powered by fc2 blog  |  Designed by sebek
2014.07
31
CM:4
TB:0
12:00
Category : 未分類
 内閣支持率と株価の間に相関関係はある。支持率が下がれば、アレ宰相による株価の操縦力が下がるからである。むしろ因果関係にちかいものだ。

 ロイターのビデオ「内閣支持率が50%割り込む、株価への影響は」は
内閣支持率と株価の間に相関関係はあるのだろうか。UBS証券は「ある」としている。安倍内閣の支持率が初めて50%を割り込み、株価への影響が懸念されている。(アブストラクト)
という内容になっている。

 実際にそうだろう、アレ宰相がやっているのは、株価を上げることで経済が上手く行っていると錯覚させ、支持率を上げる手法である。その経済政策は、経済を良くすることではなく、株価を上げることに主眼がある。勉強をさせずに試験テクニックだけを弄して偏差値を上げているだけの話だ。

 投資家もそれを見抜いている。

 アベノミクスとやらも、要は円を切り下げて株価の数字と工業輸出高の数字を上げる話である。円が安くなる見込みなら、資産は円以外に変えようとする。例えば、米ドルやユーロ、金と同じように、株に向かう。ビデオであるように、構造改革があるから株式に投資する話ではない。

 アレ宰相の力の源泉は、株価による経済好調の印象である。だから、株価も操縦している。例えば、年金機構の資産を株に転換させたのがその例だ。「国債では利益がでない、年金基金で持っている資産は株に変えろ」と他人の財布に横車を入れたのは、一種の制度的PKOである。株が停滞したのが怖かったわけだ。今後も「株式は資産で、売買はその形を変えただけ、だからそこで上がった利益には課税するな」とか言い出すだろう。

 ビデオを出したヤツも、そのあたりは承知している。だが、所詮は株新聞の株記者なのだろう。そういうと不自然な相場維持といった印象を持たれるので、それは商売に障ると避けようとする。

 その結果が、アレ宰相が強ければ「構造改革をやるから」「第三の矢」があるので、といった寝ぼけた説明である。「ネットで医薬品を変えるようにする」程度の構造改革で何が変わるものだろうか。

 ただし、内閣支持率と操縦株価には相関関係があるとする指摘は正しい。実際には、相関関係ではなく「支持率が高ければ相場操縦力が上がるので、株価は上がる」「下がれば下がる」といった因果関係に近い。

 アレ宰相が力を持っている間は、「ヤツは株価を下げないためには何でもやる」と見ぬかれている。

 それと同じように、アレ宰相が力を失えば、株価は維持できないので下がるとも見ぬかれている。

 「『支持率が低くなれば、市場の操縦力が下がるので、不自然に維持された株価も下がる』と投資家は考える」と市場は判断する。だから、支持率が下がれば株価は一気に下がるし、その支持率も、上る見込みもない。つまりは、株価は、あとは下がるだけという傾向にあるということだ。

 アレ宰相の口車に乗って、いまさら株を始める素人が嵌められるということだ。まあ、あのヒョウロク面やだらしない口調で判断できないあたりで、自業自得だろう。



※ 「内閣支持率が50%割り込む、株価への影響は」『ロイター』(ロイター,2014.7.30)http://jp.reuters.com/news/video/popup?videoId=328744175&videoChannel=201&pos=6.445

Comment

非公開コメント

No title

んー、「株価さえ高ければ名宰相とみんながもてはやして支持率が上がる」ほうの因果関係じゃないかなあ。「日経平均さえ上がればマインドが改善する」というのは首相になる前から公言してるし

No title

選挙の際、有権者が投票先を決める要素の一つに「業績投票」と呼ばれる、その党がどんな実績を出したかというものがあり、その「実績」の大きな要素は株価であるから与党は金融緩和→インフレ→実体が伴わない株価上昇を進めようとする…という事をつい最近習いました。今の内閣が株価に拘るのって、形は変わっていますが、まさにこのためですかね。(政経一年生並みの感想

これが麻生や石破に換わっても、やることは大して代わりはないのでしょうね。

No title

各種経済指標は、悪い数字が出始めてるようですな。