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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

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2014.07
26
CM:7
TB:0
12:00
Category : 未分類
 短魚雷には、信頼性が担保されていない問題がある。

 潜水艦を攻撃する兵器は、基本的には短魚雷しかない。それ以外にも対潜爆弾や対潜ロケットといった確率兵器や、潜水艦が潜水艦を攻撃する長魚雷、マヌケな潜水艦を引っ掛ける機雷、航空機等で停泊中を攻撃する手法もなくもない。だが、潜行中の潜水艦を航空機や艦艇から攻撃する手段は、基本短魚雷か、短魚雷を使ったロケットのたぐいである。

 この短魚雷は、実戦で潜水艦を沈めた例はない。そもそも、戦後に潜水艦を沈めた例もないし、実艦的を攻撃した例もない。

 一応は、フォークランド紛争でアルゼンチン旧式潜水艦(ガトー級)をヘリが攻撃し、大破させた例はあるが、有効な攻撃は対潜爆弾によるものであり、短魚雷は命中もしていないし、潜水艦も沈没していない。

 果たして、最新潜水艦に対して、短魚雷はあたるものなのだろうか。長魚雷の開発段階では、魚雷のアクティブソーナーを反響させる装置を連結し、潜水艦長にして標的とするらしいが、それに綺麗に誘導されたからといって、実戦で使えるものかどうかは全く不分明である。

 短魚雷が有効でなければ、対潜作戦は足許から崩れてしまう。この点から、一回は実験をしなければいけないのではないか。実物大で、実物同様の音響を発する潜行潜水艦標的を作って、誘導ができるかどうか。 同じような標的で、本当に信管が作動して、対圧船殻を貫通、あるいは変形、浸水させ潜行をできなくなる威力があるかどうか。


 また、今の潜水艦には有効でも、さらに静粛性が上がり、タイルや一種のステルス的な形状にによるアクティブ探知対策が施された場合には、実験をくぐり抜けた短魚雷でも通用するか怪しい。

 昔の対潜爆弾の類も、平行して準備だけはしておいたほうがいいのかもしれない。海自のヘリには不審船対策で旧式対潜爆弾が搭載されたものの、あまりにも古い。誘導はできないかもしれないが、現用潜水艦を確実に破壊できるような新型を、短魚雷が駄目なときのために作っておくべきではないか。

Comment

非公開コメント

No title

初めまして。いつも読ませて頂いてます。

確かG-RX4(制式名97式魚雷)の技術・実用試験で退役する潜水艦にフロートを取り付けて、実射試験(恐らく弾頭付で)したと記憶してます。

ゲゲ、短魚雷って信用できんのですかあ

No title

特に日本の魚雷はわずか数発しか実射試験をしませんからね。こんなものが本当に信頼できるんでしょうかね。短魚雷を使うにしていも輸入、あるいは国債共同開発に切り替えるべきでしょう。

No title

21世紀の水上艦であるロシアのタルワー級や中国の054A型フリゲートや空母には対潜ロケットが積まれていますね。東側では魚雷は対潜ロケットを完全には代替出来ないと考えているのかもしれませんが、西側では対潜ロケットは廃れましたから、この辺は運用思想の違いかもしれませんね。

No title

スウェーデンが今年短魚雷の開発に乗り出したとかのニュースはありますが、他はさっぱりですね
マンタ級UUVに載せる魚雷なら需要はあるかな?

コメント欄のkeenedgeさんは、JSFさんと親しい間柄のようですね。

No title

以前『世界の艦船』に、実艦標的としてフロートを取り付けた退役潜水艦「いそしお」の写真が掲載されているのを見た記憶があります。
別にkeenedge氏に肩入れするつもりは毛頭ありませんが。