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隅田金属日誌(墨田金属日誌)

隅田金属ぼるじひ社(コミケ:情報評論系/ミリタリ関係)の紹介用

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2022.05
07
CM:6
TB:0
04:49
Category : 未分類
 「一般人が牧場の近くの道路に入ってくるな」の主張がしばしばなされる。まずは牛馬に危険な病原体云々を言い立てる内容だ。

 その一変形としてマナー云々を理由としたものを見つけた。

Northern Lake@NLstaff
どうか皆様、馬産地でのマナーを守ってください。先程も近隣の生産牧場さんの前の道に車が停まり、放牧地の馬が走り回っていました。双眼鏡をのぞくと、どうやら車を降りて馬を見ているようでした。注意しに行こうとしたら、気がついた近隣の牧場さんが出てきて、その人は去っていきました。つづく
https://twitter.com/NLstaff/status/1522076726561361920

Northern Lake@NLstaff
その直前にもウチの門のあたりに別の車が少しの間、停まって走り去りました。(ここ数日、見慣れない車をちらほら見かけるのですが、山菜採りに近くを通る方も結構いるので、なかなか区別が難しいです)(つづく)
https://twitter.com/NLstaff/status/1522076726561361920

Northern Lake@NLstaff
見学できないならせめてノーザンレイクの近くまで行ってみようと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、ノーザンレイク近辺は道幅が狭く、車が行き交えない場所もあり、停車されると他の方にも迷惑がかかります。どうか近くまで来るのも、お控えいただけると幸いです。(つづく)
https://twitter.com/NLstaff/status/1522081300605128705

Northern Lake@NLstaff
近隣の牧場のような生産牧場には、明け1歳や親子馬などが放牧されています。ウチの近くまで来た帰りに近隣の牧場さんに車を停めて馬を見ていかれても困ります。一般見学の開始時期を検討中ですが、近隣の牧場さんに迷惑をかけられないので慎重になっています。どうかよろしくお願いいたします。
https://twitter.com/NLstaff/status/1522081300605128705



■ 道路の自由利用を咎め立てするのか

 ただ、そこには違和感がある。一言でいうなら「何様のつもりだ」だ。

 まず道路は誰も自由に通行できる。徒歩でも車でも差し支えはない。止まることもできる。停止禁止は交通に支障が出る場合にだけ掛けられる措置だ。

 そこから馬を見るのも自由だ。観光地で景勝を見るのと変わるものではない。咎め立てできる悪事でもない。

 それに対して業界限りの、しかも地方のマナー(本当にあるのか)で文句を言っている。「馬産地でのマナーを守ってください。」はそれだ。自由な道路利用は自然法に基づく自由である。マナーをもって自由利用に文句をつけているのである。


■ 嫌なら囲障で二重に囲うか塀でも立てろ

 また私有地内を眺めることを咎め立てする主張も続けている。

 「近隣の牧場のような生産牧場には、明け1歳や親子馬などが放牧されています。ウチの近くまで来た帰りに近隣の牧場さんに車を停めて馬を見ていかれても困ります。」に関連して次のように続けている。

Northern Lake@NLstaff
スミマセン。時間がなくて詳しく書けません。いずれ時間のある時にでも。ただ言えることは、牧場は私有地です。もし知らない人が塀越しにでも自宅を覗いていたら、ちょっと怖いしイヤですよね。それと同じかと思います。
https://twitter.com/NLstaff/status/1522397580319068162


 まずは「塀越し」ではない。牧場のたぐいは柵で囲障されているが塀で隠してはいない。隠す気もない柵での囲障から見たことを塀の隙間から窃視したかのように言い立てるのはおかしい。

 付け加えるなら見られて公然視野に入る野外には置かないことだ。「明け1歳や親子馬」を飼うのは勝手である。だが、見られると生育に支障があるなら塀を立ててその内側で育てろとしか言いようがない。


■ 牛馬ごときと人間の自由な権利とどちらが大事か

 筆者は「明け1歳や親子馬」が何者であるか、どの程度の価値を持つかは知らない。

 ただ、所詮は牛馬である。畜生である。

 その畜生ごときと人間の自由な権利のどちらが大事であるか。

 人間は生まれながらにして自由である。自由に移動する権利をもつ。道路はそのための地目であり施設であり公道私道を問わずに当然ながら誰であっても自由に利用できる。その点で私有地に設定された通行権とは異なる。

 「馬産地のマナー」とやらにはその観点がない。そして、牧場業や馬産地の都合により人間のもつ自由に移動する権利や道路の自由利用を咎め立てしている。その点で何様のつもりかと業腹となるのである。


■ 付和雷同連もね

 さらにはそれに付和雷同する連中も同然の感情を抱くものだ。

まことのと@こんなアイコンだけどエヴァも好き。@MakotonoT
返信先:@NLstaffさん
明1歳や親子馬。わかるかな?これは牧場と馬主さんの財産なんだよ。これで牧場の人達はご飯食べてるんだよ。
農家の畑を荒らすのと一緒。損失額は桁違いの可能性もあるけど。ちょっと考えて。
https://twitter.com/MakotonoT/status/1522151999680094208


 「明1歳や親子馬」や牧場と馬主の飯の種が何者だろうか。たかが商用の家畜である。その保護、実際には必要な保護をを遥かに超える過剰な配慮のために人間の持つ自由に移動する権利、道路を自由に利用する権利は損なわれるべきではない。「ちょっと考え」る必要はない。

 そもそも、農家の畑を荒らす行為とは遠い。道路から眺めている点で私有地に入り込んでいるわけではない。つけくわえれば囲障の外なら私有地に入り込んでも咎め立てはない。出て行けと言われて道路まで後退すればいい話だ。さらに馬を眺めたところで牧場は荒らされない。仮に見られて弱るような馬であるなら道路から見える範囲に置くことが過ちである。

 人間の権利と馬とどちらが大事であるか。それが転倒している。馬のためなら、競走馬のためなら人間の権利に文句をいってもよい。その立場もまた慄然の感情を催すものである。