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松浦晋也さんが香港情勢に対して純朴な正義感を表明している。中国は悪いことをした。だから衰退するとのことだ。
■ 台湾と韓国はどんなものかね
だが、それは無根拠な将来見通しに過ぎるのではないか?
なぜなら台湾と韓国の開発独裁の事例と矛盾するからだ。
台湾は弾圧があったが体制は滅んでいない。国民党は台湾を「制圧」(松浦)した。また228事件が示すように「『軍が自国民を殺す』という」(松浦)「原罪を負っている」(松浦)体制である。だが滅びることなく繁栄を謳歌している。
韓国も同じだ。軍政の下でテイクオフした。光州事件が示すように地域を「制圧」(松浦)し「『軍が自国民を殺す』という」(松浦)「原罪を負っている」(松浦)が体制は存続し一人あたりGDPは日本も抜いた。
それからすれば松浦さんの見通しはアテにならない。「今の中国はここから衰退に入ると思う。」(松浦)や「歴史上、軍が自国民を殺した国は滅んでいる。」(松浦)は外れる見込みも高いということだ。
■ 天人感応思想ぢゃね?
そもそもが天人感応思想ではないのだろうか。悪いことをしたから滅びる、神様は見ている。根幹にはそのような発想があるようにも見える。
なんにしても松浦さんは純朴である。その程度で体制が倒れると考えているからだ。
今回の件は750万人の香港に介入し自治や言論の自由を奪ったというものだ。
だが、それは14億の中国の体制が揺らぐような内容でもない。
なんにしても750万人都市の特権の一分剥奪である。中央はいいことをしたものでもないが、人口からすれば全人口の0.5%への影響にすぎない。
また香港の経済的価値も相当縮小している。60年代からの新中国のゲートウェイとしての地位はとっくに失われている。資本主義を導入するためのノウハウの意味もない。今あるのは税制と通関の便利だけの話である。
そして、それに正義感を震わせるのも過剰にも見える。「悪いことをした中国は滅びる」と怒る。それが当事者の香港人なら分かる。また一国二制度を約束させた英国人でも分かる。だが日本人がそれを怒るのはピントがズレている。
そして「悪事ゆえに中国は滅びる」というのはねえ。それは松浦さんの願望でしょうと言う話である。また台湾や韓国の前例も踏まえていないでしょうといった話でもある。
■ (オマケ)
このあたりはロケットとかヒコーキや重厚長大産業への松浦さんの片想いにも似ているんだよね。ロケットやヒコーキを大事にしないと国は滅びるとか高炉がなくなると日本経済がとか言い出すあのあたり。「ボクが大好きな分野を大事にしない」と「日本は滅びる」を等号で結ぶアレですね。
まあ、でも一番の違和感を感じる部分は香港住民でもないし英国民でもないのに自分ごとのように怒っているあたりかねえ。なんというか共感能力が鋭敏であると言うか共同幻想への交感能力が昂ぶってらっしゃる感じがね。
松浦晋也@ShinyaMatsuura
中国の躍進は、鄧小平が示した「豊かになれる者から豊かになれ」の理念より利益の現実主義から始まった。香港の制圧は、中国政府が一国二制度から得られる利益よりも、ひとつの大中華という理念を優先したことを意味する。これは歴史の転換点になる。今の中国はここから衰退に入ると思う。
https://twitter.com/ShinyaMatsuura/status/1278127795269320704
松浦晋也@ShinyaMatsuura
中国の経済発展は、「軍が自国民を殺す」という天安門事件の原罪を負っている。歴史上、軍が自国民を殺した国は滅んでいる。経済と科学技術で罪を覆い隠し、どこまでも発展していくつもりだろうが、今度の香港の件でまた罪がじわじわと浮かび上がってくることになると思う。
https://twitter.com/ShinyaMatsuura/status/1278131117019684864
■ 台湾と韓国はどんなものかね
だが、それは無根拠な将来見通しに過ぎるのではないか?
なぜなら台湾と韓国の開発独裁の事例と矛盾するからだ。
台湾は弾圧があったが体制は滅んでいない。国民党は台湾を「制圧」(松浦)した。また228事件が示すように「『軍が自国民を殺す』という」(松浦)「原罪を負っている」(松浦)体制である。だが滅びることなく繁栄を謳歌している。
韓国も同じだ。軍政の下でテイクオフした。光州事件が示すように地域を「制圧」(松浦)し「『軍が自国民を殺す』という」(松浦)「原罪を負っている」(松浦)が体制は存続し一人あたりGDPは日本も抜いた。
それからすれば松浦さんの見通しはアテにならない。「今の中国はここから衰退に入ると思う。」(松浦)や「歴史上、軍が自国民を殺した国は滅んでいる。」(松浦)は外れる見込みも高いということだ。
■ 天人感応思想ぢゃね?
そもそもが天人感応思想ではないのだろうか。悪いことをしたから滅びる、神様は見ている。根幹にはそのような発想があるようにも見える。
なんにしても松浦さんは純朴である。その程度で体制が倒れると考えているからだ。
今回の件は750万人の香港に介入し自治や言論の自由を奪ったというものだ。
だが、それは14億の中国の体制が揺らぐような内容でもない。
なんにしても750万人都市の特権の一分剥奪である。中央はいいことをしたものでもないが、人口からすれば全人口の0.5%への影響にすぎない。
また香港の経済的価値も相当縮小している。60年代からの新中国のゲートウェイとしての地位はとっくに失われている。資本主義を導入するためのノウハウの意味もない。今あるのは税制と通関の便利だけの話である。
そして、それに正義感を震わせるのも過剰にも見える。「悪いことをした中国は滅びる」と怒る。それが当事者の香港人なら分かる。また一国二制度を約束させた英国人でも分かる。だが日本人がそれを怒るのはピントがズレている。
そして「悪事ゆえに中国は滅びる」というのはねえ。それは松浦さんの願望でしょうと言う話である。また台湾や韓国の前例も踏まえていないでしょうといった話でもある。
■ (オマケ)
このあたりはロケットとかヒコーキや重厚長大産業への松浦さんの片想いにも似ているんだよね。ロケットやヒコーキを大事にしないと国は滅びるとか高炉がなくなると日本経済がとか言い出すあのあたり。「ボクが大好きな分野を大事にしない」と「日本は滅びる」を等号で結ぶアレですね。
まあ、でも一番の違和感を感じる部分は香港住民でもないし英国民でもないのに自分ごとのように怒っているあたりかねえ。なんというか共感能力が鋭敏であると言うか共同幻想への交感能力が昂ぶってらっしゃる感じがね。