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帝國陸海軍史研究会という同人から『本土決戦兵団 断部隊懐古録』が復刊されている。
https://twitter.com/jshian20141101/status/940955157117911040
著作権処理は大変だったろうね。書影をみると個人名義の記事を集めた本なのだが、ご存命の可能性がある人、死後50年を経過していない人が結構いるはず。それぞれ一人一人に許諾をとって復刊するのは並大抵の努力ではない。
https://twitter.com/jshian20141101/status/940158044842835969
それやらないと泥棒となる。
よく勘違いするのが発行50年を経過しているから著作権保護期間満了というアレ。それは団体名義の著作物であり個人は存命中+死後50年。それは冊子体でも同じ。回顧録の名義が団体名義でも各記事あるいは目次に著者名があればそれは個人著作物なので勝手に人の記事を復刊したことになる。
もちろん復刊して金取って売っている以上、それはやってるのが当然の話。やらないと「手許にあった古い本をコピーして商売しよう、どうせ関係者はみんな死んでて文句はでない」と同じことだ。訴えられないからOKという免れて罪なしといったやつ。
まあ、業界単位で麻痺している世界もあるけどね。
例えばアルバムをヤフオクで買って複製とかね。まだ存命の可能性があり、あるいは死後50年を経過しない可能性が高い日華事変ころの兵隊さんが撮影したアルバムを入手してその写真を剥いで作った写真集を「オレの著作だ」とかね。書名の通り写真がメインであとは解説レベルのキャプションしか無い本なんだが著者はその剥ぎ取り野郎という本。キャパのネガを買ってその写真を並べてキャプションだけつけてオレの本と同じようなもんだ。
甚だしきはその写真集からの引用で他人をドロボー呼ばわりする。「[写真も取っていない]著者のオレの許可を、中国人はオレの写真集から勝手に写真を使っていてケシカラン」とかいい出すのがいるからねえ。ちなみに中国人はちゃんと出典を書いていてしかも本文の説明のために必要な部分を示すための日本著作権法でも正規の引用だったという。