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米軍の司令官が「日韓関係どうにかしろ」と言っているのだけれども。兵隊風情に言われることではない。
「米太平洋軍司令官、冷え込んでいる日韓関係に懸念」によれば、「アメリカ太平洋軍のロックリア司令官」が「『「日本と韓国の政治問題が、我々の信頼できる防衛協力を実行する能力に影響を与えている』」と述べたという。
しかし、それは米軍の事情に過ぎない。日本とすれば、今のところ韓国との防衛協力を進捗させなければならない理由はない。韓国にしても同じことである。両国には、さしあたって共同で対処しなければならないような脅威はない。米国にしても、同盟国2国が仲悪いのはどうにかしてくれだが、だからといって現実的に困る話はない。両方からの援助を合わせて、軍事的な利益を米軍以外は。
実際の所、日韓は互いの付き合いで特に困ったことはない。確かに、歴史問題や領土問題は双方での政治的な問題となっているものの、互いの国民や資産、投資を保護し、交通を確保するといった実務的な面では何の支障もない。
そこで、横から口を出されるいわれはない。日韓両国は米国の利益や、駐留軍の便宜も充分に図っている。そこで、日韓を仲良くしろと、海外から、しかも兵隊から言われる筋合いはない。
だいたい、日韓双方が関係改善をするコストを理解していない。今の日韓の政治状況では、関係改善を主張することはともかく、具体的に推進することには、相当の面倒が伴う。それでいて、対中関係改善とは異なり、得られる利益はほとんどない。なんせ、実務面では何の支障もない。安全保障でも、別段に軍隊同士で睨み合っているわけではない。緊張緩和で、なにか新しい利益がでるわけではないのである。
そこで、米軍の事情でそれを言うのは、余計な口出しだろう。しかも、米政府の意図ではなく、米軍の都合である。
日韓は、米軍の軍政下にあるわけではない。それは60年前の話であり、日韓はロクなものではなかったと見ている。それにもかかわらず、軍隊側が双方の民主主義政府、しかも軍隊の口出しを嫌う風土のある日韓ににリクエストすることは、僭越である。おそらく、米軍の頭のなかには、日韓は米軍のショバといった感覚があるのだろう。西欧ではそういうことを言わないくせに、東アジアだとそれを言うのは、中南米なみの扱いではないか。
まあ、一番わかり易いのが、海兵隊だけどね。アレは沖縄をショバだと考え、海兵隊は特殊権益を持っていると勘違いしている。その上、たまに「強大な抑止力を提供しているのだから、思いやり予算は当たり前」とか言い出す。※※ 実際に日本の都合に合致する米海空軍は、なかなかそこまでは言わないのにね。住民印象も悪いから、一度海兵隊は追い出したほうがいいだろうよ。
※ 「米太平洋軍司令官、冷え込んでいる日韓関係に懸念」『テレ朝NEWS』(テレビ朝日,2014.7.30)http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000031638.html
※※ 「集団的自衛権、黒幕の米国が考えていること -日米安保体制はますます米国の思うまま」『東洋経済オンライン』(東洋経済新報,2014.7.1)http://toyokeizai.net/articles/-/41323?page=3
「米太平洋軍司令官、冷え込んでいる日韓関係に懸念」によれば、「アメリカ太平洋軍のロックリア司令官」が「『「日本と韓国の政治問題が、我々の信頼できる防衛協力を実行する能力に影響を与えている』」と述べたという。
しかし、それは米軍の事情に過ぎない。日本とすれば、今のところ韓国との防衛協力を進捗させなければならない理由はない。韓国にしても同じことである。両国には、さしあたって共同で対処しなければならないような脅威はない。米国にしても、同盟国2国が仲悪いのはどうにかしてくれだが、だからといって現実的に困る話はない。両方からの援助を合わせて、軍事的な利益を米軍以外は。
実際の所、日韓は互いの付き合いで特に困ったことはない。確かに、歴史問題や領土問題は双方での政治的な問題となっているものの、互いの国民や資産、投資を保護し、交通を確保するといった実務的な面では何の支障もない。
そこで、横から口を出されるいわれはない。日韓両国は米国の利益や、駐留軍の便宜も充分に図っている。そこで、日韓を仲良くしろと、海外から、しかも兵隊から言われる筋合いはない。
だいたい、日韓双方が関係改善をするコストを理解していない。今の日韓の政治状況では、関係改善を主張することはともかく、具体的に推進することには、相当の面倒が伴う。それでいて、対中関係改善とは異なり、得られる利益はほとんどない。なんせ、実務面では何の支障もない。安全保障でも、別段に軍隊同士で睨み合っているわけではない。緊張緩和で、なにか新しい利益がでるわけではないのである。
そこで、米軍の事情でそれを言うのは、余計な口出しだろう。しかも、米政府の意図ではなく、米軍の都合である。
日韓は、米軍の軍政下にあるわけではない。それは60年前の話であり、日韓はロクなものではなかったと見ている。それにもかかわらず、軍隊側が双方の民主主義政府、しかも軍隊の口出しを嫌う風土のある日韓ににリクエストすることは、僭越である。おそらく、米軍の頭のなかには、日韓は米軍のショバといった感覚があるのだろう。西欧ではそういうことを言わないくせに、東アジアだとそれを言うのは、中南米なみの扱いではないか。
まあ、一番わかり易いのが、海兵隊だけどね。アレは沖縄をショバだと考え、海兵隊は特殊権益を持っていると勘違いしている。その上、たまに「強大な抑止力を提供しているのだから、思いやり予算は当たり前」とか言い出す。※※ 実際に日本の都合に合致する米海空軍は、なかなかそこまでは言わないのにね。住民印象も悪いから、一度海兵隊は追い出したほうがいいだろうよ。
※ 「米太平洋軍司令官、冷え込んでいる日韓関係に懸念」『テレ朝NEWS』(テレビ朝日,2014.7.30)http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000031638.html
※※ 「集団的自衛権、黒幕の米国が考えていること -日米安保体制はますます米国の思うまま」『東洋経済オンライン』(東洋経済新報,2014.7.1)http://toyokeizai.net/articles/-/41323?page=3