今回はロンドンやベルリンの交通政策に関する内容を書いてゆきます。
何故、これをかいたかというとロンドンやベルリンが交通面の先進都市と騒ぐ人間が非常に多いからです。
しかし、これまでにも述べた様に両都市は自転車利用率が高く、公共交通機関が疎かになっています。
そんな都市が何処が交通弱者にやさしいでしょうか?
ドイツや英国、アメリカという言葉が交通政策面で出たら要注意です。
これらの国を参考にする報道は一言たりとも信用してはいけません。
モスクワやテヘラン、パリの方が交通弱者にやさしい理由も述べてゆきましょう。
・ロンドンでは、庶民の移動は自転車のみ。
↑自転車同士の追い越しが想定されていない自転車道。
ロンドンでは地下鉄の交通運賃が高く、バスも高めです。
更にマイカーなどはロードプライシングで非常に高くなっているので、庶民の移動は自転車一択に限定されます。
故に、自転車道が整備されていても路肩駐車などでそれが出来にくく、交通事故や自転車同士のすり抜けなどが頻繁に行われている状態なのです。
それ故に、ロンドンではやはり公共交通機関の値下げが必要ですが、地下鉄やバスを安くしない限り、幾らマイカーを規制しても自転車ばかりになる現状では意味ないと思いました。
更に自転車は下位交通強者で交通弱者ではありません。
なので、お年寄りが非常に危険な運転が目立つのでやはり公共交通機関に上手く転換できる政策が必要だと覆います。
・ベルリンは地下鉄の罰金が高いから維持費の高く、一般道が貧弱でも自動車が公共交通機関代わりになる。
↑これでもベルリン地下鉄は凄いと思いますか?
ベルリンの場合もやはり交通弱者に冷たい都市の例です。
この都市が問題なのは地下鉄で信用乗車方式を採用している事、ドアも地下鉄では不要な半自動ドアを採用して交通の移動を妨げている側面が強いからです。
加えて、60ユーロも取られる罰金を簡単に取れる環境はあまりに乗客を軽視した体質とみられても当然で、利用者も1年間約130万人と非常に少ない。
こういう体質がベルリン地下鉄の利用者減少を進めさせる他、自動車や自転車の分担率も高く、例え貧弱な道路でも利用せざるを得ない状況が出来ます。
・アメリカはローカル線に対しては非常に厳しい。
↑地下鉄の長距離は安いが。
ニューヨーク地下鉄は確かに長距離では安く、移動しやすい構造ですが、ローカル線が不十分で割増料金を徴収するのがアメリカの鉄道です。
故にLCCや自動車で長距離の移動が重要になるのですが、アメリカの自動車マナーはかなり悪く、特に郊外では貰い事故が多発する程、無理な割り込みなどが沢山見られます。
故に、アメリカではローカル線対策が必須な他、地下鉄の近距離が高い料金を考慮すると距離別に変える必要があるのかなと思います。
最も、北西欧の鉄道に比べればアメリカはまだ優しいものです。
・足蹴車と鉄道を組み合わせて交通弱者にやさしいモスクワ。
足蹴車と鉄道を組み合わせて交通弱者にやさしい街にしているのがロシアの首都モスクワです。
足蹴車は折り畳み式なら公共交通機関との併用が可能な他、移動面でも非常に相性が良いので公共交通機関と会わせてモスクワ地下鉄の安さで移動しまくり放題です。
そしてモスクワ中央環状線が開通した事でモスクワ地下鉄は女性や子供に更に安心出来る環境が整える事が出来ます。
・地下鉄だけで空港乗り継ぎが便利なテヘラン。
↑ホメイニー空港とテヘラン地下鉄。
地下鉄に限定すれば空港乗り継ぎが便利なのがテヘランです。
運賃は非常に安く、エマームホメイニー空港からメフラバード空港の移動には安い地下鉄で移動できるのが魅力です。
空港間の移動のみならず、テヘラン市街地の移動にはこの地下鉄が非常に役立つ他、大規模円形交差点も整備されているので移動が非常に便利だった気がします。
又、女性専用車が整備されている他、テヘラン地下鉄の治安は比較的良いので女性や子供が利用しても非常に安全な乗り物です。
・パリは欧州の中では交通政策が進んでいる。
↑パリは欧州で公共交通機関が比較的進んでいるが、それでも欧州の中ではマシレベルしかない。
欧州で交通政策が進んでいるのはフランスのパリだろう。
最も、進んでいるからではなく、他の欧州に比べれば比較的マシなだけです。
地下鉄は均一料金でバスなどはゾーン制。
地下鉄の均一料金のお陰でシャルルドゴール空港からパリ都心部までは非常に便利な移動手段です。
又、道路も円形交差点整備率は欧州一でドイツや英国より走りやすいと思います。
そう考えるとパリは欧州の中で交通事情が恵まれているといっても良いだろう。
但し、モスクワに劣りますが…。
まとめ
これらの年と比較するとロンドンやベルリンは交通弱者に非常に冷たい傾向がはっきりします。
ロンドンは高い公共交通機関は自転車利用を促すだけだし、ベルリンは罰金が酷すぎるのでやはり、根本的な対策が必須だと思えます。
アメリカはローカル線に問題ある事を考えるとやはり、地下鉄だけでなくローカル線対策も必須になるこの頃です。
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