村野瀬玲奈の秘書課広報室

　　

『宇宙の安易な軍事化は危ないです。国会審議も拙速ですし。』という2008年5月16日のうちの記事で、「宇宙基本法」が宇宙の軍事化をすすめて軍事的危険を高めることは問題であると訴えたのですが、それから3年8か月を経て、事態は危険な方向になし崩しに、そして着実に進んでいます。この流れを止めたいと思うのですけど。

●東京新聞(TOKYO Web)
宇宙機構法　平和目的限定　削除を
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012011402000044.html
2012年1月14日 朝刊

　政府の宇宙開発戦略本部は十三日、「平和目的に限る」としている宇宙航空研究開発機構の設置法の規定を削除し、防衛利用を可能とするよう改正する方針を固めた。一月下旬に召集する通常国会に改正案を提出する方針。

　改正されれば、現在は内閣情報調査室が運用している情報収集衛星や、早期警戒衛星の開発などに宇宙機構が関わることが可能になる見通し。安全保障分野の強化が狙いだが、宇宙の軍事利用が進むことに批判する声も上がりそうだ。

　同日開かれた専門調査会（座長・葛西敬之ＪＲ東海会長）が改正を求める提言をまとめた。提言は、政府全体の宇宙開発を支える中核的な実施機関として、宇宙機構を位置付け。防衛利用を認めた宇宙基本法との整合性が必要として、平和目的に限定した設置法の規定削除を求めた。

　さらに、宇宙産業の振興や強化につなげる業務を追加すべきだと指摘。現在の所管である文部科学省と総務省に、内閣府と経済産業省を加えるべきとした。

　日本の宇宙開発は一九六九年の国会決議に基づき「非軍事」を原則としていたが、二〇〇八年に成立した宇宙基本法は「安全保障に資するよう行わなければならない」とし、非侵略の範囲で防衛利用を認めている。

　会合後に記者会見した葛西座長は「出席者からは特に反対意見は出なかった」と述べた。

　宇宙機構の広報は「情報収集衛星などで開発依頼があれば、できる範囲で請け負うことになるのではないか」としている。

（転載ここまで）


委員会の議長をつとめた葛西敬之氏（ＪＲ東海会長）は財界代表ですから、委員会においては、財界、特に軍需産業界が求める結論を出すことはわかっていました。もちつもたれつの同じ原子力ムラの中に原子力推進担当部署と原子力安全担当部署があって、原発の危険性を隠しておきたい部署と表向きは原発の安全対策を形だけでも整える部署があって、結局は日本で原子力発電、もとい、核開発が行なわれるのと同じ構図です。証券業界と財務当局にたとえたら、一種のインサイダー取り引きみたいなものかもしれませんね。

このように、経済権力者や政治権力者がこういう利己的な決定と行動を少しずつ積み重ねた先にあるのはなんでしょうか。

私は原発のことを思い出します。原発反対の声を押し切って、原発差し止め請求の裁判でも裁判所が原告を敗訴させて、立法、行政、経済、報道、司法、学問の各界がそれぞれの立場から自分たちの利益のために結果的に結託してすすめた原発が福島原発のような大事故を起こしました。

■福島原発事故の原因を原子力推進派が自ら一つ一つ作り出したと思わずにいられません。
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-2912.html

それと全く同じように、「宇宙の軍事化」はいつの日か人間の存在を決定的に脅かす破滅的事態を招くのだと思います。何年先か、何十年先か、何百年先かわかりませんけど...。私はそのような破滅的事態を止めたい、そこに至る道に一つ一つ歯止めをかけたい...。社員一名の弱小サイバー政治団体（笑）にできることは限られていますけど、それでも、言い続けたいと思います。

私がこう言うと、『「平和目的に限る」という規定を削除するからといってすぐに戦争が起きるわけではない』と言う人が必ず出てくるはずです。しかし、人類、そして各国が原発の開発を始めてから、セラフィールド原発（1957年、1973年）やスリーマイル島原発（1979年）やチェルノブイリ原発（1986年）や福島原発（2011年）などの大事故は「原発事故は起こらない。起こったとしても問題ない」という楽観論をものともせず（とあえて言います）起こってしまいました。これからも飛散した放射能がどのような被害をもたらすかは想像がつきません。

そして、「世界の過去1000年間に起きた戦争をビジュアル化した映像」という記事でも紹介したように、戦争は第二次世界大戦後も世界各地で実際に何度も起こされています。それは、軍事大国が戦争を起こすことを自制しているわけではなく、むしろそれとは反対に、積極的に戦争を起こすことによって自らの目的を達成していることを示しています。宇宙の軍事化は戦争を起こそうとするモチベーションを高める方向にはたらきます。

私は、「宇宙機構法」の「平和目的限定」の削除は、戦争加担と軍事的破滅への一里塚であると考えます。この不安な政治的流れをどうにかして止めたいと思うのですけど。

杉浦ひとみ弁護士と徳岡宏一朗弁護士の心配を私も共有します。

●杉浦　ひとみの瞳
「宇宙開発」平和目的の限定削除へ
http://blog.goo.ne.jp/okunagairi_2007/e/b954cee40ae417040e06124fbe663ea1
2012-01-14 09:38:54

（前略）
安全保障の強化と、「平和目的に限る」は背反するということになります。

また、（提言には当たれていないので）記事の文字づらだけみると
提言自体が「平和目的でない防衛利用」を認めることになりますが
本来、防衛だって、少なくとも平和のため、というはずではないのでしょうか。
大義さえもない防衛利用を認めることになるのではないでしょうか。
（後略）

（引用ここまで）

●Everyone says I love you !
野田新内閣は軍拡政権　宇宙航空研究開発機構の「平和目的」を削除・秘密保全法案・武器輸出３原則見直し
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/57b780a401d8aede50cdf581f2557626
2012-01-15 12:34:09

（前略）
野田内閣は、２０１１年１２月２７日、武器輸出禁止三原則に基づく事実上の禁輸政策を大幅に緩和し、国際共同開発・生産への参加と人道目的での装備品供与を解禁する新たな基準を了承し、記者会見で官房長官談話を発表しました。

武器輸出禁止三原則とは全ての武器・関連技術の輸出を原則禁じる政府方針で、非核三原則と並ぶ日本の平和外交の基本とされる政策です。

ところが、今回の武器輸出禁止３原則の「緩和」では、武器の共同開発・生産などで、一定 の基準を満たすものは、一律に「例外」扱いする方針です。事前承認が必要とされていますが、　一律に例外とする方式では、日本として一貫した方針に基づい て、有効な歯止めをかけられなくなるります。
（中略）

さらに野田新内閣は、いわゆる秘密保全法案も次期通常国会に提出する予定です

公務員のみならず、大学など研究施設や民間企業で働く従業員にも懲役１０年の刑罰を科する秘密保全法の目的は、先頃次期主力戦闘機（ＦＸ）に選定されたＦ３５など、軍事秘密を守ることにあります。

この法案の真の目的の一つはＦＸ選定問題だと思うのですが、目的が何であれ、この法案にどう名前をつけようが、これはこれまで何度も立案されては国民が廃案になんとか持ち込んできた、国家機密法とかスパイ防止法とか呼ばれる法律です。

こんな法律が出来れば、公務員の側は取材に対して話すのを萎縮するし、取材する側も秘密漏洩の教唆・幇助になるのを怖れるようになり、国民が必要とする情報はますます入らなくなります。

たとえば、やらせシンポジウムを連発するような経産省が、原発の安全性について、なにを秘密にするか考えれば、この法律がどれだけ国民の利益を損なうかがよくわかると思います。
（中略）

今度の通常国会は消費税増税法案が通ってしまうかの瀬戸際です。

岡田氏を副総理にするなど、野田財務省公認政権は、国民の福利にとって真に必要な東日本大震災の復興や脱原発は脇に置いてしまって、消費税増税に目の色を変えています。

しかし、野田新内閣の犯罪性はそれだけではなく、こうも矢継ぎ早に、軍事衛星を開発したり、武器を開発・輸出したり、核武装のために必要な核物質を確保できる原発を推進しこれを輸出するまでするわけで、実は戦後有数の軍拡政権なのではないでしょうか。

野田首相は２０１１年１１月から戦後初めて憲法審査会を開くなど、改憲派の地金をとっくに出しています。

どじょうだなんだのという見かけの低姿勢に騙され、消費税増税反対だけやっていては、地味で低支持率にもかかわらず周辺事態法、憲法調査会設置、通信傍受法、国旗国歌法制定などをどんどん成立させてしまった小渕内閣の時と同じく、とんでもないことになりそうです。

（引用ここまで）

築地市場の豊洲移転に反対して食の安全を守りたい。
●Like a rolling bean (new) 出来事録
■2011-12-31
【続きます！】築地市場移転証拠隠滅差止を東京地裁が棄却。ただ汚染認定＆移転確定的でないと明言
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-11122243351.html

■2012-01-10
【1月25日締切りです】署名と送付をお願いします！「築地市場移転予定地の取得に関する監査請求」
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-11131637999.html

↑『がけっぷち社長』さん作。また、税制についての当秘書課の記事は、「カテゴリ : 税制、税金、財政」から。

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虹とモンスーンの下の弱い文明では身近な一歩が社会を変えるのだからと、イルコモンズのふたの下のフォーラム自由幻想と市民社会フォーラムのそこに存在する良き人生と生活への切実な望みを民主党にわからせるために、低気温のエクスタシーの中のアブナイ日本が壊れる前に、生まれてきて良かったと感じられる社会にしたいけどとりあえずどうすべきかkimeraれない情報の海の漂流者さんとニュース・ワーカーさんと農家の婿さんと一緒に、イル・サンジェルマンの散歩道のくろすろーどにあるアダージォな午後のカフェの窓辺でお茶にクリーム入れて福島老朽原発を考える会（フクロウの会）でみんななかよく鍋パーティーして、世界の片隅で税制についてのニュースや軒づけ日記やkodebuyaの日記やガン闘病記やフリスキーの日記や夏天故事やルンペン放浪記やペガサス・ブログ版や転成仁語やイラク・ホープ・ダイアリーや広島瀬戸内新聞やおこじょの日記や虹の日記やvanacoralの日記や黙然日記やフランス語の練習帳や「ユニオン」と「労働ニュース」のアーカイブや社会科学者の時評やフランスメディアニュースや琉球新報や沖縄タイムスや辺野古浜通信や高江の現状や月刊イオや日刊イオを読んで、沖縄問題と北アイルランド問題を同じように考えてみようと思って、消費税と社会保障と国家予算についてのマスコミに載らない海外記事を1947年教育基本法の理念の今日行く審議会とスーパー小論文ハイスクールとアジア連帯講座と内田樹の研究室で超左翼おじさんと見て、大脇道場と内田樹の研究室とアフガン・イラク・北朝鮮と日本と山口県上関町の祝島と地元紙で識るオキナワと横板に雨垂れの海鳴りの島と知られざる晴天のカナダで虹のカヤック隊も一緒に沖縄・辺野古海上基地の問題を中心にはげしく学び、はげしく遊んだところで、「どこへ行く、日本。」とか、労働組合ってなにするところだろうとか、どうしたら小出裕章先生や京野きみこさんやさとうしゅういち（佐藤周一）さんや湯浅誠さんや戸倉多香子さんや保坂展人さんやテルヤ寛徳（照屋寛徳）さんやすぐろ奈緒さんや小坂和輝さんや西山千嘉子さんのためにレイバーネットの団結は力ですくらむ組んで多世代交流のブログ広場の多文化・多民族・多国籍社会で「人として」日本ジャーナリスト会議で転がるひよこ豆のように情報流通を促進できるかとか思いながら、明日も晴れの空と風と、月と、星のもとで白砂青松の雪裏の梅花やブーゲンビリアや梨の木やフランスねこや薔薇、または陽だまりの猫や古い寺を多く見て日常で思った事、感じた事をつらつら好き勝手に書きながら国会議員定数削減・比例削減に反対するInternet Zoneのサイバー政治団体秘書がシジフォスにも負けずにウェブにはびこるネトウヨどもを滅多切りして「Apes! Not Monkeys! 　本館」と「Apes! Not Monkeys! はてな別館」に行った後、原発の「今」を考えるために、「フランス西部放射能検査協会」と「放射能研究広報独立委員会」と「フランス放射線防護原子力安全研究所」と「フランス・原子力安全局」と「フランス・脱原発ネットワーク」と「フランス・脱原発ネットワーク・パリ」と「原子力資料情報室」とEX-SKFとEX-SKF-JPと「ピース・フィロソフィー・センター」とたんぽぽ舎に立ち寄って、fukushima 福島第一GenpatsuでonaironaironairされているBeltix Talkを聞きながら金子勝先生のツイッターを復唱して詩空間の中の迎春閣之風波での言ノ葉攻防の模型とかキャラ弁とか歴史とかを眺めながら、「ざまあみやがれい！」と言われてもなお「子供を守ろう」、「Everyone says I love you !」、「人々に力を!!」、「民主主義を今！」、「なんくるないさぁ～やってみれ～♪」とエヴァ・ジョリーのEELVとみどりの未来をドイツから学び、CLick for Anti War 最新メモを読む・考える・書くきまぐれな日々のおしごと日誌。
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