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『法然と親鸞』大阪だよりⅩ

             タイム・スリップ

 親鸞聖人の妻「恵信尼」さまを勤めさせていただいております。

800年前に末娘の「覚信尼」さまに送った
手紙十通が大正十一年に発見されました。
不在説まで流れた親鸞聖人の存在とご生涯が
証明された貴重な文書です。
            法然上人・親鸞聖人お二人に仕えた恵信尼

史上初の正式な僧の妻となられた方、
その身分と教養ばかりでなく
たくましくも生きた方でもあります。

 この方を勤める上で、
何にもすがる思いで、恵信尼さまのお墓、
親鸞聖人の流罪地でありお二人の再会の場所・
越後を訪れたのが昨年の二月末。
風雪激しい辺境の地という言葉がぴったりの
ロケーションでした。

そしてこの舞台終盤の稲田の草庵は
念願かなって今年一月二十六日に訪れました。
木々の豊かな山あいの谷間にあります。

 その地に足を運ぶと800年という時が
舞台と重なってタイム・スリップしてしまうような感覚さえ
覚えます。

 このお役に出会い、その中で多くの
恵信尼さまを慕う方に出会い、教えていただく事は限りなく
感激の想いで一杯です。

お一人でも多くの皆さまにご覧いただきだい。
そして
ぬくもり、あたたかさ、希望、
多くの楽しんだ心をお持ち帰りいただけるよう、
一所懸命つとめてまいります。
劇場でお目にかかるのを楽しみに。

         ☆今村文美☆
 
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五月国立大劇場公演だより

             こころで語る
                  山門

 今はなき日比谷・芸術座で
今は亡き志ん朝師匠を聞いたのは、『宗眠の瀧』。
 彫ったものが生きて動き出してしまうような名人のお話。

             
 その枕に名人とは何かという話をして
父・志ん生にとっての名人・圓喬
―『金木犀の花』で亀井栄克が演じた―節分の恵方巻
から
その師匠・圓朝に及んだ。


 全生庵の圓朝の墓石に刻まれた文字は
“三遊亭圓朝 無舌居士”。
鉄太郎・山岡鉄舟の達筆。

 舌でなく心で語るとの境地に圓朝が達したのは
鉄舟の助言によるといわれている。

 閻王に舌を抜かれて これからは心のままに嘘も言わるる
          IMG_0005.jpg
 志ん朝師匠は
“私もいずれ何も喋らずに座っているだけで
お足を頂きたい、
『無舌居士』。“
と笑わせていたのだった。


 弓の名人は弓を離れ
噺の名手は舌を忘れる。
剣客・山岡鉄舟も無刀流ををひらいた。
われわれ凡人の理解を遥かに超えている。
              鉄舟寺


 慶喜の生国水戸のある茨城県初代県知事も勤めた
鉄舟は、
徳川発祥の静岡とも縁が深い。
 清水にある鉄舟寺は
廃墟同然だった寺を彼が中心となって
再建したもの。
                
 清水の次郎長も大いに尽力したと伝えられる。


         
    喜八郎☆記 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『龍の子』旅だより

2/22(日)『龍の子太郎』千穐楽です☆
小夜食に、竹の皮で包んだおにぎりをいただきました!!
その竹の皮の上に、こどもが描いてくれた絵が巻いてありました(^o^)
オープニングで太郎が団子を包んでいる小道具にそっくりで嬉しかったです!
とても美味いお弁当でした(^○^)

美味しかった!おにぎり  竹の皮の上には絵が…

開演前、気合いを入れていざ◎
いざっ!

カーテンコールでいただいた、軍手で出来た「龍の子太郎」です!
人形劇が出来そうです(^-^)
軍手人形

皆さんのおかげで無事に千穐楽をむかえることができました。
ありがとうございましたm(_ _)m


☆龍の子太郎役・池田舞美:記☆ ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

五月国立大劇場公演だより

       仰天の稽古
             

道頓堀・中座


 『元禄忠臣蔵』の役々の性根や気持の検討から
系統的上演第一弾の稽古は始まった。
甲論乙駁とどまらぬ内、昼休憩。

読み合わせも
「はっ、立ちのまま申し上げます」という
若手の一言に二時間三時間が費やされ、
本人は勿論、
演出の巌谷慎一氏も
この稽古に“仰天”、
“ヘタヘタになった”という。

 監修は、河竹黙阿弥の家を継いだ
早稲田大学の河竹繁俊博士。
駄目出しのため、総浚いを観たが、
“「イヤ結構結構」と微笑を浮かべていられるだけだ”った。

 大好評の裡に新橋演舞場を打ち上げ
大阪中座で再演。
 が、その上演の合間を縫って
第二弾の稽古に掛かった面々に
休息の日はなかった。


   喜八郎☆記
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『龍の子』旅だより

2月20日大田区民プラザでの公演は、大田こども劇場の主催でした。
前日は、福島にいたのですが、午前中移動しての夜公演でした。
大田子ども劇場さんは、会員制をとても大切にしているところ、
取り上げる作品も児童青少年作品という事にこだわらず、とにかく良いものを、本物を子どもたちに見せたいという思いがあふれています。
バレエ・クラシック音楽・世界の民俗音楽・歌舞伎・文楽・パントマイムなども広く招いています。
今度の『龍の子太郎』も対象枠を、低学年に限定せず、全年齢対象に取り組んでいただきました。
小夜食の白いおにぎりがとてもおいしかったです。
そして、手作りのメロンパン!
帰りには、ビールつきのお食事セットまでいただきました。

☆鈴木龍男:記☆ ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

五月国立大劇場公演だより

     『右の足』
                      これは川向こう

 
 『法然と親鸞』上演中の日本橋・大阪文楽劇場から
北へ歩いて30分。
北浜は、江戸以来の相場・両替商以来の証券・金融街。
クラシックなビルもチラホラ。

                  適塾

 適塾テキジュクがここに残っている。
大河ドラマ『花神』
―くどくも申す如く、中村梅之助が
村田蔵六=大村益次郎を主演した。
彰義隊戦争を半日で終わらせた男である―
や、手塚治虫の『陽だまりの樹』で
ご存知の向きも多かろう。

                 緒方洪庵と適塾の物干しー『陽だまりの樹』では、ここで大鳥らが酒盛りをしていた

 緒方洪庵が開いた蘭学塾は、維新までちょうど30年間、
幕末明治を動かした人々を世に送った。


 北海道・五稜郭戦争で官軍・幕軍を問わずに治療をし、
わが国、赤十字精神の魁となった高松凌雲。
 それを受け継いだ日本赤十字社初代総裁、佐野常民。
                  適塾とともに大阪大学のルーツといわれる懐徳堂もこの近く。

五稜郭に籠もった大鳥圭介は、漫才師ならぬ明治の外交で活躍。
慶応義塾を開いて、貴方の財布にもいる福澤諭吉や
手塚治虫の曽祖父・手塚良仙=良庵は
大村益次郎の後輩に当たる。

                      洪庵夫妻の墓

 堂島川を隔てた大阪天満宮近くの寺には
緒方洪庵夫妻が眠る。
 側らに控えるのは、大村益次郎の足塚。
鉄舟と圓朝の墓のように
「オイッと呼べばハイッと応えられる位置」にある。
                益次郎の足

 暗殺の刃に命を落とした大村が、
治療の過程で切断した右足をここに葬るよう
遺言したのだった。


                喜八郎☆記 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『法然と親鸞』大阪だよりⅨ

      渡会元之です。
            西阿弥陀仏


 西阿弥陀仏という、法然様の弟子の
お坊さんの役で出演しています。

 浄土宗が時の中央権力から迫害を受け、
念仏の停止と流罪を命じられた時、
法然上人はじめ多くの弟子たちは試練を好機と受け止めて、
それぞれ流罪の地で念仏を広めてゆこうと誓います。

 その中で西阿弥陀仏という人は、
迫害が鎮まるまでは念仏停止に従いましょうという進言に同調します。
そして既に覚悟を決めているお師匠様に叱責されるのですが、
でもそれは、
念仏門の中心人物を罪に落としてはいけない、
高齢のお師匠様を危険な旅に出してはならない、という思いが溢れたから。

 ほかにも親鸞聖人の目の前で夫婦ゲンカを始める漁夫など
6役で出演しています。

 2人のショウニンの名前を冠する、
この『法然と親鸞』というお芝居は
決して2人だけが主役ではありませんよ。
 『法然と親鸞』の中で生き生きと苦しみ、
躍動している大勢の人間たちを、どうか見に来て下さい。
彼らがあの時代を作り、「法然と親鸞」を作ったのですから。

                 渡会元之☆記
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五月国立大劇場公演だより

          完全上演 

 療養中だった真山青果は、当時
長十郎・翫右衛門や国太郎が何度も見舞いに来ては
何か言い出せずにいる素振りで帰って行ったと
回想している。

前進座による『元禄忠臣蔵』系統的上演は、
三年前からの悲願だった。
 左團次没後にも新たに一篇が発表され、
更なる執筆予定もあったが結局この時
前進座が上演した十篇が決定稿となった。          
   
 『元禄忠臣蔵』をはじめ真山青果の作品は、饒舌で有名。
作者本人も自分は調べたことをいろいろ盛り込んで
読み物として発表しているのだから、
舞台上演の際には適宜カットしてもらって構わない
と公言していた。

 最高傑作といわれる『御浜御殿綱豊卿』も
左團次上演では、一幕も新井白石登場の場も
原作の半分にカットしている。

 その『元禄忠臣蔵』を
前進座は、一字一句抜かずに完全上演すると
打ち出したのだった。

 左團次上演から引き続き演出に当たる巌谷慎一
―明治の児童文学者・巌谷小波の長男―が
前進座小稽古場に入ると、
机の上に原本を載せた面々が
“もう燦燦たる朝日の流れを浴びて”
ずらり勢ぞろいしていた。

 三年越しの“系統的上演”の始まりだった。


        喜八郎☆記 
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『龍の子』旅だより

毎日、特等席からの観劇です
音響の趙です。
大田こども劇場さん主催の公演も無事に終了致しました。
気が付けば東京に戻ってきております。
朝は福島に居たのになぁ。

今回は客席で音響操作を行なっています。
舞台も客席も全てを見渡せる云わば特等席にいます。
私は初めて、こんなにたくさんの子供たちが真剣にお芝居を観る姿を見ました。
開演前には駄々をこねてた子が、
終演するときには前の座席にしがみつくように前のめりになって観てくれていました。
この作品にかかわれた事を誇りに思えた瞬間でした。
帰り際に「良かったよ!」とたくさん声をかけて頂きました。
その言葉が、また次の舞台に繋がっていきます。


そうだ!メロンパン!!
搬入前から、大田公演の際にはいつも美味しいメロンパンを頂けるとの噂を聞いていたので、心待ちにしていると…。
あった!
しかし、これまた小夜食が美味し過ぎて、食べ過ぎてしまい、メロンパンが食べられない。。。
女の子特有の「デザートは別腹☆」の別腹さんまで満腹の様子。
なので、メロンパンはお家に帰ってからゆっくり味わう事にしました。
ご馳走様でした!


公演も残すところ、あと1日。
各地の空気に触れ、美味しいものも食べ、エネルギー補充も出来た事だし、
このまま最後まで突っ走ります。
一人でも多くの子供たちが感動の渦に巻き込まれるよう、私も精一杯努めさせて頂きます!


そう言えば、今回の巡演からサウンドトラックのCDが発売されているのはご存知ですか?
お帰りの際には物販コーナーへ足を運んでみて下さい。
お家に帰ってからも是非『龍の子太郎』余韻に浸って下さいませ。


☆趙 郁(音響操作):記☆

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五月国立大劇場公演だより

      ぽん太のお手柄
            本文とは関係ありません ぽん太の墓


 将軍が江戸を去って一と月、
三遊亭圓朝は日本橋の寄席・伊勢本のトリを勤めていた。

 その晩も、浅草の自宅から出勤しようとしたが
木戸が閉まっている。
 むなしく家に帰ったが、今度は寄席に詰めていた弟子たちが
日が改まっても帰ってこない。
 砲声が轟き、上野の山で戦争が始まったとの噂に
気を揉む圓朝の元に一人の弟子が
皆の無事を告げた。
             圓朝の墓所
 
 三遊亭ぽん太だった。

 圓朝かかりつけの床屋から弟子入りしたぽん太は、
チョット愚かともいわれたが愛嬌者。
途中官軍の陣営に捕まったが、
圓朝の弟子と知っていたものが居て
解放され、大任を果たした。


 翌朝動乱を見物に出掛けた大圓朝が眠るのは、
谷中の全生庵。
 彰義隊の上野戦争をはじめとする
維新の犠牲者たちを弔う為に
山岡鉄舟が建てた寺で、鉄舟の墓に従うように墓石が建つ。
圓朝と鉄舟の交友は前進座上演『金木犀の花』でもおなじみの通り。
               山岡鉄舟終の棲家

その圓朝にまた寄り添うように
ぽん太の小さな墓石がある。


            喜八郎☆記 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『龍の子』旅だより

いわき芸術文化会館アリオスにて
2月19日、いわき芸術文化会館アリオスにて公演。
コンピューター制御の小屋ということで怖気を振るっていたが、
舞台進行をする私の低レベルの知能にも合わせてくれるというので、安心する。
よかった。

しかし、まったく立派な会館である。
客席も隅々まで工夫を凝らしているという具合で、特別誂えの造りである。
東京のど真ん中にあっても引けを取るものではない。

今年この会館では『法然と親鸞』『鳴神』を上演するということで、とても楽しみであるそうだ。


☆鈴木幹二(舞台監督):記☆ ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『法然と親鸞』大阪だよりⅧ

遊女琴路(あそびめことじ)役、上沢美咲です。
                     遊女と僧たち

 芝居で役柄の特徴を表す重要なアイテムの一つとしてカツラがあります。
年令や性格など実に巧みに表現されています。
分かりやすいのは、年を重ねると白髪まじりになったりすることでしょうか。

 では髪の毛のないお坊さんたちはどうやって年令を出すのでしょうか?
答えは髭の剃りあとと同じです。
ひげの濃い人は剃りあとが青く見えますよね。
若いお坊さんは青みが強く、年令を重ねるにしたがって肌色に近くなっていくというわけです。
芝居を観るときの参考にしてくださいね。

 もっと詳しい工夫については
あらためて男優さんたちに紹介していただきたいと思います。
私は琴路役も含めて6役演じております。
ぜひ探してください。
では劇場でお会いしましょう。

‐misaKi kamisawa‐
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『龍の子』旅だより

故郷 いわき
今日の公演は、私の出身地いわき市での公演でした。
いわきの平市民会館と言えば、あぁ!外にリフトがあって、搬入が大変な、あの会館ね!……と言われてしまう古い会館でした。
その会館が取り壊され、“アリオス”と言う近代的な会館が建設されました。
客席数が1700を超えるコンサートホールです。
そのホールの1階席(878席)だけを使って、前進座として初めてアリオスで、『龍の子太郎』を上演しました。
主催は、地元に開園して、来年25年を迎える郷ケ丘幼稚園。
数カ月前から、保護者の皆さんと園の先生方が、実行委員会を作り、今日まで、たくさんの方を誘ってくださいました。
実行委員の皆様

パワフルないわきのお母さん達の力で、1階席は、ほぼ満席。
前方の席には、園児達が、まとまって座ったために開演前は、大騒ぎ!
はたして、2時間の上演中、この子達はおとなしく観ていてくれるのかしら……。

ところが、赤鬼さんが出てくるあたりから、子ども達はノリノリに。
子ども達の歓声が、会場に響きわたりました。
私のにわとり長者などは、登場しただけで大爆笑!
こんなにノリがいい訳は、公演前日に幼稚園で、先生方が、龍の子太郎の紙芝居を読んで下さったおかげかも知れません。
実行委員会の皆様に本当に感謝します。

楽屋のグリーンルーム(喫茶スペース)には、冷たい飲みのものや、プロ級の手作りパン、地元の銘菓もご用意いただき、そのお心づかいにも、ホッと和みました。
手作りパンのお味は最高でした


横澤家からも、不肖の娘とその仲間達のために、
母が朝早くから炊いた栗ご飯と豆ご飯が届けれ、
横澤母の栗ご飯&豆ご飯
もちろん子どもの頃から知っているご近所の皆さんもご覧いただき、
「やっぱり、故郷公演はいいものだ……」と、しみじみ思う一日でした。



追伸
夜は、私が学生時代所属していた、いわき演劇鑑賞会の役員さん達とも交流し、5月の国立劇場公演の観劇も約束して下さいました。
鑑賞会さんには、9月に、同じアリオスの大ホールを使って、『鳴神』を例会として、やっていただくことになっています。
そして私といえば、「6月10日、『法然と親鸞』で再び、アリオスの舞台に立つ予定なの…」と言うご報告と、コマーシャルもしっかりしたところ、
「え~!、今年は、前進座がいわきに3回も来るのか~! 大変だ~!」と言いながら、嬉しそうにして下さいました。


☆横澤寛美:記☆
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五月国立大劇場公演だより

                 青大将


「正直に云えば、官軍は弱すぎました。
蛇を恐れる臆病者に限って、
毒をなさぬ青大将でも、見かければ殺さずには
安心がなりもはん」

 

 二世・左團次追悼前進座公演『将軍江戸を去る』は、
書き物の『幡随院長兵衛』と時局ものの『大地に祈る』と共に上演された。
 勝・西郷の会談部分を削って後半のみの上演。
これが先鞭となって『将軍江戸を去る』というと
前半が上演されることは殆どない。
                イワシ売りの喧嘩も登場する

 三本建ての所要時間の問題だったのか、
二役を演じた勝海舟より慶喜役が二世左團次の当たり役と目された為か。

 歌舞伎に精通する渥美清太郎先生などは、
この時、
前半はあまり見るところがないような発言をされているので、
その為の判断だったのかもしれない。

 が、今読むと、前半の勝・西郷会談は、
かなり魅力的。真山青果の筆は
現代の戦争をも髣髴とさせる

 明日の戦火も知らぬ庶民が
今日の食卓にのぼる鰯の値段で鰯売りと掛け合っている。
「戦争とは実に残酷なもの」

 そのリアリティが太平洋戦争前夜に立っている人々に
二の足を踏ませたのかもしれない。

 作者の意図は知らず、
膨大な資料の紙背に徹する目と、
歴史、人間を見つめる眼力とが
戦争の本質を描かせたのか。

 思想に濁った眼には見えぬ洞察力が
この芝居には活きている。

 なお、この時の文章の中でも渥美先生、
次の機会は三部作一挙上演をと前進座に望んでいる。


 左團次の没した翌年、前進座が念願していた
『元禄忠臣蔵』初の系統的上演がいよいよ始まった。


    喜八郎☆記
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五月国立大劇場公演だより

     日本で一番 低い山    
             焼けた石垣:将軍が立ち退いた後、兵たちは大阪城に火をかけた

                    
 “官軍”との血戦に沸く大阪城を密かに抜け出した
最後の将軍・慶喜は、梅の大阪城

三十石船のステーションで有名な八軒家(ハチケンヤ)から小舟に乗り、
天保山に着いた。
                     『蛍』に出てきた竜馬ゆかりの寺田屋の三十石船が着くのがここ

 その名の如く、天保年間に川を浚った土を盛り上げて出来た山。
旭山動物園にヒントを与えた水族館・海遊館もこのエリアにある。
                     エイやジンベイザメ
 
 今、国土地理院の地図に載る山の中で一番低い。

 因みに薩摩にも同じような経緯で出来た天保山があって、
幕末に外国船打ち払いの砲台が築かれた点でも共通する。
  大阪天保山に据えられていた砲台・維新後時報に使われた

 アメリカ軍艦に迷い込んだ後、幕府の軍艦で帰京した将軍は、
たどり着いた御浜御殿に
勝海舟を呼んだ。
                   御浜御殿

 海舟は将軍の前も構わず、「だから言わないことではない」と、
一行を罵ったが、この日から
幕府の運命は彼の双肩に懸からざるを得なかった。

 慶喜を寛永寺に謹慎させた後、海舟の活躍が始まる。



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『龍の子』旅だより

雪の松江公演
2月16日、松江に到着。
今日の会場は松江市総合文化センタープラバホール。
中央に大きなパイプオルガンがあり、その豪華さには圧倒させられてしまいます。
豪華なパイプオルガンのあるコンサートホールも…
           
『龍の子』ワールドに大変身!同じホールなんですよ、本当に…

今日の主催は「よい文化を親子でみる会」。
松江のみならず隣の出雲の保育園児たちにも楽しく、ためになり、よい思い出を残してもらおうと、
虹の子保育園、こばと保育園の皆さんが中心となり準備をしてくださいました。

見えますでしょうか?雪がちらついています。
昼過ぎから雪がちらついてきました。
そんな天候の中、
ホールには500人以上の子供達や先生、お父さん、お母さん方が集まってくれました。
子供達は読み聞かせの時間などでお話は知っていましたが、初めて見るお芝居に反応はさまざま。
笛の音を聞いただけで「あ、あやだ」と言う子もいれば、
実際に動いている太郎達を見て驚きを隠せず息を飲んで見ている子。
その子達も次第にお芝居にのめり込んで来て、
ついに「にわとり長者」の時には楽屋モニターで歌が聞こえなくなるほどの大騒ぎ(あれはパニックと言った方が良いかも)。
しかし太郎とおかあの再会からはジーっとこの後の展開を見守っていました。

突然ですが、天狗セットです。

今回はお芝居を初めて見た子供達が500人以上集まった公演でした。
それはいつもとはまたちがった反応や感覚が返って来て、私達には新鮮な体験でした。
そして子供達には、ひと場面、いちキャラクター、一曲でも思い出に残り、
将来、この体験を何かの役にたててもらえたら…と思います。
外は非常に寒かったけど、身も心もホカホカと温まった一日でした。


PS
良い機会なので一言…
……
彼は、冒頭に出てくる太郎の友だちですが、
最近彼のことを「たぬき」だと思われている方が非常に多いようです。
聞いて下さい。
彼は「くま」です。
くまでも「くま」なんですよ。
どうかよろしくお願いしますm(_ _)m
「たぬき」でなく「くま」なんですから!


☆寺田昌樹:記☆
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『法然と親鸞』大阪便Ⅶ

                    高橋佑一郎です。

皆様こんにちは佑一郎です。
この画像、ふざけている訳ではありません。
今回の舞台、坊主頭には袈裟衣が普通です。
この画像は早拵えの途中です。

大阪公演から役が増えまして、「性信」から百姓への
役代わり中の画像です。
なんとも不思議な格好になっています。


今までは鎧武者とお坊さんしか演じていなかったのが
今回、庶民として法然上人や親鸞聖人のお話を舞台で
聞くのは新鮮です。

新鮮な気持ちを持ちつつ熟成した舞台を務めたいと
日々精進していきたいと思います。

皆様、大阪文楽劇場でお待ちしています!

記 佑一郎


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『龍の子』番外編

久々の再会に沸く!
14日、龍の子班は大阪入りしました。
この日は公演はなく、夜は寛美さん、知奈美さん、昌樹さんと、
文楽劇場『法然と親鸞』班の江林さん浜名さんと、
そして!初代【赤おに】【白へび】の山崎杏佳さんこと市川澤路さんと、
もつ鍋会をしました。
お久しぶりで~す!
澤路さんは大阪松竹座で出演中です。
澤路さんとはみんな久しぶりの再会。
それぞれの班の話や澤路さんの松竹の歌舞伎の話など盛り上がりました。
2代目の私と澤路さんは、【赤おに】【白へび】の話で笑いが止まりませんでした。
【赤おに】【白へび】初代と二代目
澤路さんは来月はロンドンでの公演もあるとのこと。
何よりみんな元気で活躍しているのが嬉しかったです!


☆松永ひろむ:記☆ ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『龍の子』旅だより

懐かしい街で…
以前住んでいたことのある大阪で『龍の子太郎』が出来たことは、とても嬉しかったです。
新幹線から見える大阪の風景、町で飛び交う関西弁がめっちゃ懐かしかったです☆
これから、あと四回公演全力で取り組んでいきます!


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『法然と親鸞』大阪だよりⅥ

            泣く泣く迎えました
                開演十五分前、『法然と親鸞』班員が集まってきました

 今日、二月十九日は、前進座代表、
中村梅之助さんの七十九才のお誕生日でした。
芸能生活七十年の記念の年の誕生日を、
文楽劇場「法然と親鸞」公演の法然役で迎える。
これは、結構劇界でもすごい事ではないでしょうか。           

  劇団の創立者のお一人、
中村翫右衛門氏がそのおしまいの舞台となった、南座で
「左の腕」の卯助を勤めたのが、八十一歳。
新国劇の島田正吾さんが、おしまいの、一人舞台を演じた時が、
なんと八十七歳です。
  まだまだ七十九歳は、若い若い!            
           贈呈式
         
昼の部の開演十五分前に、楽屋廊下でセレモニー。
班の劇団員全員からのプレゼント、
竹製の化粧文庫と鉢植えのチュ-リップが贈られました。           
                  梅之助

  「皆さんありがとう。
いろんなことがありましたが、ナクナク(79)この歳を迎えました。」と、
洒落を忘れぬ梅之助さんのコメントがありました。

梅之助さん、益々、お元気で!!


辰三郎☆記
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五月国立大劇場公演だより

 『元禄忠臣蔵』殺人事件
                         大坂城の梅園

 新派、新国劇、歌舞伎と幅広く上演された真山作品だが、
大統領・二世左團次が初めて上演したのが
『江戸城総攻』第一部。

 第一部が発表された時点で、
勝・西郷会談までの三部作構想が語られていたが、
ほぼ十年をかけて昭和9(1934)年
『将軍江戸を去る』で完結。
大当たりをとった。

 同じ年、青果は『大石最後の一日』を発表、
このあと書き継がれる『元禄忠臣蔵』連作も、
次々と二世左團次が上演した。
              梅園のお客

 そのラストとなった『御浜御殿綱豊卿』の脚本を受け取った
左團次は、
「憶えるだけで死んでしまいそうだ」と珍しく弱音を吐いた。
 肝臓癌に蝕まれた身体が限界を迎えていたが、
舞台は好評を博した。

 翌月不帰の人となった葬儀の日、
やはり真山作品を幾つも上演した
新派の井上正夫が弔問後、
松山訛りでつぶやくように言った

「左團次さんを殺したのは、真山さんの脚本ですわ。
よう、あれだけ憶えられたものと思うとりましたが…」
         





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『龍の子』旅だより

こんにちは!
  本日ブログ担当の高橋亜紀です!

本日の公演地は山口です!
福山からのバス移動でしたが、思いの外早く着き、会館の近所にある゛ザビエル聖堂゛を少し見学したりして個々に時間を過ごしました。

山口の皆さんに暖かく迎えられまして、美味しい小夜食を頂いたり…
美味しい!小夜食(*^^*)
皆で完成させてくれた龍をもらったりしました♪♪
この龍のウロコは見てくれたお友達の感想が書かれているのですo(^-^)o
太郎とあやに手伝ってもらってパシャリ☆

大きな龍です

さて、本日は少し係の紹介をしたいと思います。

班の中でみんな色々な係りを受け持ち、仕事をしています。
私は生活係と小道具係をやっておりますのでホンノ一部ではありますが、小道具の紹介を(^O^)

いきなりですが…
にわとり…  …うさぎ…
黒鬼さんの家にかざられているニワトリとウサギ(ToT)
あまりにもリアルで楽屋に置いてあると初めて見る人は必ず驚いてくれます(笑)
昌樹さんに手伝ってもらってパシャリ☆
人身御供の娘を黒鬼の所に連れて来る時に持っている松明。
松明
電池で灯りがつくようになっております。
私はこの大きなおにぎりを持って歩いております。
とても食べ切れません…か?
会場に登場すると笑いが起きるくらい馬鹿馬鹿しく大きいおにぎり♪
大きいのがわっていただけますかしら(笑)

さて、これは代々雷様が背負っている雷太鼓です!!
雷太鼓です!
今回は雷様に弟子入りした赤おに君が背負っていますが、実は…
『たいこどんどん』の時も雷様が同じ物を背負っていたそうです(*^o^*)
代々引き継がれているようです♪♪

細部までこだわって小道具を用意してくださっているので、私達は大事に大事に舞台で扱っているのです!!
小道具達も舞台で芝居をしております!!
是非!お芝居を見る時は小道具にも注目してみてくださいね♪♪(^O^)

リアルなニワトリをもう一枚♪
哀れ…ニワトリさん
あたし…このニワトリがとても好きみたいです(笑)


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五月国立大劇場公演だより

                同い年             

       1931(昭和六)年生まれの天守閣は、大阪市民の心意気で生まれた。

 最後の将軍、慶喜が大阪城から江戸に帰ってきた時、突然呼び出されたのが勝海舟。
幕府の幕引き役を背負わされた。

 かねて面識の西郷隆盛と交渉する中で、
裏切り者として幕臣から命を狙われた海舟は、
300年前の大阪の陣の頃の片桐勝元に身をなぞらえる。 
                   金の鯱も豊臣時代を再現

坪内逍遥『桐一葉』の主人公、片桐勝元は事を平和裏の納めようと
豊臣・徳川の仲介をして、味方の豊臣方から疑われて、大坂城落城と共に命終わる。
                       
 この後、徳川によって再建された二代目大坂城天守閣は、間もなく落雷で消失。
昭和になって大阪市民の募金で再建された。
前進座創立の年の秋だった。
                 大坂城は、石山本願寺の跡に建てられた

『桐一葉』は、最初の“新歌舞伎”といわれる。
江戸の歌舞伎では、座付作者だけが筆を執った。
 維新から40年近くたって『桐一葉』が上演され、
カブキは新しい時代を迎えた。
 真山青果は、この“新歌舞伎”の系譜に連なる。

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『法然と親鸞』大阪だよりⅤ

私は、一幕で二役、二幕で一役、三幕で二役
合計五役を演じてます。

何役も演じる場合
また、年齢の老い等を表現する場合に
一番メイクで変化させやすい所、それは眉毛です。
舞台のメイクアップで一番重要なのは眉毛かもしれません。

気丈な女性の役の時は眉じりを上げめに。
優しく愛嬌のある女性は眉じりを下げめに。
おっとりした女性は眉の間を広めに等々

今回の私は役の違いを出す為に
眉のある顔とない顔をしています。

私だけでなく、
この芝居では役の年齢を表すのに眉を変えている俳優が沢山おります。
舞台では場面をかえる短い転換の間に数年後の場面になったりします。
そんな時眉毛をどう変えるかというと、付け髭ならぬ付け眉毛 まみえ を使用するのです。
一瞬にして若者から老人へ。

これからご覧になる皆様、
是非 俳優のメイクアップにもご注目下さいませ。


五役の〆、おとよです。

丸山貴子でした。

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『龍の子』旅だより

再会
2月12日、福山での公演がありました。
私は昨年12月中に事前学習会で運営サークルの皆さんとお会いしていましたので、
遂に当日を迎えられたという感慨もひとしお(o^∀^o)
「全部手作り!(b^ー°)」

子供達も学校が終わるとランドセルを背負ったまま会場に駆けつけて来て、
楽屋にも訪ねてくれました。
事前学習会の時に私が「楽屋に遊びにおいで。」と言ったのを覚えていてくれたのです。
ちょうど照明さんが明かり合わせをしていたので、舞台袖からそっと舞台を覗いて照明の仕組みなどを紹介すると、
3人の女の子達は瞳をキラキラと輝かせて舞台に見入っていました。
3人は開演前の挨拶の係で、私達出演者は緞帳の後ろで舞台にスタンバイしながら、
その挨拶を聞いていました。
カーテンコールの時にその子達が私にプレゼントを手渡してくれたので、
「挨拶聞いていたよ。お姉さんみたいなしっかりした挨拶だったね!」と伝えると、
はにかんだような、誇らしいような笑顔がかえってきました。

私自身が子供の頃に、劇団の人と交流した思い出がずっと残っているように、
彼女達の心の片隅に、ほんのりと温かく楽しい思い出として残ってくれれば本当に嬉しいです。

「シワを書くのにあまり苦労しなくなりました(ToT)」

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『法然と親鸞』大阪だよりⅣ

   泥棒「五郎太」役に出会って

3才の時に捨てられる。
17才の時、六角堂にコソ泥に入り、旅人の金を盗む。
しかし捕えられ、範宴(後の親鸞)に助けられるが、逃亡する。
その後捕えられ、入牢するが脱獄し、諸国を逃げ回り越前に入る。
十三年の年月がたっていた。
そして、越前へ着くと、京から高僧が流されていて、弟子も置かずに一人で暮らしているとの噂を聞き、竹ヶ前の草庵に押し入る。
 その高僧が、恵信尼と暮らす親鸞であった。
村人の通報によって役人に捕われそうになるが、
親鸞と恵信尼によって助けられ、何処ともなく立ち去る。
 それから十二年、常陸国笠間郡稲田の草庵に移り住んでいた、
親鸞と恵信尼の前に突然現れ、すべてを投げ出し、親鸞に帰依する。
 そして十年後、親鸞 恵信尼 王御前の供として,京に上る旅路に就く。

                     益城宏AS五郎太

 これが、「法然と親鸞」の台本における、
泥棒「五郎太」の履歴です。
役の人生の行間を、どう想像し創り上げ、埋めていくかが、
役者にとって非常な喜びでもあり、また苦しみでもあるのです。
殊にこの役の場合は、稲田の草庵で、親鸞聖人に帰依する場面で、
果たして観客に納得して頂けることが出来るか否か。
それが、この作品の善し悪しを左右する、
重要な要素であることは間違いないのですから。

 毎日、もがき苦しみながら、そして常に新鮮に、
自分自身の人生と「五郎太」とを重ね合わせながら、
役に挑戦しております。

どうぞ、そんな「五郎太」に会いに来てみませんか
大阪文楽劇場で待っております。
                                                           
                          益城 宏 
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『龍の子』旅だより

2月8日(日)
朝8:15、熊本市内のホテルを出て車で30分あまりの所にある合志(こうし)市に向かいました。
市内の喧騒を離れて、次第に田園風景が多くなります。
広々とした畑や田んぼが広がる中に公演するヴィーブル文化会館はあります。
ここは子供の文化に関わる事業が進んでいるところ。
今回もホールの自主授業に子ども劇場が協力しての公演。
ここには、ヴィーブル子供劇団という、子供だけの劇団があります
市が援助して、一年間かけて、地域の希望する子供たちに演劇の基礎を教えている、
そして、年に一度オリジナルの芝居を公演するのです。
私も4年ほど前までこの事業に協力してきました。
今回、そこの子供たちも、たくさん観に来てくれました。
開場すると、このホールのゆるキャラ「ヴィーブル君」がお出迎え。
ヴィーブル君
子供たちに大人気です。


あや役の有田佳代は熊本出身、しかもこの合志町のすぐ近く、菊池というところ。
地元からも有田の一族郎党、ご近所の方々が大挙して観劇。
カーテンコールでは、松浦の紹介で一言挨拶するも、感激のあまり、涙涙でぼろぼろ、何言ってるか分からない状態。
感涙のあや役・有田
お客さんからはあったかい拍手。
おおいに盛り上がって公演を終わりました。


☆鈴木龍男(『龍の子太郎』演出):記☆
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五月国立大劇場公演だより

    和平の階段

 「先生、実に戦争ほど残酷なものはごわせんなァ」
(江戸城総攻3・将軍江戸を去る)


 江戸城総攻撃を翌日に控えての
勝海舟・西郷隆盛の両巨頭会談が暗礁に乗り上げようとした時、
二人は愛宕山に登った。 

 山頂に鎮座する愛宕神社は江戸幕府と同い年。
江戸の町を火災から守るために勧請された。
           愛宕山の男坂。講談の出世の階段として有名。

江戸市街の景観の素晴らしさで名高い山だった。
山上での感懐が、会談を無血開城に導いたと伝えられる。
 
 57年後、この山上に建設された放送局から
我が国初のラジオ放送が始まった。
 放送第一日のプログラムに、
坪内逍遥『桐一葉』があった。

 愛宕山の放送博物館の展示には、
淀君を演じた五代目中村歌右衛門と共に
中村翫右衛門ら出演者の名が刻まれている。


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『龍の子』旅だより

龍の子班、肉食らう!


2月7日(土)我ら、龍の子班は、佐賀県伊万里市にある伊万里市民センターで朝と昼の二回公演を行い、
その後、次の熊本県合志市での公演のため、バスで、熊本市までやって来た。

で、せっかく熊本ってことで、

「『龍の子太郎』であや役を務める、熊本県菊池市出身の酒屋の娘、有田佳代のご両親と出会う会」

が「鳥ぎん」で開催されました。
移動のバスの中では、すでに出来上がっていた方もいらっしゃいましたが、
みなさん、お腹は空いていたようで、バクバク、獣のように、出てくるものを平らげていました。

「手羽先おいしかった~」

「釜飯最高だった~」
「銀杏もなかなか曲者だったなぁ~」
と、たくさんの方々からの感想をいただいております。
また、
有田パパの、見た目のダンディーさからは思いもよらない、まろやかな語り口によって、
この場も最高潮に達し、合志市総合センター「ヴィーブル」文化会館での公演の成功を誓うのでありました。


有田ファミリーとお店の大将、おかみさん

☆小野文隆:記☆
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『龍の子』旅だより

松永ひろむです
2/7は佐賀県伊万里市で、
伊万里・武雄・そして私も会員だった佐賀子ども劇場さんが集まっての公演でした。

前日から開演前までに、
ロビーで、交流会で、対面式で、たくさん盛り上げていただき、
エネルギー充填120%、いやいや200%にしてもらいました。

私はボルテージ上がりすぎて!?赤おに太鼓の歌が少々ズレたりしましたが(汗)、
赤おに飛ばしや白蛇の引っ込みで拍手をいただいた時は本当に嬉しかったです。
芝居が後半になってくると、歌が入るたびに・場面がかわるたびに拍手や笑い声も増えていきました。
楽屋で大急ぎで次の役に着替えながらモニターで舞台の様子を聞いて、
何度もウルウルして、
カーテンコールではまたまた「泣いた赤おに」になってしまいました。
改めて地元での公演の優しさ・温かさ・ありがたさを実感しました。
泣いた赤おにさん
たくさんの人が出会い、つながって伊万里公演が実現し、
またあの子どもさんたちの(もちろん大人の方々のも!)笑顔にたくさん元気をもらいました。
本当にありがとうございました。

「伊万里公演、がばい良かったー!!」

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