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四谷怪談 全国巡演の千穐楽は“あの映画のあの会館”
本日2022年8月26日、『東海道四谷怪談』は埼玉会館にて3年に渡る全国巡演コースの千穐楽を迎えました。
今日の主催は埼玉市民劇場さん。前回からお仲間を8人も増やして、この記念すべき千穐楽をお祝いしてくださいました。
感無量です。
コロナ一年目の夏、2020年7月、『四谷怪談』の旅公演は神戸から始まりました。柝が高らかに鳴り響き、さぁいよいよ開幕、と思ったその時、定式幕が引っ掛かって幕が開かないという波乱万丈のスタート。
それから3年という月日を費やし、近畿・中国・九州・中部・北陸・首都圏と巡演は続きました。
『四谷怪談』はあまりに大がかりな芝居ゆえ地方での上演は無理と云われた作品です。その上に突然に襲ってきたコロナ禍。もはや上演は不可能と思われました。しかし全国各地の市民劇場、演劇鑑賞会の皆さんの、
「演劇の灯を消してはならない!」
という情熱と粘り強い運動が“奇跡”を起こしました。この3年間で100ステージを越える公演が実施されたのです。おかげさまで『四谷怪談』は全国各地で圧倒的な好評をいただくことが出来ました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
ところで、今日の会場はある名作映画の“聖地”なのです。日本映画史に残る傑作として今なお語り継がれる作品『砂の器』のあまりにも有名なクライマックスシーン、その演奏会場として使われたのがここ埼玉会館です。私は何度この映画を観たか知れません。映画に登場する全ての場面、台詞、音楽は私の血肉となり今も体に宿っています。映画の封切から46年経っていますが、埼玉会館は当時の面影そのままです。
舞台上手袖の鉄の細い階段から逮捕状を携えた丹波哲郎さんが降りてくる姿が目に浮かびます。
『四谷怪談』巡演千穐楽の舞台が埼玉会館であったことは生涯忘れることはないでしょう。
さぁ、いよいよ大千穐楽です。
2016年より上演を重ねて来た『四谷怪談』の締めくくりの公演が9月1日より大阪文楽劇場で開幕します。
全国のお客様からいただいた絶大なるご声援を力にして、おそらくは我が俳優人生最期になるであろう“宅悦”を全身全霊で勤めます。
記:柳生啓介
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- カテゴリ : 『東海道四谷怪談』
- 2022-08-27
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東海道四谷怪談 昭島公演
7月ラストの公演は昭島市民会館KOTORIホール 三多摩演劇をみる会さんの公演でした。なにを隠そう私もこの会のメンバーでして… なんだか妙な気分でしたが、やっと皆さんに観ていただけて良かった! もっともっとお仲間が増えると良いなぁ〜 三多摩地域にお住まいの皆様、次は「雨あがる」を観に来てね!
写真は佐藤与茂七の男前四パターン、モニターと私 あれ、もうひとり男前?
記:早瀬栄之丞 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。
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- カテゴリ : 『東海道四谷怪談』
- 2022-08-01
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