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『解脱衣楓累』だより

          たいとる


 古来、上手くない役者のことをダイコンと呼ぶ。
また「大根といわれるまでの難しさ」とも言う。
 ヤブ医者にも届かないタケノコ医者があるように、
大根役者といわれてやっと土俵に上がったことになるもののようでもある。
何故ダイコンがまずい役者の称号になったかというと、
その芝居が“当たったためしがない”、
つまりお客さんに来て貰えないからだそうな。


尤も、民藝の宇野重吉さんは、書いておられる。
「全く馬鹿げた話だ。
煮て良し、干して良し、生で良し、しかもあの奥ゆかしい味の良さ、
大根役者にこそ私はなりたい。」(『大根』)


 何と一緒に食べても当たらない大根に引き換え、
当たる方の横綱格が西瓜。
 江戸から伝わる“喰い合わせ”は、科学的根拠には乏しいようだが、
“天麩羅と西瓜”“秋刀魚と西瓜”などにその顔を出している。

 『四谷怪談』では、南瓜(かぼちゃ)がお岩様の顔に変わるが、
『解脱の累』に出てくるのは、西の瓜、スイカの畑。
 こっちは怖い場面じゃなく、南北さんのもう一つの顔、
茶目っ気たっぷりの喜劇作者の面目躍如。
 歌舞伎狂言にスイカが出てくるのは珍しいが、
矢張り当たらない大根畑より、大当たりの西瓜は縁起がいい。
酸いか甘いか劇場で御堪能ください。


         と カイワレ役者記す 
                               松涛喜八郎
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『さんしょう』旅だより


こんにちは!
『さんしょう太夫』初参加の高柳育子です。
昨日、今日、と、飯塚の由緒正しき芝居小屋、<嘉穂劇場>で公演いたしました。
写真のような、素敵な舞台、古風で雰囲気満点の客席です。
客席より
写真は、両側にある花道の、上手側から撮りました。
昨日は、生まれて初めて、上手側の花道を歩いた(普通は下手にしかないので)記念すべき日でした。

かなり幅が狭目の花道ですので、灯りの暗い中、歩くのは、気持ちよくもあり、(踏み外したら、お客様の上に転がってしまう!)と、少し緊張いたしました。

「さんしょう太夫」の世界にマッチした、雰囲気ある劇場での公演に、
客席も舞台も大いに盛り上がった二日間でした!

高柳育子・記
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『さんしょう』旅だより

研修生の本村です。

只今我々さんしょう班は、福岡県飯塚市、嘉穂劇場に来ています。
嘉穂劇場といえば2003年に水没して、大きな被害に遭われたのは記憶に新しいですね。

その後の大修復工事により、今なお歴史を感じさせる嘉穂劇場はそのままに、
動かなかった奈落も、今では実際に動くようになっているそうです。

今回その奈落を、開演前に見学させていただきました!
ありがとうございます

近代化の進んだ会館では、ほとんどが電動ですが、
盆を廻すのも、迫りもスッポンも全て手動です。
でも、昔はこれが当たり前だったんですよね…。

いろんな事を感じながら見学させていただきました。


奈落入り口
奈落入り口
人力です
迫り
スッポン
スッポン
舞台の下
奈落内部
見入る二人
見学する若手2人(左・藤井 右・竹下)
です。

本村祐樹・記



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『さんしょう』旅だより

8月20日(水)
は~い。○○一受けたい授業
  『さんしょう太夫』-説経節より-

元々《説経》とは 仏の教えを説き聞かすため、お坊さんが経典の意味を説いて聞かせることです。
しかし中世の頃、無学文盲の庶民に経典は難しく、
馴染みのあった 物語り に仮託して 語り聞かせた事が説経節のはじまりと言われています。

《説経師》は、僧侶ばかりとは限りません。
差別されていた底辺の人々が各地を放浪しながら説経まがいの芸能を、ササラなどでリズムを取り
ながら語ったので、激動期の社会の底辺で、もっとも苦しんでいる下層の民の心を捕らえ、
それを強みとして、説経節は力を増していきました。
口伝(くでん)伝承ですから、現代には 初期の曲は伝わっていません。
物語りは、説経 原本定本として 室町時代に 書き留められるようになり、
「小栗判官」「刈萱」「山荘太夫」「しんとく丸」「愛護若」の 五説経が残っています。

大辞典を引くと《説経師》とは
①経文を説き聞かせる人
②説経節を語る人
の二つ意味があります。
《説経節》 を引いてみると、
「説経浄瑠璃で語られる曲節。語り物の一種。仏教の説経が 歌謡化し、和讃・平曲・謡曲などの影響を受けて、江戸初期に流行した民衆芸能。始めは 大道芸で鉦やササラをたたきリズムを付けながら語られた。」
とあります。
《節》フシとは 旋律のこと。
言葉をただ出すだけではなく、抑揚をつけてリズムに乗せること。
つまり 説経節とは、仏教説話、社寺縁起、神仏の霊験譚を リズムをつけて語ったもの。
その後、仏教に帰依させるための芸能という性格から 次第に離れて、世界観や思想性などの背景は 仏教色を残しながらも、観客に感動と哀切を伝える「物語り」こそが前面に押し出されたエンターテイメントとなっていったらしいです。
『さんしょう太夫』も、金焼き地蔵尊の 霊験譚が 語られる中で、
あんじゆ と づしおう 姉弟 と 母たまき の哀切の物語りと、主人公が、出世して底辺の民衆を救い、
悪い主を 懲らしめてくれるという (聞く民衆にとっても希望の星ヒ-ロ-出現……)
当時、悪政に苦しんでいた庶民に生きる希望を抱かせる物語り としても 愛されていたのでしょう。

現代の説経師たち

さて、今回で前園恵子うば竹のレポートは 終わります。
次回は 高柳育子にバトンタッチします。
個人ブログには 引き続き「旅便り」を書いて行きますので 覗いてください。

前園恵子うば竹 記
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『解脱衣楓累』だより

解脱衣楓がさね

かさねさんという幽霊と初めて出会ったのは、学生時代。
近世(まァ江戸のこと)文学の演習(ゼミ)。松尾芭蕉の東北紀行『奥の細道』だった。

紀行と言っても『奥の細道』はノンフィクションではない。
首尾一貫した芭蕉翁の世界。
事実でも要らないものは削るし、その逆も。
曽良という軽い名前の弟子が途中まで行を共にして“随行日記”を残している。
これと照らし合わせて事の実否を検証するのだが、“この項随行日記になし”と註がつく所が随所にある。

馬上の芭蕉と曽良に追いすがる二人の童。女の童の名を聞くと「かさね」。
曽良は詠んだ
 
 かさねとは 八重撫子の 名なるべし

ゼミの担当者は、かさねという有名な幽霊が居るので、曽良は一瞬ドキリとしたのではないか、
と説いた。
かさねなどという幽霊を聞いたこともなかった私はヘェーと思ったが、
お岩さまが登場するまでは、かさねは女幽霊の第一人者。

現在では、鶴屋南北さんの清元『かさね』、そして明治になって三遊亭圓朝が書いた『真景累が淵』が知られている。
『真景―』は、幽霊なんて神経が見させる幻ですよと言う圓朝の洒落だが、その実これでもかという因果物語が展開する。
先ごろも映画になったのはそのごく一部。

尤も『奥の―』当時は、実説のお累(るい)さんの事件から20年後。
まだ舞台に取り上げられる以前。
彼女と同じ説を、他で聞いたことはない。
尚この部分、曽良の“随行日記”には全く存在しない。

撫子は、国太郎の紋。
累を演じる当代國太郎に因んで撫子紋の簪が活躍します。

 撫子や 昔ながらの 河原咲き

八重撫子の花言葉は、燃える愛とか。



初日まで五七日、35日に迫りました。    喜八郎☆記
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『解脱衣楓累』だより

ふたたび「累」供養 
「怪談」ものの上演の際には、実説でご不幸となった方の御霊を供養して、
公演の無事と安全を祈願するのが習わし。
『四谷怪談』では、四谷「お岩稲荷」に出演者が出向くことはよく知られています。
法蔵寺供養1
このブログの既報にもありますが、
7月4日には、圭史・矢之輔・菊之丞・國太郎・広也らが、制作発表と合わせて、
東京目黒の祐天寺で累供養をして参りました。
祐天寺の「累塚」は、清元舞踊『かさね』を拵え直した昭和初期の名優らによる建立ですが、
茨城県常総市には、なんと実説の「累一族」(累、与右衛門、ほか)の本物のお墓があるのです!

その墓所である法蔵寺に、累役の國太郎、与右衛門役の矢之輔が供養に行ってきました。
『解脱衣楓累』は、物語の後半、羽生村なる所に人物たちが集い、
大詰で、絹川(鬼怒川)堤で大立ち回りを繰り広げるのですが、
常総市には現在も「羽生町」という地名が残り、
鬼怒川は今でも大詰の「書割」(舞台の背景画)と見紛うほどの素朴な風景を残していました。
黒の紋付を着込んだ國太郎と矢之輔のほかには、
営業所員と地元の新聞記者、住職を合わせて5名だけの簡素な供養でしたが、
ひっそりと永らえている累の墓と幻になりかけた『解脱』には、ふさわしい供養だったかもしれません。
法蔵寺供養2
「芳三郎さんにはかわいがってもらいました」とおっしゃってくださった住職の豊島克己先生に、
祐天上人が悪霊の「解脱」に用いたという数珠と曼荼羅を出していただき、お話をうかがいました。
矢之輔の法蔵寺訪問は初めて。
興味が尽きないといった様子で、住職と民衆信仰や芸事について談義を交わしておりました。
國太郎は、初演時に父芳三郎と一家で訪問済み。
「累一族の坐像を当時はただただ怖く感じたものでしたが、やさしいお顔にも見えたのは、月日を経て、私がそれだけ(累の心情に)近づいてきているのかしら」とのこと。

法蔵寺を後にして、常総市役所に長谷川典子市長を表敬訪問。
歌舞伎が好きだという市長は、過去に前進座を何本か見たことがあるのだそう。
「累の話を若い人が知らなくなってきている。地元の話なので、応援しますよ」
とエールをいただきました。

「累伝説」自体は陰惨なお話ですが、
そこから生まれた作品は、歌舞伎、浄瑠璃、落語、どれをとっても伝統芸能の一級品。
前進座の『解脱衣楓累』も一級品になるよう精進して参りますので、地元の方々にご見物賜りたく。

東京営業所 林 記
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『解脱衣楓累』だより

              解脱衣もみじ
        モミジ?


 “モミジする”とは‘紅葉’だけじゃなく、
‘黄葉’‘褐葉’、つまり葉が黄や茶色に変わるイチョウやナラ、カシワなども含めて、秋の野山の装いのこと。
いつしか代表選手の楓をモミジと呼ぶようになりました。

 ♪秋の夕日に照る山モミジ♪
四年生で習う唱歌も♪赤や黄色の色様々に♪というように
様々なモミジ。

 二番の結び♪水の上にも織る錦♪は、
正に“竜田川”―『累』に出て来る浴衣の水に紅葉の模様そのもの。

 楓は世界中に100種類もあるそうで、そのうち三分の一くらいがわが国で色づきます。
 ヤマモミジ・イタヤカエデなどと名が付いていますが、
モミジとカエデと区別があるわけではありません。みんな同じカエデ目カエデ科。
名を付ける時に適当にどちらかになっているだけ。

 ちなみに鳥の方でも、ワシとタカとは同じ種類で、区別はないそうです。

 モミジのような小っちゃな手なんて申しますが、
まだ乳飲み子の男の子も『累』の大事な登場人物です。

              王子動物園のモミジちゃん
 初日まで39日。           記☆喜八郎 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『さんしょう』旅だより

8月17日(日)
『さんしょう太夫』は 本日
 通算 800ステージを迎えました !!

終演後のカ-テンコ-ル。
ネズ色のコロモ姿の 説経師集団が舞台に出て行くと、
客席 中央から舞台に向けて 「800ステージ おめでとう」のボ-ドが上がり
私たちはウルウル……。
ボ-ドが客席の方を向くと 北九州の皆さんの割れんばかりの拍手が会場に響き渡り、
またまたウルウル……。
役者やってて良かった!!

『さんしょう太夫』は いい芝居です。
初演は34年前、私は 前進座に入って二年目、23才(研究生)の時に初めて【うば竹】と【語り】 につきました。
始めは学生観劇のために創られた作品でしたが、
芸術祭の賞を取り 一般公演も増え、
鑑賞会の例会にもなり、
忙しい時は二つの『さんしょう太夫』班が西日本と東日本同時に公演、
日本のどこかで必ず『さんしょう太夫』の公演をしている!!なんて こともありました。
私は ちなみに 【うば竹】【伊勢のこはぎ】【母たまき】を経験して 600ステージ以上 出演しています。今回は 原点に戻って【うば竹】と【語り】 を担当しています。
800回演じても 飽きることのない 「さんしょう太夫」です!!
皆さん どうぞ お楽しみに !!
出演者、集合

レポーターは
前園恵子うば竹 です。 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『さんしょう』旅だより

8月16日(土)
『さんしょう太夫』 初日の幕が開きました !!
これから 9月30日まで、九州各県、各地に 伺って舞台を観ていただきます!!
鑑賞会の 九州コ-スは、北九州から始まることが多く、しかも 一週間という長期間やってくださるので、役者の内に役がドスンと納まる時間を貰えるんですね。
稽古の間は、役者は一生懸命 「役づくり・芝居づくり」をするんですが、唯一の心配は お客様に どう受けとめて貰えるのかな~?!という事なんです。
それが この一週間で 「これで良かったんだ!!」という 確信や安心に変わる……。
つまり、お客様に 育てて頂く時間を貰える訳です。
北九州の事務局長さんイワク、
「どの劇団も、小倉で舞台稽古して 巣立って行くのよ。でも私は、初期の 新鮮で一生懸命な舞台が好きなの!!」
はい。有り難き仰せ……。
でも 北九州の皆さん、安心して下さい。
初日の舞台の方が 質が 落ちるということは ありません。
……ワレワレ ハ プロ ダ。ショニチ ニ スバラシイ ブタイ ヲ ミテイタダケルヨウ ケイコシテイル……
(なんで ここだけ宇宙人のようになるのだ~?!?)

初日の舞台は 近県の鑑賞会事務局長さんも駆け付けて くださいました。
よっぽど ご心配か?いやいや期待の表れでしょう!!
感想は どうだったでしょうか?
皆さん 笑顔でしたが……。
北九州の お客様からは 終演後、暖かい拍手が鳴りやまず、明日から カ-テンコ-ルをすることになりました。
ホテルからの眺め
(ホテルから見た「北九州芸術劇場」右端の黒と黄色の建物)

レポーターは
前園恵子うば竹です。 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『さんしょう』旅だより

8月15日(金)
さんしょう太夫」九州公演が始まります!!
昨日、舞台稽古を終え、荷物を積んだトラックは 一路、北九州に 向けて夜立ちの旅へ……。
我等、人間は 終戦記念日の この日、空路、北九州へ向けて 旅立ちました。
北九州は 曇り空 気温30度とか……。
飛行機は 座席 横6席 という 小さめの機。
眼下は晴れ渡り、雲の上に顔を出す 黒い富士山や 霞ケ浦や 大阪湾、淡路島に架かる明石大橋、四国、瀬戸大橋、広島、山口……と、
「こんなに よく見えるのも珍しいね!!」と 隣席の 小林祥子あんじゅ と 地図を片手に空の旅を楽しんでおりました。
もうすぐ九州?と……
……周りは 突然の黒い雲。
アレレ?飛行機も 不自然な動きに……!!
アレレ?細く薄い翼を 震わせて 急旋回 急上昇を繰り返し、祥っちゃんもヒャ-!!……
「こちら機長です。小倉上空、雷雲のため 旋回をくりかえし 雲の通過を待ちます。」
さて それから 30分、ヒャ-!!を何度か繰り返し、低空から 海の上を滑るように 無事 北九州空港に着陸しました!!
ああよかった。
『さんしょう太夫』班、無事、九州に上陸です。
やっと到着、飛行場

九州の鑑賞会の皆さ~ん。
45日の旅、待ってて下さいね。
まずは 北九州の皆さん、よろしくお願いします。

レポーターは、
前園恵子うば竹です。 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『さんしょう』旅だより

はじめまして!
初めてブログを担当します、研修生の本村祐樹です。

先週の8/8に無事『銃口』の千秋楽を迎えられました。
本当にありがとうございました!

そして10日から始まった『さんしょう太夫』の稽古も既に大詰め。
今日も稽古は夜の10時までと、連日遅くまで稽古が行われています。
仕込みの続く舞台
8月15日から九州への旅が始まります。
1ヶ月半と長い旅になりますが、なるべく多くの記事をアップしますのでよろしくお願いします!

それでは、皆様と劇場でお会い出来る日を楽しみにしています。


■本村祐樹・記■
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『サチキチ』だより

『サチキチ』フィニッシュ♪
8月2日、3日の前進座劇場公演、
そして8月8日の喜多方発21世紀シアターと、
『サチとキチと青いサンタと』をご覧下さった皆様、
また、公演にお力添え下さった皆様、
本当にありがとうございました。
お芝居に出演している4人のメンバーは、
ブートキャンプも真っ青の運動量で、いい汗かいてヘルシーダイエット(!?)
なおかつ子供達の素敵な表情がデザートとあっては、もう満腹、
思い残す事はございません!

喜多方の公演では、
2幕に入ってしばらくすると、客席からすすり泣く声が聞こえてきたのです。
お子さんのようで、はじめはぐずっているのかな?と思ったのですが、どうもそうではないようす。
結局かなり長い間泣いていたようでした。
公演が終わり、会館前の広場で交流をしていると、
偶然そのお子さんとご家族とお話ができ、
『サチキチ』の世界に深く入り込んでしまって泣いていたとの事でした。
そんなにお芝居に入り込んで観て下さったお子さんがいると思うと、
皆さんに楽しんで頂けるよう、もっともと良くしたいという思いでいっぱいになります。 

この『サチとキチと青いサンタと』は、生まれたばかりのお芝居です。
ご覧下さった皆様のご感想が、このお芝居をもっと良く、もっと深くしていくと思います。
そして、進化していく事が出来る作品だと、今回の客席の雰囲気を感じて確信しております。
どうぞ皆さん、応援して下さいね!!

パワフルな4名の出演者です!

☆北澤知奈美:記☆ ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『銃口』旅だより

千穐楽を迎えました!
7/10岡山を皮切りに8/8尾道まで27日間32ステージの巡演が終わりました。

尾道での千龝楽、カーテンコールでは客席に手作りの「千秋楽おめでとう」の横断幕が…
そして客席総立ちのスタンディングオベーション!
大感動しました。
竜太役の佑一郎くんが声を詰まらせながらお礼のあいさつを述べましたが、
楽屋に戻ってから「言おうとしたことの半分もいえなかった」と悔しがっていました。
いえいえどうして、感じたことを正直に素朴に表現した竜太さんのあいさつ、なかなか素敵でしたよ。

一同感動でしたが、中でも李東陽役を努めた山崎辰三郎先輩が大泣きしていた姿は微笑ましく、みな苦労が多かった巡演だけにほっとした空気に包まれました。

それにしても客席総立ちのあの鳥肌ものの様子を皆さんにお見せできないのが残念。
ですが、あの感動は尾道市民劇場の会員さんと私たちだけのもの。
いやいや尾道だけじゃありません。
各会場、その日そのステージはライブで観た観客と私たちだけが共有できる空間です。
それが生の舞台の素晴らしいところ。

会場によって客席の反応も様々ですが、毎回同じ感動を届けるのが私たちの仕事です。
創る側は毎回“同じことをやる”のが基本。
違うのは観客なんです。
ライブの総仕上げをしてくれる観客に、迷惑を掛けることのないように準備をするのがプロの仕事。
生身の人間がやる生の舞台だからこそハプニングがゼロとは行かないでしょうが、
肝に銘じなくてはいけません。

その点で今回特にスタッフさん(劇団外の大道具さん、照明さん、衣裳さん、トラックさん)の働きに大いに感謝です。
お礼の気持ちを感謝状として表し、千龝楽の集いで授与式をさせていただきました。
ありがとうございました。
感謝状授与

ところで北京オリンピックの開会式の華やかな映像の裏でロシアとグルジアが戦闘状態に入ったというニュースが流れてきました。
感動の千龝楽の日に何とも暗澹たる気持ちになりましたが、私たちは前を向いて誠実に舞台を努めていくのみ。

芝居は、今生きていることの素晴らしさを再確認し、勇気を与えられるものだと確信しています。

全国の『銃口』ファンの皆さん、しばしのお別れですが、来年夏にまたお会いしましょう。
今回の経験を生かし、より良い作品になっていることをお約束します!


☆芳子役 上沢美咲☆
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『銃口』旅だより

盛り上がる大津島バーベキュー
8月3日は最後の移動日(広島~徳山へ)。
計画は稽古中より進行していた。
周南市民劇場の「銃口」運営担当の皆様と大バーべキュー大会。
所は海軍の特攻兵器人間魚雷「回天」の出撃基地であった大津島。
(徳山からフェリーで30分)もちろんこのような機会を利用しての戦跡ロケハンでもあります。

桟橋から徒歩10分にある回天記念館へ。
門から入口まで両側に並ぶ「回天」による戦没者145名の石碑。
搭乗訓練、出撃、遺書などの展示資料に、皆々沈痛の表情。

しかし一転して昼より市民劇場の皆様が用意して頂いた大量の食材でのバーべキュー。
お肉や野菜はもちろん、獲れたての貝や魚などの海鮮。
お酒は飲み放題。中でも今がまさに旬、瀬戸内の「はも」の刺身は超絶品でした。
全国各地の旬の食材に出会う、巡演の最高の楽しみ。
市民劇場の皆様と移動日にアウトドアで交流する事は近頃はまったく無くなりました。
高橋佑一郎君の事前の発案に、快く応えて頂きました市民劇場の皆様に改めて感謝感激の気持ちで一杯です。
皆々満面笑みの素敵な思い出になる一日でした。

尚、この日の為に急きょ水着を用意し万全の態勢で挑んだのだが、クラゲの大量発生に海に入れず肩を落としていた者がいたことを付け加えておきます。


☆松浦豊和:記☆ ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『銃口』旅だより

暑中お見舞い申し上げます
今日はわたくし黒河内雅子がお送り致します。

西大寺の市民会館はとってもお芝居が見やすい、いい会館です。
裸祭り、ふんどし姿の若い衆をモチーフにした、緞帳もステキっ!!
主催はここもやはり、市民劇場さんです。
この日は、私たちの為に「お通し」と呼ばれる軽食(?)を用意して下さいました。
そうめん、カレーはじめ季節の野菜を使った色とりどりのお惣菜が並び、嬉しい悲鳴を上げてしまいました。
ごちそうに夢中!
巡演ではどうしても外食やコンビニに頼ってしまう毎日ですが、この「お通し」にお腹も心も癒されつつ、舞台に立つ事ができました。
運営担当サークルの皆様、本当にありがとうございます!
わたくし訓育主任(の杉野先生役をしてます)としましては「なすの煮浸し」に夢中でしばらく意識がなく、写真を撮られたのに気がつかず…恥ずかしい限りであります…


☆黒河内雅子:記☆ ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

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Author:前進座だより
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