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『三人吉三』だより

無事におわりました。

平成20年の幕開けの京都南座公演もどうにか千穐楽を迎え、
今年初めて自宅でゆっくりしています。
考えてみればこのお芝居では、
平成元年の5月国立劇場で「おとせ」をさせていただき、
平成10年から「お嬢」を勤めていますが、
その「お嬢」も300回を数えさせていただきました。

大川端の場
<左からお嬢=國太郎・和尚=矢之輔・お坊=菊之丞>
一つのお役をこんなにも演じさせていただける事はまさに役者冥利につきます。
これもご覧いただくお客様あっての事と、
心より御礼申し上げます。
しかしお芝居というのはなかなか大変で、
これだけやってもまだまだ遣り残したことがあるような、なかなか完成品にはいたりません。
自分の努力不足を反省しつつ、これからも演じ続けていければと思っています。

さてその南座公演ですが、
今回初めて梅之助・圭史両先輩が出演しない、
いわゆる第三世代の当代での責任公演でしたが、
どうやらご覧いただいた皆様の評判も良く、ほっとしております。
特に今回は若手のがんばりが目覚しく、
大切りの立ち廻りは本当に派手で、
お楽しみいただけたかと存じます。
大切りの立ち廻り
序幕の20年振りに復活させた「西河岸の場」は、
若手みんなで振り付けし練り上げた場面です。
序幕 西河岸の場
初日の引っ込みで拍手がきた時は「やった~!」といった感じで、今回の公演の手応えを感じました。
この勢いを持続し続けながら、みんなで前進座を盛り上げていきたいものです。

南座さんとはこれも今回初めてだったのですが、
出演者・表方さん・裏方さんと今回の公演に関わっている全員で「中日パーティー」をいたしました。
毎日顔は合わせていてもなかなか話す機会がなかったのですが、親睦も深まり、とても楽しいひと時を過ごさせてもらいました。
南座の吉浦支配人、ポケットマネーで会を盛り上げてくださいましてありがとうございました。
「よっ!男伊達!」
そして忘れてはいけないことがもう一つ。
初めてツケ打ちをした演出部の小野君に、
京都営業所長・前窪との連名で「がんばりま賞」を送っていただいた優しさにも深く感謝いたします。

両花道


ところでこの公演は南座だけではありませんでした。
実は千穐楽の翌日に山梨県の富士吉田で、一日だけ巡演をしてきました。
若手は南座の積み込みが終わるとその足でバスで移動し、
年配6名(実は私もその一人です・・・)は東京に帰り当日にバスで移動しましたが、
東京は2年振りの大雪で一体どうなることかと思いました。
富士吉田公演は雪でした。
しかし何事もなく移動もでき、無事に公演を終了させることができました。
簡保の皆様、
大雪の中をお越しいただきましてありがとうございました。
また職員のみなさまお疲れ様でした。

翌日24日の富士山

座友でこの公演に出演していただいた靖之介先輩、小佐川先輩、若い一座を締めて下さり本当にありがとうございました。
日本一の富士の山
<いつも見守ってくれている気がします。日本一!>
2008年 1月 26日                                                             河原崎國太郎
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『三人吉三』だより

千穐楽のつどいにて…
京都南座の『三人吉三巴白浪』公演は、
1/22無事千穐楽を迎えることができました。
この公演に携わっていただいた皆様、
ご覧いただいた皆様に心より感謝いたします。
本当にありがとうございました。

千穐楽の日の朝には「千穐楽のつどい」があります。
出演者、スタッフが会し、
お祝いの言葉をいただいたり、お礼の言葉を交わしたりします。
そんな中、南座の吉浦支配人様と前進座京都営業所・前窪所長からなんと、
つけ打ちの小野くんに表彰状の授与がありました。
賞はその名も「がんばりま賞」!
お二人のサプライズ企画にみんな感動し、
大変素晴らしい千穐楽の集いとなりました。
と、いうことで小野くんの受賞コメントです。


「この度は、
特別にこのような賞をいただいてありがとうございます。
自分としては、失敗ばかりして、なかなか成果があげられない毎日でしたので、
賞をもらうなんてとんでもないという思いでいっぱいですが、
2ヶ月間という短い期間でしたが、
誠実に努力したことを評価してもらえたことはすごく嬉しいです。
ただ、努力したといっても、
座の皆さんが支えてくれたからできたことなので、
ぼく一人の力でできたことではありません。
なので、『三人吉三』に関わったすべての方々に、
感謝の思いでいっぱいです。
今後も、みんなで力を合わせて、悪戦苦闘しながら、
人間的なつながりがより深く、濃くなれる芝居創りができたら素晴らしいと思います。」

小野君と表彰状

がんばりま賞  表彰状文面

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『三人吉三』だより

南座の『三人吉三』公演も最終盤!

矢之輔、菊之丞、國太郎の『三人吉三』はこの公演中に300回を数えます。

明日1/22が千穐楽です!
どうぞ皆様お誘い合わせてご覧ください。

ここでBGM、「MY FAVORITE THINGS」
上品なN塚K三さん風で…

…江戸歌舞伎の大問屋、河竹黙阿弥は、
100歳以上年下の人達が自分の作品を演じ続けていると想像しただろうか……
…そうだ、京都、南座 いこう。


☆松永ひろむ・記☆

■◇■◇■南座らいぶらりぃ■◇■◇■
正面看板 1  正面看板 2

  劇場正面の提灯  正面ロビー

美しいライトとカーペットのロビー  売店の手拭い

  ロビーの南座正面模型  ロビーの“南座の歴史”

ロビーの勧進帳  ロビーの絵画

  下手花道  上手花道

上手側桟敷席  上手前より見た客席

  高く大きい客席の天井



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『三人吉三』だより

杏佳 公演日記

『三人吉三』に初めて出演したのは入座した年の冬でした。
年末に前進座劇場で公演し、初春は京都で公演。
入座して最初のクリスマス・イヴは『三人吉三』公演でしたf^_^;

京都公演も、当時は祇園の歌舞練場でした。
楽屋は舞妓さん達のお教室を使わせて頂いておりまして、
舞台に行くには5~6メートル外を歩いていかなければならないのですが…
寒かったなぁ。
私は大切の『黒四天』一役で、
あとはず~と『お嬢吉三(芳三郎さん)』の助手をしておりました。
吉祥院から大切にいくところで拵を変えるのですが、
舞台上手には拵場を作るスペースが無くて、
舞台裏をグルリと囲む縁側みたいな所で衣裳を変えておりましたが、
寒かっただろうなぁ…。
あの年は雪もよく降ってたし…(ぶるぶる)。

宿泊先の旅館、三が日は部屋数が足りなくて10人近いメンバーで泊まってたなぁ。
あれから16年経つのか…。
今は、劇場も南座に移り宿泊先もホテルでシングル。
おまけに楽屋も個室まで頂いて…。
そして何より『おとせ』役を勤めさせて頂いて!
随分変わったなぁ。
元旦から比較的暖かく穏やかな京都ですが、今日は朝から雪がちらほら。
楽屋の窓から雪を見ながら懐かしさに浸ってしまいましたf^_^;

さて。
ホテルに戻ってからは、大好きなバンド『グループ魂』のライブ観て一人で盛り上がってま~す!


   ★ xing jia ★
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『あままどい』だより

千穐楽!  


皆様、 ありがとうございました! 
佑一郎でございます。

お陰様で無事、1月13日に千穐楽を迎えることが出来ました。
「初春、新作で幕を開ける。」時間がないなか一丸となって取り組みました。
観劇してくださった皆様に大変喜んでいただけたことを
本当に嬉しく思います。
出演者、スタッフ一同感謝、感謝です!  
数年後には全国の皆様のもとへ伺えるのを楽しみにしています。


  IMG_1811.jpg   IMG_1822.jpg
    喜代役の浜名実貴          寺田金吾とお吉


  PA0_0040.jpg      PA0_0030.jpg
「武士の一分」のまねをする坂本君     寺田昌樹さん


PAP_0034.jpg   PA0_0029.jpg
 元禄時代のめずらしい鬘でした   左京役の武井さん


PA0_0038.jpg
終演、搬出後に打ち上げ


ではでは皆様、
また劇場でお会いするのを楽しみにしています!

本当にありがとうございました!

担当  佑一郎






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『あなまどい』だより

出演者紹介4

皆さん、大変お待たせしました佑一郎でげす。
皆さんが、待ちに待った

あなまどい」脚本、金子義広の
金子義広

「ズバッと言うわよ!」
のコーナーです。 
「あなまどい」出演者全員
イケメン脚本家、金子義広がズバッと紹介します。
今回でラストです。 





PA0_0041.jpg
西川かずこ (栄之助女房菊枝)  
私はこの「あなまどい」を、仇討ちものではあるが
「ロマンチックエンターテイメント」と考えている。
で、班員を見回し、
一番のロマンチックエンジンを装備しているのは
誰かと考えたとき、このかずこさんではないかと思った。
しかし、今回、かずこさんに演じてもらう菊枝と言う人物の役どころは夫婦喧嘩。
一場面まるっとケンカしてもらってます。
かずこさんが台本を読んでの最初の感想が
「私の家庭を覗いたの?」でした。
結構、お客さんからも同じような声を頂いており、
みなさん、「ドリフのようなやり取り」を家庭でしているんだなあと感じました。
余談だが、ピュアな心根を持つかずこさんの声は大きい。
劇団入り口付近で話していた内緒話が劇団最奥部にある
演出部にまで聞こえてきたことがある。かずこさん、それ、内緒になってませんから。






PA0_0019.jpg
志村智雄 (上遠野栄之助)
この芝居の中で唯一と言える悪役を演じてもらう。
悪役を演じているのに、演技のはずなのに、
普段の彼のままに見えるのはどうしてだろうか。
念のために言うが、志村さんが腹黒い人だとか、
泡吹いているとか言っているわけではない。  
こんなエピソードがある。中国公演の際、
食事を終えた寺田昌樹がレストランの水槽に居た
上海蟹の泡を吹く姿を見て「志村さんだ!」と興奮し、
蟹を目の前に志村さんの持ち役「業行」を演じ続けた。
5分後、観客は、真後ろで一部始終を見ていた
志村さんのみという状態になっていることに、
熱演中の寺田昌樹だけが気付いていなかった。
クライマックスの「わしの経巻が~、沈んぢゃいまちゅう~」と、
叫んだとき、涙を流したのは私だけではないはず。  
余談だが、志村さんは他劇団において、演出家をすることもある。
若い頃には勉強会を自分で企画し、旅中に稽古をし、
帰京後発表ということを繰り返していたらしい。
旅の忙しい最中でのこの活動には本当に頭が下がるものがある。・・・って、
今気付いたが、蟹の話よりこの余談のほうがいい話だった。 まあ、いいか。





z192.jpg
嵐 圭史 (上遠野関蔵)
「圭史さんを本当にネタにしてもいいのですか!」と、
HP担当である佑一郎(エロ王子)と打ち合わせを重ねること数度。
僕は「まだ、この劇団でお芝居を続けたいのです」
と涙ながらに訴えたのに、佑様はお尻をポリポリかきながら
「大丈夫じゃない?」と、言うばかり。
まるで「腹を切るときは俺が介錯してやるよ」的ノリ。
全く薄情な男である。 また、横で勝手に人の原稿をチェックする
演出部藤井(一日に二十件のダイエットメールが舞い込む。
『誰だか分からなくなるぐらい痩せる』等のポップを真剣に読んでいる)
なんかは、「圭史さんの回は何を書くんですか?」と、
目を輝かせていたりする。まるで「死に水は私が!」と言わんばかり。
全く四面楚歌である。 余談だが、
演出部の趙郁(ちょう かおり、新人。
『金子さんはいい人だと思っていました』と言われたことあり)
の前進座に入りたいと思った動機は、文楽劇場で案内嬢をしてた折、
「天平の甍」の鑑真和上を見て、圭史さんのファンになったからだという。
前進座に入ってからも密かに圭史さんグッズを集めていて、
仕事の棚が圭史さん一色になりつつあるのだが、
女の子らしいファンシーな感覚で
どんどん圭史さんが彩られていく光景はすごく不思議だ。    

以上、脚本家からの俳優紹介でした!  

「あなまどい」はご観劇いただいた方から大変、ご好評を頂き、
無事、千秋楽を迎えることが出来ました!
ご観劇下さった皆様、本当にありがとうございます!





と、閉めたら「金子は軟弱者」と言われてしまうので、
一言だけ、圭史さんに触れておこうと思う。  


圭史さんは「結構、ボケ担当」  以上。

金子義広




担当  佑一郎 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

『三人吉三』だより

南座初芝居!

皆さんこんにちは。上滝啓太郎です。
京都南座初春公演『三人吉三巴白浪』も間もなく半分を終えようとしています。

劇団前進座は毎年正月京都の南座と吉祥寺前進座劇場で公演をしているのですが、現在4年目の私、上滝は実は初めての南座出演なのです。

南座の楽屋というのはたいへん複雑な間取りとなってまして、エレベーターと階段で上ったり下がったりのまるで迷路のようなところなのです。
慣れるまで大分かかりましたね。

それから、噂にはきいていましたが、さすがに京都の冬は寒いですね。
小雪の舞う日もあり、冬らしい冬を満喫してます。

さて、今回の僕の役どころなのですが
序幕「両国橋西河岸の場」で、
見物人の役で去年5月の「毛抜」以来の女形をさせて頂いております。
役柄は武家女房です。
上品な大人の女性を演じられたらと思っております。
それから、大詰め「本郷火の見櫓の場」の黒四天で立回りを。
あと、姿は見せませんが、
「大川端」のお嬢吉三の「月も朧に白魚の~」で始まる名台詞の中で
上手より「おん厄祓いましょう、厄落とし」
という声が聞こえてきます。
これは、昔節分の時期に、縁起の良い厄払いの言葉を言いお金をもらっていた、
一種の大道芸のようなものです。
その厄払いも僕がやっています。
これから御覧になる方は是非そちらにも耳をすませていただけると嬉しいです。

幕開きの扮装にて

☆上滝啓太郎:記☆
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『あなまどい』だより

出演者紹介3

皆さん、大変お待たせしました佑一郎だっと。
皆さんが、待ちに待った

あなまどい」脚本、金子義広の
金子義広

「ズバッと言うわよ!」
のコーナーです。 
「あなまどい」出演者全員
イケメン脚本家、金子義広がズバッと紹介します。
今回は4人です。


新年あけましておめでとうございます。
1月3日に無事初日を迎えられ、
お客様の反応に舞台も生き生きとしております。
老若男女、台本の機微に一つ一つ反応して下さり、作家冥利に尽きます。
ありがとうございます。 まだ、ごらんになっていない方は是非、
劇場まで足をお運び下さい。
そのときはふらふらロビーを泳いでおります私にお声をかけて下さると嬉しいです。
よろしくお願いします。

金子義広




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嵐 広也 (桑山只次郎) 
言わずと知れた豊島屋の若大将。
これからの前進座を担っていると言っても過言ではない。
劇団員に彼の印象を聞いてみた。
Aさんの場合:「基本的にはすごくまじめな方で、
出番直前の鳥屋口で『大丈夫、大丈夫、俺は出来る』
と自分に暗示をかけて舞台に出るような、
普段、客席から見る彼からは見られない一面もある」
Bさんの場合:「基本的にはすごくまじめな方で、
後輩を厳しく指導する反面、自分をそれ以上に律し、
後輩の鑑となるような活動を日々送っている」
Cさんの場合:「基本的にはすごくまじめな方で、
お酒を飲んでも絡んでくることはない」
これら劇団員からの報告を検証すると
「まじめな人」であることが分かる。基本的には。
余談だが、中国公演のオフ日に万里の長城へ登った際、
彼は気付かない間に自分の限界以上の高さまで登ってしまい、
降りられなくなる事件があった。まるで猫のような人である。
・・・と、ここまで書いて、
実はこれは寺田昌樹のエピソードだったと判明。
広也さんはこんなチキンなお方ではありませんでした。ほっとしました。
これは本当に余談だが、そのとき、
演出部の鈴木幹二さんは「万里の長城」と書かれたトレーナーを買い込み、
ご当地で着るという罰ゲームのようなことをしていた。



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武井茂 (戸田左京)  
自動車、トラック、バイク、アマチア無線、お好み焼きの免許を持っている。
全て二種免まで持っている入れ込みよう。
芝居しているよりも……とは、口が裂けても言えない。  
今回の芝居では同年代の役者が多く、稽古場に来ては、
学生のようにじゃれあっている姿を良く見る。
「そこ、俺の席だよ」とか「ずるいなあ」とか、
決して世のお父さん世代が口にはしない言葉がツラツラ出てくる現場はなかなか微笑ましい。  
余談だが、後輩の藤井康代が仕事のメールをした日に返信がなく、
心配していると次の日
「ごめん、昨日はアロエを育ててた」というメールが返ってきたことがあるそうな。
本当に育てていたのはアロエだったのか藤井は今でも疑っている。



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津田恵一 (五助)  
2007年三月「布施辰治」公演直前の最終通し稽古のときである。
看守役で出演していた津田氏は
布施辰治役の主演益城宏の口をふさぐというシーンにおいて、
演出家からの指示を全く無視し、頭に載せていた看守帽を脱ぎ捨て、
それを口に押し当てると言う愚行を演じた。
全く意味のないところでの脱帽は彼のインパクトある頭髪をより鮮明にし、
主演益城宏は笑い死に一歩手前という状態に追いやられた。  
津田氏の予告なき脱帽はAAA級の危険度を伴い、
未だ、保険の適用は認められていない。
劇団は今、大変危険な状態にある。  
余談だが、今回の五助という役、地の頭で出ていると思われがちだが、
ちゃんとかつらをかけている。



PA0_0025.jpg
村田吉次郎 (願人坊主)  
赤ひげ巡演中、正月公演に私の脚本
「あなまどい」が決まったことを知った吉次郎さんは、
心の底から喜んでくれた。
以前から、吉次郎さんとはお互いの脚本を見せ合う
「歳の差半世紀」のモノ書き仲間であったからだ。
まさか、自分が配役されるとは思っていない吉次郎さんは
「おめでとう、がんばってね」と、何度も言ってくれたが、
今思えば、頑張ってもらうのはあなたの方でした。
宜しくお願いします。  
あらすじにも吉次郎さんの演じる「願人坊主」のことはあまり触れられていない。
裏を返せば、本編の鍵を握っていると言っても過言ではない。
どういう役柄か、是非とも公演を見に来て確かめてもらいたい。  
余談だが、吉次郎さんの演じる「願人坊主」はひげを生やしているのだが、
全部自前のひげである。



残るは3人です。
お楽しみに~。


担当  佑一郎
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『あなまどい』だより

中日を過ぎました 

明けまして おめでとうございまっす!佑一郎です。

いよいよ「あなまどい」も後半戦に入りました。
お客様の反応も大変よく、好評をいただいています。
ぜひまだの方は前進座劇場へ
よろしくお願いします!


終演後にはお客様との交流会もたくさんありました。
東京以外からも多くの方が泊りがけでいらしてくださってます。
前進座の本拠地である吉祥寺で終演後に
皆さまと交流出来るのは嬉しいです!

浜松の皆さまと


仲代奈緒さんと浜名美貴


いろんな方との交流がありました。
楽しい時間をありがとうございます!

後半戦も頑張っていきます!


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『三人吉三』だより

皆様、遅れ馳せながらあけましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

諸事情により、初日に南座におりましたので、
『三人吉三』班のメンバーではありませんが
しかもとっても遅くなってしまいましたが、
初日レポートを。

さて、東京とおなじ日に初日を迎えました
京都南座公演『三人吉三巴白浪』。
いつもなら寒い寒い冬の京都も、心なしかあたたかく、
晴れ渡った空が初日を祝ってくれているようでした。

看板

初日です


開演前には、公演の成功と、
新しい年の皆様の御多幸をお祈りしての鏡開きが、
やはり京都でも行われました。

鏡開き
↑左から、國太郎・矢之輔・菊之丞

手締め
↑同じく、亀井・矢之輔・國太郎・菊之丞・杏佳

司会
↑司会の中嶋

 * * *

そしていよいよ幕があき…
ここからは、書けば書くほど手前味噌。
実際に皆様の目で確かめていただいたほうがよいでしょう。

でも、もし「歌舞伎って難しいよね」と
二の足を踏んでいらっしゃるとしたら、
これだけはお伝えしておきたいです。

□三人吉三はおもしろい□

わかりやすく、それなのに緻密に計算されたドラマ、
見た目の美しさ…意外と敷居は高くありません。
ぜひ一度、劇場へお越しくださいませ!


<映放宣伝部 山本響子>
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『三人吉三』だより

ツケ打ち修業レポート

エー、
京都南座初春特別公演『三人吉三巴白浪』の初日も無事終り、
班一同ホッとしたらしく、公演だよりの寄稿を依頼された、
演出部の小野文隆です。

私、今『三人吉三』でツケを打っております。
ツケとは歌舞伎で立ち廻りや見得をするときバシバシ音が出る、例のあれです。
簡単な説明ですいません。

そして、このツケを打つ人を「ツケ打ち」といって、
この人はそこらへんをプラプラ歩いてる人をつかまえて
「ツケ打ってくれる?」と頼んでやってもらうのではなく、
しっかりと基礎から学び、
技術と経験を積み上げた人がやります。

というわけで、技術と経験を積みに、
私、一ヶ月ツケの修行をしに、
先月・12月に京都南座の顔見世に、
放り込まれました。

外部のお芝居に就くことは新鮮で、
いろんな違いも知ることができ、
とても勉強になりました。

いろんな方に話をうかがいました。
お芝居も袖からずーと見てました。
ついでに、役者さんと写真も撮りました。

別に遊びに行ったわけではありません。

朝早くからツケの練習をして、
その後大道具の手伝いをして、
終演後、またツケの練習をするという毎日はヘコタレそうでしたが、
大道具さん達の怖い励ましもあり、
技術の面はまだまだですが、
何とかやり遂げることができました。

ツケ打ち専門の方の技術というか芸はものすごく、
こりゃーちょっとやそっとやったくらいじゃ足りないわと思い知らされましたが、
できる限りのことを教わり、
たいへん勉強になりました。

この交流を期に、
あらゆる分野で、
こんな機会をもっと設けられたらすばらしいと思います。

今回の『三人吉三』はツケを打つ箇所が多く、
大変であり、重要です。
ツケはバシバシと音がしますが、
その中でも、
お芝居の流れや内容、
役者さんの心情や呼吸などによってさまざまに変化させていかなければなりません。

『三人吉三』を観にこられた際には、
ツケの音も意識してお芝居を観て頂いたら、
面白みがさらに増すこと間違いありません。

ついでに、私の修業の成果も見ていただけたら光栄です。
でも、あまり見られると緊張して間違えてしまうので
ほどほどにお願いします。

ツケ打ち稽古に燃える小野君
<年末最後の稽古で…>


【小野文隆☆記】 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

前進座


     ☆前進座検定?Ⅱ☆
         四条大橋より


 あけましておめでとうございます。
京都南座でも無事初日を迎えました。

丹念に点検中 セリと回り舞台。雪と立ち回りがこの舞台を飾ります。

Ⅳ☆来たる二月の大阪国立文楽劇場は『赤ひげ』。昨年に続いて山本周五郎作品でお目にかかります。
 1999年の新演出初演からちょうど十年の総決算。原作が書かれたのは、1958年ですから、こちらは丁度、半世紀。
 この物語が五〇年経っても古くなるどころか、現在の話のように見えるのは、作者の慧眼か末世のなせる業か。

 周五郎先生から僕の作品は何でもやっていい、とお墨付きを頂いた前進座ですが、さて、初めて上演した周五郎作品は?

①『さぶ』②『雨あがる』③『こんち午の日』


Ⅴ☆三月名古屋中日劇場には『法然と親鸞』がお目見え。名古屋での一ヶ月公演は久しぶりです。法然上人の少年時代から親鸞聖人の稲田時代まで一世紀にわたる大河ドラマ。法然上人は800年前、親鸞聖人は750年前に、動乱の時代を生きる人々に光をもたらした二人の巨人は、ほぼ半世紀を隔てて世を去りました。
 さて、このお二人、年齢差は幾つ?

①30歳②40歳③50歳


Ⅵ☆十月には鶴屋南北『解脱衣楓累(げだつのきぬもみじがさね)』が17年振りに蘇ります。 近松、黙阿弥と並ぶ歌舞伎作者のビッグ・スリー、鶴屋南北。初演は1984年3月28日、前進座劇場。
 江戸時代には何故か上演されなかった幻の作品を初演したのは劇団前進座。1991年の夏まで全国を巡演しました。配役を一新して前進座当代によるリニューアルです。

 累(かさね)さまは、お岩さま、お菊さまと並ぶ怪談界の大スター。初演で累さまを演じた六代嵐芳三郎先輩は、上演中に捻挫などで何度か右足の御難にあった。劇中、累さまが傷つき歩行困難になるのが右の足。
        
水に紅葉の竜田川が『解脱衣ー』を彩ります
長くなりましたが、ここで問題。『楓累』の上演が決まって、その台本を先ず先代国太郎が読んだ翌朝、左目の毛細血管が切れて充血してしまった。次に読んだ芳三郎も左目が充血、その次に市太郎(現・國太郎)が読むと若い所為か、毛細血管は切れなかったのですが、やはり左目に変調を来たしました。
さて何が起こったのでしょう。
    ①ものもらい②こいわずらい③どらい・あい

追記を表示

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『三人吉三』だより

あけましておめでとうございます!
南座の『三人吉三』も無事初日を迎えることができました。
ありがとうございます。

朝は南座正面で出演俳優による鏡開きがありました。
いつでも初日は、
期待や緊張などいろんな思いで胸が高鳴ります。
今回は、
新しく加えた序幕の「西河岸」の場面からなかなか盛り上がり、
大変いい雰囲気でのスタートだったと思います。

お正月の!京都の!南座で!
お芝居ができる・観られるということは、
とても幸せなことだと思います。
ホント風情があっていいものですョ。
皆様ぜひお誘い合わせでご覧ください!


夜の南座 1  夜の南座2
          <夜の南座>
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『あなまどい』だより

快晴の正月三日『あなまどい』初日!
あけましておめでとうございます。
本年もご愛顧のほど何とぞよろしくお願い申し上げます。

ついに『あなまどい』初日を迎えました。
快晴の空のもと、この日だけのイベント“鏡開き”でお客様をお迎えしました。
新しい年に、新しい作家との出会いを得て、新しい脚本家がデビューを飾る…。
何か良いことが始まりそうな年明けです!
ご覧頂いているお客様の拍手・笑い・そして涙…に俳優たちは不思議な力をもらっているのが実感できる舞台でした。
人の言葉の持つ力を信じさせてくれて、生きる喜びを感じさせてくれる舞台…良い作品ができました。
お帰りの皆様が掛けてくださる暖かい一言一言に励まされました。
前進座が自信を持ってお勧めする新作です。
どうぞお見逃しなく!


劇場ロビーで、初日の集い
<『あなまどい』上演関係者勢揃いで、初日の集い>

鏡開き 其の壱  鏡開き 其の弐
<毎年恒例の鏡開き。出演者挨拶のあと鏡を割って…>
(ちなみに、樽酒は女優・黒河内雅子のご実家、信州・黒松仙醸様より)


鏡開き 其の参  鏡開き 其の四
<出演者がお客様に振舞い酒。みな様ご機嫌で劇場へ…>

□東京営業所 楠脇厚子・記□ ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

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