おはようございます
和田優樹です
11月28日は聖徳大学で『牛若丸』の公演でした
会場には200人ほどの学生さんとリモート観劇用の撮影カメラが入りいつもと少し違う緊張感を感じました


昨年も同じ時期に巡演していた、牛若丸が今年も始まりました
自分の中では、冬は牛若丸のイメージになってきてます
そういえば初演の先斗町公演も1月の寒い時期でした！



今年は初めての女形に挑戦し、お化粧を上手くなろうと頑張っていたので眉を描く時に手が震えにくくなったりお化粧に掛ける時間も短くなったり成長を実感できました。


昨年と同じ演目なので1年間の自分の変化を感じやすく積み重ねの大切さを実感できます


これからも一回一回の公演、稽古を大切に積み重ねて行きたいです




記:和田優樹 ※前進座メールマガジン会員募集中です！チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

もう11月で寒いかなと思いやってきた大洲は、とっても暖かかったのですが、23日は気温差10度の山形への移動！
まずは大洲から松山空港、

（さらば松山！）
松山空港から羽田空港、
飛行機を乗り継ぎ、
羽田空港から庄内空港、ホテルへと移動したわけですが、その総移動時間は8時間！！！！
最近長時間移動に慣れているはずの私もさすがに疲れました（笑）

そして翌24日は酒田希望ホールでの公演！

2回公演も大変かなと思っていましたがそんなことありませんでした！
お客様お一人お一人が楽しもうと前のめりに観て下さったので、疲れは全く感じませんでした。
むしろランナーズハイ状態でした（笑）

喜八郎先輩が気づかれたのですが、1年前の24日は、同じ山形県の川西町立小松小学校で、『牛若丸』公演をしていたんですね！！！
同じお芝居で、同じメンバーで、同じ日に山形でお芝居出来たのも何かの縁かと存じますので、来年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m
というのは冗談ですが、また来られたらとっても嬉しいです！

愛媛から気温は下がりましたが、とてもあたたかい酒田の皆様にお会いして、幸せな時を過ごさせていただきました。
ありがとうございました！！

ち、な、み、に！
12月4日の姫路市民会館
12月24日の山口県立劇場ルネッサ長門
の一般公演では、昨年と同じく「歌舞伎の楽しさ」内で『藤音頭』を踊らせていただきます！

お近くの皆様、是非是非ご来場くださいませ！

さて！これから東京に戻って会議です！（笑）
精力的に頑張りますよ〜



おしまいに、飛行機からの絶景をいくつか。。




○玉浦 有之祐○
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劇団前進座創立90周年記念公演として、昨年から全国巡演を続けて参りました『一万石の恋-裏長屋騒動記・愛の仮名手本編』が、福岡のももちパレスで大千穐楽を無事に迎える事が出来ました。
実行委員会の皆様も参しての千穐楽の集いです。


コロナ禍の中、各地の実行委員会をはじめとする主催者様のご尽力で、延期や中止となることも無く、全ての公演を勤め上げられましたことに感謝申し上げます。
山田洋次監督とのコラボレーション第2弾としての作品ですが、今回も大変楽しく勤めさせて頂き、各地でも大好評を頂けました。
私はお殿様と

おかねの

二役でしたが、皆んなの協力のお陰で無事に終われました事に感謝しております。

この3人でのお芝居ごっこがもう出来ないのはちょっと寂しいですが、新たな作品に向かって更に前進して参ります。
ありがとうございました。

(番外編)
千穐楽の朝、巡演の班総括をホテルの部屋でzoom会議を行いました。

今回の反省と次の巡演への参考として、更に良いお芝居を創って参ります。

記⭐︎河原崎國太郎 ※前進座メールマガジン会員募集中です！チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

11月23日、大牟田公演は沢山の方のお力で迎える事ができました！


8月10日の第一回実行委員会よりみんなで、あちこちにPRに赴き


台風一過の青空の下でも周り


稽古中や巡業中はリモートで実行委員会に参加させて頂き


本番までのラスト一週間はお鶴役の有田佳代のアナウンスの宣伝カーが『大牟田のみなさーーん！』と市内を周り！


汗をかいた分、今日のお客様の笑顔は一生忘れられません！

準備をして下さる方も、観劇する方もみんなの心に残るよう仕事をするのが前進座です！

次回大牟田にはいつ来られるかしら？また皆様とお会いできる日を楽しみにしております！

本当に本当にありがとうございました！

おとよ役　江林智施記 ※前進座メールマガジン会員募集中です！チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

こんにちは。
今回でブログ8回目の登場になります、研究生の石嶋隆生です！


2022年最初の「牛若丸」公演は、愛媛県は大洲市立平小学校にお邪魔しました！！






体育館入り口から少し左に目を逸らすと、大迫力の山が僕達を迎えてくれました‼︎

山を見ると登りたくなるのは、男の性ですねぇ…。


そんな気持ちを抑えて、久しぶりの体育館搬入&仕込みです！
昨年のやり方を思い出しながら慎重に進めていきました。




前回に引き続き同じメンバーで臨む今年の「牛若丸」公演。昨年より進化したお芝居をお届け出来る様工夫を凝らし、役に向き合っていきたいと思います！！

以上、石嶋隆生からでした(^^)
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『一万石の恋』松本公演を無事に終えた翌11/19、辰三郎さん、益城さん、柳生さんと私、北澤知奈美は、松本の温泉街、新浅間温泉にある「ホテル末広」をお訪ねしました。このお宿は、創立世代の頃から長年にわたり松本の定宿としてお世話になったお宿です。長らくご無沙汰しておりましたが、松本公演の新聞記事をご覧になり、ご主人がお招きくださったのです。その一番の眼目が、館内の壁という壁に飾られた色紙の数々‼️過去に松本を訪れた劇団や往年の名優、咄家やスポーツ選手の色紙が、美しく表装されて飾られているのです。その数400枚以上‼️もちろん前進座の先輩方の色紙も至るところにあります。公演班の寄せ書きに加え、貴重な個人色紙もあります。梅之助さんが描いた干支の色紙など超レア‼️以前は、初春南座公演の流れで市民劇場さんの例会に伺うのが定番になっていたからでしょう。




辰三郎さん、益城さん、柳生さんも大興奮で、女将さんお手製の出来立て干し柿や旬の果物を頂きながら、当時の「末広旅館」での思い出話に花が咲きました。先輩方のまあハチャメチャな…いえいえ、豪快なエピソードが沢山飛び出しました(笑)もちろん、素敵なエピソードも‼️
今は全員シングル部屋がほとんどで、若手は雑魚寝の大部屋、なんてまずありませんが、当時はお宿でお心尽くしの夕食を皆で頂きながら、芝居談義に広角泡を飛ばし、先輩方から辛口な事を言われながらも、貴重なお話を聞く事ができたのですね。羨ましいです。
私が生まれ育った松本の地に、前進座の歴史の一端とえにしが刻まれている事を感慨深く感じながら、松本を後にしました。
ホテル末広のご主人と女将さん、そしてお付き合い頂きました、まつもと市民劇場の皆様、本当にありがとうございました‼️

記☆北澤知奈美





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11/16に香川県の高松から6時間の大移動で長野市へ。駅に降り立った時の寒さに皆震え上がっていましたが、松本出身の私はこの季節の冴え渡る空気が大好きで懐かしくウキウキ！
翌11/17は長野市で昼と夜の2ステージ公演。搬出後にバスで松本に移動し、11/18は松本で2ステージ公演でした。
きっと楽しんで頂けると確信してはいながらも、担当者としては幕が開くまでドキドキ💧幕が開いて早々に楽屋モニターから笑い声が聞こえてようやく安心する事ができました。カーテンコールでは出身者としてご挨拶もさせて頂き、本当に幸せな一時でした。


お運び頂いたお客様はもちろんですが、8月からという短い期間でご尽力頂いた両実行委員会の皆様に特にお楽しみ頂きたいと念じておりましたので、公演終了後に実行委員の皆様の笑顔に出会えた時が最もほっとした瞬間でした。
信州は座の先輩方が戦時中に疎開したりと、座にとってご縁深い地でもあります。これからもご縁を繋いで頂けますよう、楽しく、心豊かになるようなお芝居をお届けする努力を続けて参りたいと思いました。
『一万石の恋』の旅は、11/23の大牟田公演、11/24の福岡公演でいよいよ大千穐楽を迎えます。近隣の皆様、お見逃しなく‼️
記⭐︎北澤知奈美

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　羽咋には初めて来ました　今日は宝達高校と羽咋工業高等学校の合同の観劇会　開演前はいいノリだったので､今日はこんな感じかな～なんて思ってましたが､始まると意外と大人しく😁集中して観て下さいました　　ホールがコスモアイル羽咋というのですが､全体が宇宙科学博物館になってまして

外観もこんな感じで､UFO型してます　手前に見えてるロケットは本物だそうです。
ホールの上に展示室があり…
















アメリカと旧ソ連が宇宙開発を競っていた時代の物　これ実物､もしくは本物と同じ素材同じ設計の物だそうです　因みにこれと並んでUFOの写真がズラリ　ロズウェル事件の宇宙人も　これは複製😁　　羽咋は江戸時代の古文書に､未確認飛行物体らしきものの記録があるらしく､このコスモアイル(宇宙の出島という意味)は宇宙との交流の拠点として出来たようです｡　この他にも色々　楽しいホールでした！







記:早瀬栄之丞 ※前進座メールマガジン会員募集中です！チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。

　高松公演が終わりました。各地とも、地元の演劇鑑賞団体の皆さんが大きなお力添えをくださいます。私たちが例会以外に公演をすることで、演劇を愛する方が増えることを願っております。
　高松はさらに、医療関係、労働組合関係などの方々に加えて、地元の劇団の皆さまも大変なお力をお出しくださり、昼夜二回、多くの方々に山田洋次監督の「一万石の恋」をお楽しみいただくことができました。
　前進座の主催公演とはいえ、地元の方々に助けていただかなくては、とても成し得ません。改めて厚く御礼申し上げます。
　これからも、演劇の灯を絶やさないために、全国の皆さま、前進座をお支えください。
藤川矢之輔

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『ひとごろし』ご当地での公演が続きます

天気予報を裏切って爽やかな秋晴れの本日11/15金沢での公演。


先日の小松に引き続き、石川高文連(全国高等学校文化連盟)様の主催にて高校生にご鑑賞いただきました。石川県を含めて北陸は『ひとごろし』にとってはご当地そのもの。
仇である〝仁藤昂軒〟が福井を出立し、それを追う主人公〝双子六兵衛〟が昂軒に追いついたのが松任の手前、六兵衛は高岡の旅籠松葉屋で〝およう〟と出会い、富山から中山道に向かう昂軒を二人掛かりで追いかける…、蝉の声に襲われながら歩く道中はさぞかし暑かったことでしょう。
北陸新幹線は現在の終点金沢の先へと工事が進んでおり2024年には敦賀まで開通になるそうな。六兵衛たちが4、5日掛けてたどり着いた福井〜金沢は1時間もかからず、東京から福井まで直通3時間程度になり、便利になるのですね。六兵衛が短所と思われていた自分の性格を生かす奇策を思いつき、昂軒も己れの人生を見つめ直す機会を得た事を思えば、江戸時代の不便さも捨てたものでは無いのかも知れません。
高校生の皆さんが、多様な価値観を認めて少し遠回りすることも悪くないのかな、なんて感じてくれていたら嬉しいです。

おまけ：金沢市民文化ホールに向かう途中にあるお地蔵様、

地名の由来となった比叡山の僧「香林坊」所縁の地蔵尊だそうです。

記:上沢美咲
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前進座創立90周年記念公演『一万石の恋』、絶賛巡演中でございます！

１１月１３日(日)に、私の故郷でございます熊本の、熊本県立劇場にて公演をさせていただきました！

このような形で熊本公演をさせていただきましたのは、３年前の『ちひろ』公演以来で、その時に引き続き同郷の有田佳代さんと恋人役で一緒に伺う事が出来、心から嬉しく思います！

当日は熊本市長選、そして火の国熊本が誇るサッカーチーム・ロアッソ熊本のＪ１昇格のかかった大事な試合があったにも関わらず、お陰様で多くの皆様にご来場いただき、大盛況で本番を迎えさせていただく事が出来ました！

ご来場いただきました皆様、そして今日に至るまで温かい励ましのお言葉をかけ続けてくださいました皆様、誠にありがとうございました！

前進座は皆様に喜んでいただける芝居を作り、また熊本の地へ戻って参ります！

今後とも、劇団前進座を宜しくお願い申し上げます！

次は高松での公演です！
千穐楽まで張り切って参ります！

〜〜〜 新村 宗二郎 記 〜〜〜

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11月12日は
私、有田佳代の故郷･菊池公演でした！

『一万石の恋』の出演者とスタッフのみんなと
菊池入り。

みんなが菊池にいるなんて変な感じがします(笑)
つまり、いよいよです！！

3年前に初めて菊池の舞台に立ちました！　
私にとって前進座に入ってからの夢は
菊池市文化会館の舞台に立つことでした。
その夢が叶い、次に抱いた夢は
またいつか菊池の皆さまに
前進座の舞台をお届けしたいと
いうことでした。　

一昨年からのコロナ禍で、
菊池に帰省できない日々。

もう菊池ではお芝居は出来んかもしれん。
本当にそう思いました。

でも、
たくさんの、本当にたくさんの方々に
お力添えをいただいて、
助けていただいて、
実現したのが今日の公演です。

夢が叶いました。

感謝の気持ちでいっぱいです。

幕が上がってから
たくさんの笑い声や拍手に
胸が熱くなりました。
落ち着いて、落ち着いて、勤めようと
自分に言い聞かせましたが、
胸は高鳴るばかり。
まだまだ、修行が足りません。

もっともっと人間としても
役者としても成長しなければ、、、
頑張ります！！！
そして今回頂いた力を、感動を、元気を
お返しできるようにしたいです。

菊池公演にお力添えくださった皆さま、
本日ご来場くださった皆さま、
本当にありがとうございました！

大好きな菊池市文化会館の楽屋にて

◼️有田　佳代◼️
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私の故郷は青森県むつ市ですが、会津若松市とは姉妹都市なのです。
それは、今から150年ほど昔の明治維新の時の戊辰戦争で敗れた会津藩が、朝敵として藩ごと島流しにあったのが、青森県のむつ市を中心とした下北半島だったのです。斗南藩と名付けられました。23万石の大藩がわずか3万石（実高は７千石）の北の痩せた土地に、1万７千人もの武士やその家族が移住させられたのです。それは想像を絶する過酷なものだったことでしょう。
この逆境を乗り越えて、朝敵斗南班から出て、福島県人初の陸軍大将になった人物がいます。『柴　五郎』という人です。大変な努力されたことでしょう。
私が子供の頃、田舎で「会津士魂」ということを聞いたことがあります。
　いま、この「会津士魂」の本当の意味を知りたいと思っています。


2022年11月10日記
益城　孝次郎
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皆様こんにちは。嵐芳三郎です。
「一万石の恋」、本日は甲府での公演でした。
開演前、時間があったので会館周りをうろうろしてると、
柿がなってました。



食べてみたいなぁ……子供の頃、ご近所のお宅の柿の木から、柿取って怒られました。
怒られたけど、結局くれました。怖そうだけど優しいおじさんだったなぁ、いい時代だ。

山も綺麗です。



旅に出ると、こんな景色が見られるのが嬉しい。季節のうつろいもしっかり感じる。
旅は最高に楽しいんです、もっと、もっと、したい。

さて、ここらで芝居の話。僕の役はヒロインの兄、八五郎。
博打と酒が大好き、ろくに働かない。妹に小遣いせびるどうしようもない奴。
でも、妹のことはとっても大切。妹の好きな相手と一緒にさせて、幸せになってほしい。
そんな妹、お鶴(有田佳代)とのツーショット。



いやぁ～、おれの妹、可愛いねぇどうも。あんな野郎にくれてやるのはもってぇねえぜ！！
でもま、しゃあねーか、って感じですね。

芝居終わって東京帰る前に、定食屋で一人黙食。でもお酒も一杯飲みました。
芝居の後のこの一杯がたまらん。好きなこともしないとね。ではまた。



記　嵐芳三郎




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『一万石の恋』10月最後の日の31日は私の故郷岡山での公演でした。
カーテンコールで私はご当地出身ということでご挨拶をさせていただいたのですが、
「この懐かしい岡山市民会館には私がこんな小さい時分から来ていた…」
と身ぶりも交えて言ったところで中央の國太郎さんと隣の辰三郎さんから同時に“ツッコミ”が入りました。
「そんなに小さかァないだろう！」
私は慌てて、
「この位でしたかね」
と訂正しました。

実はこのやり取りは前進座の財産演目『文七元結』《佐野槌の場》のパロディー。私がこう言えばきっと誰かが突っ込んでくれるだろうと思っていましたがさすがのお二人です。

子どもの頃から慣れ親しみ、劇団に入ってからも何度も舞台に立たせてもらったこの岡山市民会館は開館から50年を越え老朽化も進み、新劇場が建築されることで、2023年末に遂にその歴史的使命を終え閉館することが決まったそうです。今年3月の『くず~い屑屋でござい』の会場だった岡山市民文化ホールも同時に閉館されるとのことです。
私が芝居というものを初めて観たのはこの市民会館です。当時岡山労演(現・岡山市民劇場)の会員だった両親は月に一度の芝居(例会)を観ている間、子どもの私を中二階のフロアに設置された託児所に預けていました。毎月のことなので私はすっかり託児所の主のようになっていましたが、ある日例会担当をしていた父が本番中に託児所にやって来て、
「啓介、この芝居は観た方がいい」
と言われて急いで三階まで連れていかれ二階席の一番後ろから観た舞台が前進座の『佐倉義民伝』《子別れの場》でした。これが私の演劇とのファーストコンタクトです。


岡山市民会館での最後の舞台の機会を作ってくださったのは《『一万石の恋』を観る会》岡山実行委員会の皆様です。年金者組合の方々や『くず~い屑屋でござい』で運営担当サークルだった皆さんが中心になって今日600人のお客様を集めてくださいました。感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。89歳の父も皆さんと一緒に奮闘努力してくれました。


2023年秋にグランドオープンする新劇場は岡山芸術創造劇場、その名も《ハレノワ》です。劇場が建てられる場所はかつては芝居小屋や映画館であふれていた“岡山の浅草”千日前です。盆と正月には家族で『男はつらいよ』を観に通ったものです。あの名作『砂の器』も千日前で観ました。

市民会館がなくなるのはとても寂しいですが今度は新劇場の舞台に立つという新たなる夢が出来ました。また里帰り公演が出来るようこれからも一生懸命舞台を勤めてまいります。岡山の皆様、どうぞ今後とも温かい目でお見守りください。

「さようなら！ありがとう！我が演劇の友、岡山市民会館！」

柳生啓介

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