Entries
『おたふく物語』だより
『おたふく』始動!!
今年秋の新作『おたふく物語』の台本です。
台本となったのは今月中旬でしたが、すでに読み込まれています。
前進座としては18作目の周五郎作品が始動し始めました。
この台本が全ての基です。
初日まで2ヶ月。
これに色を付けて、
味付けて、
皆で揉んだり捏ねたり、
叩いたりしながら作品に仕上げていくのです。
総出演者14名が演出家・スタッフと共に創り上げていきます。
女優さんの前進座劇場公演としては、
この『おたふく物語』がファイナルとなりますが、
前進座が新たに生み出す周五郎の世界にご期待下さい。
私も楽しみにしております。
國太郎:記 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。
今年秋の新作『おたふく物語』の台本です。
台本となったのは今月中旬でしたが、すでに読み込まれています。
前進座としては18作目の周五郎作品が始動し始めました。
この台本が全ての基です。
初日まで2ヶ月。
これに色を付けて、
味付けて、
皆で揉んだり捏ねたり、
叩いたりしながら作品に仕上げていくのです。
総出演者14名が演出家・スタッフと共に創り上げていきます。
女優さんの前進座劇場公演としては、
この『おたふく物語』がファイナルとなりますが、
前進座が新たに生み出す周五郎の世界にご期待下さい。
私も楽しみにしております。
國太郎:記 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。
- カテゴリ : おたふく物語
- 2012-08-18
- コメント : 0
- トラックバック : -
『貧の意地』だより
前進座劇場 三十年の感謝を込めて
特別企画第四弾
新釈諸国噺の内『貧の意地』
前進座×関智一×置鮎龍太郎×太宰治×朗読=歌舞伎!??
長年常打ち小屋として愛用してくれたヘロヘロQカンパニーさん
今度はお二人をお迎えしての前進座劇場プロデュース!
関智一さん(ドラえもん・スネ夫役)
置鮎龍太郎さん(トリコ・トリコ役)
昨年共演した高橋佑一郎がお二人に挑む、
前進座ならではの歌舞伎仕立てでお送りする異例の朗読会!
朗読とは名ばかりの立ち廻りあり、お色気(男)あり、
何が飛び出すか予測不可能のスペシャルステージ
終演後はイベントあり! 8月14日だけの公演、必見です!
声優界のスターに、前進座の若手が、あえて朗読(?)で挑みます!!
稽古風景を少し↓
8月14日(火) 二回公演
15:00 / 19:00(夜のみ、終演後イベントあり)
チケット代金3500円
出演者
☆関智一(原田内助)
☆置鮎龍太郎(浪人山崎)
・寺田昌樹(米屋・蜆売り)
・高橋佑一郎(短慶坊主)
・亀井栄克(浪人大竹)
・生島喜五郎(浪人宇津木)
・新村宗二郎(浪人熊井)
・本村祐樹(太宰治)
・針谷理繪子(内助の妻お汐)
・松涛喜八郎(特別指導)
・中嶋宏幸(イベントのみ出演)
当日券あります!
http://www.zenshinza.com/gekijo/reading/no4.html
若手のチャレンジ、ぜひお見逃しなく!
記・佑一郎
※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。
特別企画第四弾
新釈諸国噺の内『貧の意地』
前進座×関智一×置鮎龍太郎×太宰治×朗読=歌舞伎!??
長年常打ち小屋として愛用してくれたヘロヘロQカンパニーさん
今度はお二人をお迎えしての前進座劇場プロデュース!
関智一さん(ドラえもん・スネ夫役)
置鮎龍太郎さん(トリコ・トリコ役)
昨年共演した高橋佑一郎がお二人に挑む、
前進座ならではの歌舞伎仕立てでお送りする異例の朗読会!
朗読とは名ばかりの立ち廻りあり、お色気(男)あり、
何が飛び出すか予測不可能のスペシャルステージ
終演後はイベントあり! 8月14日だけの公演、必見です!
声優界のスターに、前進座の若手が、あえて朗読(?)で挑みます!!
稽古風景を少し↓
8月14日(火) 二回公演
15:00 / 19:00(夜のみ、終演後イベントあり)
チケット代金3500円
出演者
☆関智一(原田内助)
☆置鮎龍太郎(浪人山崎)
・寺田昌樹(米屋・蜆売り)
・高橋佑一郎(短慶坊主)
・亀井栄克(浪人大竹)
・生島喜五郎(浪人宇津木)
・新村宗二郎(浪人熊井)
・本村祐樹(太宰治)
・針谷理繪子(内助の妻お汐)
・松涛喜八郎(特別指導)
・中嶋宏幸(イベントのみ出演)
当日券あります!
http://www.zenshinza.com/gekijo/reading/no4.html
若手のチャレンジ、ぜひお見逃しなく!
記・佑一郎
※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。
- カテゴリ : 前進座劇場閉館特別企画
- 2012-08-13
- コメント : 0
- トラックバック : -
『さんしょう太夫』だより
この記事で最終回
今回の「さんしょう太夫だより」はこれでおしまいです。
というわけで、私芳三郎の“さんしょう太夫の思い出”で、
締め括らせていただきます。
『さんしょう太夫』で初めてやらせて頂いた役は、
人買い船の船頭、‘宮崎の三郎’です。
あんじゅとづし王を、さんしょう太夫に売りつける役です。
船そのものは舞台上に登場しないので、
船を漕ぐ所作が重要です。
うまく表現できると、
実際には船はなくても、船があるようにお客様に感じてもらえます。
私は父・六代目芳三郎より、体を十分に使って櫓を漕ぐことと、
漕ぎながら舞台を一回りするときに、腰を決めて、頭の位置が上下しないようにと、
厳しく言われました。
次に演じたのは‘づし王’です。
演出の香川良成さんから、づし王の成長の過程をしっかり見せるようにと。
序盤は、なにも分からない少年。
中盤は、理不尽さに怒りを覚える青年。
終盤は、すべてを受け入れることのできる大人、同時に老いた母親の保護者。
そして全体に、国司の総領として生まれ持った気品を携えて。
以上のことを台本に大きな字で書き残しました。
そして現在、さんしょう太夫の倅、‘二郎’を演じています。
この役が一番難しいと思っています。
二郎は心優しいので、
あんじゅとづし王のことも、なんとか庇ってやろうとするのですが、
いざとなると助けられない。
父親のさんしょう太夫の言うことは絶対で、決して逆らえないからです。
もう一つ付け加えると、二郎というのはさんしょう太夫が奴隷の女性に生ませた子なのです。
自分の母親が奴隷だったからこそ、奴隷たちに優しく接する。
しかしそのことは、芝居のなかでは語られません。
観客は、あんじゅとづし王をなんとか救ってほしいと願います。
それをしてくれるのは二郎しかいないのですが、
結局は救うことができない。
二郎の中の、激しい葛藤を言葉に出さず、リアクションだけで表現しなければならない。
これが最も難しく感じました。
しかし、難しいからこそやりがいのある役です。
さて、『さんしょう太夫』の旅は終わりました。
前進座の財産演目であり、1000回公演が間近の作品。
12月には国立劇場公演も控えています。
たくさんの方に観て頂きたいです。
おしまいに、これまで私の記事を読んでくださいまして、
ありがとうございます。
また、お会いしましょう。
嵐芳三郎 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。
今回の「さんしょう太夫だより」はこれでおしまいです。
というわけで、私芳三郎の“さんしょう太夫の思い出”で、
締め括らせていただきます。
『さんしょう太夫』で初めてやらせて頂いた役は、
人買い船の船頭、‘宮崎の三郎’です。
あんじゅとづし王を、さんしょう太夫に売りつける役です。
船そのものは舞台上に登場しないので、
船を漕ぐ所作が重要です。
うまく表現できると、
実際には船はなくても、船があるようにお客様に感じてもらえます。
私は父・六代目芳三郎より、体を十分に使って櫓を漕ぐことと、
漕ぎながら舞台を一回りするときに、腰を決めて、頭の位置が上下しないようにと、
厳しく言われました。
次に演じたのは‘づし王’です。
演出の香川良成さんから、づし王の成長の過程をしっかり見せるようにと。
序盤は、なにも分からない少年。
中盤は、理不尽さに怒りを覚える青年。
終盤は、すべてを受け入れることのできる大人、同時に老いた母親の保護者。
そして全体に、国司の総領として生まれ持った気品を携えて。
以上のことを台本に大きな字で書き残しました。
そして現在、さんしょう太夫の倅、‘二郎’を演じています。
この役が一番難しいと思っています。
二郎は心優しいので、
あんじゅとづし王のことも、なんとか庇ってやろうとするのですが、
いざとなると助けられない。
父親のさんしょう太夫の言うことは絶対で、決して逆らえないからです。
もう一つ付け加えると、二郎というのはさんしょう太夫が奴隷の女性に生ませた子なのです。
自分の母親が奴隷だったからこそ、奴隷たちに優しく接する。
しかしそのことは、芝居のなかでは語られません。
観客は、あんじゅとづし王をなんとか救ってほしいと願います。
それをしてくれるのは二郎しかいないのですが、
結局は救うことができない。
二郎の中の、激しい葛藤を言葉に出さず、リアクションだけで表現しなければならない。
これが最も難しく感じました。
しかし、難しいからこそやりがいのある役です。
さて、『さんしょう太夫』の旅は終わりました。
前進座の財産演目であり、1000回公演が間近の作品。
12月には国立劇場公演も控えています。
たくさんの方に観て頂きたいです。
おしまいに、これまで私の記事を読んでくださいまして、
ありがとうございます。
また、お会いしましょう。
嵐芳三郎 ※前進座メールマガジン会員募集中です!チケット先行受付・プレゼント企画など、メルマガ会員限定のお得情報が満載。★登録・購読もちろん無料★ 【前進座メールマガジン】⇦登録はこちらから空メールを送るだけ。
- カテゴリ : さんしょう太夫
- 2012-08-04
- コメント : 0
- トラックバック : -