当ブログは、もともとはバンダイ模型が1975~77年に発売した関節可動ロボットプラモデル「ジョイントモデル」についての情報をまとめておこうと始めたものです。
最近はすっかり何のブログかわからない状態になっておりますが(^^;
今回はひさしぶりにジョイントモデルについて、これまで触れていなかった周辺情報を落穂拾い的に取り上げておきます。
まずは訂正です。
オレンジ色のジョイントパーツが使用された
初期グレンダイザーについて、付属シールが紙製と記述していましたが実際はビニールというかポリ?のような材質でした。
一見するとツヤツヤにコーティングされた紙のように見えるし、現物は使用せずコピーを使っていたのでわかりませんでした。
画像の個体は近年組み済み状態で入手したもので、シールの位置を直そうとして初めて紙でないことに気付きました……我ながら目がフシアナ(汗
なお、入手時には「もしかしてギザなしジョイントの最初期版かも?」と期待しましたが残念ながらギザありの改良ジョイント版でした……無念。
徳間書店アニメージュ1981年4月号に掲載されたジョイントモデル紹介記事。
ジョイントモデルを「ガンプラの元祖」と位置づけたのはこの記事が最初と思われ、文中にある通りこの後ジョイントモデルは4種が白色成型で再版されました。
この号ではガンプラを中心としたキャラクタープラモデルが特集されており、バンダイ模型が全面的に協力しているようで、掲載品はどうやらバンダイ内部に保管されていた見本品を撮影しているように見えます。
中でもジョイント・ダンガードAは超合金と同様に胸部左右が赤く塗装されており、こうした個体は当時の広告などで見たことがありません。
こちらは翌1982年1月に発売されたアニメージュ増刊アニメ・プラモ・マニュアル。
アオシマの300円アニメスケールイデオンの改造作例に、再版されていたジョイントモデルのボールジョイントが流用されています。制作は酒井正氏。
当時「こんなカッコイイイデオンが発売されないかな~」と思っていました(^^
現在の目で見ても魅力的です。
「酒井正」というのは、たしか草刈氏の筆名だったような…?
記事の文中に「ボールジョイントだけのためにジョイントモデルを購入するのはもったいないが」というような記述があります。
このころはまだ、模型用マテリアルとしてのボールジョイント商品化など想像もできないという時代でした。
文化産業新聞社エンターテイン・キャラ通に1998年ころ掲載されたジョイントモデル紹介記事。
キャラ通プラモ探検隊という連載の第3回目です。
記事の切り取りだけが手元に残っているので掲載の号数はわかりません(^^;
レイアップというデザイン会社が資料協力しており、白黒ながら発売当時の広報用写真が掲載されていて貴重です。
この頃はまだネットオークションなどが無かったので、現物の入手が相当に困難だったためこうした写真に頼らざるを得ない面もあったのかもしれません。
当時はフィギュアブームでしたが、過去玩具についての情報発掘・共有はまだ始まったばかりという状況でした。
そうした情報不足の中で、なかなか詳しい内容の記述になっています。
これは同じ連載の第2回に掲載されたガイキングの試作写真。
大きい方は電動版、小さいのがジョイントモデルです。
まだジョイントパーツが使用されておらず、足裏に車輪が付いているのが注目されます。
キャラ通はフィギュアブームのころに大型模型店や家電量販店ホビーコーナーなどでよく目にしました。
ほとんど白黒で薄いのに価格は600円くらいで、ビニールパックされて中が見えないことも多く、購入はなかなかたいへんでした。「プラモ探検隊」の連載は第13回まで確認しています。
その後のキャラ通は、平成ライダーシリーズの出演俳優などを多く取り上げる誌面に変わって2003年ころまで継続していたようです。
最後はみくに文具様の私家版「第14回静岡見本市&国際玩具見本市会場写真集」より、ジョイント・ゲッタードラゴンの試作箱。
デザイン的な情報量の少なさから、展示専用に作られたダミーではないかと想像しています。
中のトレイのパーツ配置も製品版とは異なっており、なぜかふとももパーツは赤成型になっているようです。
見本市では数多くの塗装済み完成品が展示されているので、パーツの成型色は適当でも問題はなかったのかもしれません。
このほか、バンダイ出版課が発行していた模型雑誌B-CLUBでも、ジョイントモデル紹介記事が掲載されたことがあったようです。
掲載誌の号数など、詳細をご存知の方はご教示いただけると幸いです<(_ _)>