早くも12月ですがいろいろ余裕がないので、今回はかわいいパンダに癒してもらいましょう。
画像のパンダは軟質ソフト製、頭部とボディの2パーツ構成です。
底部の穴には笛が仕込まれていて、ボディを押すと「キュキュ~」と鳴きます。
そしてその下のメーカー刻印を見ると…
ブルマァクのロゴ! これがこのパンダを所有している理由です(^^
梱包はSTマーク入りのビニール袋のみで、一見ブルマァク製とは気付きません。
ヘッダーが付いていないのが残念です。
とはいえ、前村教綱氏のリアルタッチのイラストにいつものロゴで「ブルマァクのパンダシリーズ」なんてヘッダーが付いていたら、購入層の女子にはむしろマイナスになってしまいそうです。
この仕様で正解だったのでしょうね。
袋のSTマークは番号が消えかかっていて発売年を特定できませんが、おそらく1972年度後半ころの発売ではないかと想像しています。
ところで、72年12月発売の
原色怪獣怪人大百科第2巻(ケイブンシャ)には付録としてパンダのポスターが付いています。
この点について
よみがえるケイブンシャの大百科(いそっぷ社2014)では「怪獣・怪人となんの関係もないのに理解不能」というような記述がありますが、当時の読者のひとりとしては特に不自然な印象は受けませんでした。
1972年は、変身ブームの熱狂の一方で日中国交正常化の年でもあります。
中国お得意のパンダ外交で日本にはランラン・カンカンという2頭のパンダがやってきて、上野動物園で公開されるや大人気になりました。
幼年誌や学年誌から大人向けの週刊誌やグラフ誌にまでパンダの写真が掲載され、ぬいぐるみをはじめとした多数のオモチャが巷にあふれました。
文具店や駄菓子屋にはパンダをかわいらしくイラスト化した商品が並び、「ピンポンパン」などの子供番組ではパンダを題材とした歌が流れ、実写ヒーロー番組でもパンダを取りあげたストーリーやパンダをモチーフとした怪獣・怪人が登場しています。
73年2月に創刊したテレビランドは、画像の通りマスコットマークがパンダになっています。
こうした状況だったので、怪獣怪人大百科にパンダのポスターが付いたのはブームに乗ったサービスだったのでしょうし、読者にとっても悪くない付録でした。
当時は子供が多かったので、自分は興味がなくても妹・弟や姉などに喜ばれたケースもあったかもしれません。
パンダはある意味で72年度のヒーローのひとりだったのだろうと思います。
なお、ブルマァクのパンダの発売時期についてご存知の方はお知らせいただけると幸いです(^^;
現在放送中の「仮面ライダービルド」で主役ライダーのフォームチェンジの一つにロケットパンダというフォームがありますね。
当時リアルに購入した年代ですが、思うにパンダという存在が初めて世に広く知られた機会であり、後何度も繰り返される(エリマキトカゲ・ウーパールーパーetc.)珍獣ブームの先駆であったと考えます。得体の知れない、でも魅力に溢れた生物(特に子供への探求力に於いて)という観点で、パンダと怪獣は類似価値を持っていたと考えるのは乱暴でしょうか
原型は河本武氏でしょうか?島田トーイの動物ソフビに通じるものを感じますね。
前村氏、或いは梶田氏の描くパンダも見てみたいですね。
そういう動物画のお仕事もされていたとは思いますけど。
カタログ№3には未掲載と言うことは72年の年の瀬か73年初頭でしょうか?
ポピーはパンダには積極的ではなく、150円売りのソフトペンダントのみだったようですね。
> 紙粘土さん
パンダは72年以降すっかり定着して、定番キャラ化してますね~
> wiz*ca*se*aさん
パンダはほかの珍獣と違って「カワイイ」方向に振り切っているのが長く愛される理由でしょうか。
「得体の知れない」要素はほぼ感じないですよね(^^
> kr9*2*さん
現物を手にしても原型師さんはよくわからないですが、河本氏の可能性もあるかもしれません。
カタログ未掲載の製品はブルマァクに限らずよくあるみたいなので、発売時期はわからないですね~
パズルモさん、お久しぶりです。
現在私は上野に住んでいるので、今回の記事に癒されました。
当時、パンダのぬいぐるみが沢山 売られてましたね。ウチにも ひとつ ありました。 学校に行っている時、家のパンダのぬいぐるみが心配になった事を思い出しました。
ピンポンパンのパンダの歌は 今でも覚えています!
> ULTRAVIVALDIさん
おひさしぶりです。
上野は美術館や博物館が多いし、うらやましいですね(^^
> スチュピッド6さん
ピンポンパンはパンダちゃんとおともだち、という感じの歌でしたね。
一方ポンキッキは「パンダがなんだ」ですからね…(^^;
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