ジョイントパズルはバンダイ模型が1976年度に発売した廉価プラモデルシリーズです。
サイズはジョイントモデルの半分ほどで、梱包形態やロゴデザインはジョイントモデルによく似ています。
価格は100円程度だったと思われます。
ひざ関節に黒の改良型ハトメジョイントが使用されており、ジョイントモデルの縮小版という感じです。
特定のキーパーツ(ガイキングならバックシュレッダー)の着脱で分解可能な立体パズルのような構造になっています。
これは1975年度に展開されていた「パズルモ」という廉価プラモシリーズを継承した特徴で、ジョイントパズルは「パズルモ+ジョイントモデル」という要素で成立しています。「パズルモ」については別項で詳しく取り上げています。
カートン箱の印刷からガイキング・コンバトラーV・スカイゼル・カゲスターの4種の発売が確認できます。ただし画像の箱の中身はすべてカゲスターでした。
箱の上面には吊り下げに対応するベロ部分が付いています。
コンバトラーVは箱入り単品が入手できていないのでそれ以外の3種を紹介します。
完成品状態でトレイに入っており、他に同梱品はありません。
カゲスターのマントのみはめ込みが必要です。
コンバトラーVは単品売りの他、「コンバイン・ベース」というプラモデルに同梱されています。
「コンバイン・ベース」にはボールジョイントも使用されておりジョイントモデルのシリーズ品と考えることもできるので、いずれ詳しく取り上げます。
コンバイン・ベース付属版は一部塗装済みです。単品版は他の3種と同様に未塗装でした。
4種のなかで、単品売りのコンバトラーは入手が難しい状況のようです。
ジョイントパズルのような廉価で多色成型のプラモデルの場合、生産用の金型を商品毎に作るのではなく個々の商品の同色パーツを一つの金型にまとめて彫っていた可能性があります。
その場合すべての商品の生産数は同じになりますが、コンバトラーだけは単品用とコンバインベース用に振り分けられたため、はじめから単品での流通数が少なかったのではないかと考えられます。
ジョイントパズルの外見はジョイントモデルの縮小版といった趣ですが、股関節にジョイントパーツが使われていないため、ポーズ付けの幅は広くはありません。
次回は個々のジョイントパズルを詳しく取り上げます。