ま庭へおりさせ給ひ、まりをとり、かかりの口より内へなげこみ給ふを、忠蔵はやくもはしりより、鞠をとりいただきけるを、少年ほれぼれと見かへり、にこやかにゑませ給へる目のうち、いと情らしく見えければ、忠蔵魂うかれ、今ははや思ひ絶えなんとばかりを〉
林義端「玉櫛笥」巻4-3「蹴鞠の縁」より。
03-02 19:06
の色をば縫いわけたり。腰の刀は当世のはやりさめしほらしきこしらへにて、「花の小太刀のきらばおちなん」と詠ぜしこともこれやらん。かほばせよりびんのはづれ、いふばかりなくきよらかなるが、座敷の端ちかく出でて、見物し給へり。(中略)折ふし、かかりの外へ鞠のおちければ、かの美少年、そのま
03-02 19:06
【京室町の商人忠蔵、蹴鞠の会にて美少年に一目惚れ】
〈ある時、東山霊山にて鞠の会を催し、忠蔵をも誘引し給ふ。(中略)
かかるところに、年のころ十五六ばかりにやありけん、いとやんごとなき美少年、下には卯の花色のひとへきぬ、うへには秋の野そめたる小袖を五色のいとに、金銀のより糸にて、花
03-02 19:04
庖丁を持ち、腕まくりして出てきた。酒を渡して逃げるように秋聲宅を出ると、徳田一穂が「石川さん、石川桂郎さん」と追いかけてきて、「親父にお線香をあげてやつて下さい、喜びます」と言った、とあります。これはおすすめの文章です。
国立国会図書館デジタルコレクション送信サービスで閲覧可。
03-02 17:13
【徳田秋聲の通夜と石川桂郎】
石川桂郎「九合五勺の酒」(『妻の温泉』俳句研究社、昭和29年7月)より、昭和18年11月18日、石川が苦労して酒を手に入れ、徳田秋聲のお通夜に届けた話。
https://t.co/MNXx6PWDXw
石川が秋聲宅へ来ているはずの松本美樹に酒を届けに来ると、林芙美子が手に大根と
03-02 17:10
Author:亀井麻美
kamei asami
德田秋聲,徳田秋声,德田秋声
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
- | - | - | 1 | 2 | 3 | 4 |
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | - |