◇ EV(電気自動車)競争のなかで
1) 世界中で、新車は何台ぐらい売れているのでしょうか? 英マークイット社の推計によると、17年の世界全体の販売台数はおよそ9451万台。最大の市場は中国だ。中国汽車工業会の発表によると、17年の新車販売台数は2887万8900台。前年比3.0%の増加だった。特にEVを中心とする新エネルギー車が、前年比53%と大幅に伸びて77万7000台に達している。これは大気の清浄化を目指して、政府が大都市ではガソリン車のナンバープレートを取得しにくくしている影響が大きい。
2) では中国の次に大きい市場はどこでしょうか? アメリカが世界第2位の市場。オートデータ社の集計によると、17年の販売台数は1723万0436台だった。前年比では1.8%の減少。新車販売の減少は8年ぶりのこと。大量の中古車が市場に出回ったことと、金利の上昇、ライドシェア(相乗り)の普及が原因のようだ。ディーラー協会の予測によると、18年も3%程度の減少が見込まれている。こちらはガソリン価格の低下で大型車の売れ行きがよく、EVへの関心はそれほど高くない。
3) 日本は世界第何位でしょうか? 中国とアメリカに次いで第3位。17年の販売台数は523万4166台だった。前年比では5.3の増加で、2年ぶりに500万台を上回った。このうち軽自動車が184万3342台で、前年比は6.8%増加と健闘している。年末に日産とスバルの無資格検査問題が発覚したが、年間を通してみるとこの2社の販売台数は2ケタの増加を記録。トヨタやホンダの成績を上回った。
4) 今後いちばん伸びると予想される市場はどこでしょうか? 答えはインド。17年の販売台数は401万台で、前年比では10%の増加だった。ドイツを抜いて、世界第4位に浮上している。人口の多さと所得水準の向上で、車が売れ始めた。この調子だと、数年後には日本を抜いて世界第3位に進出する見込み。ただ17年の場合、全体の8割を占める乗用車のうちの半分はスズキ製だ。
≪19日の日経平均 = 上げ +44.69円≫
【今週の日経平均予想 = 2勝3敗】
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1) 世界中で、新車は何台ぐらい売れているのでしょうか? 英マークイット社の推計によると、17年の世界全体の販売台数はおよそ9451万台。最大の市場は中国だ。中国汽車工業会の発表によると、17年の新車販売台数は2887万8900台。前年比3.0%の増加だった。特にEVを中心とする新エネルギー車が、前年比53%と大幅に伸びて77万7000台に達している。これは大気の清浄化を目指して、政府が大都市ではガソリン車のナンバープレートを取得しにくくしている影響が大きい。
2) では中国の次に大きい市場はどこでしょうか? アメリカが世界第2位の市場。オートデータ社の集計によると、17年の販売台数は1723万0436台だった。前年比では1.8%の減少。新車販売の減少は8年ぶりのこと。大量の中古車が市場に出回ったことと、金利の上昇、ライドシェア(相乗り)の普及が原因のようだ。ディーラー協会の予測によると、18年も3%程度の減少が見込まれている。こちらはガソリン価格の低下で大型車の売れ行きがよく、EVへの関心はそれほど高くない。
3) 日本は世界第何位でしょうか? 中国とアメリカに次いで第3位。17年の販売台数は523万4166台だった。前年比では5.3の増加で、2年ぶりに500万台を上回った。このうち軽自動車が184万3342台で、前年比は6.8%増加と健闘している。年末に日産とスバルの無資格検査問題が発覚したが、年間を通してみるとこの2社の販売台数は2ケタの増加を記録。トヨタやホンダの成績を上回った。
4) 今後いちばん伸びると予想される市場はどこでしょうか? 答えはインド。17年の販売台数は401万台で、前年比では10%の増加だった。ドイツを抜いて、世界第4位に浮上している。人口の多さと所得水準の向上で、車が売れ始めた。この調子だと、数年後には日本を抜いて世界第3位に進出する見込み。ただ17年の場合、全体の8割を占める乗用車のうちの半分はスズキ製だ。
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