◇ 死角に入った物価上昇 = 株式市場は元気がいい。ダウ平均は史上最高値を更新し続け、とうとう2万5000ドルを突破した。日経平均も26年ぶりの高値を回復。世界の株式市場では昨年、主要な30市場で新高値を記録している。これは世界同時好況の結果でもあり、先取りでもあると言えるだろう。
世界的に好転した経済情勢のなかで、物価だけが上がらない。各国の政府、中央銀行、民間調査機関も首をかしげている状態だ。これまで物価は予想に反して上がらなかったから、今後も上昇しないだろう。18年の物価見通しには、そういう経験から生まれた慎重さが強く表れているように思われる。こうして物価上昇は、一種の死角に入ってしまった。
たしかにIT化やグローバル化の進展、競争の激化など、物価の上昇を抑える要因は増えている。しかし世界同時好況が持続するにつれて、総需要が拡大することは間違いない。すでに原油や鉄鋼、非鉄には、その傾向が顕著に現われ始めている。日本国内でも、原材料の高騰や人手不足の影響で値上げされる商品やサービスが目立ち始めた。
そのうえ来年10月には、消費税の再引き上げが予定されている。ことしの秋以降は、増税前の駆け込み需要も活発になるに違いない。物価はいったん上昇し始めると、加速する性質を持っている。ことしの後半は世界的にも、インフレ問題が表面化する可能性がある。だが消費税を上げれば景気は悪くなりかねない。そのとき日銀は、どういう金融政策を打ち出すのだろうか。
≪5日の日経平均 = 上げ +208.20円≫
【今週の日経平均予想 = 1勝1敗】
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世界的に好転した経済情勢のなかで、物価だけが上がらない。各国の政府、中央銀行、民間調査機関も首をかしげている状態だ。これまで物価は予想に反して上がらなかったから、今後も上昇しないだろう。18年の物価見通しには、そういう経験から生まれた慎重さが強く表れているように思われる。こうして物価上昇は、一種の死角に入ってしまった。
たしかにIT化やグローバル化の進展、競争の激化など、物価の上昇を抑える要因は増えている。しかし世界同時好況が持続するにつれて、総需要が拡大することは間違いない。すでに原油や鉄鋼、非鉄には、その傾向が顕著に現われ始めている。日本国内でも、原材料の高騰や人手不足の影響で値上げされる商品やサービスが目立ち始めた。
そのうえ来年10月には、消費税の再引き上げが予定されている。ことしの秋以降は、増税前の駆け込み需要も活発になるに違いない。物価はいったん上昇し始めると、加速する性質を持っている。ことしの後半は世界的にも、インフレ問題が表面化する可能性がある。だが消費税を上げれば景気は悪くなりかねない。そのとき日銀は、どういう金融政策を打ち出すのだろうか。
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