村野瀬玲奈の秘書課広報室

　　

財界、経済界が一般国民をどのように見ているかがよくわかるお財界様の幹部の発言を記憶のために記録。

●NHKニュース
経済同友会「国民の痛み伴う改革に挑戦を」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160710/k10010590151000.html
2016年7月10日 23時07分

経済同友会「国民の痛み伴う改革に挑戦を」

経済同友会の小林代表幹事は今回の選挙について、「安倍政権の基盤が一層強化されると考えるが、持続的成長に不可欠な規制改革や構造改革、さらには長期安定政権でなければできない『国民の痛みを伴う改革』に挑戦していただきたい。特に社会保障や財政について、どの程度の水準の給付を保障するのか、どのような安定的な財源を確保するのか、抜本改革を加速すべきである」というコメントを出しました。

日本商工会議所「アベノミクス加速を」

日本商工会議所の三村会頭は「世界に冠たる強固な政権基盤が確立されたことを歓迎すると同時に、安定政権として担う責任の重さを十分認識していただきたい。まずは一進一退の状況が続いている、わが国経済を力強い成長軌道に乗せるためにもアベノミクスを加速させ、重要政策を着実に実行に移して具体的な成果を挙げることが求められている」というコメントを出しました。

（転載ここまで）


『安倍政権の基盤が一層強化される』の裏の意味は、『安倍政権が国民の抗議を無視して財界とともに政治的・経済的利益を一層むさぼることができるようになる』ということ。

「長期安定政権でなければできない『国民の痛みを伴う改革』に挑戦していただきたい」の真の意味は、「独裁政権になったのだから遠慮なく国民を限界までしばき上げ、搾り取っていただきたい、財界のために」ということ。「国民の痛みを伴う改革」を行なう、批判や異議の届かない「長期安定政権」をここまでほめそやす感覚は、政治を自分たちだけの利益を実現する行為だと思っているからでしょう。

「特に社会保障や財政について、どの程度の水準の給付を保障するのか」の真の意味は、「特に社会保障や財政について、どの程度の水準の国民負担増を狙うのか」ということ。なぜなら、自民党政府は実質的に、一般国民への増税と社会保障の削減ばかりを行なっているからです。

『世界に冠たる強固な政権基盤』って、この言語感覚、政治感覚大丈夫でしょうか。問題だらけの政権の問題点を見ずにこのようなことを言うのは、国民の生活を犠牲に自分たち財界の利益をもっとはかってほしいと思っていなければ不可能でしょう。

そして、「わが国経済を力強い成長軌道に乗せるためにもアベノミクスを加速させ」というのはとても経済人の発言とは思えません。世界中の報道機関でアベノミクスの失敗や成果の無さがずいぶん前から語られていて、現実に日本でもアベノミクスの恩恵は無いと生活の中で感じている国民が大多数なのに、アベノミクスを加速させようというのは、日本の財界、経済界に経済感覚や経済の素養がないことを示しているとしか思えません。

内需が大部分を示す日本経済において、国民をしばきあげてしぼりあげて財界にだけ利益をもたらす政治と経済運営が経済に有害であるという感覚がない財界は日本経済の最大の破壊者ではないかという感想を持ちました。

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