村野瀬玲奈の秘書課広報室

　　

以前の記事『東北地方太平洋沖大地震 (6)　「情報はいろいろな所から！」』で、フランスの原子力情報センターなどを三つ紹介しました。次の通りです。

●ASN - Autorité de sûreté nucléaire　（フランスの政府系「原子力安全局」）
http://www.asn.fr/

●CRIIRAD　（フランスの独立系原子力情報センター「放射能についての研究・広報の独立委員会」）
http://www.criirad.org/

●フランス放射線防護原子力安全研究所（IRSN、Institut de Radioprotection et de Sûreté Nucléaire）　（商工系の公的機関）
http://www.irsn.fr/

そのうち、CRIIRADの3月21日の記事を一つ私が訳したのがうちの次の記事。

■フランスの独立系原子力監視機関が報じる2011年3月21日の福島原発の記事
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-2384.html


それと前後して、あるいはその後、CRIIRADとIRSNが日本語の翻訳記事も掲載するようになりました。これは、フランス側が日本の原発危機をたいへん重視していることを意味します。情報の一つとしてこれを読まない手はありませんので、多くの日本人に見ていただくために紹介します。日本からの反響が大きければ、彼らも日本語の翻訳記事を出し続けるでしょう。ぜひ大勢の方が続けて閲覧していただきますようお願いします。

まず、政府系機関のIRSN。次の英語のページにいくと、日本の翻訳記事への案内が（英語ですが）出ます。

http://www.irsn.fr/EN/Pages/home.aspx

↑ここの「We provide the translation in english and japanase of some of these information」という赤字の文をクリックしてください。すると、英語と日本語のpdfファイルへのリンクが表示されます。こちら。

http://www.irsn.fr/EN/news/Pages/201103_seism-in-japan.aspx

それから、独立系機関のCRIIRAD。トップページhttp://www.criirad.org/に、「日本語」というコーナーが作られていますので、そこをクリック。いくつかの記事を日本語で読むことができます。私が訳したものも、別の方の訳で載せられています。

読むにあたっては、それぞれの「政府系機関」と「独立系機関」という性格も一定の考慮をした方が良いとは思いますので、念のため。

それから、「FRANCE MEDIA NEWS フランスからのニュース」というブログが最近立ち上がり、フランスのニュース記事を訳して紹介していますので、それもお知らせします。

●FRANCE MEDIA NEWS フランスからのニュース
http://francemedia.over-blog.com/

それから、「イル・サンジェルマンの散歩道」のjeanvaljeanさんがフランスの日刊紙「リュマニテ」の日本特集の記事を紹介しています。

●イル・サンジェルマンの散歩道
■ユマニテ紙の日本特集
http://billancourt.blog50.fc2.com/blog-entry-413.html
March.25.2011

ユマニテ紙（３月２４付）が、８ページを使って日本特集をしていました。表紙には「Solialite　連帯」と、大書きしてありました。内容は、被害の状況、目撃者の証言、沢田昭二名古屋大学名誉教授および笠井議員へのインタビュー、全労連の救助活動などです。
読者へのカンパの訴えもしています。

「日本国民に連帯する、ユマニテの読者の方へ」

　恐るべき大惨事が日本国民を襲いました。私たちの援助を必要としている日本国民の不安と動揺を前にして、私たちは受け身でいることはできません。
　だから私は、被災者への援助を訴えるユマニテとフランス人民救援会Secours Populaire Francaisに、　　ユーロ振り込みます。

■スリーマイル島よりも重大な事故である―ユマニテ紙
http://billancourt.blog50.fc2.com/blog-entry-414.html
March.26.2011

ユマニテ紙（３月２４日付）の沢田教授へのインタビュー記事です。

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＜スリーマイル島よりも重大な事故である＞

沢田昭二氏は、名古屋大学の名誉教授。この物理学者は、広島に落とされた原爆を生き残り、不屈の平和活動家でもある。

インタビュー

―あなたが得た情報では、福島第一発電所の状況はどのようになっていますか？

沢田―５号機、６号機は、地震と津波による目立った損傷は受けていない。この二機の使用済み核燃料の貯蔵プールは無傷であると思われる。冷却システムも、外見上は正常に機能している。他の四つの原子炉が、程度の差はあれ、重大な機能障害を起こしている。今のところ、冷却システムは機能するにいたっていない。１号機、２号機、３号機は、海水の注入によって冷却している。これらの原子炉の炉心は、どの程度破損しているか解っていない。２号機の格納容器の機密性は、もはや失われている。これは放射能を放出するということだ。３号機、４号機の使用済み核燃料の貯蔵プールも、放射能を放出している。


―あなたは、この事後の重大性はどの程度のものだと思いますか？

沢田―福島原発の損害の大きさと、放射能の放出の推定されるレベルから見ると、１９７９年に起こったアメリカのスリーマイル島の原発の事故より重大であると、私は率直に考えている。スリーマイル島の事故は、国際原子力機構の評価では、レベル５であった。（原子力事象の国際的な評価尺度で、今のところ最もレベルが高いのは、チェルノブイリの大惨事である）

―あなたは、日本政府と東京電力の原子炉の経営者による、この大惨事の危機管理についてどう思われますか？

沢田―私は、政府、日本の原子力安全の責任者、そして多国籍企業である東京電力（Tepco）の、危機管理の方法に対しては、極めて批判的だ。原子力安全の責任者が、福島の状況について不透明にしたことを、私は残念に思う。とりわけ、事故が発生した時に直ちにとるべき、即座の措置をしなかったことが残念だ。東京電力は、冷却するためにもっと早く海水を注入すべきであった。

―日本は、初めて原子力の壊乱のなかで苦しんでいるが、国民はどのような反応をしめしているのでしょうか？

沢田―日本人の大部分は、地震や津波と同様に、原子力の事故におののいている。そして放射能放出のレベルについての、政府の発表を信用していない。

―この事故は、民間の原子力産業を断念することになるのでしょうか？

沢田―私は物理学者であり、常に科学的および技術的進歩を信じてきた。しかし私は、民間による原子力経営のための技術が完全であるとは考えていない。そのうえ高度の放射性をもつ廃棄物の処理の問題は、解決されていない。このことは、その責任を次の世代に押しつけることであり、不道徳なことだ。日本における原子力エネルギーの利用は、日本の物理学者や学士院の反対にもかかわらず、アメリカの「平和のための原子」政策とともに始まった。「原子力エネルギーの平和的利用の三原則」（独立、民主的コントロール、公開性）は、科学者の要求によって、原子力エネルギーについての基本法のなかに明記されている。しかし実際には実行されてこなかった。大地震がたびたび起こり、人口密度が高い日本を考えると、この国に原子力発電所を建設すべきではないと私は思う。私は原子力発電所が全て閉鎖され、太陽熱設備や水力発電所に置き換えられることを願う。中部電力が所有する浜岡原発は、東海地震の震央の真上に位置しており、即時に停止されるべきである。地震のあと、私は中部電力の経営陣に会い、日本共産党の県委員会とともに、浜岡原発の閉鎖を要求した。

インタビュー責任者―Gael De Santis とPierre-Henri Lab

（転載ここまで）


日本政府系、東京電力系、東京電力と日本の原子力発電業界がスポンサーである日本の商業マスメディア以外の内外の情報ソースも見ることは大切であると改めて強調したいと思います。

築地市場の豊洲移転に反対して食の安全を守りたい。
●Like a rolling bean (new) 出来事録
■2011-03-18
3月17日東京新聞の直球記事「築地移転先、地震で弱点露呈　豊洲が液状化」は強烈で正確
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10833769115.html

■2011-03-20
【写真】東京都がブルーシートをかける前の、豊洲新市場予定地液状化の様子（側方流動も）
http://ameblo.jp/garbanzo04/entry-10836148718.html

↑『がけっぷち社長』さん作。また、税制についての当秘書課の記事は、「カテゴリ : 税制、税金、財政」から。

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身近な一歩が社会を変えるきまぐれな日々の中でそこに存在する良き人生と生活への切実な望みを民主党にわからせるために、低気温のエクスタシーの中のアブナイ日本が壊れる前に、生まれてきて良かったと感じられる社会にしたいけどとりあえずどうすべきかkimeraれない情報の海の漂流者と、イル・サンジェルマンの散歩道のくろすろーどにあるアダージォな午後のカフェの窓辺でお茶にクリーム入れてみんななかよく鍋パーティーして、世界の片隅で税制についてのニュースやルンペン放浪記やペガサス・ブログ版や転成仁語やイラク・ホープ・ダイアリーや広島瀬戸内新聞や虹の日記やvanacoralの日記や黙然日記やフランス語の練習帳や「ユニオン」と「労働ニュース」のアーカイブや社会科学者の時評や琉球新報や沖縄タイムスや辺野古浜通信や高江の現状を読んで、沖縄問題と北アイルランド問題を同じように考えてみようと思って、消費税と社会保障と国家予算についてのマスコミに載らない海外記事を1947年教育基本法の理念の今日行く審議会とスーパー小論文ハイスクールとアジア連帯講座と内田樹の研究室で超左翼おじさんと見て、大脇道場と言ノ葉工房と内田樹の研究室とアフガン・イラク・北朝鮮と日本と山口県上関町の祝島と地元紙で識るオキナワと海鳴りの島と知られざる晴天のカナダで虹のカヤック隊も一緒に沖縄・辺野古海上基地の問題を中心にはげしく学び、はげしく遊んだところで、「どこへ行く、日本。」とか、労働組合ってなにするところだろうとか、どうしたらさとうしゅういち（佐藤周一）さんや湯浅誠さんや戸倉多香子さんや保坂展人さんやテルヤ寛徳（照屋寛徳）さんのためにレイバーネットの団結は力ですくらむ組んで多世代交流のブログ広場の多文化・多民族・多国籍社会で「人として」日本ジャーナリスト会議で転がるひよこ豆のように情報流通を促進できるかとか思いながら、明日も晴れの空と風と、月と、星のもとで白砂青松の雪裏の梅花やブーゲンビリアや古い寺を多く見て日常で思った事、感じた事をつらつら好き勝手に書きながら国会議員定数削減・比例削減に反対するInternet Zoneのサイバー政治団体秘書がシジフォスにも負けずにウェブにはびこるネトウヨどもを滅多切りして「なんくるないさぁ～やってみれ～♪」と歌うおしごと日誌。
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●News for the people in Japan　マスメディア問い合わせ用リンク集　http://www.news-pj.net/link/media.html

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