村野瀬玲奈の秘書課広報室

「過ち」＝「罪」ですよね
すべての罪が東京裁判等で裁かれたわけではなく
謝罪は一部の政治家がまったく不十分ではありますが、一応なされるにはなされましたが、しかし、それが今も生かされているかというと…？これも戦後の過ちですし
そして、被害者に対して(内外の日本統治下の民間人の空爆被害者等も含めて)賠償・補償が、まったくと言っていいほどなされていないこと、これも戦後の過ちですね。

『日本国と日本人の過去の歴史の失敗に学ぶことの意味』に対する意見http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-10205.html

＞いつも同じ事言ってるんですけど、日本人って『負けを認める』『誤りを認める』『反省する』って事を『国の弱さ』『恥』だと考えてる。

明治維新とは国民国家を作るための革命でした。国民国家は資本主義経済を世界に広めるために作られた人工的な経済共同体です。
資本主義経済による共同体運営は永遠の経済政長を前提としています。何故なら、資本主義経済で用いるお金は借金だからです。
しかし、国民国家の支配者たちは資本主義経済の仕組みを理解しておらず、よって前時代的な重商主義で資本主義経済国を運営していました。
大日本帝国も当時の先進国に倣って重商主義による国家運営を目指し、他国と市場の獲得を争って滅亡してしまいました。

【一切を棄つるの覚悟】
https://www.vivonet.co.jp/rekisi/j03_japan/ishibashi.html
【大日本主義の幻想】
http://bungeikan.jp/domestic/detail/56/
【ハル・ノート】
https://ewkefc.blog.fc2.com/blog-entry-77.html
【ハル四原則】
https://ewkefc.blog.fc2.com/blog-entry-158.html

　以前に書き込んだものを改めてお伝えしたいと思います。


　第一次世界大戦から湾岸戦争まで人々を戦争に向かわせる為政者の主張には十の主張があるとアンヌ・モレリは言いました。帝国日本，第三帝国ドイツ，アメリカなどすべて軍事侵攻した国が言っていました。

　第一　「われわれは戦争したくない」
　第二　「しかし敵側が一方的に戦争を望んだ」
　第三　「敵の指導者は悪魔のような人間だ」
　第四　「われわれは領土や覇権のためではなく，偉大な使命のために戦う」
　第五　「われわれも誤って犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為に
およんでいる」
　第六　「敵は卑劣な兵器や戦略を用いている」
　第七　「われわれの受けた被害は小さく，敵に与えた被害は甚大」
　第八　「芸術家も知識人も正義の戦いを支持している」
　第九　「われわれの大義は神聖なものである」
　第十　「この正義に疑問を投げつける者は裏切り者である」


　酒井直樹・コーネル大学人文学部教授は「ひきこもりの国民主義」（岩波書店）の中で次のように述べています。

　2007年の安倍の首都ワシントン訪問は，彼のなかに内面化された戦後日本の下請け帝国体制の二重構造が見事に露呈する機会となってしまいました。元従軍慰安婦の再三の要求にもかかわらず，安倍首相は会見だけでなく慰安婦問題を論じること自体を公的に拒絶していました。ところが米下院を始めとして慰安婦問題に対する日本政府の態度を許し難いとする意見が合州国で優勢になってくると，安倍晋三は，こともあろうに，合州国大統領ジョージ・Ｗ・ブッシュに向かって慰安婦問題で「ごめんなさい」と謝る，全くお門違いの挙に出たのです。・・・韓国や中国，フィリピンやインドネシアの人々から日本の植民地主義の責任を問われても返答を拒絶して平然としていられるだけでなく，ＮＨＫで戦時性犯罪に触れた番組が放送されると知るや，強引に干渉して番組を検閲するなど，表現の自由という基本的人権を踏みにじる行為を彼は厭わない。つまり，アジアでかつて日本が占領した地域やその住民に対しては傲慢で見下した態度で臨み，あたかも，日本と近隣諸国との間に未だに植民地統治の位階が存続しているかのように，横柄な帝国主義者として振る舞うことを厭わないのです。・・ところが相手が合州国となると，その態度は豹変します。従軍慰安婦問題で責任をブッシュ本人から問われているわけでもないのに，率先して，合州国大統領をあたかも「父」の位階にある道徳的権威のように崇めたて，ブッシュに対して自主的に謝罪するに到るのです。・・・安倍晋三に現れた人種主義的な優越感と劣等感の共存は，現在も日本国民の多くの政治意識を制約し続けています。・・・つまり，安倍個人および彼の同伴者の行動や言辞に如実に現れた二重構造は，戦後の日本の「下請けの帝国」の基本構造を表していて，日本の選挙民には，まさに彼らがパックス・アメリカーナの言説に捉え込まれている度合いに応じて，安倍の提言や政策が彼らの不安を癒してくれるかのように聞こえてくるのです。「慰安婦問題」や日本の植民地主義責任が問題になるごとに，時代の変遷に不安を抱いてきた日本の選挙民の多くは，安倍や「維新の会」の居丈高な排外主義に，いわば慰安の場所を見いだしてきたのでしょう。・・・・・すでに東アジアだけでなく北アメリカや西ヨーロッパの各地で，安倍政権はその「歴史認識の錯誤」の点で度重なる批判を受けてきました。「歴史認識の錯誤」ということばでいわれているのは，この下請けの帝国主義のもつ人種主義的な尊大さと卑屈さの両方であるといってよいでしょう。最近は国連やメルケル独首相にまで，現政権は「歴史認識」に問題があると指摘されてしまった。しかも，日本のマスコミは，このような日本政府や保守支持者の行動を非難する声が世界中で挙がっているにもかかわらず，はっきりと一般読者に判るように報道しようとはしません。



　「慰安婦問題」は，主に日本の人々に恥の感情を励起してしまうのです。日本人の男性が空想する「男らしさ」の神話を打ち砕くには，これほど恰好な歴史的事例はないのです。と同時に，「慰安婦問題」が，なぜ「新しい歴史教科書をつくる会」に代表される反動勢力の抵抗を受けるかも，この点から判ってきます。慰安婦や慰安所の存在そのものが，日本人である男性に恥の情緒を引き起こしてしまうのです。周知のように，「新しい歴史教科書をつくる会」が提出した解決策は，慰安婦や慰安所の存在そのものを記憶から消去してしまうことであり，恥を体験する機会そのものをなくしてしまうことでした。
　まさにこのために，多くの日本人は「慰安婦問題」を忘れようとして，この問題を見て見ない振りをするのです。「ひきこもり」はこのような難題に対する最も安易な回答です。「恥の体験」を通過することを避け，恥を受け止める勇気を欠く人々は，いわば集団「ひきこもり」に逃げ込もうとします。そこで，集団的な「ひきこもり」に影響されてしまう人々は，次のような正統かの論理を主張する場合が多い。「『慰安婦問題』は日本人にとって恥ずかしい事象である。したがって，若い日本人の読む歴史教科書などから削除することが望ましい。恥を隠すのは人間の自然な感情であり，『傍の目を気にせず』に棒弱無人に行動しても，それは『自然』な感情の発露だから致し方ない。私たち『日本人』は自然な感情の赴くままに生きる純朴な民族なのだ。


　岸信介と佐藤栄作が，1950年代にCIA（中央諜報局）から金をせびっていたことは，すでに詳細に報道されている（1994年10月9日に，ニューヨーク・タイムズの紙全2ページを使って発表されている）。岸と佐藤がCIAの工作員として活躍したことは，二人の兄弟宰相の戦後史で果たした重要な役割と日本が戦後世界のなかでおかれた移置を知るためにも，できるだけ多くの人が承知しておくべき事実であり，ジャーナリストが率先して日本の読者に伝えるべきことである。にもかかわらず，この歴史的事実を記事にした日本の新聞は，私の知る限り，その当時皆無であった。

　2000年の自民党次期総裁が密室で選ばれたときに，麻生太郎が候補者としてあがった野中広務を部落出身者であることを理由に，首相の職には不適格であると主張することが起こっている。自民党首脳部内で秘密になるどころか，麻生のこの発言は自民党内の差別部落系の党員の間に漏れやがて政界では周知の事実になる。しかし，後に首相となる有力政治家の部落差別発言をすっぱ抜くジャーナリストは皆無であり，2009年1月に『ニューヨーク・タイムズ』のノリミツ・オオニシ記者が記事にするまで，日本の新聞では報道されることはなかった。オオニシ記者の記事が出てから５ヶ月後に差別の当事者であった野中広務と辛淑玉の共著『差別と日本人』が出版され，野中自身の言葉で，『ニューヨーク・タイムズ』の記事の信憑性は確認されることになる。

　セシル・ローズは「膨張（エクスパンション）こそすべてだ」「できることなら私は星々を併合しようものを」と言ったそうです。また，「拡張（エクステンション）がすべてである。そして地球の表面積が限られている以上，われわれの課題は可能なところから可能なかぎり多くを取ることでなけれなばらない」とも言いました。
「ローズの言葉はこれらの植民地獲得の背後にある政治観を表現し，しかもそこに潜む狂気を明示している」とハンナ・アーレントは『全体主義の起原２』の中で言っています。
　またハンナ・アーレントは同書の中で,「ネイションは領土，民族・人民，国家を歴史的に共有することに基づく以上，帝国を建設することはできない。国民国家は征服を行った場合には，異質な住民を同化して『同意』を強制するしかない。彼らは統合することはできず，また正義と法に対する自分自身の基準を彼らにあてはめることもできない。したがって，征服を行えばつねに暴政におちいる危険がある。『植民地がわれわれの名誉と自由を犠牲にするものならば，植民地よ滅びてあれ』といったロベスピエールは，すでにこのことを悟っていたのである」とも書いています。

ベトナム（ヴェトナム）戦争、日露戦争に倣うなら米越戦争ですか。その前が、仏越戦争、その前が第二次世界大戦の中での、日越戦闘。例によって、銃撃砲撃等の巻き添えを含む戦死者だけでなく、飢えももたらした（という記録を見た）記憶があります。
ベトナム、日仏米中という軍事大国を追っ払った国でもあります。

戦前の右翼はロンドンやワシントンの軍縮会議に反対し、テロを国内で重ねたのですが、その標的は親英米派でありますね🐱。いまの右翼は親中韓を標的にして軍拡を賛美。個人の感想ですけど。

トピズレですが、またあのヘイト登山家がやらかしたそうです

広島瀬戸内新聞ニュース（社主：さとうしゅういち）
日本人児童殺害事件に関連し著名登山家が憎悪煽るスピーチ
https://hiroseto.exblog.jp/32974531/

>ewkefcさん
>【一切を棄つるの覚悟】
湛山の批判の精神、今の日本の政治に絶対的に欠けていることですよね。

　深センで日本人児童が刺殺された事件は，中日外相レベルで議論することろまできました。果たして加害者が日本人という属性をねらっての犯行かどうか分かりませんが，中国人へのヘイトをまきちらす人間がでてきました。

　
「この国の不寛容の果てに」（雨宮処凛編著/大月書店）から,向谷地生良（むかいやち・いくよし）北海道医療大学教授が雨宮処凛さんと対談した一部を紹介します。以前にも書き込んだことがありますが。

　地元で「当事者研究祭り」という催しをしたんですが，そこに来た女性が，人を刺したいとか自分の父を傷つけたい，そういう衝動にかられてどうしようもないと言うんです。彼女自身家族関係の中でとてもつらい体験をしてきた人でした。参加者どうし輪になって，はじめて自分の衝動を語ったという彼女と一緒にその問題を研究しました。一見ネガティブな欲求であっても語れる場，語ってもその人が損なわれない場が必要なんだと思いましたね。
　いままでの医療は，統合失調症や精神疾患を抱えた人たちの幻聴とか自殺念慮，マイナス思考に対して，薬を飲ませてその人を変えることで解消しようとしてきたんですが，その人たちはたまたま人より敏感なアンテナを持っていたために，周囲の社会や現実を人よりみ素直に取り込んで，その結果として生きづらさや病気というものが症状として立ち上がっているのではないか。
　統合失調症を持つお母さんですが，小学校低学年の男の子を蹴とばす悪い癖がありました。子どもを蹴とばしては「虐待」とされて精神病院に入院し，子どもは保護される，そんなくりかえしでした。私が研修会場で「この中に，専門分野が“幻聴さん”という方はいらっしゃいませんか」と聞いたら，そのお母さんが手をあげて壇上にあがってくれました。「どんな幻聴さん?」と聞くと「“黒い男”（攻撃幻聴）と“ヒゲじい”（見守り幻聴）”と“雅子”（お助け幻聴）という３人の幻聴さんがいます」。「今日は来てますか」「そこに“黒い男”が来ています」と言うので，「みんなで拍手しましょう」と会場から拍手してもらったら，彼女は「あれ，“黒い男”が笑ってます。笑ったのを見るのははじめてです」。
　研修会の最後に「今日は来ていただいてありがとうございます」と拍手をもらって帰ったあと，彼女は“黒い男”に「なんで私に子どもを蹴れって言うの?」とはじめて質問したそうです。“黒い男”は「僕，消えたくないんだ」と寂しそうに答えたそうです。彼女は“黒い男”から子どもを蹴とばせと命令されると断れなくて蹴ってしまう。“黒い男”の「僕，消えたくないんだ」というのを聞いた彼女は，「この男も自分かもしれない」と考えた。彼女自身，子ども時代から家族の中でつらいことが多くて寂しい経験をしてきた人でした。長い間「この“黒い男”さえいなければ」と思ってきたけれど，“黒い男”も寂しいんだ。それなら優しくしてあげよう。そう思った彼女は“雅子”と“ヒゲじい”と“黒い男”と4人で家族会議をして，“黒い男”も家族の一員として迎えようと決めたそうです。そうして仲良くなったら，“黒い男”は子どもを蹴とばせと言わなくなり，彼女も蹴とばさなくなって，外に出られるようになったんです。

　以上で引用を終わります。
　無差別殺傷を起こすことがないように，公平な社会つくり，大学を卒業してきちんと就職できること，不安定な雇用をなくすなどいろんな対策があると思います。しかしながら，人を殺傷してみたいという人間が少数ではあるものの，存在することはたしかです。2014年12月7日に起きた名古屋大学女子学生（当時19歳)による殺人事件がありました。「人を殺してみたかった」という理由で宗教団体の集まりで知り合った高齢女性を殺害し，当日自身のTwitterに「ついにやった」と書き込みました。加害者は宮城県の有名進学校からトップクラスで名古屋大学に入学していました。環境的にひどく貧しかったわけでもないようです。名古屋大学を退学し，無期懲役で服役しています。今でも1日5回くらい人を殺したいと思うことがあるそうです。人を殺傷したいという少数の人間が存在することを認め，精神科治療だけにまかせず，当事者参加の心理学的アプローチを広めていくべきではないかと思います。そのノウハウを中国や韓国などの隣国に伝えていくようにすればよいと思います。