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方言小話:歴史ミステリー「大蛇」 その5
方言小話:歴史ミステリー「大蛇」 その5
村人達から、助けを求められた大助。
「困ったなや~・・・、オラはそんただ事で切る訳なえぇよな」
などと、途方にくれていたんだとさ。
村人も、大助と云う変わった若者に期待をしたんだが、
さっぱり行動しないもんだから、少しづつ離れだしたんだと。
「あの人は、なんじょだべ・・・」
「ふんだなや、腰に刀もないようだしな」
「本当に助け人だべか」
「祈祷の婆婆が、そう言ったんだべ」
「何だか、あてにならねぇな」
そんな、会話が流れ出したんだと。
そんな、ある日の事大助が
道を歩いていると、双眼鏡が落ちていたんだな。
「あーっ、オラのだ、良かった」
大蛇から逃げてる最中に落してたんだな。
大助は双眼鏡を拾って首からかけたんだ。
「ふーん、どれどれ、あっ見える見える、壊れてない」
大助は、村のあちこちにむけたんだな。
誰だあの人は、小次郎さんかカカ様に怒られてるな。
友彦さんは、よう稼ぐなや、薪を3っつも背負ってる。
大助は、村の人の生活を眺めるのでやんしたなや。
村の家のある所へ行くと、小次郎さんがいたんだな。
「やーっ、小次郎さん、カカ様にやれましたな」
「えっ、何で知ってるんですか」
「仲直りした方がいいですよ」
「いやぁ~、恥ずすなや、他さば黙っててけろなっす」
今度は、友彦さんに出会ったのでがんすよ。
「や~、友彦さんは働きもんでがんすなや、薪を沢山背負って
大変でがすね」
「えー、早く運ばねばなくては、・・あれ、何で知ってるんでがんすべ」
大助は、村人に双眼鏡で見た事を色々語ったり教えたりしたんだな。
あそこの山の栗は、丁度今いい所だとか、どこそこに実の成る木があったぞかなや。
村人の大助を見る目が変わってきたんだな。
「あの御仁は、やはりただもんじゃねえぞな」
「ふんだ、オラのことをよく知ってたもんな」
大助は、村人から一目おかれるようになったのでやんすよ。
【続く】
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村人達から、助けを求められた大助。
「困ったなや~・・・、オラはそんただ事で切る訳なえぇよな」
などと、途方にくれていたんだとさ。
村人も、大助と云う変わった若者に期待をしたんだが、
さっぱり行動しないもんだから、少しづつ離れだしたんだと。
「あの人は、なんじょだべ・・・」
「ふんだなや、腰に刀もないようだしな」
「本当に助け人だべか」
「祈祷の婆婆が、そう言ったんだべ」
「何だか、あてにならねぇな」
そんな、会話が流れ出したんだと。
そんな、ある日の事大助が
道を歩いていると、双眼鏡が落ちていたんだな。
「あーっ、オラのだ、良かった」
大蛇から逃げてる最中に落してたんだな。
大助は双眼鏡を拾って首からかけたんだ。
「ふーん、どれどれ、あっ見える見える、壊れてない」
大助は、村のあちこちにむけたんだな。
誰だあの人は、小次郎さんかカカ様に怒られてるな。
友彦さんは、よう稼ぐなや、薪を3っつも背負ってる。
大助は、村の人の生活を眺めるのでやんしたなや。
村の家のある所へ行くと、小次郎さんがいたんだな。
「やーっ、小次郎さん、カカ様にやれましたな」
「えっ、何で知ってるんですか」
「仲直りした方がいいですよ」
「いやぁ~、恥ずすなや、他さば黙っててけろなっす」
今度は、友彦さんに出会ったのでがんすよ。
「や~、友彦さんは働きもんでがんすなや、薪を沢山背負って
大変でがすね」
「えー、早く運ばねばなくては、・・あれ、何で知ってるんでがんすべ」
大助は、村人に双眼鏡で見た事を色々語ったり教えたりしたんだな。
あそこの山の栗は、丁度今いい所だとか、どこそこに実の成る木があったぞかなや。
村人の大助を見る目が変わってきたんだな。
「あの御仁は、やはりただもんじゃねえぞな」
「ふんだ、オラのことをよく知ってたもんな」
大助は、村人から一目おかれるようになったのでやんすよ。
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コメント
[C2019] よけいなこと
- 2014-03-01 08:22
- 編集
[C2020] Re: よけいなこと
> 愛新覚羅 さんへ
頼りにされるにはどうするかが課題でした。
まあこれで村人から頼られるようになる。
さて、次の展開ですよね。
此処は、ひらめきで行くとします。
頼りにされるにはどうするかが課題でした。
まあこれで村人から頼られるようになる。
さて、次の展開ですよね。
此処は、ひらめきで行くとします。
- 2014-03-01 20:04
- 編集
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おはよう御座います。
余計なことをしてしまいましたね。
このまま忘れられた方が良かったのに
また頼りにされてしまいそうです。
愛新覚羅