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方言小話:歴史ミステリー「大蛇」その2
方言小話:歴史ミステリー「大蛇」その2
大助は、村に伝わる沼や大蛇を調べようとして、
丘に登って眺めていたところ、突然大蛇が現れたのでがんした。
「た・・た・・助けてくれーーー」
大助は、急いで逃げた、逃げた。

丘を下って、そりゃもう必死だったなや。
後ろを振り向くと、まだその恐ろしい大蛇が追ってくるでねぇか。
走る走る。息を切らして走る。

ようやく、民家のある所までたどり着いた。
そこに、大きなカメがあるのを見つけたのでがんすよ。
「おお、いいのがある。助かった。ここさ入るべ」

大助は、急いでカメの中に入り蓋をしたんだなや。
「よしこれであんしだべな」
大助は、カメの中でじっとしていたのさ。

大蛇は追っかけて来てな、
「ふん、なんだこのカメは・・」
ってな、真っ赤な舌をぺろぺろ出してなや。
「なむさん・・なむさん」
大助は、拝んだと。
【続く】

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大助は、村に伝わる沼や大蛇を調べようとして、
丘に登って眺めていたところ、突然大蛇が現れたのでがんした。
「た・・た・・助けてくれーーー」
大助は、急いで逃げた、逃げた。

丘を下って、そりゃもう必死だったなや。
後ろを振り向くと、まだその恐ろしい大蛇が追ってくるでねぇか。
走る走る。息を切らして走る。

ようやく、民家のある所までたどり着いた。
そこに、大きなカメがあるのを見つけたのでがんすよ。
「おお、いいのがある。助かった。ここさ入るべ」

大助は、急いでカメの中に入り蓋をしたんだなや。
「よしこれであんしだべな」
大助は、カメの中でじっとしていたのさ。

大蛇は追っかけて来てな、
「ふん、なんだこのカメは・・」
ってな、真っ赤な舌をぺろぺろ出してなや。
「なむさん・・なむさん」
大助は、拝んだと。
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コメント
[C2013] 大助君あやうし
- 2014-02-26 08:33
- 編集
[C2014] Re: 大助君あやうし
> 愛新覚羅 さんへ
えーっ・・・、そうか。
大蛇は酒が好きだったんだ。なるほどね。
参考になります。
さて、この小話はどうなりますか。
単純明快が一番ですけどね。
楽しみながら描いてみます。
えーっ・・・、そうか。
大蛇は酒が好きだったんだ。なるほどね。
参考になります。
さて、この小話はどうなりますか。
単純明快が一番ですけどね。
楽しみながら描いてみます。
- 2014-02-26 20:18
- 編集
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おはようございます。
いよいよ佳境ですね。つぼというと酒が入っているかも。
大蛇は酒が大好き。とくればいよいよ危ないですね。
愛新覚羅