JUNSKY blog 2015

私の時事評論等です
文化関係の記事は、
【観劇レビュー&旅行記】(ブックマークのTOP)
で書いています

病気療養中の檀れい さん 9月に復帰

2009-07-05 20:38:07 | è¦³åŠ‡ãƒ¬ãƒ“ュー
2009年7月5日(日)
             

 檀れい、9月公演の舞台「細雪」で復帰へ
 

         サンケイスポーツ 2009年7月5日(日)08:00

 女優、檀れい(37)が、名古屋・御園座の9月公演「細雪」で復帰することが4日、分かった。

 檀は、体内の鉄分不足が原因で目まいや立ちくらみが起こる「鉄欠乏性貧血」による体調不良のため、6月に予定されていた東京・日比谷シアタークリエの舞台「ゼブラ」を降板。約1カ月の安静が必要と診断され、自宅療養を続けていた。

 同作では4姉妹の三女・雪子を演じる。御園座の関係者によると「大丈夫、順調に回復されていると聞いてます」。舞台けいこは8月に入ってから行われる予定。
 


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タカラジェンヌへ45人巣立ち

2009-03-02 19:44:37 | è¦³åŠ‡ãƒ¬ãƒ“ュー
タカラジェンヌへ45人巣立ち
   紋付きはかまでさっそうと

         読売新聞  2009年3月2日(月)15:09

 宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市)第95期生の卒業式が2日、同校講堂で行われた。

         

 濃緑色のはかまと黒の紋付き姿の卒業生45人は、あこがれのタカラジェンヌを目指してレッスンに打ち込んだ2年間の思いを胸に、学びやに別れを告げた。式では、元サッカー日本代表の浅野哲也選手の次女、琴さん(東京都出身)が総代として「清く正しく美しくの精神を忘れず、精進を重ねることを誓います」と答辞を述べた。

 卒業生は4月17日から宝塚大劇場で始まる宙組公演で初舞台を踏む。



タカラジェンヌへ45人巣立ち、紋付きはかまでさっそうと(読売新聞) - goo ニュース

大輪の花夢見て 宝塚音楽学校で卒業式(神戸新聞) - goo ニュース


タカラジェンヌ見守ったツタ撤去 神戸新聞より

2008-10-14 23:59:03 | è¦³åŠ‡ãƒ¬ãƒ“ュー
宝塚音楽学校旧校舎
         神戸新聞  2008年10月14日(火)16:37
 多くのタカラジェンヌが巣立った宝塚音楽学校旧校舎(宝塚市武庫川町)で14日、外壁を覆っていたシンボルのツタの撤去が始まった。旧校舎は来春、市立の文化発信拠点として生まれ変わる予定で、工事終了後に植え戻す計画という。

 宝塚音楽学校は宝塚歌劇の唯一の養成機関。1935(昭和10)年に開校し、98年に現在の新校舎に移転するまで、約2400人が学んだ。同市は阪急電鉄から建物の寄贈を受け、200人収容のホールなどが入る「宝塚文化創造館」として再生する計画を進めている。

 3階建ての旧校舎の外壁を覆うのはナツヅタとキヅタの2種類。校舎移転後の10年間でほとんどが枯れたが、市は昨年、生存しているツタから種子などを採取し、市内の造園業者に育成を委託している。この日、作業員らは校舎を囲んで組み立てた足場に上り、刈り込みばさみでツタを切り離していった。市の担当者は「歌劇団OGにも復元してほしいという声が強く、文化創造館もツタがシンボルになるようにしたい」と話している。

タカラジェンヌ見守ったツタ撤去 宝塚音楽学校旧校舎(神戸新聞) - goo ニュース 2008年10月14日(火)16:37

Takarazuka- Elisabeth (2005)  瀬奈じゅん さん

2008-09-07 11:49:05 | è¦³åŠ‡ãƒ¬ãƒ“ュー
Youtube 引用方法の再確認と復習として、私が大好きな宝塚・月組の男役TOPである 瀬奈じゅん さんが、まだTOPになる前に、当時TOPの 彩輝なお さんの退団公演で、異色の娘役TOPが演じる エリザベート を演じた時の映像をUPします。

 瀬奈じゅんさんは、月組TOP就任の含みで花組から移籍したばかりの時でした。
月組の娘役TOPも退団で空白になっていた時だったでしょうか?

 瀬奈じゅんさんは、花組に居た時、同じ「エリザベート」の公演で、エリザベートの暗殺者であり、このミュージカルの狂言回しでもある ルイジ・ルキーニ を癖のある表現で演じたことがあり、いかにも男くさい役を立派に演じていました。

 それが、今度はエリザベートですから、周辺のファンも大いに心配したものでした。
何より、本人が最も驚いたでしょうし、最後まで続けられるか不安もあったことでしょう。

 しかし、宝塚大劇場で生を観て、この不安は杞憂であることがわかりました。
それが、下記の映像です。
 この「私だけに」は、5分間に渡って“息も付けさせずに”絶唱する楽曲で、その長い曲の終わりに最高音で長く伸ばすという究極に難しい曲なのですが、充分に歌いこなしておられます。
 では、御覧ください。
私の大好きな瀬奈じゅんさんが、私の大好きなミュージカル「エリザベート」のこれも私が大好きな「私だけに」を歌う映像です。

Takarazuka- Elisabeth (2005) "Watashi Dake Ni"


 今は、引続き男役TOPとして活躍されています。

松たか子さんが結婚? 30歳にもなってた?!

2007-12-28 19:29:54 | è¦³åŠ‡ãƒ¬ãƒ“ュー
 TVドラマや映画、そしてミュージカルでも活躍している、松たか子さんが佐橋佳幸さんと結婚したというニュースを見てビックリしました。


    (この写真はWeb検索で入手)

 お父さんは、「ラ・マンチャの男」をライフワークにしているミュージカル・スターであり、弁慶役など歌舞伎・立役の大御所でもある松本幸四郎さん。
松本幸四郎が弁慶役950回達成(日刊スポーツ) - goo ニュース

 姉も弟も演劇・歌舞伎界に活躍している『演劇一家』

 松たか子さんは、女優でもあるけれどミュージカル・スターでもあり、ソロ・コンサートを開くほど歌の方も本格派。
 梨園のお嬢様の趣味程度の「お歌」ではなく、ミュージカル「モーツァルト!」では、コンスタンツェ役を熱演していました。そして本当にうまかった。(私は舞台で生を見ました。)

 彼女ほどの才能豊かな女性にふさわしいお相手は、そうそう見つかるはずは無いと思っていましたが、30歳の“曲がり角”を感じ取ってしまったのでしょうか?

 2001年にアルバム作成をする折に知り合ったとのこと。

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 松たか子さんが佐橋佳幸さんと結婚 (時事通信) - goo ニュース
【  松たか子さんが佐橋佳幸さんと結婚
           時事通信社  2007年12月28日(金)17:36

 女優の松たか子さん(30)が28日、ミュージシャンの佐橋佳幸さん(46)と結婚したとホームページで発表した。松さんは「2001年に音楽の仕事で出会い、ゆっくりと大切に交際を続けてきました。これからもお互いに尊敬し合い、時間を重ねてゆけたらと思っています」とコメントした。

 佐橋さんは小田和正さんや福山雅治さんら多くのアーティストを手掛け、松さんの曲では「花のように」などの編曲をした。  】 (引用終わり)

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 同じような報道が今月初めにもあり、否定していただけに意外の感がします。

松たか子「ただ驚く」結婚報道を否定(スポーツニッポン) - goo ニュース
松たか子所属事務所が結婚報道を否定(日刊スポーツ) - goo ニュース

ウィーン版「エリザベート」大阪公演

2007-03-12 23:55:04 | è¦³åŠ‡ãƒ¬ãƒ“ュー
 宝塚歌劇・雪組で1996年に初演され、その後宝塚各組を順演し、東宝に引き継がれ大成功を納めたウィーン発信のミュージカル「エリザベート」(日本版)。

この春、ウィーン版引越し公演が大阪と東京で上演される。(ドイツ語公演、字幕付き上演)

3月28日初日で、大阪「梅田芸術劇場」で4月30日まで。
http://www.umegei.com/erz/main.html

平日の昼の部には、まだ席が空いているようだ。
特にA席(¥11,000)に余裕があるようだ。
http://www.umegei.com/erz/information.html

今日Mixiを見ていたら、「梅劇」のWebで映像がUPしているのを紹介していた。
製作発表記者会見らしいが、主役と作曲者のリーヴァイ氏がインタビューに応じている。
リンクアドレスは下記。本日(3/12)UPの新着情報!
http://www.umegei.com/erz/special.html

 この製作発表によると、2004年5月に私がウィーンで見たものと、主役のエリザベート(マヤ・ハクフォート)とトート(マテ・カマラス)は同じキャストのようだ。
マヤ・ハクフォートは、ウィーンでの初演から演じているらしいから、息の長いミュージカル俳優だ。

日本では、宝塚で「エリザベート」初演のとき、雪組の一路真輝がサヨナラ公演でトートを演じて宝塚を卒業し、卒業後は東宝「エリザベート」で、一転してエリザベートの方を演じている。
世界で只一人、トートとエリザベートを演じた役者であり、この人も息長くエリザベートを続けている。

 私は、雪組のものはビデオでみただけで、花組「エリザベート」を宝塚大劇場で見たが、春野寿美礼がトート、瀬奈じゅんが暗殺者であり狂言回しであるルキーニを演じていた。エリザベートは、みどり(愛称);名前度忘れ。

 その後の月組「エリザベート」も見たが、今度は花組でルキーニを演じた瀬奈じゅんがエリザベートを演じていた。男役がヒロインを演じるなど、星組の「王家に捧ぐ歌」で安蘭けいがタイトルロールのアイーダをやって以来の大転換だった。
しかし、瀬奈じゅんは立派にエリザベートを演じ、高い声もすばらしく出ていて驚いた。

さて、今度は本場ウィーン版の引越し公演である。
期待も大だが、あの大掛かりな舞台機構をどこまで再現できるであろうか?


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初観劇 「M・A」 つづき

2007-01-05 23:50:08 | è¦³åŠ‡ãƒ¬ãƒ“ュー
さて、劇評です。

今から見る方のために荒筋は書きません。

しかし、私の印象は、ロベスピエールなどフランス革命における急進派の旧支配者に対するギロチンでの処刑という“暴力”を否定的に描く余り、フランス革命全体を否定しているように見えたということです。

ギロチンを“開発”したのは、旧支配者である絶対王政の権力であり、民衆の運動や民主運動家を弾圧粛清してきた道具であったはずなのですが、それには触れず、当時の左翼急進派がギロチンを使って王族を殺害したことのみに注目させるような構造となっています。

マリーアントワネットら王族が、民衆の困窮には目もくれず贅沢三昧の生活をしていたことには触れられ、その困窮する民衆を特徴付ける役どころとしてマルグリッド・アルノーが配されているのですが、
また、マルグリッドはマリー・アントワネットを軽蔑し、殺してしまいたいほど憎んでいることは表現されるのですが、
結局、「決起した民衆は暴走する」というイメージを観客に植え付けるものになっています。

そのうえ、急進派(ジャコバン党)には、赤い帽子を着用させるという演出を行なっているので、結果として『「アカ」に政権を取らせると大変なことになる』というメッセージを発信し、『共産党は恐い』という古臭い反共産主義意識を醸成することになりそうに思えます。

民衆に政権を取らせて暴走するよりは、多少腐敗堕落していても旧来の体制で行った方が無難なのではないか?と、観客をミスリードする可能性があります。

原作や脚本の限界があるのかもしれませんが、私はこういう印象を与えてしまうのは、栗山民也氏の演出によるところが大きいと思います。
特に急進派に赤い帽子を着用させるなどは、ステレオタイプ(ここでは、ありきたりの演出法の意味)の典型です。
山田洋次監督ならこういう短絡的表現はしないでしょう。
小池修一郎氏が「エリザベート」「モーツァルト!」に続いて演出するべきだったかも知れません。

政権を取ると暴走するのは、なにも民衆だけではありません。
ブルボン王朝もハプスブルグ王朝も民衆を収奪し、貧困にあえがせながら自らは贅沢三昧をし、これに反対する人々を大量に殺戮してきました。
アメリカの歴代政権は、宣戦布告もないまま、第二次大戦後も2百以上の戦争を世界で起こし(介入し)無辜の人民の命を奪ってきました。イラク戦争は中でも最悪の殺戮です。ブッシュは政権を奪取した民衆ではありません(政権は選挙の操作で奪取はしましたが・・・)。
日本でも戦国時代には、負けた側は一族郎党皆殺しになるのが当たり前でした。

そういう支配者側の暴力は描かず、被支配者であり政治的訓練も受けていない民衆が政権を奪取した時に、それまでの恨みや弾圧され殺された怒りから、旧体制の残骸を一掃するまで王族を殺戮したことを、あたかも「テロ」のように描くのは納得いかない点があります。
また、現在のように一定程度民主的政権交代が世界で現実になっている時点の「視点」から18世紀末の革命の嵐の時期を一方的に批判するのもどうかと思います。

何より、最初に書いたように、ジャコバン党の暴走の否定的側面を強調することで、フランス革命そのものの価値を貶めることには賛成できかねます。

アメリカの独立革命(1776)とフランス革命(1789)は、絶対王政という中世を終わらせ、民主主義の最初の政治体制を構築した点で、さまざまな試行錯誤があったにしても歴史的に大きな意義を持つものだと思います。

ちょっと政治論にはなりましたが、このミュージカルを見ての感想でした。

見終わった感想をどうぞ、コメント欄にお寄せください。

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初観劇 「M・A」

2007-01-04 22:55:44 | è¦³åŠ‡ãƒ¬ãƒ“ュー
   (画像は公式ホームページより)

1月4日(木)午後1時からミュージカル「マリー・アントワネット」
(Marie Antoinette)を見た。
パンフレットのメインタイトルは「MA」だ。

MAとしている理由は、Marie Antoinette 以外の主人公 Margrid Arnaud(マルグリッド・アルノー)の存在に関わっている。

このミュージカル、タイトル・ロールはマリー・アントワネットではあるが、真の主人公はマリー・アントワネットではなくマルグリッド・アルノーの方である。

マリー・アントワネットは元宝塚出身のベテラン涼風真世を配している。
宝塚では、1ヵ月半の間ほぼ休み無く(週1回休みはある)昼夜公演で歌いっぱなしであるから、喉が鍛えられているのである。

主なソロ・リリックはマルグリッド・アルノーに当てられている。
したがって、この役は若手をダブル・キャストで配して、喉を守っている。
新妻聖子と笹本玲奈。いずれも「レ・ミゼラブル」のエポニーヌと「ミス・サイゴン」のキム役をやって頭角を現してきた若手女性。
公演パンフでは化粧のせいか、そっくりである。
この日は、新妻聖子が昼の部を務めていたが、涼風真世と互角以上に亘り合っていて結構うまかった。

マリー・アントワネットの愛人アクセル・フェルゼン(宝塚の「ベルバラ」のフェルゼン編でつとに有名になった)には、今や日本のミュージカルに欠かせないテナー井上芳雄。
彼は、あの「エリザベート」で小池修一郎によってルドルフ皇太子役に大抜擢された器であり、その後「モーツァルト!」でタイトル・ロールを演じて好評を得た。
その頃までは、高い声は良く出るがいわゆるキンキンした声で厚味が無かったと思うが、この公演では中低音も太く深みのある声が出ており、高い音も幅のある声になっていた。
早い話が、相当うまくなっていた。

なお、「エリザベート」「モーツァルト!」「マリー・アントワネット」全てがウィーン・ミュージカルであり、ミヒャエル・クンツェの脚本・歌詞、シルヴェスター・リーヴァイの作曲である。
「マリー・アントワネット」が異色なのは、原作が遠藤周作であり、マルグリッド・アルノーという主役も遠藤周作による創作であること。
これを元に、ミヒャエル・クンツェとシルヴェスター・リーヴァイが時代考証や調査を行なって本を書き、これを再度日本語に訳して、「日本で初演」するというところである。演出は新国立劇場芸術監督の栗山民也氏。

御存知のように、「エリザベート」はウィーンで大成功を納めた後、宝塚歌劇が日本初演し、その後東宝のプロダクションとなった。
「モーツァルト!」はウィーンで成功した後、今度は東宝が日本初演をおこなった。
これに対して、「マリー・アントワネット」は日本主導でミヒャエル・クンツェとシルヴェスター・リーヴァイに委嘱し、東宝が制作し、日本で世界初演したのである。(2006年末・東京初演)

他の主な配役は、
狂言回し的役回りのボーマルシェ(フィガロの結婚の作者)に山路和弘、
錬金術師カリオストロ(裏で糸を引くような役、エリザベートにおけるトートのような役)に山口祐一郎、
ルイ16世の従兄弟ながら革命の手引きをするオルレアン公に高嶋政宏、
脇役だがルイ16世に石川禅、
修道女アニエスに土居裕子(この人はさすがに歌がうまい)
など、豪華キャスト。

東京公演を見た人の事前情報として、演出家の“横暴”でミュージカルの形が失われ、ストレートプレイのようになって「不満たらたらだった」と聞いていたが、それは杞憂で(博多座で歌を復活したかもしれないが)全編ミュージカルという雰囲気ではあった。一部、涼風真世が歌ではなくセリフで返している(相手は歌で迫ってきているのに、普通のセリフで返している)場面があったが、この場面のことか?

今回はこれまでとし、劇の批評は改めて・・・ということで。

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「アイーダの信念」

2006-11-11 23:34:01 | è¦³åŠ‡ãƒ¬ãƒ“ュー
11月11日放映の宝塚版・アイーダ「王家に捧ぐ歌」は御覧になりましたか?

アイーダが歌う「アイーダの信念」の歌詞。
空で覚えている内容に付き、間違いがあるかも知れません。
お気付きの方は、お知らせください。

【誰かが言った。 「神は愛なのだ」と・・・
 「愛ゆえに人は戦う」と。 (これはブッシュの発言を示唆)
  
 私はこたえる。「騙されはしない」と。
 「そんな言葉は誤魔化し」と。

 誰がどう言おうと私はウソをつけない。
 ひたすらこの真実を 世界に向けて叫び続ける
 「たたかいは新たな、たたかいを生むだけ」 】

 この歌詞だけでも、宝塚としては大したものだが、
これを安蘭けいが表情たっぷりに真剣に歌うと
感動が背筋を走るという感じなのだ。

 これを、全編の中で一部(最後の「たたかいは新たな、たたかいを生むだけ」のところ)も含め4回か5回歌い、このミュージカルのキーワードになっていて、米軍の報復攻撃を批判しているのである。
 作・演出の木村信司が、宝塚のインタビュー番組でハッキリ911を意識して創ったと言っている。

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「アイーダ」 劇団・四季

2006-11-10 22:36:33 | è¦³åŠ‡ãƒ¬ãƒ“ュー
時間が前後するが、11月8日(水)午後1時半から
劇団・四季のディズニー・ミュージカル「アイーダ」を見た。

しかし、連日の睡眠不足が祟って、半分寝ていたらしい。
ストーリー展開を殆ど覚えていない。
というか、ストーリーそのものは、ヴェルディの歌劇「アイーダ」で、良く知っているので、どこがどう違ったのかという展開が良く解らなかった、ということ。


公式ホームページなどを見ていると、涙なしでは見られない感動巨編ということらしいが、私は一向に感動しなかった。
だから、劇中に惹き込まれて行かなかった。

それ故、睡魔の方に負けた。

アイーダ役の濱田めぐみは迫力ある声を聞かせていたが、全体として実力はそこそこ。筋立ても特別なところはないように思えた。

私的には、2003年に安蘭けい(あらん・けい;男役)がアイーダを演じて、多くの宝塚ファンの期待を好い意味で裏切った「王家に捧ぐ歌」(歌劇アイーダより)の方が音楽も演出も装置も数段上だったように思う。

メッセージ性の面でも、宝塚版「王家に捧ぐ歌」は、911(同時多発テロとその後の米軍による無差別爆撃)を強く意識した内容であり、タイムリーな企画であった。
安蘭けいが歌った「アイーダの信念」
♪たたかいは新たな~たたかいを生むだけ♪」は、
まさに米軍の“報復”攻撃に対して歌われているように思えた。

それと比べて、四季版は「ディズニー版」だけあって、反戦思想は薄いように見えた。
スペクタクルの面でも「オペラ座の怪人」などと比べて、吊物と照明を中心としたものであり、物足りなかった。
「王家に捧ぐ歌」は宝塚の持つ迫り機構をフルに使い、それ以外にも様々な趣向を凝らした装置と多くの出演者で迫力ある舞台を創り上げていた。

この公演(劇団四季「アイーダ」)を平日の昼日中に見ることができたのは、「九州照明家協会」という当社も参加する団体による舞台研修公演だったからである。(チケット代は自己負担)
公演終了後、バックステージツアーが催され、先ほど見た装置を確認することができた。
その装置を見る限り、殆ど直前の公演で見覚えがあるので、睡魔に襲われつつも完全に睡眠に陥った時間帯があったわけではなく、夢うつつ状態でも目は開いていたらしい。
ただ、歌詞は全く覚えていない。
宝塚版「王家に捧ぐ歌」の主なナンバーは覚えているのに!

劇団・四季「アイーダ」公式ホームページは
ここをクリック

宝塚版・アイーダ「王家に捧ぐ歌」の紹介番組は
ここをクリック
それによると、11月11日(土)午後2時より「タカラヅカ・スカイステージ」で「王家に捧ぐ歌」全編が放映されるようです。ご契約されている方はどうぞ。
私は衛星放送を一切契約していないので見られませんが・・・

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大地真央 「風と共に去りぬ」

2006-10-29 23:11:31 | è¦³åŠ‡ãƒ¬ãƒ“ュー
       (写真は博多座正面階段付近)

2006年10月28日
大地真央主演のミュージカル 「風と共に去りぬ」を見た。
数年前、大阪芸術劇場(旧・梅田コマスタジアム)で同じ演目を見た。

この演目は、大地真央のいわばライフワークだ。

 公演パンフによると、米国映画に続いて、舞台化を初めてやったのは、日本だったということだ。
1966年11月というからちょうど40年前に東京に帝国劇場(帝劇)ができた時で、あの有名な菊田一夫演出、古関裕而の音楽だったという。
5ヶ月のロングランになったという。
 スカーレット・オハラは、有馬稲子と那智わたるのダブル・キャストだったというが、当時から、宝塚男役出身者がやることになっていた訳だ。
那智わたるは、まだ宝塚・現役だった。
脇役の女性陣も宝塚出身者が多くを占めていた。(パンフ解説による)。

 さて、大地真央の登場はと言うと、1987年3月というから、約20年前のことである。
宝塚ではなく、東宝の帝劇での舞台である。
 (1982年に26才で最年少にして月組TOPになり、1985年に数々の記録を作って宝塚歌劇団を退団した。)
 その後、度々再演されてきたが、2001年に全く新しくミュージカルとして作り直され、作詞(秋元康)も作曲(佐橋俊彦)も日本人が行なって上演した。
 2002年には大阪公演をした、とあるから、私が見たのは、この2002年公演ということになる。

この演目は博多座には、初の登場。
(大地真央の舞台は4度目という。
私が博多座で見たのは、「ザ・サウンド・オブ・ミュージック」と「マイ・フェア・レディ」のような気がする。)
レット・バトラーは、今井清隆。アシュレには、岡幸二郎。
メラニーには、これも宝塚・男役出身の杜けあき。娼婦ベル・ワトリングにも宝塚・男役出身の寿ひずる。マミーには、声量のある花山佳子。

2002年に大阪で聴いたはずだが、音楽の方はほとんど覚えていなかった。

 舞台には、博多座の本舞台の上に40cmほど嵩上げし、スライディングステージを2列配置し、横から装置・大道具を引き出す方式。スピーディーで、展開は極めて円滑で、退屈させない。

 主演の大地真央は、早着替えが何度もあるほど数多くの衣装を変える。
役柄上、ウエストが17インチ(43cm位)と言うことだが、実際に17インチではないにしても極めてスリム。
ずっと、歌い続けだから、強制して締め付けているはずはなく、本当にスマートなのだろう。
顔肌も張りがあって、若々しい(オペラグラスで注視)。
化粧で誤魔化しているとは思えない。
プロとはこういうものなんだろう。
なお、Wikipediaによると、1956年2月5日生まれというから、丁度50歳。
ファンクラブは、ここをクリック



 大地真央の声には好き好きがあり、嫌いと言う人もいれば、最高!という人も居る。
しかし、ダブル・キャストが定着しつつある東宝ミュージカルにおいて、一日2回の公演も含めて、1ヶ月に40公演を休日1日だけで、歌いきる実力はさすがである。
私が見たのは、千秋楽の前日・午後の部であったが、声がかすれたりすることもなかった。

 メラニーの杜けあきも元宝塚・男役とは思えない澄んだソプラノで、うまかった。
今井清隆や岡幸二郎は今や日本のミュージカルには欠かせない存在である。

正味3時間10分。アンコールや休憩(30分1回)も含めれば、5時開演9時終了と言う4時間の舞台であった。
久々のミュージカル観劇で堪能した。

 さて、大地真央のライフワークは他に
ザ・サウンド・オブ・ミュージック
マイ・フェア・レディ
で、これらがライフワーク3本立てと私は勝手に思っている。

そういえば、宝塚版では轟悠のレットバトラー、瀬奈じゅんのスカーレットを数年前に見た。

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宝塚大劇場公演 『堕天使の涙』 『タランテラ!』

2006-09-25 21:17:05 | è¦³åŠ‡ãƒ¬ãƒ“ュー
宝塚雪組公演
Musical Fantastique
  『堕天使の涙』
レビュー・アラベスク
  『タランテラ!』
を 9月24日午前11時からの昼の部で見た。
貸切公演の残券を、一般売り出しで、並ぶことなく、S席7500円でGET!

 この公演は現在の雪組男役TOPの 朝海ひかる と 娘役TOPの舞風りら が同時に退団するのを控えた卒業公演でもある。

最後の舞台だと言うのに、題材は明るくない。
Musical Fantastique
  『堕天使の涙』


 時代は20世紀初頭、ところはパリ。
1905年ロシアの「血の日曜日事件」も伏線として会話に出てくる。
主人公堕天使ルシファーはロシア人バレエダンサーとして登場する。

 『堕天使の涙』という訳だから天使・エンジェルの楽しい話ではなく、神を冒涜した罪で追放された元・天使(これを堕天使というらしい)が人間界で人間の醜さに触れるという筋書きである。

 その人間の醜さとは、
 エトワールへの地位をパトロンの力で買おうとして、ピアニストの恋人ルグリ(音月 桂)を振る、バレリーナ・イヴェット(若手生徒・大月さゆ を大抜擢・新人公演では主役リリスを演ずる予定)。
 弟子マルセル(彩那 音)に新曲を書かせ、自分の名で発表する スランプに陥った座付き作曲家・エドモンド(壮 一帆)。
 自らのバレリーナの地位を守るため、エトワールを目前にした子どもたちジャン・ポ-ルとリリスを犠牲にする母親ルブラン(五峰亜季)
 これを冷ややかに見つめる堕天使ルシファー(朝海ひかる) 
 という、とんでもなく暗い話。
ジャン・ポ-ル(水 夏希)  とリリス(舞風りら)  の創作バレエ「光のパ・ド・ドゥ」だけが明るい話題。

 しかし、これを踊るのは、病で昇天するリリスと堕天使ルシファーである。

 TOPの二人が恋人役ではなく、全く関係のない役柄なので、最後の最後にこれを持ってきてTOPのデュエットダンスを成り立たせている。

 さて、あらすじと配役紹介のようになってしまったが、ダンスの名手・朝海ひかるの退団公演だけに、主役が一人ないし準TOPと数人で踊る ダンスシーンに相当力を入れた演出 になっている。
 むしろ、ダンスが中心のドラマと言える。
普通第一部はドラマ中心で、ダンスは付録みたいなものだが、これはダンスがメインだと言える。

 中でも、バレエがテーマの一つであるので、朝海ひかるのバレエ的ダンスは光っている。
 ゆっくりと脚を上げ、頭より上に上げてゆくという 難しい動作も難なくこなしている。
勢いをつけて反動であげるのは、バレエをやっている人なら誰でもできるが、ゆっくりと上げるのは、相当な技と筋力が要る。
 細身の朝海ひかるが滑らかにこなすのは清々しい。

レビュー・アラベスク
  『タランテラ!』


 第二部のレビューのほうは、毒蜘蛛『タランテラ!』 がテーマであり、これも明るくはない。
 こちらもダンスシーンが続き、朝海ひかるが殆ど出ずっぱりで踊っている。

 歌のほうは美穂圭子や五峰亜季、矢代 鴻などベテラン陣に譲り、朝海ひかるはご愛嬌で歌うだけ。
 そのベテラン陣の歌唱力といったらすごい。
 歌に定評のある美穂圭子は、低音から高音まで滑らかにこなし、繊細な表情からどぎついジプシー調まで自由自在。いまや雪組最高の歌手であり、最上級生クラスにもなった。
 専科の矢代 鴻は低音に迫力のある越路吹雪的キャラクター。シャンソンなどを歌ったら最高。このお二人とも3・4回歌の出番があり、おいしいところを熱唱していた。
 五峰亜季、愛 耀子、灯 奈美なども歌い繋いでゆき、うまいところを見せていた。 
 宝塚 特に雪組(杜けあき、一路真輝、轟悠、香寿たつきなどを輩出)の歌のうまさは さすがである。

 なお、この公演では、通常の流れと異なることが幾つかあった。
 まず、ロケットダンス(いわゆる脚上げのラインダンス)が無いに等しい。それらしきところはあるが、何十回も脚上げをするのが常なのに、ほんの2・3回だけ。

 通常は、そのロケットを前方でやっている間に、大階段が幕の後ろで迫り出し、ロケットが引けて幕が開くと「大階段」が見えて (初めて見る)観客を驚かせる、という演出なのだが、今回は、ロケットではない普通のダンスでストーリーが展開しているところに、観客の目に見える形で、大階段が迫り出してくる。
途中から大階段に仕込んだ電飾が徐々に光り始め、迫り出すに従って段々派手に光ってくるという演出である。
 大階段を降りるのも、下級生からという約束事とは違い、準主役級から始まるという演出。下級生は横や下で踊っている。
 随分、冒険をしたものだと思う。

10月30日まで兵庫県宝塚市・宝塚大劇場で公演。
29日午後3時と30日11時にさよならショーあり。前売り完売!

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ひとつ前の宝塚レビュー

以下は、宝塚公式ホームページより引用
[解 説]
[解 説]
 20世紀初頭のパリ。デカダンスと背徳の香りに満ち、文化の爛熟期を迎えたその街は、光の都ヴィル・リュミエールと呼ばれていた。夢と欲望の交錯する街・・・。悦楽と刺激を求める人々は、東洋の妖姫マタ・ハリの官能的な舞に酔い、バレエ・リュスのニジンスキーの超人的な踊りとエキゾティシズムに熱狂していた。
 そして今夜、仮装舞踏会で有名なミュザールの夜会では、呼び物のアトラクションであるダンススペクタキュラーが始まろうとしている。今回の作品のテーマは"地獄"。幕が上がると、人々の目は主役の"地獄のルシファー"を踊るダンサーの姿に釘付けになり、その悪魔的な魅力の虜になる。そのダンサーは、ロシアから来たばかりだと紹介されるが、素性には謎めいた部分が多く、彼は"自分は地獄からの旅人だ"と言って人々をからかう。そして、その場に居合わせた、いつもスキャンダラスな話題を振り撒いて世間を騒がせる新進気鋭の振付家、ジャン=ポールに、自分の館を訪ねて来るようにと言い残して去って行く。
 翌日、約束通り、深い森の奥にある城館を訪ねたジャン=ポールは、その館のただならぬ雰囲気と、昨夜のダンサーの神秘的な佇まいに当惑を覚える。彼はジャン=ポールに、自分の為に"地獄の舞踏会"という作品を創ってほしいと依頼する。そして、自分は地獄から人間界に現われた堕天使ルシファーだと告げる。ジャン=ポールは、目の前に起っている出来事に半信半疑であるが、ルシファーと名乗るその男の踊る姿に次第に魅せられていく。彼の踊りを創りたいという芸術家としての野心を抑えることができないジャン=ポールは、ルシファーに誘われるままに、その仕事を引き受ける。
 そして"地獄の舞踏会"のリハーサルが始まる。その作品に関わる様々な人々、踊り子、芸術家、パトロン、それぞれの人間の本能と欲望が、ルシファーの誘いによって赤裸々になっていく。他人を傷つけ、身勝手で、卑劣で、心弱い人間たち。
 その人間の愚かさを冷笑し、人間を愛した神への呪いの言葉を放つルシファーであったが・・・。堕天使ルシファー、彼こそ、かつては"光の天使"と呼ばれ、天上界で最も美しく神に愛された存在だったのだ。愛が憎しみに変わった時、その思いはどこに行くのか?深い孤独をかかえ人間界を彷徨うルシファーが、最後に見つけるものは・・・。
 この公演をもって朝海ひかる、舞風りらが退団する。

オレステス

2006-09-10 00:22:05 | è¦³åŠ‡ãƒ¬ãƒ“ュー
 渋谷のシアターコクーンで蜷川幸雄演出、藤原竜也主演のギリシャ悲劇
「オレステス」 を見た。

 急なことだったので、いつもの通り当日券狙いで、これもいつもの通り立見席2階。 今日(正確には昨日)も上手側。 3千円也。
S席:9000円。 A席:7500円。

 内容は、トロイヤ戦争に出向いた父の不在に母が不倫をし、帰国した父を母と愛人が殺害。その息子のオレステスと姉が、母を殺す。というすさまじいものである。

 オレステスを藤原竜也、姉のエレクトラが中嶋朋子(北の国からで有名)。
叔父に吉田鋼太郎、その妻の極悪非道な絶世の美女ヘレネに我等が香寿たつき。

 リチャードⅢ世のときも、香寿たつきの出番は少なかったが、今回も最初と最後にでてくるだけ。その上台詞のあるのは最初の出番だけ。 最後に出てくるときは幻の宙吊りで空間をたゆとう設定。
そしてアポロンによって、極悪非道な女ではなく、純粋無垢な女性として許され天上に上るという役どころ。

 舞台はエレクトラの独白から始まり、いきなりの本水を大量に使った豪雨の演出。
舞台上を水が客席に向かって流れるという演出。舞台端末の溝から水は回収されるので客席までは流れてこない。(技術的な話になってすみません。)

 しかし、最前列の観客にはビニルが配られている。

 芝居途中では、ずぶぬれになった出演者が客席を歩き回ったり走ったりという演出で、通路もびしょぬれであった。

 蜷川の演出は、どうしてこうも俳優を怒鳴らせるのだろうか?
メリハリなく全編怒鳴っているので、疲れるし、覚めて(冷めて)しまう。

 その中で、宝塚で鍛えられた香寿たつきは、怒鳴らなくても活舌よく、明瞭に伝わり、その上すっかり美女に変身し、存在感を示していた。
演出上、腰まで切れた衣装から敢えて右太腿まで見せる立ち方を常にし、このヘレネという女性の素性を表わす演技に集中していた。

 最後の最後の演出は、911を明確に意識したもの、というか911の時の音や、ブッシュ大統領の演説が聞こえ、上階からイスラム圏の国旗を配したと思われるビラが空中に(客席に)ほうり投げられ、まさに911後の憎しみの連鎖をどのように断ち切るのか? という問題提起であった。

 蜷川氏の言いたかったのは、この最後の問題提起に尽きる。

2006年10月1日までシアターコクーンで。

その後、
大阪:シアタードラマシティ
 10月6日~16日

名古屋:愛知厚生年金会館
 10月21日~24日

で公演継続。

博多座で宝塚歌劇を観る

2006-08-12 23:36:50 | è¦³åŠ‡ãƒ¬ãƒ“ュー
写真は博多座の正面と「看板」

 8月12日は、博多座の8月公演・宝塚宙組(そらぐみ)公演
「コパカバーナ」 を観に行ってきました。

 このブログでは、あまり書いてはいませんが、私は宝塚ファンでして、
最近はちょっと御無沙汰していますが、随分観に行ったものです。
博多座では、毎夏公演があり、これは殆ど欠かさず観に行っています。

 しかし、観劇来歴を見ると、昨年(2005年)12月22日に「月組」の
『JAZZYな妖精たち』を東京宝塚劇場で観て以来の、久々の宝塚でした。

 この公演(コパカバーナ)は、新しく宙組のTOPになった、貴城けい(男役)と紫城るい(女役)のお披露目公演であり、宝塚大劇場(本拠・宝塚市)や東京宝塚劇場でのお披露目より先立って、公演する記念すべきものです。

 2002年の、花組TOP春野寿美礼のお披露目も博多座で行われたいきさつがあります。

 主演の貴城けい、紫城るいのお城コンビもさることながら、大和悠河と遠野あすか(専科)も申し分なかった。
遠野あすかはうまい。


また、蘭寿とむがコメディタッチをうまく表現していたし、その相手役であった、美風舞良もいい味を出していたし、ソロで歌う歌も、宝塚というよりは、劇団四季か東宝ミュージカルという雰囲気でした。

 配役は、ここをクリック

話の筋は、ネタバレにならないようにするために、
歌劇団のサイトより転載
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■解説
 アメリカン・ポップスを代表するシンガーでありソングライターであるバリー・マニロウが、自身の大ヒット曲「コパカバーナ」をベースに作り上げたミュージカル。1994年5月にイギリスのマンチェスター、パレス劇場で初演。同年6月にはロンドンのプリンス・オブ・ウェールズ劇場で開幕。1995年9月ロンドン公演閉幕後、全英ツアーを行う。2000年6月にはピッツバーグにてアメリカ公演初演、以来全米32都市でツアー公演を行い、2002年10月~2003年5月にはオランダ・ツアー公演、2003年1月~3月デンマーク公演、また2003年1月~2004年4月には全米ノンエクティ・ツアーが行われている。若い作曲家スティーヴンが自分自身をモデルにしたトニーというキャラクターを主人公にミュージカルを作ろうと、想像と現実の間を行き来する、ファンタジックなミュージカル・コメディ。

 若きソングライターのスティーヴンは、妻サマンサとの結婚5周年の記念日だというのに、今日もミュージカル作りに夢中である。サマンサとの会話も上の空で、作品の世界「トニーとローラの恋の冒険!」に誘われていく。
 1947年、舞台はニューヨークで一番のナイトクラブ“コパカバーナ”。なかなか芽の出ないソングライターのトニーは、この店でバーテンとして働いている。ブロードウェイのスターになることを夢見てオクラホマからやって来たローラは、何とか“コパカバーナ”のダンサーになれないものかと、客を装って店に入る。ローラがダンサー志望であることを見抜いたタバコ売りの娘グラディスのとりなしで、ローラは店のオーディションを受けることになる。このやりとりを見ていたトニーは、一目でローラに恋をする。
 翌日、ローラは様々なオーディション会場へ出向くが、一向にうまくいかない。一方トニーは、音楽出版者を前に懸命に演奏するが、相手はぐっすり眠り込んでしまう始末。意気消沈した二人は、“コパカバーナ”へ。ローラのオーディションが始まろうとしていた。ローラは驚くトニーをよそに、ピアノによじ登り田舎くさい歌を歌い出そうとする。それを制止したトニーは、彼女のために即興でショーアップした伴奏をつける。拍手の嵐。ローラは採用、トニーもバーテンをやめ、ショーの作曲家に選ばれる。大喜びの二人。トニーは出会った時からの気持ちをローラに伝え、ローラもそれに応える。
 と、そこにスティーヴンが登場し、ある人物を観客に紹介する。ハバナでナイトクラブ“トロピカーナ”を経営している冷酷な女たらしのギャングのリコ。“コパカバーナ”の支配人サムとは犬猿の仲である。そのリコがローラに目をつけた。ハバナに来ればスターにしてみせると言葉巧みに誘うが、ローラは拒否する。しかし薬の入ったシャンパンを飲まされ、ローラはハバナへと連れ去られてしまう。トニーは制止を振り切ってローラをリコの手から取り返しにハバナへ向かう……命を懸けて!“トロピカーナ”でローラは大スターコンチータを追い落としてスターの座に着くのか?トニーはギャングの巣窟からローラを救い出せるのか?リコは黙ってそれを許すのか?
 さて、スティーヴンは、このミュージカル、どのように展開していくことやら……。

フィガロの離婚

2006-07-10 00:05:45 | è¦³åŠ‡ãƒ¬ãƒ“ュー
久々の観劇レビュー

モーツァルトのオペラ「フィガロの結婚」(ボーマルシェ作)の後日談として、20世紀のオーストリアの作家、エデン・フォン・ホルヴァート(1901-1938)という方が作った、モーツァルトのオペラとは全く別物の演劇。
私の短いコメント
【「フィガロの結婚」(ボーマルシェ)の後日談ということですが、革命で隣国?に亡命する伯爵夫妻と、その従者として逃げ道の案内をする、フィガロとスザンナの若夫婦を軸に、革命の大儀や、伯爵の功罪が織り込まれた展開。
しかし、何を伝えたいかイマイチ解りにくいストーリー。
題名通り、フィガロとスザンナは離婚するのだが、最後は何故かフィガロが革命派政府と交渉し(この裏取引の模様は劇中には出てこない)伯爵が元住んでいた居城の主になり、スザンナを呼び寄せてハッピーエンドという、ある意味革命を馬鹿にしたような話。

私の前の列(10列目)の中央付近に、池辺晋一郎さんが来ていた。
しかし、この演劇の音楽担当ではなかった。
音楽は、川崎 絵都夫という方。
池辺先生には、福岡で行われた歌声祭典でお世話になったので、会釈をすると、先生も会釈を返して頂いたが、こちらが誰かは解らなかっただろう。】

『フィガロの離婚』ホルヴァート34(1935)才の作品。
亡くなった1938年はナチスによって、オーストリアが併合された年。事故死。
『フィガロの離婚』なんでもわかるQ&A 参照

7月17日まで 『紀伊國屋サザンシアター』(新宿駅新南口)にて。

「地人会」 公演

主役のフィガロやその妻スザンナよりも、伯爵の方が目立っていた。
フィガロ:羽場 裕一、スザンナ:古村 比呂、アルマヴィーヴァ伯爵:立川 三貴、伯爵夫人:金沢 碧
演出:鵜山 仁

公式ホームページ より引用。
【演出者より
『フィガロの離婚』。何とも奇妙なタイトルの作品ですが、18世紀フランスの劇作家ボーマルシェの名作、モーツァルトのオペラとして有名な『フィガロの結婚』の「その後」の物語です。作者は二度の世界大戦の間に活躍したオーストリアの劇作家ホルヴァート。
伯爵家の召使夫婦であるフィガロ(羽場裕一)とその妻スザンナ(古村比呂)が「革命」の後、伯爵夫妻(立川三貴・金沢碧)とともに国外に亡命。そこで初めて伯爵に依存する生活から抜け出して、革命前には想像もしなかった現実生活の困難に直面することになります。時あたかも自由・平等・博愛の新時代、といえば聞こえはいいが、まかり間違えば心の潤いよりも鐘が大きな口をきく世の中。フィガロもスザンナも「自由」を手に入れたと思ったとたん、実は自分たちも、やはり古い社会の庇護の下にいたことに気づかされます。「革命」によって華々しくふたを開けた新しい時代の始まりは、実はフィガロ夫婦の受難の幕開けでもあったわけです。
「変革」とは、世界や時代の大変動、なんて大げさなものである以前に、むしろ人の心の小さな変化から始まって、それがやがて身近な人に伝わり、一人一人が、自分の足で一歩一歩を踏みしめ、傷つきながらヨチヨチと、やっとどうにか前に進んでいくものではないか、そんな作者のつぶやきがきこえてくるような気がします。
演出者 鵜山 仁】

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