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経済なんでも研究会
プ レ ー ト
2017-10-14-Sat  CATEGORY: 政治・経済
 ◇これまでの あらすじ

1) 2050年のお話 = ぼくは2050年の7月、種子島の打ち上げ基地から光速宇宙船で発射された。しかし目的の星に到着する直前、自動操縦装置が故障。その星の大気圏に激突したため、重傷を負って意識不明になってしまう。

目が覚めたのは、病院のベッドの上。最初に見えたのは、白衣の女性看護師だった。その看護師の話によると、ぼくはこの病院で手術を受け、一命をとり止めたのだという。

その星の名前はダーストン。ベートンという名の恒星の周りを回っている惑星だ。住民はむかし別の星から移住してきた人たちの子孫で、人口は1000万人ほどしかいない。

2) マーヤはロボットだった = 美人の女性看護師は、完璧な日本語を話す。この病院の医師たちが手術中にぼくの言語中枢をコピーし、彼女の頭にインストールしたからだ。名前はマーヤ。そう、彼女はロボット。ぼくの世話をするために、改造されたという。

白衣を着た身体の形状、顔かたち、それに動作を見ても、とてもロボットとは思えない。愛くるしい目と張りのある小麦色の皮膚。それでも彼女は、やっぱりロボットなのだ。

3) 胸に付けたプレートの数字 = この星の人たちは、みんな左胸に小さなプレートを付けている。いや、人間だけではない。ロボットも付けている。

ぼくのマーヤは71。廊下で出会った長身の医師らしい男性は、白衣のうえに48の数字。ただマーヤのプレートは黄色だが、医者のプレートは青色だ。とにかく、このプレートの数字は何なのだろう。ひどく気になって仕方がない。

                       (続きは明日)

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