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2007-06-13

【フランス】続報・フランス下院選

10日に投票が行われたフランス国民議会(下院)の第1回投票は、サルコジ大統領を支持する右派の大勝が濃厚な情勢となっている。
全577議席のうち、第1回投票で過半数を制し当選が決まったのは110議席。うちサルコジ大統領直系の民衆運動連合(UMP)は98議席、もとバイル派のうちサルコジ支持に回った新中道(NC)が7議席、その他サルコジ支持派が2議席と圧倒的な獲得議席を占めている。いっぽう左派は社会党が1議席の獲得にとどまっている。他に保守系EU懐疑派野党・フランス運動が2議席を獲得した。
17日の第2回投票に向け、必死の巻き返しをはかる社会党はサルコジ政権へのチェックの必要性を呼びかけて左派のみならず、非左派の共和主義者にも結集を呼びかけているが、劣勢は否めない。
なお投票率は約60%にとどまり、85%に達した大統領選挙と比べて大幅に低下した。

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大統領選挙ではサルコジ氏もロワイヤル氏も、毀誉褒貶の大きさを有権者による直接の選択でカバーするような、フランス的なボナパルティズム、ゴーリズムに連なるポピュリズム手法が濃厚なスタイルでした。それが大統領選挙の過熱と、そのいっぽうで議会選挙の投票率低迷に反映されているように思います。また穏健派の代表格であるバイル派が分裂し、サルコジ支持の中道右派とバイル支持継続の中道派に割れて中間の選択肢が薄くなった影響もあるでしょう。やはり客観的に考えれば、中道=社会党の大胆な連携以外にサルコジ阻止の芽はなかったのですが…。

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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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