2012-05-07
【お知らせ】ツイッターを開始しました
先日からツイッターを開始しました。
このブログ、および個人ブログの更新通知がメインとなっていますので、
ご活用ください。お待ちしています。
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http://twitter.com/#!/nisighata
ブログ「にっし~の世の中思ったこと考えたこと(西形公一のブログ)」
http://profile.ameba.jp/kimipogo/
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theme : みんなに紹介したいこと
genre : ブログ
2011-03-09
【エストニア】議会選で中道右派勝利、社民党も勢力伸張
6日、旧バルト三国のエストニアで議会選挙(定数101、5%阻止条項つき比例代表制)が行われた。その結果、アンシプ首相率いる中道右派自由主義政党の改革党が前回より2議席を伸ばす33議席となり第1党を確保、これまで連立相手だった保守の祖国共和連合も前回より4議席伸ばす19議席で第3党となり、両党で過半数を獲得したため中道右派政権が継続することとなった。いっぽう第2党となった中道自由主義の中央党は3議席減の26議席にとどまった。社会主義インター加盟政党の社会民主党は9議席を伸ばし19議席を獲得して勢力を急伸させ、第4党を確保した。緑の党、人民連合など他の政党は5%条項をクリアできず議席を獲得できなかった。中道右派連立与党2党による緊縮財政策やユーロ導入など経済政策が国民から支持された。
なお投票率は64%弱だったが、インターネット投票や電子政府への取り組みにおいて世界随一の先進国であるエストニアでは投票の約4分の1がネット経由でなされた。
社会民主党 公式サイト(エストニア語)
http://www.sotsdem.ee/
なお投票率は64%弱だったが、インターネット投票や電子政府への取り組みにおいて世界随一の先進国であるエストニアでは投票の約4分の1がネット経由でなされた。
社会民主党 公式サイト(エストニア語)
http://www.sotsdem.ee/
2008-04-13
【ニュース/イタリア】総選挙の投票開始
イタリア上下両院の総選挙が13・14の両日に行われる。今回は2大勢力が中小政党に振り回された経験から旧連合内の反主流勢力を排除し、旧与党の中道・左派勢力はヴェルトローニ・ローマ市長を先頭とする中道左派新党「民主党」を軸としており、旧野党の中道右派勢力はベルルスコーニ前首相を先頭に政党連合「自由の人民」を結成した。このほかに共産党系などの左派勢力は「左翼-虹」を結成。中道系の勢力は「中道連合」を結成したほか、社会主義インターナショナルに加盟する社会党は単独で立候補している。
世論調査では「自由の人民」が「民主党」を数パーセント引き離しており、政権交代の可能性が高いと見られている。
民主党 公式サイト
http://www.partitodemocratico.it/
世論調査では「自由の人民」が「民主党」を数パーセント引き離しており、政権交代の可能性が高いと見られている。
民主党 公式サイト
http://www.partitodemocratico.it/
2008-03-12
【マルタ】僅差で労働党の政権復帰ならず
8日に地中海に浮かぶマルタで総選挙(一院制、定数65、中選挙区比例代表制)が行われ、ゴンツィ首相率いる保守中道与党の国民党がサント元首相率いる社会主義インター加盟の中道左派・マルタ労働党を1%未満(2千票以下)を激戦の末に僅差で破り、政権続投を確実なものとした。サント首相は選挙敗北が決まった後、労働党党首からの辞任を表明した。また初議席をめざした中道左派・環境派の民主オルタナティブは議席に及ばなかった。
選挙結果は次のとおり(カッコ内は得票率と前回比)
国民党 35(±0、49.3%)#
マルタ労働党 34(+4、48.8%)
民主オルタナティブ 0(±0、1.3%)
#国民党に4議席を追加。今回は69議席
マルタ労働党 公式サイト (マルタ語・英語)
http://www.mlp.org.mt/
選挙結果は次のとおり(カッコ内は得票率と前回比)
国民党 35(±0、49.3%)#
マルタ労働党 34(+4、48.8%)
民主オルタナティブ 0(±0、1.3%)
#国民党に4議席を追加。今回は69議席
マルタ労働党 公式サイト (マルタ語・英語)
http://www.mlp.org.mt/
2007-10-06
【エクアドル】大統領支持派が憲法制定議会で過半数を獲得
先日、当選したコレア大統領は公約どおり、新憲法を制定するための憲法制定議会選挙(定数130、比例代表制)を30日に行った。最終結果はまだ公表されていないが、開票率90%の段階でコレア大統領与党の左派「主権祖国同盟(PAIS-Allianza)」は過半数を大きく上回る6割以上のを獲得し、新憲法の制定において主導権を握ることとなった。また別の左派でグティエレス元大統領派の「1月21日愛国社会党」は7%強、右派ポピュリストの制度的刷新国民行動党は7%弱、社会キリスト教党は4%強、社会主義インターに加盟する中道左派・民主左翼党は約2%にとどまった。
憲法制定議会は今後、最長で8ヶ月以内に新憲法案を起草し、国民投票にかけることとなっている。大統領権限の強化や再選を可能にすること、独立機関の独立性を高めることなどが新憲法の目玉となる方向で、議会の権限が非常に強かった中南米型の憲法からは転機となる。
憲法制定議会は今後、最長で8ヶ月以内に新憲法案を起草し、国民投票にかけることとなっている。大統領権限の強化や再選を可能にすること、独立機関の独立性を高めることなどが新憲法の目玉となる方向で、議会の権限が非常に強かった中南米型の憲法からは転機となる。
2007-09-19
【ギリシャ】中道右派政権継続、全ギリシャ社会主義運動及ばず
16日に投票が行われたギリシャ総選挙(定数300、3%阻止条項および第1党優遇プレミアム付き比例代表制)で、コスタス・カラマンリス首相率いる中道右派与党・新民主主義党(ND)が42%弱の得票で第1党となり、プレミアム分を含めて152議席を獲得して過半数を制し政権継続を確実にした。社会主義インター加盟政党でもある中道左派野党・全ギリシャ社会主義運動(PASOK)は前回に引き続きゲオルギオス・パパンドレウ党首(80年代に政権を担った故アンドレアス・パパンドレウ元首相の子息)を立て、頻発する山火事への対応の不手際など防災・安全問題を軸に与党を猛追したものの約38%と一歩及ばず、政権を逃すこととなった(102議席)。
なお今回の選挙では共産・左翼系の2政党が引き続き議席を獲得した他、強硬保守でEU懐疑派の政党が初議席を獲得し注目された。これらの政党の存在のため2大政党とも過半数を獲得できず複雑な連立交渉に陥ることが懸念されていたが(ギリシャは89年から90年に連立交渉の失敗による政治混乱が続き、約1年間に3度の総選挙を繰り返したことがある)、NDがぎりぎり過半数を獲得したことにより、その危機は去ることとなった。
選挙結果は次のとおり(カッコ内は得票率と前回比)。
新民主主義党(ND) 152(41.9%、-13)
全ギリシャ社会主義運動(PASOK) 102(38.1%、-15)
ギリシャ共産党(KKE) 22(8.1%、+10)
急進左翼連合(SYRIZA) 14(5.0%、+8)
民衆正統集会(LAOS) 10(3.8%、+10)
全ギリシャ社会主義運動公式サイト(ギリシャ語)
http://www.pasok.gr/
========
80年代には社会主義インターに左翼的な立場から加盟しないなど故パパンドレウ元首相のカリスマ的な指導の下で独自の左派ナショナリズム路線を採っていたPASOKですが、96年の元首相の死去後はシミティス前首相の下で大きく穏健化しました。しかし、その分だけNDとの差が見えにくくなったことも否めず、それが強硬保守政党の議席獲得につながったとも考えられます。
ところでND政権のカラマンリス首相も50年代から70年代に国王や軍政と対峙しつつ文民政権を担った故コンスタンディノス・カラマンリス元首相(のち大統領…名誉職的元首)の甥。カラマンリス家とパパンドレウ家、政界の名門たる両家に王制廃止や軍事政権が絡んできたギリシャ政治はまさに「現代史」そのもの。「歴史」を感じさせますね。
なお今回の選挙では共産・左翼系の2政党が引き続き議席を獲得した他、強硬保守でEU懐疑派の政党が初議席を獲得し注目された。これらの政党の存在のため2大政党とも過半数を獲得できず複雑な連立交渉に陥ることが懸念されていたが(ギリシャは89年から90年に連立交渉の失敗による政治混乱が続き、約1年間に3度の総選挙を繰り返したことがある)、NDがぎりぎり過半数を獲得したことにより、その危機は去ることとなった。
選挙結果は次のとおり(カッコ内は得票率と前回比)。
新民主主義党(ND) 152(41.9%、-13)
全ギリシャ社会主義運動(PASOK) 102(38.1%、-15)
ギリシャ共産党(KKE) 22(8.1%、+10)
急進左翼連合(SYRIZA) 14(5.0%、+8)
民衆正統集会(LAOS) 10(3.8%、+10)
全ギリシャ社会主義運動公式サイト(ギリシャ語)
http://www.pasok.gr/
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80年代には社会主義インターに左翼的な立場から加盟しないなど故パパンドレウ元首相のカリスマ的な指導の下で独自の左派ナショナリズム路線を採っていたPASOKですが、96年の元首相の死去後はシミティス前首相の下で大きく穏健化しました。しかし、その分だけNDとの差が見えにくくなったことも否めず、それが強硬保守政党の議席獲得につながったとも考えられます。
ところでND政権のカラマンリス首相も50年代から70年代に国王や軍政と対峙しつつ文民政権を担った故コンスタンディノス・カラマンリス元首相(のち大統領…名誉職的元首)の甥。カラマンリス家とパパンドレウ家、政界の名門たる両家に王制廃止や軍事政権が絡んできたギリシャ政治はまさに「現代史」そのもの。「歴史」を感じさせますね。
2007-09-17
【グアテマラ】大統領・議会選で穏健左派が躍進
9日に投票が行われたグアテマラの総選挙(大統領と議会選挙が同時に行われる)で、大統領選挙では中道左派・国民希望同盟(UNE)のアルバロ・コロン候補が28%を獲得し1位となった。しかし過半数の獲得はならず、24%弱を獲得したオットー・ぺレス候補(中道系・愛国党候補)とのあいだで決選投票に臨むこととなった。また92年ノーベル平和賞の女性受賞者、リゴベルタ・メンチュ候補は3%ほどの得票にとどまった。
いっぽう議会選(定数158、比例代表制)でも国民希望同盟は躍進して16議席増の48議席を獲得、第1党となる勢いだ。第2党は中道リベラルの大国民同盟(37議席)、第3党は大国民同盟から離れ大統領選にぺレス候補を擁立した愛国党(30議席)、第4党は強硬保守のグアテマラ共和戦線(15議席)となった。共和戦線はもと軍事政権の流れを汲むが、今回は約3分の2にあたる28議席を減らす大敗となり、左右とも穏健派に向いた有権者の投票行動が鮮明となった。
国民希望同盟は社会主義インター加盟政党ではないが「社会民主主義および社会派クリスチャンの政党」と称している。
国民希望同盟公式サイト(スペイン語)
http://www.une.org.gt/
いっぽう議会選(定数158、比例代表制)でも国民希望同盟は躍進して16議席増の48議席を獲得、第1党となる勢いだ。第2党は中道リベラルの大国民同盟(37議席)、第3党は大国民同盟から離れ大統領選にぺレス候補を擁立した愛国党(30議席)、第4党は強硬保守のグアテマラ共和戦線(15議席)となった。共和戦線はもと軍事政権の流れを汲むが、今回は約3分の2にあたる28議席を減らす大敗となり、左右とも穏健派に向いた有権者の投票行動が鮮明となった。
国民希望同盟は社会主義インター加盟政党ではないが「社会民主主義および社会派クリスチャンの政党」と称している。
国民希望同盟公式サイト(スペイン語)
http://www.une.org.gt/
2007-08-20
【カザフスタン】与党が全議席独占、社民政党及ばず
18日に行われたカザフスタン下院(マジュリス)選挙(7%阻止条項つき比例代表制、公選98議席+民族選出9議席)の結果、ナザルバエフ大統領の与党である「ヌル・オタン(祖国)」が88%の得票を獲得。同党のみが7%ラインを突破し、全議席を独占する結果となった。
野党勢力は社会主義インター加盟を目指している全国社会民主党が4.6%、前回は12%を獲得したカザフスタン民主党-輝く道(アク・ジョル)が3.3%にとどまり、比例代表制であるにもかかわらず議席の獲得はならなかった。ほか村落社会民主党が1.6%、人民共産党が1.3%など。
野党は不正選挙を批判しているものの、全欧安保協力機構(OSCE)の選挙監視団は「透明性の点で国際基準に合致していない」としつつ「今後に向け大きな前進」と結果容認の姿勢を示唆した。
「ヌル・オタン」は旧ソ連共産党内のカザフ共産党が組織的な基礎となっているがイデオロギー的な連続性はなく、日本の自民党やシンガポールの人民行動党をモデルにする政党を自称している(一時期、組織されたカザフ社会党は解党し、事実上は「ヌル・オタン」に合流し、社会主義は社民も含めて完全に放棄)。いわば旧共産党が社民政党でなく、権威主義的保守政党に衣替えした政党と考えてよいだろう。
だが原油をはじめ同国の豊富な鉱産資源を活かした生活向上路線は、一定程度以上の支持を得ており、隣国ウズベキスタンやトルクメニスタンほどは野党勢力への苛烈な弾圧が少ないにもかかわらず、野党勢力やナザルバエフ政権への批判は広がりを見せていない。
=======
7%ラインとハードルが高いとはいえ、比例代表制選挙のもとでは信じられないような結果となりました。これで「まったくの不公正」とまではいえない選挙というのですから、ただただ驚くばかりです。これならシンガポールのように、いちばん得票のよかった落選候補(つまり野党)を1名、国会議員に任命し発言権だけは与える制度のほうが、まだマシですねぇ…いやはや世界は広い。信じられないようなことが、どこででも起きますねぇ。
野党勢力は社会主義インター加盟を目指している全国社会民主党が4.6%、前回は12%を獲得したカザフスタン民主党-輝く道(アク・ジョル)が3.3%にとどまり、比例代表制であるにもかかわらず議席の獲得はならなかった。ほか村落社会民主党が1.6%、人民共産党が1.3%など。
野党は不正選挙を批判しているものの、全欧安保協力機構(OSCE)の選挙監視団は「透明性の点で国際基準に合致していない」としつつ「今後に向け大きな前進」と結果容認の姿勢を示唆した。
「ヌル・オタン」は旧ソ連共産党内のカザフ共産党が組織的な基礎となっているがイデオロギー的な連続性はなく、日本の自民党やシンガポールの人民行動党をモデルにする政党を自称している(一時期、組織されたカザフ社会党は解党し、事実上は「ヌル・オタン」に合流し、社会主義は社民も含めて完全に放棄)。いわば旧共産党が社民政党でなく、権威主義的保守政党に衣替えした政党と考えてよいだろう。
だが原油をはじめ同国の豊富な鉱産資源を活かした生活向上路線は、一定程度以上の支持を得ており、隣国ウズベキスタンやトルクメニスタンほどは野党勢力への苛烈な弾圧が少ないにもかかわらず、野党勢力やナザルバエフ政権への批判は広がりを見せていない。
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7%ラインとハードルが高いとはいえ、比例代表制選挙のもとでは信じられないような結果となりました。これで「まったくの不公正」とまではいえない選挙というのですから、ただただ驚くばかりです。これならシンガポールのように、いちばん得票のよかった落選候補(つまり野党)を1名、国会議員に任命し発言権だけは与える制度のほうが、まだマシですねぇ…いやはや世界は広い。信じられないようなことが、どこででも起きますねぇ。
2007-07-20
【東ティモール】議会選挙結果詳報
東ティモール総選挙の詳細な選挙結果は次のとおり(定数65、3%阻止条項つき比例代表制)。
#は中道・左派連立形成で合意した3勢力。
東ティモール独立革命戦線(フレティリン)21(29.0%)
#ティモール再建国民会議(CNRT)18(24.1%)
#社会民主党=ティモール社会民主協会(PSD-ASDT)11(15.7%)
#民主党(PD)8(11.3%)
国民統一党(PUN)3(4.6%)
民主同盟(AD、保守連合…注)2(3.2%)
ティモール抵抗国民統一(UNDERTIM)2(3.2%)
注)民主同盟はティモール英雄協会とティモール人民党の保守政党連合。
その他の政党は議席を獲得できなかった。
上の図は得票比(左)と議席比。
16日、ラモス=ホルタ大統領は3勢力とフレティリンに対して旧来の対立を超えた国民統一政府の形成を望む旨を述べた。しかし首相人事などではいまだ合意に至っていない。
#は中道・左派連立形成で合意した3勢力。
東ティモール独立革命戦線(フレティリン)21(29.0%)
#ティモール再建国民会議(CNRT)18(24.1%)
#社会民主党=ティモール社会民主協会(PSD-ASDT)11(15.7%)
#民主党(PD)8(11.3%)
国民統一党(PUN)3(4.6%)
民主同盟(AD、保守連合…注)2(3.2%)
ティモール抵抗国民統一(UNDERTIM)2(3.2%)
注)民主同盟はティモール英雄協会とティモール人民党の保守政党連合。
その他の政党は議席を獲得できなかった。
上の図は得票比(左)と議席比。
16日、ラモス=ホルタ大統領は3勢力とフレティリンに対して旧来の対立を超えた国民統一政府の形成を望む旨を述べた。しかし首相人事などではいまだ合意に至っていない。
2007-07-14
【トルコ】繰り上げ総選挙開始
セゼル大統領の後任選出失敗を受けて繰り上げられたトルコ大国民議会(一院制、定数550。比例代表制)総選挙が12日、開始された。投票日は22日。
エルドアン首相率いる保守・穏健イスラムの公正発展党(AKPまたはAKparti…アク・パルティ)は優勢とされるが、国父ケマル・アタチュルクの系譜を引く共和人民党(CHP、社会主義インター加盟政党)は前政権の与党だった民主左翼党(DSP)と中道左派連合を組んで巻き返しを図っている。いっぽう保守系世俗派の正道党(DYP)は祖国党(ANAP)と合流の構想もあったが失敗、単独で選挙に臨むこととなった。
同国総選挙は比例代表制を採用しているものの阻止条項が10%と非常に高く、前回02年の総選挙では公正発展党は約34%の得票で3分の2の議席を獲得、共和人民党は19%強の得票で3分の1を獲得し、その他の政党(得票総計で約45%)は全てゼロ議席という結果となっている。
共和人民党公式サイト(トルコ語)
http://www.chp.org.tr/
==========
奇しくも日本の参院選と同日に開始されたトルコの総選挙ですが、この国の場合は近代的な「政教分離」の国是の守り手となっているのが軍部である点に難しさがあります。いっぽう日本の報道では「穏健イスラム」とされることの多い公正発展党は「欧米のキリスト教民主党と同様の中道保守政党」と宣伝し、正道党の前身にあたる民主党(1960年クーデターで解党)の流れも同党は汲むとして穏健さのアピールに必死になっています。比例代表制ながらも議席の変動が大きい10%条項の下で公正発展党が過半数を確保するか、中道左派連合をはじめとする野党がどこまで巻き返すかが争点となりそうです。
エルドアン首相率いる保守・穏健イスラムの公正発展党(AKPまたはAKparti…アク・パルティ)は優勢とされるが、国父ケマル・アタチュルクの系譜を引く共和人民党(CHP、社会主義インター加盟政党)は前政権の与党だった民主左翼党(DSP)と中道左派連合を組んで巻き返しを図っている。いっぽう保守系世俗派の正道党(DYP)は祖国党(ANAP)と合流の構想もあったが失敗、単独で選挙に臨むこととなった。
同国総選挙は比例代表制を採用しているものの阻止条項が10%と非常に高く、前回02年の総選挙では公正発展党は約34%の得票で3分の2の議席を獲得、共和人民党は19%強の得票で3分の1を獲得し、その他の政党(得票総計で約45%)は全てゼロ議席という結果となっている。
共和人民党公式サイト(トルコ語)
http://www.chp.org.tr/
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奇しくも日本の参院選と同日に開始されたトルコの総選挙ですが、この国の場合は近代的な「政教分離」の国是の守り手となっているのが軍部である点に難しさがあります。いっぽう日本の報道では「穏健イスラム」とされることの多い公正発展党は「欧米のキリスト教民主党と同様の中道保守政党」と宣伝し、正道党の前身にあたる民主党(1960年クーデターで解党)の流れも同党は汲むとして穏健さのアピールに必死になっています。比例代表制ながらも議席の変動が大きい10%条項の下で公正発展党が過半数を確保するか、中道左派連合をはじめとする野党がどこまで巻き返すかが争点となりそうです。
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