2013-11-29
【ドイツ】大連立で合意
27日、ドイツのキリスト教民主・社会同盟(CDU=CSU)と社会民主党(SPD)の二大政党は連立合意に達した。このままで行けば、12月後半には第三次メルケル政権が発足する見通し。
第一次メルケル政権での大連立政権において党の独自性を失い、09年総選挙での大敗を招いたSPDは、今回の連立合意において最低賃金制度の導入や年金支給などSPDの主張を大きく採り入れたものとなった。それでもSPDの一般党員には前回、独自性を失った記憶が生々しく、12月半ばに50万人近い党員による党員投票にかけることになっている。もしここで連立が否決された場合、連立の再組み換え(緑の党との連立など)や再選挙となる可能性もあり、ぎりぎりの政局と判断がSPDとその各党員に迫られることとなる。すでにガブリエルSPD党首は「反対すれば身勝手な党とみなされかねない」と党員に賛成投票を呼びかけている。
ドイツ社会民主党 公式サイト(ドイツ語)
http://spd.de
第一次メルケル政権での大連立政権において党の独自性を失い、09年総選挙での大敗を招いたSPDは、今回の連立合意において最低賃金制度の導入や年金支給などSPDの主張を大きく採り入れたものとなった。それでもSPDの一般党員には前回、独自性を失った記憶が生々しく、12月半ばに50万人近い党員による党員投票にかけることになっている。もしここで連立が否決された場合、連立の再組み換え(緑の党との連立など)や再選挙となる可能性もあり、ぎりぎりの政局と判断がSPDとその各党員に迫られることとなる。すでにガブリエルSPD党首は「反対すれば身勝手な党とみなされかねない」と党員に賛成投票を呼びかけている。
ドイツ社会民主党 公式サイト(ドイツ語)
http://spd.de
2013-11-28
【ホンジュラス】大統領・議会選で保守派勝利もセラヤ派善戦
24日、中米ホンジュラスで大統領選挙および議会選挙が行われた。最大の焦点となった大統領選挙では、09年のクーデターで追放されたセラヤ前大統領の「人民抵抗民族戦線」を母体に前大統領のカストロ夫人が反米左派的な民主社会主義を掲げる「自由と再建」(LIBRE)を結成して立候補し、クーデター後の保守与党・国民党(PN)のヘルナンデス候補と一騎打ちとなった。ほかにセラヤ大統領の本来の母体だった中道リベラルの自由党(PL)、反汚職党(PAC)などからも有力候補が立候補し、これまでの二大政党政治が転じて乱戦となった。しかし同国の大統領選挙は絶対多数制を採っていないため、約36%の得票でヘルナンデス候補が逃げ切ることとなった。だが事前調査で有利の予測も出ていたカストロ候補や反汚職党候補は結果を認めておらず、抗議が長期化する可能性もある。
同時に行われた議会(定数128、比例代表制)では国民党は47議席に留まり、LIBREが39議席と迫った。また自由党は26議席、反汚職党は13議席となった。残り3議席は野党系の3党が獲得した。この結果を見る限り、ヘルナンデス新大統領は厳しい議会運営が予想される。
自由と再建 公式サイト(スペイン語)
http://www.libre.hn/
同時に行われた議会(定数128、比例代表制)では国民党は47議席に留まり、LIBREが39議席と迫った。また自由党は26議席、反汚職党は13議席となった。残り3議席は野党系の3党が獲得した。この結果を見る限り、ヘルナンデス新大統領は厳しい議会運営が予想される。
自由と再建 公式サイト(スペイン語)
http://www.libre.hn/
2013-11-21
【チリ】大統領選・議会選で中道・左派が堅調
17日、南米チリで大統領選挙および上下両院選挙が行われた。大統領の連続再選が禁じられている大統領選挙では、バシェレ前大統領がこれまでの「民主主義のための政党盟約」(コンセルタシオン・デモクラシア)に代えて社会党、キリスト教民主党、民主主義のための党、共産党などからなる新しい連合体「新多数」を形成、鉱山労働者救出で名を上げたピニェラ現大統領後継の保守連合が推す2位のマテイ前労働相に大差をつけたものの、前回大統領選でも台風の目となったエンリケ=オミナミ元下院議員や社会自由主義の経済学者でテレビコメンテーターのパリシ氏らが得票率1割を超えて善戦したほか、その他環境派、地域主義派、極左派など9候補が乱立したためバシェレ前大統領の得票は47%弱と過半数に僅かに満たず、約25%の「同盟」(保守同盟)のマテイ前労働相とのあいだで12月15日に決選投票が行われることとなった。しかしながら第1回投票で及ばなかった候補者には中道・左派が多く、またバシェレ氏の個人的人気もあって決選投票ではバシェレ氏が大統領返り咲きとなる予想が圧倒的となっている。
上院(定数38・半数改選、今回の改選数は20、2人区制)、下院(定数120、2人区制)では、上院においては非改選と含めて社会党、民主主義のための党、急進社会民主党(いずれも社会主義インター加盟政党)などを含む「新多数」が21議席を獲得する見通しで、過半数となる。下院は「新多数」が68議席獲得の見通しで、これも過半数となる。このため予期されるバシェレ新政権は議会の安定多数をもって運営にあたることができることとなるが、悲願となっている比例代表制の導入には議席が足らないとみられる。なお2人区制のため、二大政党連合以外からの当選者はごく僅かである。
上院選の結果は次のとおり。
新多数 12(非改選9)合計21(社会党6、民主主義のための党6、キリスト教民主党6、拡大社会運動1、新多数系無所属2)
保守同盟 7(非改選9)合計16(国民革新党8、独立民主同盟8)
無所属 1(非改選0)合計1
下院選の結果は次のとおり。
新多数 68(キリスト教民主党22、社会党15、民主主義のための党15、急進社会民主党6、共産党6、新多数系無所属4)前回比+9
保守同盟 48(独立民主同盟28、国民革新党19、保守系無所属1)前回比-10
「あなたの求めでチリは変わる」1(エンリケ=オミナミ支持派、自由党1)
無所属 3
チリ社会党 公式サイト(スペイン語)
http://web.pschile.cl/
急進社会民主党(スペイン語)
http://www.partidoradical.cl/v1/
上院(定数38・半数改選、今回の改選数は20、2人区制)、下院(定数120、2人区制)では、上院においては非改選と含めて社会党、民主主義のための党、急進社会民主党(いずれも社会主義インター加盟政党)などを含む「新多数」が21議席を獲得する見通しで、過半数となる。下院は「新多数」が68議席獲得の見通しで、これも過半数となる。このため予期されるバシェレ新政権は議会の安定多数をもって運営にあたることができることとなるが、悲願となっている比例代表制の導入には議席が足らないとみられる。なお2人区制のため、二大政党連合以外からの当選者はごく僅かである。
上院選の結果は次のとおり。
新多数 12(非改選9)合計21(社会党6、民主主義のための党6、キリスト教民主党6、拡大社会運動1、新多数系無所属2)
保守同盟 7(非改選9)合計16(国民革新党8、独立民主同盟8)
無所属 1(非改選0)合計1
下院選の結果は次のとおり。
新多数 68(キリスト教民主党22、社会党15、民主主義のための党15、急進社会民主党6、共産党6、新多数系無所属4)前回比+9
保守同盟 48(独立民主同盟28、国民革新党19、保守系無所属1)前回比-10
「あなたの求めでチリは変わる」1(エンリケ=オミナミ支持派、自由党1)
無所属 3
チリ社会党 公式サイト(スペイン語)
http://web.pschile.cl/
急進社会民主党(スペイン語)
http://www.partidoradical.cl/v1/
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