2013-04-29
【パラグアイ】続報・議会両院選挙結果
パラグアイで大統領選と同時に行われた議会両院選挙の結果は次の通り。なお開票率約98%の段階であり、最終結果ではない。カッコ内は前回比。
上院(定数45、全国区比例代表制)
コロラド党 19(+4)
真正急進自由党 12(-2)
大戦線 5(新政党連合)
民主進歩党 3(+2)
前進する国 2(新政党連合)
倫理市民全国同盟 2(-7)
国民遭遇党 1(前回は政党連合に参加)
最愛の祖国党 1(-3)
下院(定数80、県別比例代表制)
コロラド党 44(+15)
真正急進自由党 27(+1)
倫理市民全国同盟 2(-14)
前進する国 2(新政党連合)
国民遭遇党 2(前回は政党連合に参加)
最愛の祖国党 1(-2)
大戦線 1(新政党連合)
その他 1
コロラド党が下院では各選挙区の定数が比較的少なくなる県別選挙区に助けられ、過半数を制する結果となった。
上院(定数45、全国区比例代表制)
コロラド党 19(+4)
真正急進自由党 12(-2)
大戦線 5(新政党連合)
民主進歩党 3(+2)
前進する国 2(新政党連合)
倫理市民全国同盟 2(-7)
国民遭遇党 1(前回は政党連合に参加)
最愛の祖国党 1(-3)
下院(定数80、県別比例代表制)
コロラド党 44(+15)
真正急進自由党 27(+1)
倫理市民全国同盟 2(-14)
前進する国 2(新政党連合)
国民遭遇党 2(前回は政党連合に参加)
最愛の祖国党 1(-2)
大戦線 1(新政党連合)
その他 1
コロラド党が下院では各選挙区の定数が比較的少なくなる県別選挙区に助けられ、過半数を制する結果となった。
2013-04-28
【イタリア】民主党のレッタ副書記長が大連立内閣の首相に就任
2月の総選挙から政局混迷が続いていたイタリアで、再選されたばかりのナポリターノ大統領(87歳)は民主党の党ナンバー2であるレッタ副書記長(46歳。欧州問題担当相、官房長官などを歴任)を首相に指名、組閣作業に入った。レッタ新政権は民主党を中心とする中道左派連合「イタリア共通善」のみならず、中道右派「自由の人民」(PdL)からも党ナンバー2のアルファノ幹事長が入閣、ほかにモンティ前暫定首相が率いる中道勢力も参加して、大連立内閣となる見通し。
ナポリターノ大統領は当初、民主党の重鎮で社会党出身のベテラン政治家、アマート元首相(74歳)の3度目の登板を念頭に置いていたとされる。しかし民主党内若手から異論が噴出し、一時は民主党内若手の有力指導者、レンツィ・フィレンツェ市長(38歳)の名前も上がった(本人は固辞)。結局、ナポリターノ大統領も若手登用論に押され、レッタ副書記長の指名に踏み切った。また「自由の人民」の協力が得られたこともカギとなった。
新内閣はベルサーニ、ベルルスコーニの中道左右両派のトップは入閣せず、主に若手政治家およびテクノクラートで構成される模様。またモンティ前暫定首相が進めてきた緊縮財政策については一部見直し、ソフトながら部分的に積極財政策への転換を図るとみられる。
なおレッタ新首相は民主党内キリスト教民主主義派の出身で、旧左翼民主党(社会主義インター加盟政党だった)の出身ではない。新首相は28日までに組閣、29日には所信表明演説を行う模様。いっぽう唯一の野党となる政治コメディアンのベッペ・グリッロ氏率いる新党「五つ星運動」は「既存3勢力の談合」として非難を強めている。また現在、再度の総選挙が行われればベルルスコーニ派の中道右派連合が政権を奪還するという世論調査結果も多く、大連立政権の先行きに不透明感を増している。
ナポリターノ大統領は当初、民主党の重鎮で社会党出身のベテラン政治家、アマート元首相(74歳)の3度目の登板を念頭に置いていたとされる。しかし民主党内若手から異論が噴出し、一時は民主党内若手の有力指導者、レンツィ・フィレンツェ市長(38歳)の名前も上がった(本人は固辞)。結局、ナポリターノ大統領も若手登用論に押され、レッタ副書記長の指名に踏み切った。また「自由の人民」の協力が得られたこともカギとなった。
新内閣はベルサーニ、ベルルスコーニの中道左右両派のトップは入閣せず、主に若手政治家およびテクノクラートで構成される模様。またモンティ前暫定首相が進めてきた緊縮財政策については一部見直し、ソフトながら部分的に積極財政策への転換を図るとみられる。
なおレッタ新首相は民主党内キリスト教民主主義派の出身で、旧左翼民主党(社会主義インター加盟政党だった)の出身ではない。新首相は28日までに組閣、29日には所信表明演説を行う模様。いっぽう唯一の野党となる政治コメディアンのベッペ・グリッロ氏率いる新党「五つ星運動」は「既存3勢力の談合」として非難を強めている。また現在、再度の総選挙が行われればベルルスコーニ派の中道右派連合が政権を奪還するという世論調査結果も多く、大連立政権の先行きに不透明感を増している。
2013-04-23
【パラグアイ】大統領選で中道・左派が3陣営分裂選挙のうえ敗北
21日、南米パラグアイで大統領および上下両院議員の選挙が行われた。その結果、大統領選では08年の前回選挙で61年ぶりに与党から転落した穏健保守派のコロラド党(正式名称は「国民共和協会=コロラド党」)の擁立した国内でも屈指の実業家、カルテス氏が勝利し政権を奪還、中道左派勢力は野党に転落した。なおコロラド党は61年間の与党暮らしのうち、1954年から89年まで当時のストロエスネル大統領の長期軍事独裁政権を支えた政党で、一党独裁政党だった時期もある。
前回の大統領選挙ではキリスト教社会主義・カトリック左派グループ「解放の神学」に近かったルゴ司教が中道左派勢力を結集し当選し、パラグアイに(政党単位で見た場合は)61年ぶりの政権交代をもたらした。しかしその後、中道左派勢力のなかで内輪もめが発生、ルゴ大統領が独身が要求されるカトリック司教時代に隠し子をもうけていたなどのスキャンダルも発覚し、さらに南米でも経済的に立ち遅れ保守的な大地主が強い同国らしく農地解放運動の一環としてコロラド党元上院議員の土地を占拠した農民と警官隊が衝突し17名が死亡する事件をきっかけに昨年6月、上院で弾劾裁判が行われ大統領を罷免される事態となっていた。その後任には中道左派勢力内中道リベラル派・真正急進自由党のフランコ副大統領が昇格したが、この弾劾はルゴ大統領の追い落としを図るコロラド党などの保守派と中道左派勢力内の最大政党であった真正急進自由党が組んで行ったものとされ、ルゴ大統領派の閣僚経験者は罷免を「クーデター」と表現した。またルゴ大統領と友好関係にあった近隣諸国の反米左派政権との関係も険悪化した。
しかし中道左派勢力はその後に3勢力に分裂し、ルゴ前大統領支持派は左派・連帯の国党(社会主義インター加盟政党)と共産党が連合して「大戦線」を結成、さらに反ルゴ派の中道左派も真正急進自由党・民主進歩党(社会主義インターに招待)・国民遭遇党(社会民主主義政党)などによる「幸せなパラグアイ」と、二月革命党(社会主義インター加盟政党)・キリスト教民主党・社会主義への運動党などによる「前進する国」に2分、分裂選挙となった。大統領選挙には「幸せなパラグアイ」は真正急進自由党のアレグレ氏、「前進する国」は統一候補としてフェレイロ氏、「大戦線」はルゴ派のカリリョ氏を、それぞれ擁立した。
大統領選挙には他に穏健保守・最愛の祖国党がカリゾサ候補、さらに前回約2割の得票で3位と善戦したオヴィエド元陸軍司令官(たびたびクーデター未遂を起こし国外亡命を強いられたこともある)が前回に引き続きコロラド党右派から分派した強硬保守の倫理市民全国同盟から擁立されたが同候補は2月にヘリコプター事故で死亡、急きょ元司令官の甥であるオヴィエド上院議員を代理候補として擁立した。とはいえ選挙は事実上、コロラド党のカルテス氏と「幸せなパラグアイ」のアレグレ氏の一騎打ちとなっていた。
選挙結果はコロラド党のカルテス候補が46%弱、「幸せなパラグアイ」のアレグレ候補が37%弱を獲得し、中南米の選挙としては接戦となったが、カルテス候補が逃げ切りコロラド党政権を復活させることとなった。他候補では「前進する国」のフェレイロ候補が6%弱、「大戦線」のカリリョ候補が3%強、最愛の祖国党のカリゾサ候補が1%強、倫理市民全国同盟のオヴィエド上院議員が1%弱にそれぞれ留まり、惨敗した。しかし中道・左派3勢力の得票を足せばコロラド党のカルテス候補とほぼ拮抗しており、3分裂選挙が響いたことになる。
また上院選挙(定数45、比例代表制)、下院選挙(定数80、比例代表制)でも開票は終了していないが同様の傾向となっており、コロラド党が両院で第1党となる見通し。ただし両院とも過半数は獲得できないとみられる。これに続き真正急進自由党が両院で第2党となり、他の左右の小政党も大統領選よりは善戦する模様。
なお各選挙の投票率は、ほぼ70%前後だった。
========
今回の選挙結果をチャベス・前ベネズエラ大統領の死去や後継者マドゥロ大統領の(僅差で勝利したとはいえ)苦戦と並んで「中南米の反米左派政権退潮の始まり」とする論調も見られます。果たしてそれが本当なのか、注視していきたいと思います。
前回の大統領選挙ではキリスト教社会主義・カトリック左派グループ「解放の神学」に近かったルゴ司教が中道左派勢力を結集し当選し、パラグアイに(政党単位で見た場合は)61年ぶりの政権交代をもたらした。しかしその後、中道左派勢力のなかで内輪もめが発生、ルゴ大統領が独身が要求されるカトリック司教時代に隠し子をもうけていたなどのスキャンダルも発覚し、さらに南米でも経済的に立ち遅れ保守的な大地主が強い同国らしく農地解放運動の一環としてコロラド党元上院議員の土地を占拠した農民と警官隊が衝突し17名が死亡する事件をきっかけに昨年6月、上院で弾劾裁判が行われ大統領を罷免される事態となっていた。その後任には中道左派勢力内中道リベラル派・真正急進自由党のフランコ副大統領が昇格したが、この弾劾はルゴ大統領の追い落としを図るコロラド党などの保守派と中道左派勢力内の最大政党であった真正急進自由党が組んで行ったものとされ、ルゴ大統領派の閣僚経験者は罷免を「クーデター」と表現した。またルゴ大統領と友好関係にあった近隣諸国の反米左派政権との関係も険悪化した。
しかし中道左派勢力はその後に3勢力に分裂し、ルゴ前大統領支持派は左派・連帯の国党(社会主義インター加盟政党)と共産党が連合して「大戦線」を結成、さらに反ルゴ派の中道左派も真正急進自由党・民主進歩党(社会主義インターに招待)・国民遭遇党(社会民主主義政党)などによる「幸せなパラグアイ」と、二月革命党(社会主義インター加盟政党)・キリスト教民主党・社会主義への運動党などによる「前進する国」に2分、分裂選挙となった。大統領選挙には「幸せなパラグアイ」は真正急進自由党のアレグレ氏、「前進する国」は統一候補としてフェレイロ氏、「大戦線」はルゴ派のカリリョ氏を、それぞれ擁立した。
大統領選挙には他に穏健保守・最愛の祖国党がカリゾサ候補、さらに前回約2割の得票で3位と善戦したオヴィエド元陸軍司令官(たびたびクーデター未遂を起こし国外亡命を強いられたこともある)が前回に引き続きコロラド党右派から分派した強硬保守の倫理市民全国同盟から擁立されたが同候補は2月にヘリコプター事故で死亡、急きょ元司令官の甥であるオヴィエド上院議員を代理候補として擁立した。とはいえ選挙は事実上、コロラド党のカルテス氏と「幸せなパラグアイ」のアレグレ氏の一騎打ちとなっていた。
選挙結果はコロラド党のカルテス候補が46%弱、「幸せなパラグアイ」のアレグレ候補が37%弱を獲得し、中南米の選挙としては接戦となったが、カルテス候補が逃げ切りコロラド党政権を復活させることとなった。他候補では「前進する国」のフェレイロ候補が6%弱、「大戦線」のカリリョ候補が3%強、最愛の祖国党のカリゾサ候補が1%強、倫理市民全国同盟のオヴィエド上院議員が1%弱にそれぞれ留まり、惨敗した。しかし中道・左派3勢力の得票を足せばコロラド党のカルテス候補とほぼ拮抗しており、3分裂選挙が響いたことになる。
また上院選挙(定数45、比例代表制)、下院選挙(定数80、比例代表制)でも開票は終了していないが同様の傾向となっており、コロラド党が両院で第1党となる見通し。ただし両院とも過半数は獲得できないとみられる。これに続き真正急進自由党が両院で第2党となり、他の左右の小政党も大統領選よりは善戦する模様。
なお各選挙の投票率は、ほぼ70%前後だった。
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今回の選挙結果をチャベス・前ベネズエラ大統領の死去や後継者マドゥロ大統領の(僅差で勝利したとはいえ)苦戦と並んで「中南米の反米左派政権退潮の始まり」とする論調も見られます。果たしてそれが本当なのか、注視していきたいと思います。
2013-04-21
【イタリア】大統領選で87歳現職ナポリターノ氏再選
20日、イタリアの大統領選挙(上下両院議員と州代表による間接選挙。投票総数は1007票)で、旧共産党およびその後継政党の旧左翼民主党(社会主義インター加盟政党だった)・民主党出身のナポリターノ現大統領が再選された。ただしナポリターノ大統領は現時点で87歳と極めて高齢であり、大統領の任期7年を満了できるか早くも危ぶまれており、上下両院選挙後の政局混迷収拾と安定政権の樹立に成功した時点で辞任するとの観測もある。なおイタリアでは大統領はこれまで憲法上の規定はないが1期で退任するのが通例となっており、再選されるのは初めて。
イタリアの大統領選挙は18日に開始され、当初は民主党を軸とする中道左派連合「イタリア共通善」とベルルスコーニ前首相率いる中道右派連合、さらにモンティ現暫定首相率いる中道勢力が連携して推す民主党内キリスト教民主主義派の重鎮、マリーニ元上院議長(80歳、カトリック系労働組合出身)の当選が有力視されていた。しかし肝心の民主党内で若手の有力者レンツィ・フィレンツェ市長などから「前世代の候補」とする批判が噴出して造反者が続出、第1回投票での当選に必要な3分の2(672票)の支持を大きく下回る521票しか得られず、当選を逃した。なお2位には既存3勢力の連携に反発した反汚職・反既成政党の新興ポピュリスト勢力「五つ星運動」(政治コメディアンのベッペ・グリッロ氏が党首だが、同氏は2月の上下両院総選挙に立候補しなかったため「無責任」とする批判もある。ただしイタリアでは議院内閣制であるものの憲法上、首相が国会議員である必要はない)が左派系勢力を渡り歩き、一時は左翼民主党に参加していたロドタ元下院副議長(79歳)が「五つ星運動」のみならず「イタリア共通善」内の民主党や「左翼・環境・自由」の一部の支持も得て入った。その後マリーニ氏は立候補を辞退し、第2回投票、第3回投票と行われたが既存3勢力は候補者を絞れず、一部にチアンパリーノ・トリノ前市長などを推す動きもあったものの事実上はロドタ氏のみが200票以上を獲得して大多数が白票・無効票や棄権、またはジョーク的な泡沫候補に票を投じる事態に至り、膠着状態となった。
第4回投票からは当選に必要な票が過半数(504票)に引き下げられるため「イタリア共通善」は急きょ候補者にプローディ元首相(元欧州委員会委員長)を擁立して必勝を期したが、プローディ氏の政敵であるベルルスコーニ前首相の中道右派連合は支持せず棄権に回り、さらに中道勢力の票の一部は女性のカンセッリエリ現内相に投じられたうえ、当の「イタリア共通善」からも造反票が多く、395票にとどまり当選できなかった。このためプローディ氏は立候補を辞退、さらには中道左派票をまとめられなかった責任を取る形でベルサーニ民主党党首が辞任を表明する事態に追い込まれた。第5回投票では「五つ星運動」以外の大多数が白票もしくは棄権に回り、再び膠着状態に陥った。
この危機的状況を受けてベルサーニ民主党党首、ベルルスコーニ前首相、モンティ現暫定首相の既存3勢力代表が名前を連ねてナポリターノ大統領に続投を要請。これまで同大統領は高齢を理由に立候補を固辞してきたが、政局混迷を収拾する「国への責任」として最終的に出馬を決め、第6回投票で過半数を大きく上回る738票を得て再選された。なお「五つ星運動」が一貫して推したロドタ元下院副議長は第1回投票から第6回投票まで安定して200票から250票を獲得しており、既存3勢力への不信の根深さを浮き彫りにした。
ナポリターノ大統領は再選後「国が難局にある事を忘れてはならない」と訴え、上下両院選挙以降2ヶ月も各勢力の合意ができずに政治空白およびモンティ現暫定首相の在職が続く政局混迷の収拾に乗り出す強い意向を見せた。イタリアの大統領は普段は儀礼的・名誉職的な国家元首の色合いが濃厚だが憲法上、政局が混迷した際には首相指名権や議会上下両院解散権などの強力な権限を発揮できる。しかし「五つ星運動」は今回の再選を既存3勢力による談合視して反発、大統領選挙が行われた下院議事堂・モンテチトーリオ宮殿前では「五つ星運動」支持者が抗議デモを展開し、ベッペ・グリッロ氏本人が今回の事態を「クーデター」と非難演説するなど、前途多難な状況となっている。さらにベルサーニ民主党党首はナポリターノ大統領の再選決定後に正式に党首を辞任し、事実上は次期首相への就任を断念したとみられる。今後はナポリターノ大統領の次期首相指名における主導権の発揮、もしくは議会解散権発動による再度の総選挙など、難しい決断を迫られることになる。
イタリアの大統領選挙は18日に開始され、当初は民主党を軸とする中道左派連合「イタリア共通善」とベルルスコーニ前首相率いる中道右派連合、さらにモンティ現暫定首相率いる中道勢力が連携して推す民主党内キリスト教民主主義派の重鎮、マリーニ元上院議長(80歳、カトリック系労働組合出身)の当選が有力視されていた。しかし肝心の民主党内で若手の有力者レンツィ・フィレンツェ市長などから「前世代の候補」とする批判が噴出して造反者が続出、第1回投票での当選に必要な3分の2(672票)の支持を大きく下回る521票しか得られず、当選を逃した。なお2位には既存3勢力の連携に反発した反汚職・反既成政党の新興ポピュリスト勢力「五つ星運動」(政治コメディアンのベッペ・グリッロ氏が党首だが、同氏は2月の上下両院総選挙に立候補しなかったため「無責任」とする批判もある。ただしイタリアでは議院内閣制であるものの憲法上、首相が国会議員である必要はない)が左派系勢力を渡り歩き、一時は左翼民主党に参加していたロドタ元下院副議長(79歳)が「五つ星運動」のみならず「イタリア共通善」内の民主党や「左翼・環境・自由」の一部の支持も得て入った。その後マリーニ氏は立候補を辞退し、第2回投票、第3回投票と行われたが既存3勢力は候補者を絞れず、一部にチアンパリーノ・トリノ前市長などを推す動きもあったものの事実上はロドタ氏のみが200票以上を獲得して大多数が白票・無効票や棄権、またはジョーク的な泡沫候補に票を投じる事態に至り、膠着状態となった。
第4回投票からは当選に必要な票が過半数(504票)に引き下げられるため「イタリア共通善」は急きょ候補者にプローディ元首相(元欧州委員会委員長)を擁立して必勝を期したが、プローディ氏の政敵であるベルルスコーニ前首相の中道右派連合は支持せず棄権に回り、さらに中道勢力の票の一部は女性のカンセッリエリ現内相に投じられたうえ、当の「イタリア共通善」からも造反票が多く、395票にとどまり当選できなかった。このためプローディ氏は立候補を辞退、さらには中道左派票をまとめられなかった責任を取る形でベルサーニ民主党党首が辞任を表明する事態に追い込まれた。第5回投票では「五つ星運動」以外の大多数が白票もしくは棄権に回り、再び膠着状態に陥った。
この危機的状況を受けてベルサーニ民主党党首、ベルルスコーニ前首相、モンティ現暫定首相の既存3勢力代表が名前を連ねてナポリターノ大統領に続投を要請。これまで同大統領は高齢を理由に立候補を固辞してきたが、政局混迷を収拾する「国への責任」として最終的に出馬を決め、第6回投票で過半数を大きく上回る738票を得て再選された。なお「五つ星運動」が一貫して推したロドタ元下院副議長は第1回投票から第6回投票まで安定して200票から250票を獲得しており、既存3勢力への不信の根深さを浮き彫りにした。
ナポリターノ大統領は再選後「国が難局にある事を忘れてはならない」と訴え、上下両院選挙以降2ヶ月も各勢力の合意ができずに政治空白およびモンティ現暫定首相の在職が続く政局混迷の収拾に乗り出す強い意向を見せた。イタリアの大統領は普段は儀礼的・名誉職的な国家元首の色合いが濃厚だが憲法上、政局が混迷した際には首相指名権や議会上下両院解散権などの強力な権限を発揮できる。しかし「五つ星運動」は今回の再選を既存3勢力による談合視して反発、大統領選挙が行われた下院議事堂・モンテチトーリオ宮殿前では「五つ星運動」支持者が抗議デモを展開し、ベッペ・グリッロ氏本人が今回の事態を「クーデター」と非難演説するなど、前途多難な状況となっている。さらにベルサーニ民主党党首はナポリターノ大統領の再選決定後に正式に党首を辞任し、事実上は次期首相への就任を断念したとみられる。今後はナポリターノ大統領の次期首相指名における主導権の発揮、もしくは議会解散権発動による再度の総選挙など、難しい決断を迫られることになる。
2013-04-16
【クロアチア】欧州議会増員選挙で中道左右両派が拮抗
欧州連合(EU)に加盟したクロアチアで14日、欧州議会議員を選出する選挙(選挙区定数12、比例代表制)が行われた。この選挙はクロアチアのみで行われ、任期も来年までと短いため、事実上の増員選挙となる。その結果、左右両派が6議席ずつを分け合うこととなった。
保守連合は中道右派・キリスト教民主主義のクロアチア民主共同(HDZ)と右派のクロアチア権利党アンテ・ストラチェヴィチ派が連合して首位となり、6議席を獲得した。これにミラノヴィチ首相率いるクロアチア社会民主党(社会主義インター加盟政党。旧ユーゴ共産主義者同盟のクロアチア部分が出自)がリベラル派との中道左派与党連合「ククリク」として続き、得票差では1%未満の僅差だったが、少ない定数のなか第3党にも議席が回ったため1議席少ない5議席にとどまった(なお、全5議席を社民党が獲得した)。その第3党は労働運動を基盤とする左翼ポピュリストのクロアチア労働者=労働党で1議席を獲得し、総体としては中道左右を軸に両派がそれぞれ6議席を獲得する格好となった。なお中道・左派の6議席は欧州議会ではすべて社民進歩会派に所属する見通し。
また任期の限られた増員選挙ということもあり有権者の関心は低く、投票率は20%強にとどまった。
クロアチア社会民主党(クロアチア語)
http://www.sdp.hr/
クロアチア労働者=労働党(クロアチア語)
http://www.laburisti.hr/
保守連合は中道右派・キリスト教民主主義のクロアチア民主共同(HDZ)と右派のクロアチア権利党アンテ・ストラチェヴィチ派が連合して首位となり、6議席を獲得した。これにミラノヴィチ首相率いるクロアチア社会民主党(社会主義インター加盟政党。旧ユーゴ共産主義者同盟のクロアチア部分が出自)がリベラル派との中道左派与党連合「ククリク」として続き、得票差では1%未満の僅差だったが、少ない定数のなか第3党にも議席が回ったため1議席少ない5議席にとどまった(なお、全5議席を社民党が獲得した)。その第3党は労働運動を基盤とする左翼ポピュリストのクロアチア労働者=労働党で1議席を獲得し、総体としては中道左右を軸に両派がそれぞれ6議席を獲得する格好となった。なお中道・左派の6議席は欧州議会ではすべて社民進歩会派に所属する見通し。
また任期の限られた増員選挙ということもあり有権者の関心は低く、投票率は20%強にとどまった。
クロアチア社会民主党(クロアチア語)
http://www.sdp.hr/
クロアチア労働者=労働党(クロアチア語)
http://www.laburisti.hr/
2013-04-15
【ベネズエラ】大統領選でチャベス後継候補が僅差で勝利
14日、南米ベネズエラでチャベス大統領の死去にともなう大統領選挙が行われた。その結果、故チャベス氏から後継指名を受けていたマドゥロ副大統領(暫定大統領)と野党統一候補、カプリレス・ミランダ州知事のあいだで激戦となったが、マドゥロ暫定大統領が50%をわずかに超える僅差で勝利する結果となった。
バス運転手から労働組合活動家を通じて政界入りし「チャベス氏の弟子」となったマドゥロ暫定大統領(ベネズエラ統一社会党を中心とする与党連合「大愛国軸」)は大統領選を故チャベス前大統領の弔い合戦と位置づけて選挙戦でも「チャベス」を連呼、国営テレビでも亡きチャベス氏が天国でチェ・ゲバラやシモン・ボリバルら中南米を代表する革命家たちとの邂逅を果たすアニメを流すなど、全面的にチャベス氏を前に押し出す選挙戦を行った。またチャベス氏の政策「21世紀の社会主義」を引き継ぎ、豊富な石油収入を引き続き貧困層対策につぎこむことも公約していた。いっぽうカプリレス州知事(野党連合「民主統一円卓会議」)は旧二大政党のコペイ(キリスト教社会党、中道右派だが90年代にはチャベス氏就任前にカルデラ大統領の下で分派「国民結集」を組んで左派路線を採ったこともある)、民主行動党(社会主義インター加盟政党)の中道左右両党に加え、インター加盟政党のポデモス(社会民主主義のために)、新時代、社会主義への運動の各党(ベネズエラからは合計4党がインターに加盟していることになる)、中道右派のベネズエラ計画、カプリレス知事自身の所属する正義第一、さらに左翼の急進大義党、旧アルバニア派反修正主義だった極左共産主義色のある赤旗党など幅広い反チャベス勢力を結集した。このためカプリレス州知事を「ブラジル型の穏健な中道左派民主社会主義を目指す」と位置づける報道もあったが、他にインフレ抑制やバラマキ的福祉の見直し、対米関係の修復なども掲げていた。カプリレス知事は前回ミランダ州知事選でチャベス側近の候補を退けるなど、知事としての政策手腕にも定評がある。ただし全国各州ベースでみた場合は、マドゥロ暫定大統領が過半を占めた州が多かった。
マドゥロ暫定大統領とカプリレス州知事の票差は2%未満の僅差となっており、現職およびその後継候補が圧勝するのが通例となっている中南米では異例の事態となった。マドゥロ氏は19日に大統領就任式を挙行する構えだが、カプリレス州知事は投開票に問題点があったとして票の再集計を要求しており、さらにチャベス派のカベージョ国会議長が選挙結果に失望したとのコメントを出すなど、ベネズエラの有権者と世論を完全に二分し分裂させた選挙結果が今後のベネズエラの政局運営に暗い影を落とす可能性もある。
なお有権者の関心そのものは高く、投票率は80%近くに及んだ。
ベネズエラ統一社会党(スペイン語)
http://www.psuv.org.ve/
民主行動党(スペイン語)
http://www.acciondemocratica.org.ve/
新時代(スペイン語)
http://partidounnuevotiempo.org/inicio/
ポデモス(社会民主主義のために、スペイン語)
http://informe21.com/partido-podemos/
社会主義への運動(スペイン語)
http://www.masvenezuela.com.ve/
急進大義党(スペイン語)
http://lacausarbolivar.com//
バス運転手から労働組合活動家を通じて政界入りし「チャベス氏の弟子」となったマドゥロ暫定大統領(ベネズエラ統一社会党を中心とする与党連合「大愛国軸」)は大統領選を故チャベス前大統領の弔い合戦と位置づけて選挙戦でも「チャベス」を連呼、国営テレビでも亡きチャベス氏が天国でチェ・ゲバラやシモン・ボリバルら中南米を代表する革命家たちとの邂逅を果たすアニメを流すなど、全面的にチャベス氏を前に押し出す選挙戦を行った。またチャベス氏の政策「21世紀の社会主義」を引き継ぎ、豊富な石油収入を引き続き貧困層対策につぎこむことも公約していた。いっぽうカプリレス州知事(野党連合「民主統一円卓会議」)は旧二大政党のコペイ(キリスト教社会党、中道右派だが90年代にはチャベス氏就任前にカルデラ大統領の下で分派「国民結集」を組んで左派路線を採ったこともある)、民主行動党(社会主義インター加盟政党)の中道左右両党に加え、インター加盟政党のポデモス(社会民主主義のために)、新時代、社会主義への運動の各党(ベネズエラからは合計4党がインターに加盟していることになる)、中道右派のベネズエラ計画、カプリレス知事自身の所属する正義第一、さらに左翼の急進大義党、旧アルバニア派反修正主義だった極左共産主義色のある赤旗党など幅広い反チャベス勢力を結集した。このためカプリレス州知事を「ブラジル型の穏健な中道左派民主社会主義を目指す」と位置づける報道もあったが、他にインフレ抑制やバラマキ的福祉の見直し、対米関係の修復なども掲げていた。カプリレス知事は前回ミランダ州知事選でチャベス側近の候補を退けるなど、知事としての政策手腕にも定評がある。ただし全国各州ベースでみた場合は、マドゥロ暫定大統領が過半を占めた州が多かった。
マドゥロ暫定大統領とカプリレス州知事の票差は2%未満の僅差となっており、現職およびその後継候補が圧勝するのが通例となっている中南米では異例の事態となった。マドゥロ氏は19日に大統領就任式を挙行する構えだが、カプリレス州知事は投開票に問題点があったとして票の再集計を要求しており、さらにチャベス派のカベージョ国会議長が選挙結果に失望したとのコメントを出すなど、ベネズエラの有権者と世論を完全に二分し分裂させた選挙結果が今後のベネズエラの政局運営に暗い影を落とす可能性もある。
なお有権者の関心そのものは高く、投票率は80%近くに及んだ。
ベネズエラ統一社会党(スペイン語)
http://www.psuv.org.ve/
民主行動党(スペイン語)
http://www.acciondemocratica.org.ve/
新時代(スペイン語)
http://partidounnuevotiempo.org/inicio/
ポデモス(社会民主主義のために、スペイン語)
http://informe21.com/partido-podemos/
社会主義への運動(スペイン語)
http://www.masvenezuela.com.ve/
急進大義党(スペイン語)
http://lacausarbolivar.com//
2013-04-12
【モンテネグロ】大統領選で社会主義民主党現職「勝利」も混乱
7日、旧ユーゴスラビアでも最小の国モンテネグロで大統領選挙が行われた。事前の予想では社会主義民主党(DPS、社会主義インター加盟政党)の現職、ブヤノビッチ大統領の圧勝が予想されていたが、民主戦線や社会人民党などの野党が推す統一候補で元外交官のレキッチ候補とのあいだで事前予測を覆す大接戦となり、双方が「勝利」を宣言する事態となった。
選挙管理委員会はブヤノビッチ大統領が51%強、レキッチ候補が49%弱を獲得したとして、僅差ながらブヤノビッチ大統領の勝利を認定。しかしレキッチ陣営は自派が50%強、ブヤノビッチ大統領が50%弱であると主張し、ブヤノビッチ大統領の勝利宣言を「クーデター」と非難している。なお選管の発表でも白票・無効票の合計は両陣営の得票差を上回っており、大接戦だったことを示している。またモンテネグロでは大統領の三選は禁止されており、ブヤノビッチ大統領は3回目の当選であるため議論を呼んだが、これについては憲法裁判所が「1期目は当時まだ存在した国家連合セルビア・モンテネグロの構成体としての大統領であり、独立国の大統領だったわけではないため、計算外」とする判断を出したため、一応の解決を見ている。
また議院内閣制を採るモンテネグロではそもそも大統領は名誉職的・儀礼的な役職であり、社会主義民主党の党首を兼ねるジュカノビッチ首相(元大統領)が事実上の最高権力者である。昨年10月の議会選挙の後、ジュガノビッチ首相が今回の大統領選に再出馬するという観測もあったが、結局は首相ポストを選ぶ形となった。ジュガノビッチ政権は議会に安定した与党連合を築いており、さらに人口100万に満たないモンテネグロでは政治において政治家個々人のパーソナリティの要素が強いため、この大統領選の混乱が直ちに政変に結びつく可能性は低いとみられる。
社会主義民主党 公式サイト(モンテネグロ語)
http://www.dps.me/
======
選挙結果について揉めているようなので、どのタイミングで書くか考えていたのですが、あまり先延ばしにもできないと思って記事にしました。でも今後はレキッチ陣営による票の再集計要求を経て、さらに法廷闘争に持ち込まれる可能性も大です。再選挙になる可能性も否定できません。どうなるでしょうか。
選挙管理委員会はブヤノビッチ大統領が51%強、レキッチ候補が49%弱を獲得したとして、僅差ながらブヤノビッチ大統領の勝利を認定。しかしレキッチ陣営は自派が50%強、ブヤノビッチ大統領が50%弱であると主張し、ブヤノビッチ大統領の勝利宣言を「クーデター」と非難している。なお選管の発表でも白票・無効票の合計は両陣営の得票差を上回っており、大接戦だったことを示している。またモンテネグロでは大統領の三選は禁止されており、ブヤノビッチ大統領は3回目の当選であるため議論を呼んだが、これについては憲法裁判所が「1期目は当時まだ存在した国家連合セルビア・モンテネグロの構成体としての大統領であり、独立国の大統領だったわけではないため、計算外」とする判断を出したため、一応の解決を見ている。
また議院内閣制を採るモンテネグロではそもそも大統領は名誉職的・儀礼的な役職であり、社会主義民主党の党首を兼ねるジュカノビッチ首相(元大統領)が事実上の最高権力者である。昨年10月の議会選挙の後、ジュガノビッチ首相が今回の大統領選に再出馬するという観測もあったが、結局は首相ポストを選ぶ形となった。ジュガノビッチ政権は議会に安定した与党連合を築いており、さらに人口100万に満たないモンテネグロでは政治において政治家個々人のパーソナリティの要素が強いため、この大統領選の混乱が直ちに政変に結びつく可能性は低いとみられる。
社会主義民主党 公式サイト(モンテネグロ語)
http://www.dps.me/
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選挙結果について揉めているようなので、どのタイミングで書くか考えていたのですが、あまり先延ばしにもできないと思って記事にしました。でも今後はレキッチ陣営による票の再集計要求を経て、さらに法廷闘争に持ち込まれる可能性も大です。再選挙になる可能性も否定できません。どうなるでしょうか。
2013-04-12
【情報】英国・オランダ労働党、インターへの関与引き下げ?
まだ完全には確認できてない情報なのですが。
英国労働党、社会主義インターへの関与引き下げか?
英国労働党が社会主義インターにおいて
「正規加盟」から「オブザーバー」への2ランク引き下げを
この2月に自発的に決めたとのこと。→ http://p.tl/KBtU (英語)
(なお社会主義インターには「正規」「諮問」「オブザーバー」の
3段階の加盟ランクがあります)
理由は「幅広い結集を目指すため」とのことですが、
インターはロンドンに本部があるだけに、大変な事態です。
悪くすると社会主義インター解散か、
よくしてもインター改名か…。
まぁ改名して「社会主義」を外せば、日本やアメリカ、
それにイタリアの民主党や、インド国民会議派なんかにも
加盟対象が広げられ「幅広い結集」ができる、ということかも
しれませんが…。
ちなみにオランダ労働党も並んで昨年12月にオブザーバーへの
引き下げを決めたようです。
ほかにノルウェー労働党もオブザーバー化したとのこと。
3つの「労働党」(名前が同じなのは偶然かと思いますけど)が
一挙にオブザーバーに引き下げたということは、
言うなれば3党が「半脱退」したも同然。
特に英国労働党の動きは大きいです。
今後の動きに、要注目です。
英国労働党、社会主義インターへの関与引き下げか?
英国労働党が社会主義インターにおいて
「正規加盟」から「オブザーバー」への2ランク引き下げを
この2月に自発的に決めたとのこと。→ http://p.tl/KBtU (英語)
(なお社会主義インターには「正規」「諮問」「オブザーバー」の
3段階の加盟ランクがあります)
理由は「幅広い結集を目指すため」とのことですが、
インターはロンドンに本部があるだけに、大変な事態です。
悪くすると社会主義インター解散か、
よくしてもインター改名か…。
まぁ改名して「社会主義」を外せば、日本やアメリカ、
それにイタリアの民主党や、インド国民会議派なんかにも
加盟対象が広げられ「幅広い結集」ができる、ということかも
しれませんが…。
ちなみにオランダ労働党も並んで昨年12月にオブザーバーへの
引き下げを決めたようです。
ほかにノルウェー労働党もオブザーバー化したとのこと。
3つの「労働党」(名前が同じなのは偶然かと思いますけど)が
一挙にオブザーバーに引き下げたということは、
言うなれば3党が「半脱退」したも同然。
特に英国労働党の動きは大きいです。
今後の動きに、要注目です。
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