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2010-06-29

【おくやみ/リトアニア】プラザウスカス元大統領・元首相が死去

26日、リトアニアのブラザウスカス元大統領が死去した。ブラザウスカス氏はリトアニアの民主化においてソ連共産党からリトアニア共産党を分離させ、非モスクワ派共産党を率いて穏健改革派の独立運動を指導した。ランツベルギス氏率いる「サユディス」(のち「祖国同盟」に発展)が反共主義的な急進独立派だったのに対して、ブラザウスカス氏の党(最初はリトアニア民主労働党、のち社会民主党)は社会主義インターに加盟していたこともあり、より穏健な政党とみられていた。ブラザウスカス氏も最初に大統領になった後、首相となるなど、政局が混迷する中でリトアニア独立および民主化・民主政治定着のために尽くした生涯だった。

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2010-06-24

【オーストラリア】首相交代、初めて女性新首相が誕生

24日、ラッド首相がオーストラリア労働党(社会主義インター加盟政党)の党首を急きょ辞任したことを受け、労働党議員総会は後任の党首にギラード副首相を選出した。総督はただちにギラード氏を首相に任命、オーストラリア史上初の女性首相が誕生した。
ギラード新首相は48歳。労働党内では労働組合や党内右派に支持されている。ラッド前首相は07年の首相就任当初は約7割の高支持率を得たが、今年に入って重要政策に掲げていた温室効果ガス対策などをめぐって支持率が急減・低迷し、野党・保守連合の後塵を拝する状況となっていた。ギラード新首相の下で労働党は体勢を立て直し、今年中にも予想される総選挙に臨むとみられる。

オーストラリア労働党 公式サイト(英語)
http://www.alp.org.au/

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2010-06-24

【ポーランド】大統領選第1回投票で社民派が敗退

ポーランドで20日、レフ・カチンスキ前大統領の事故死にともなう繰り上げ大統領選挙の第1回投票が行われた。開票の結果、トゥスク首相を擁する中道右派・市民プラットフォーム(PO)のコモロフスキ下院議長(大統領代行)が4割を上回る得票で1位となり、保守政党・法と正義(PiS)から出馬した前大統領の双子の兄、ヤロスワフ・カチンスキ前首相が36%強で続いた。旧共産党を軸とする社会主義インター加盟政党・民主左翼連合(SLD)党首のナピェラルスキ候補は14%弱にとどまり、第1回投票での敗退が決まった。なお投票率は約55%だった。
議院内閣制を採るポーランドでは大統領は儀礼的元首としての役割が中心だが、首相指名権や条約の署名権・法案の拒否権を有するほか、政局が混乱した際には議会上下両院の解散権を持つ場合もあるなど、その権限は必ずしも小さいものではない。

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2010-06-24

【コロンビア】大統領選決選で緑の党候補が敗退

南米コロンビアで20日、大統領選挙の決選投票が行われた。第1回投票の結果を受け、右派与党・統一国民社会党(U党とも)からウリベ現大統領の後継者として立候補したサントス元国防相と「緑の党」のモックス元ボゴタ(首都)市長とのあいだでの決選投票となったが、結果はU党のサントス元国防相が7割近い票を集め大差で勝利する結果となり、ウリベ現大統領の治安タカ派的な現政策が引き継がれることが確実となった。モックス候補は僅差で接戦に持ち込むとの予想もあったが、及ばなかった。

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2010-06-15

【ベルギー】総選挙でワロン系社会党が第2党に

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2010-06-13

【スロバキア】総選挙で社民派が第1党も下野か

中欧のスロバキアで12日に国民議会(一院制議会、定数150、比例代表制)の議員選挙の投票が行われた。開票の結果、フィツォ首相率いる「スメル-社会民主主義」(社会主義インター加盟政党。「スメル」は「方向」「道標」といった意味)が得票を伸ばし第1党となったものの、これまで連立政権を構成していた民族主義政党が後退し、連立与党合計で過半数を維持することができなかった。いっぽう野党・中道右派勢力の各党は合計で過半数を制する結果となった。

新連立の行方は不透明だが、憲法の規定に従い、まず第1党となった「スメル」が連立を模索することとなる。それが不調に終わった場合はジュリンダ前首相率いる「スロバキア民主キリスト教連合・民主党」が新連立を模索することとなり、その場合は中道右派4党による連立政権の形成と「スメル」の下野が予想されている。下野した際にはフィツォ首相は「強力な野党となり、1年以内に政権を奪取する」と表明している。
なお投票率は59%弱だった。

選挙結果は次のとおり。(カッコ内は前回選挙比)
スメル-社会民主主義 62(+12)#社会民主主義
スロバキア民主キリスト教連合・民主党 28(-3)#キリスト教民主主義、中道右派、やや世俗的
自由と連帯 22(新党)#古典的自由主義、中道右派
キリスト教民主運動 15(+1)#キリスト教民主主義、中道右派
架け橋 14(新党)#ハンガリー系少数民族、中道右派
スロバキア国民党 9(-11)#右派民族主義

スメル-社会民主主義 公式サイト(スロバキア語)
http://www.strana-smer.sk/

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2010-06-12

【オランダ】総選挙で労働党が第2党に

9日、オランダで第二院(下院)の解散にともなう繰上げ総選挙(定数150、比例代表制)が行われた。開票の結果、バルケネンデ首相率いるキリスト教民主アピール(「キリスト教民主勢力」とも訳される)は議席を半減させ第4党に転落、代わって中道右派・自由主義の自由民主人民党が第1党に躍進した。社会主義インター加盟政党の労働党は僅差での第2党を確保した。またイスラム系移民排斥を訴える極右・自由への党(「自由党」とも訳される)が第3党に進出。強硬派の社会主義を訴える社会党は第5党に後退した。加えて中道左派・社会自由主義を掲げる「民主66」、環境保護左派の「グリーンレフト」が前進した。自党が大きく後退した結果を受け、バルケネンデ首相は辞任を表明した。

比例代表制によって中小政党が並び立つオランダでは次期政権も連立となることが確実だが、次期首相には自由民主人民党のルッテ党首が有力視されている。しかし連立の組み合わせ次第では労働党のコーヘン党首が首相となる可能性も残っている。また自由への党を政権に加えるかどうかで各党のあいだの駆け引きが活発化している。

選挙結果は次の通り。(カッコ内は前回選挙比)
自由民主人民党(VVD)31(+9)#中道右派自由主義、市場経済
労働党(PvdA)30(-3)#民主社会主義
自由への党(PvdV)24(+15)#移民排斥
キリスト教民主アピール(CDA)21(-20)#カトリック・プロテスタント連合
社会党(SP)15(-10)#強硬派の社会主義
民主66(D66)10(+7)#社会自由主義
グリーンレフト(GL)10(+3)#環境政党。かつての急進党、共産党などが合同
キリスト教連合(CU)5(-1)#プロテスタント。福祉面で左派、人権道徳面で保守
政治改革党(SGP)2(±0)#聖書主義のプロテスタント右派政党
動物のための党(PvdD)2(±0)#動物愛護政党


労働党 公式サイト(オランダ語)
http://nu.pvda.nl/

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2010-06-07

【コロンビア】大統領選で社民派候補が敗退

南米コロンビアで5月30日、右派として左翼ゲリラや麻薬組織と対決し治安回復に豪腕を発揮したウリベ大統領の任期満了に伴う大統領選挙(2回投票制)が行われた。現在も約7割の高い支持率を誇るウリベ大統領は憲法の3選禁止規定によって出馬できず、新人候補どうしの選挙戦となった。

選挙の結果はウリベ大統領の右派与党・統一国民社会党(U党とも)から大統領の後継者として立候補したサントス元国防相がトップとなったものの当選に必要な過半数には及ばず、小政党・緑の党から出馬したモックス元ボゴタ市長が2位につけ、今月20日に予定される決選投票にのぞむこととなった。社会主義インターに加盟する左派政党の「代替民主の軸」のペドロ候補は4位、同じく社会主義インター加盟政党・自由党のパルド候補は6位に終わり、決選投票に残ることができなかった。

決選投票では半数近くの得票をしたサントス候補が優勢との観測があるが、小政党である緑の党からの出馬ながら支持を急伸させたモックス候補には勢いがあり、第1回投票で敗退した各候補の支持者を結集して接戦に持ち込むとの予測調査もある。ただウリベ大統領が力を入れてきた治安対策についてはどの候補も継承することを表明しており、サントス候補でなくモックス候補が当選した場合も、さほど「緑の党」的な政策は打ち出せないだろうとの見方が強い。

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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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