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2007-11-25

【オーストラリア】労働党勝利、ラッド首相誕生へ

24日に投開票が行われたオーストラリア総選挙(定数・下院150、優先順位つき小選挙区制、上院76のうち半数改選、中選挙区移譲式比例代表制)は、ケビン・ラッド党首(写真)率いる労働党が大きく議席を伸ばして過半数を制し、政権を奪取することが確実な情勢となった。
労働党はハワード前政権のイラク戦争や京都議定書での親米姿勢を批判。また教育・雇用・医療など生活に密着した話題にも力を入れた訴えが功を奏した。いっぽう自由・国民両党の保守連合はハワード現首相自身の選挙区でも労働党候補にリードを許し苦戦するなど、大きく崩れた。
ラッド新首相は「陸克文」の中国名も持つ親中派としても知られ、また環境対策の一環として日本の調査捕鯨を海軍によって監視することも主張している。

オーストラリア労働党公式サイト(英語)
http://www.alp.org.au/

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2007-11-15

【デンマーク】社民党、政権奪還ならず

13日に行われたデンマーク国会総選挙(定数179、2%阻止条項つき比例代表制)では、女性のトーネンシュミット党首を先頭に立てて政権奪還を狙った社会民主党(社会主義インター加盟)が一歩及ばず、中道右派・自由党主導のラスムセン首相が3期目の政権を担うこととなった。
ただデンマーク社会の焦点となっている移民規制をめぐって、ラスムセン政権は与党内に移民規制強化を掲げる右派・デンマーク人民党と、移民規制緩和を掲げシリア出身イスラム教徒のカデル党首率いる中道派新党「新同盟」を抱えることとなり、新政権の成立までは紆余曲折があることも予想される。また中道左派陣営では左派の社会人民党が躍進する一方、中道左派リベラルの急進自由党は大きく後退することとなった。

今回選挙の最終結果は次のとおり。(カッコ内は前回比と得票率)
(デンマーク本土)
自由党 46(-6、26.3%)
社民党 45(-2、25.5%)
デンマーク人民党 25(+1、13.8%)
社会人民党 23(+12、13.0%)
保守人民党 18(±0、10.4%)
急進自由党 9(-8、5.2%)
新同盟 5(新党、2.8%)
赤緑リスト 4(-2、2.2%)
キリスト教民主党 0(±0、0.9%)

(フェロー諸島)
共和党(左派独立派)1、同盟党(中道右派本土派)1
(グリーンランド)
イヌイット共同体(左派独立派)1、シュームット(前進、中道左派、社会主義インター加盟)1
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社会民主党公式サイト(デンマーク語)
http://socialdemokraterne.dk/

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2007-11-14

【スロベニア】大統領選挙で左派候補が大勝

ドルノウシェク大統領の任期満了に伴うスロベニア大統領選挙の決選投票が11日に行われ、第1回投票で首位に立っていた保守系のペテルレ元首相は新たな支持をほとんど伸ばすことができず、社民党などが共同で擁立した左派系のダニロ・チュルク前国連事務次長補が中道にも大きく支持を広げて7割近い圧倒的な得票で初当選。スロベニア独立後第3代の大統領して選出された。
旧ユーゴスラビア諸国の中でも穏和でEU加盟も果たしたスロベニアは、基本的に議院内閣制で行政の実権は下院の信任に基づく首相と内閣が担っているが、大統領も公選されスロベニアの国民統合において大きな役割を果たしている。ペテルレ氏は右派的なイメージや姿勢がリベラルな中道層に受け入れられなかったため、今回は支持がチュルク氏に集まることとなった。

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2007-11-14

【グアテマラ】コロン氏が大統領に当選

グアテマラの大統領選挙で、9月の第一回投票で首位につけたものの決選投票にのぞんだ中道左派のアルバロ・コロン候補(国民希望同盟)は、さる4日に行われた決選投票も制し、グアテマラでは約50年ぶりの左派政権が誕生することとなった。
コロン氏は左派ながらもキリスト教の色彩も強く打ち出すなど穏健な姿勢を見せており、今後はベネズエラのチャベス政権のような急進的な方向ではなく、ブラジルやチリをモデルに市場経済のなかでの改良路線を打ち出していくと報じられている。

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2007-11-01

【アルゼンチン】キルチネル大統領夫人が新大統領に

先月28日に行われたアルゼンチンの総選挙(大統領・議会選・地方選を同時に実施)で、旧ペロン系保守派・正義党の出身ながら反米姿勢をとる穏健左派で民主社会主義的な「勝利のための戦線」(FPV)のキルチネル現大統領の夫人、クリスティナ・フェルナンデス・ド・キルチネル上院議員が大統領に当選した。
フェルナンデス候補は大統領の夫人という経歴や労働者寄りの政策からミュージカルとしても有名な「エビータ」(エバ・ペロン)を彷彿とさせるが、同時にエビータのようなイメージの上の「国母」としてだけではなく、女性としての実力ある政治家としても知られる。
また「勝利のための戦線」はペロン派(ペロニスタ)の潮流のうち左派を代表しており、もとは正義党の左派派閥だったが、前回総選挙に際してキルチネル氏を支える広範な政治連合に転換した。今回の選挙でもフェルナンデス候補を左右の出身を問わず、幅広い立場から支える政治連合として機能した。
なおフェルナンデス候補は44.9%を獲得し、2位のエリサ・カリリョ候補(社会主義インター加盟の伝統的中道左派・急進市民同盟出身)の 22.9%、3位のロベルト・ラバニャ元経済相(正義党と急進市民連盟にまたがる候補)の16.9%などに大差をつけての当選となった。

勝利のための戦線(FPV)公式サイト(スペイン語)
http://www.frenteparalavictoria.org/

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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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