インターナショナル民主社会主義・社会民主主義国際情報

インドの第10代首相だったヴィシュワナート・プラタップ・シン氏が27日、長い白血病との闘病生活の末にデリーの病院で死去した。77歳だった。
V.P.シン氏は80年代に当時のスウェーデンの軍需産業ボフォース社と政権のあいだの疑惑を批判して国民会議派を離脱。88年に中道派の反対勢力を糾合して民主社会主義的な政策を掲げるジャナタ・ダル（人民の党）を結成、89年の総選挙で右派のインド人民党および左派の共産党勢力の閣外協力を受けて首相に就任。しかし下層カーストの優遇策などで政権内の対立が深まったところを国民会議派によるジャナタ・ダルの党分裂工作によって90年に首相辞任を余儀なくされた。
その後は病に倒れたものの、中道・左派を軸とする政治改革・政界再編に尽力していた。

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フランスの野党第１党・社会党（PS、社会主義インター加盟政党）の第一書記（党首に相当）にマルティーヌ・オブリ元雇用相が選出された。フランスで社会党党首に女性が選ばれるのは初。

今回の党首選挙では前回の大統領選挙の社会党候補だった党内右派のロワイヤル元環境相に対し、伝統的な社会主義路線の党内左派を代表して立候補。一般党員の決選投票までもつれ込んだ末、ロワイヤル氏にわずか42票の僅差で選出された（有権者の一般党員数は約23万人）。選挙では中道との大胆な連携も辞さないとして若手党員から支持されるロワイヤル氏に対し、立候補を中途で辞退したドラノエ・パリ市長など社会党を支えてきたベテラン層が反ロワイヤルでオブリ氏支持に結集することとなった。

オブリ氏は58歳。雇用相時代には週35時間労働を柱とし、ワークシェアリングによる失業率低下をめざした労働法制を責任者として実施に移したことで名をあげた。また個人としてはジャック・ドロールEU元委員長の娘としても知られる。

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8日に投開票が行われたニュージーランドの総選挙（定数120、小選挙区併用式比例代表制）でクラーク首相率いる労働党（社会主義インター加盟政党）は 43議席に留まり、59議席を獲得して第１党に躍り出た国民党に政権を譲る結果となった。クラーク政権は４期目の政権樹立を目指したものの経済の後退、なかでも昨今の金融危機が政権を直撃。変革を掲げたジョン・キー党首率いる国民党に政権を引き渡すこととなった。

選挙結果の詳細は次の通り。（カッコ内は得票率と前回議席比）

国民党 59（45.5％、＋11）
労働党 43（33.8％、－７）
緑の党 ８（6.4％、＋２）
消費者納税者同盟 ５（3.7％、＋３）
マオリ党 ５（2.2％、＋１）
進歩党 １（0.9％、±０）
統一未来党 １（0.9％、－２）

＃議席は選挙法の規定により2議席を追加、122議席に。

労働党の選挙運動サイト（英語）
http://www.labour08.co.nz

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4日に大統領選挙と同時に行われた連邦上下両院の選挙で民主党が勝利した影響で、民主党に多い進歩派、リベラル派の議員も伸びた模様である。連邦下院での親労組の左派グループ（民主社会主義色も強い）「議会進歩コーカス」もメンバーを増やす模様。
左傾化したとも言える下院とオバマ次期大統領が国民皆保険や医療･福祉の充実、その背景にある金融危機など問題は山積している。
議会進歩コーカス共同代表バーバラ･リー下院議員はアフガン侵攻に唯一、反対票を投じた議員としても有名。
なお今回は社会党系無所属のバーニー･サンダース上院議員は非改選で、再び上院民主党会派の最左派として活動する見通し。

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