2010-02-08
【コスタリカ】初の女性大統領が誕生
中米コスタリカで7日、1987年のノーベル平和賞受賞者・アリアス大統領の任期満了にともなう大統領選挙が行われた。その結果、アリアス大統領の後継者で国民解放党(社会主義インター加盟政党)のチンチジャ前第一副大統領が47%弱の得票となり、決選投票を待たずに当選を決めることとなった。対立候補は市民行動党のソリス党首が約24%、リバタリアン運動のゲバラ党首が約21%と及ばなかった。
チンチジャ新大統領はコスタリカ初の女性大統領となる。今回は国民解放党から出馬したものの、中絶の是非や同性愛への対応など社会的価値観においては保守的な信条の持ち主としても知られている。また治安問題への対応が選挙戦の争点となるなか、司法相など治安分野のポストで実績を残した彼女が国民解放党から立候補することとなった。選挙戦では自由貿易協定の拡大なども訴えた。
なお同時に一院制の議会選挙(定数57、比例代表制)も行われた。チンチジャ新大統領の勝利の勢いに乗って、国民解放党が優勢とみられる。
国民解放党 公式サイト(スペイン語)
http://www.pln.or.cr/
チンチジャ新大統領はコスタリカ初の女性大統領となる。今回は国民解放党から出馬したものの、中絶の是非や同性愛への対応など社会的価値観においては保守的な信条の持ち主としても知られている。また治安問題への対応が選挙戦の争点となるなか、司法相など治安分野のポストで実績を残した彼女が国民解放党から立候補することとなった。選挙戦では自由貿易協定の拡大なども訴えた。
なお同時に一院制の議会選挙(定数57、比例代表制)も行われた。チンチジャ新大統領の勝利の勢いに乗って、国民解放党が優勢とみられる。
国民解放党 公式サイト(スペイン語)
http://www.pln.or.cr/
2010-02-08
【ウクライナ】大統領選でヤヌコビッチ前首相が勝利宣言
7日、ウクライナで大統領選挙の決選投票が行われた。選挙戦は中傷誹謗めいたやり取りまで含めた激戦となったが、出口調査および開票の結果は第1回投票でトップだった親ロシア派「地域党」のヤヌコビッチ前首相が「オレンジ革命」の主役のひとりだったティモシェンコ首相の追撃を僅差でかわし、新大統領に選出される模様となった。この結果を受けてヤヌコビッチ前首相は勝利を宣言した。
いっぽう社会民主党に支援されるなど西欧社民的な志向も有していたティモシェンコ首相は第1回投票でヤヌコビッチ前首相に組しなかった勢力の結集を図り、第1回投票で3位だったティギプコ元中央銀行総裁に次期首相ポストを提示するなどなりふり構わない選挙戦を展開した。選挙結果に対しても開票が進むにつれて両候補の差が縮まっていることなどを理由に敗北を認めず、選挙直前に開票作業を簡素化する選挙法改正がなされたことなどにより組織的な選挙不正があったと指摘して法廷闘争に訴える可能性を示唆している。「オレンジ革命」時のような街頭での抗議闘争が起きる可能性は小さいものの今後、政局の混乱が長期化する可能性もある。
いっぽう社会民主党に支援されるなど西欧社民的な志向も有していたティモシェンコ首相は第1回投票でヤヌコビッチ前首相に組しなかった勢力の結集を図り、第1回投票で3位だったティギプコ元中央銀行総裁に次期首相ポストを提示するなどなりふり構わない選挙戦を展開した。選挙結果に対しても開票が進むにつれて両候補の差が縮まっていることなどを理由に敗北を認めず、選挙直前に開票作業を簡素化する選挙法改正がなされたことなどにより組織的な選挙不正があったと指摘して法廷闘争に訴える可能性を示唆している。「オレンジ革命」時のような街頭での抗議闘争が起きる可能性は小さいものの今後、政局の混乱が長期化する可能性もある。
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