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2008-12-31

【バングラデシュ】総選挙でアワミ連盟が大勝

29日に行われたバングラデシュの総選挙(選挙される定数300、小選挙区制)で、前野党第1党のアワミ連盟が大勝することが確実な情勢となった。シェイク・ハシナ元首相が率いるアワミ連盟は世俗主義中道左派で民主社会主義の傾向を持つ政党で、今回の選挙では元軍政指導者のエルシャド元大統領率いる国民党などと「大連合」を組み、前与党でカレダ・ジア前首相率いる中道右派・バングラデシュ民族主義党の与党期の政治腐敗などを厳しく批判。今回の勝利に結びつけた。
しかしアワミ連盟もかつて政権にあった時期には政治腐敗を糾弾された過去があり、完全にクリーンとはいえない。ジア前首相から政権を引き継いだげ現・暫定政権は今回選挙を約2年間延期したうえ、ハシナ、ジア両氏を一時期、汚職容疑で逮捕するなどしたが、政界の刷新には至らなかった。それでも政治に対する有権者の期待は大きく今回、投票率は80%を越したと報じられている。

現時点で報じられている獲得議席は次の通り。

アワミ連盟 228
バングラデシュ民族主義党 27
国民党 27
国民社会党 3
イスラム協会 2
バングラデシュ労働者党 2
無所属その他 6
未定 5

アワミ連盟 公式サイト(英語)
http://www.albd.org/autoalbd/index.php

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2008-12-13

【カナダ】ケベック州議会選挙でケベック党が復調

8日に行われたカナダ・ケベック州の州議会選挙(定数125、小選挙区制)の結果、シャレー州首相の率いる与党・自由党が第1党を維持したうえ過半数の議席獲得に成功したものの、前回選挙で後退したケベック党が復調、さらに右派ポピュリストの前議会のケベック民主行動が議席を大きく失った結果、州議会は2大政党を基調とする体制に戻ることとなった。ケベック党は女性のモーロワ党首を先頭に、今回はケベック分離独立よりも生活面を軸とする社会民主主義的な主張を強く打ち出し、前回失った支持を大きく取り戻すことに成功した。
カナダでは現在、連邦レベルでも先日の総選挙で第1党ながら過半数を獲得できなかったハーパー首相の保守党政権に対し、カナダでは異例といえる連立による政権獲得を自由党・新民主党・ケベック連合(ケベック党の連邦レベルでの友党)の3党で目指そうという動きが出てきており、総督は時間稼ぎをしたいハーパー首相の要請に応じて議会の停会を命じた。今回のケベック党の復調が連邦レベルでの中道左派連立構想にどう影響するかも注目される。

ケベック党 公式サイト(フランス語)
http://www.pq.org/

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2008-12-13

【ルーマニア】開票詳報

先月30日に投開票が行われたルーマニアの総選挙の結果は、得票で第1党となった社民党・保守党連合が票を分割したため、議席では民主自由党に第1党の座を渡すこととなった。

詳しい選挙結果は次のとおり(カッコ内は前回比)

民主自由党 下院115(+48)上院51(+22)
社会民主党・保守党連合 下院114(-10)上院49(-6)
国民自由党 下院65(+5)上院28(+4)
ルーマニア・ハンガリー系民主同盟 下院22(±0)上院9(-1)
少数民族議席 下院18

なお極右の大ルーマニア党は5%阻止条項のため全議席を失った。

社会民主党 公式サイト(ルーマニア語)
http://www.psd.ro/

後任の首相にはストロジャン元首相(民主自由党)の名前が挙がっている。

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2008-12-02

【オーストリア】社民党首相の大連立政権が再発足

 9月末の総選挙の結果、大連立政権の再樹立が有力視されていたオーストリアで2日、第1党の社民党のファイマン党首を首相、第2党の保守・国民党のプロル党首を副首相とする政権が正式に発足した。前回の大連立政権が崩壊するきっかけとなった欧州連合(EU)に関する国民投票に関する案件については社民党が妥協することとなった。
 一時は9月の総選挙で躍進した極右2党が二大政党のいずれかと連立を組む可能性も取りざたされたが、結局は元のさやに収まる大連立の再度の発足に落ち着くこととなった。

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2008-12-02

【ルーマニア】社民党が第1党に

30日に行われたルーマニアの上下両院選挙(定数・下院334、上院137。両院とも比例代表制)の結果、社会民主党と保守党の野党・中道左派連合が33~34%を獲得し第1党となった。これに同じく野党でバセスク大統領に近い中道右派の民主自由党が約1%の僅差で続き、ポペスク=タリチェアヌ首相率いる中道右派与党の国民自由党は約18%で第3党に後退した。野党は昨今の金融危機を政権批判に結びつけることに成功、議席を伸ばした。
ただ、どの勢力も過半数に及ばない見通しであるため、連立の組み合わせが今後の焦点となる。
なお社会民主党は旧・救国戦線の左派を軸とし、民主自由党は同戦線の右派の系譜を引く政党。

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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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