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2011-08-23

【カーボヴェルデ】大統領選で与党候補が敗退

西アフリカ西方沖の大西洋に浮かぶ島国カーボヴェルデで21日、大統領選挙(任期5年、半大統領制)の決選投票が行われた。今回の決選投票は7日の第1回投票でどの候補者も過半数の票を獲得できなかったことによるもので、1位となった中道野党・民主運動(MpD)のフォンセカ元外相と2位となった与党・カーボヴェルデ独立アフリカ党(PAICV、社会主義インター加盟政党)のソウサ運輸・インフラ相(元外相)の一騎打ちとなった。ソウサ候補は3位となったリマ国会議長(PAICV系だが公認漏れ)の支持票に期待していたが、決選投票は接戦となったものの約55%を獲得したフォンセカ元外相に軍配が上がって政権交代となり、社会主義インター加盟政党の政権継続はならなかった。なお現職のピレス大統領(PAICV)は任期制限(2期10年まで)のため出馬しなかった。

カーボヴェルデは小国であるため発展の余地が小さく、長いこと後発開発途上国(最貧国)に数えられていたが、最近は経済自由化策を進めるなど大西洋上の経済拠点としての経済的地位の向上を図っている。なおカーボヴェルデ独立アフリカ党は当初はギニアビサウとともにポルトガルからの独立を目指す「ギニア・カーボヴェルデ独立アフリカ党(PAIGC)」だったが、独立後に袂を分かった経緯を持つ。その後PAICVはマルクス・レーニン主義を掲げる一党独裁政党となったが、冷戦終結後に複数政党制を導入、現在はMpDとの二大政党制となっている。

カーボヴェルデ独立アフリカ党 公式サイト(ポルトガル語)
http://www.paicv.cv/online/

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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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