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2008-04-26

【ネパール】マオイストの勝利が確定、会議派は第2党に

山間部を含めて25日までにほぼ開票を終えたネパールの憲法制定議会選挙(総議席601、小選挙区比例代表並立制)ではプラチャンダ議長率いる共産党毛沢東主義派(マオイスト)が第1党を維持。コイララ首相率いるネパール会議派(社会主義インター加盟政党)は第2党にとどまった。その後は僅差で統一共産党が、さらに南部インド国境地域を代表する「マデシ人民権利フォーラム」「タライ・マデシ民主党」の2党が続いた。また王党派の政党は12議席にとどまった。
しかし、どの政党も過半数に達しなかったため、今後は連立交渉がカギとなる模様。

現時点での獲得議席は以下のとおり。

共産党毛沢東主義派 220
ネパール会議派 110
統一共産党 107
マデシ人民権利フォーラム 52
タライ・マデシ民主党 20
友愛党 9
国民民主党 8(王党派)
左派共産党 8
統合共産党 5
国民民主党ネパール 4(王党派)
全国人民戦線 4
労働者農民党 4
その他 17
(ほか内閣任命議席が26)

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2008-04-21

【パラグアイ】中道左派が勝利、約60年ぶりに政権交代

南米・パラグアイで総選挙(大統領選、議会選、地方選)が20日に行われた。注目の大統領選挙では中道左派「変革愛国同盟」のルゴ元司教が40%を超す得票を集め、保守与党コロラド党の女性候補オヴェラル前教育相の30%強やクーデター未遂事件を起こしたこともある保守派のオヴィエド元将軍らの20%強を下して当選を確実にした。コロラド党は1954年から89年の35年間のストロエスネル独裁政権を支えるなど過去60年にわたって政権の座についており、実に半世紀以上ぶりの政権交代となる。
「変革愛国同盟」は自由主義インターに加盟する真正急進自由党、社会主義インターに加盟している2月革命党など中道・左派の幅広い勢力が結集したもので、今回の選挙では大成功を収めることとなった。
ルゴ元司教は「解放の神学」の支持者だが、保守色の強いパラグアイでは他の南米左派政権と異なり、慎重な政権運営を余儀なくされるとの予想もある。

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2008-04-16

【イタリア】中道左派連合が敗れる

13・14の両日に投票されたイタリア上下両院総選挙(プレミアム付き比例代表制、下院定数630、上院定数315)の結果、ヴェルトローニ・前ローマ市長が率いる「民主党」を軸とする中道左派連合はベルルスコーニ前首相が率いる中道右派連合に敗れ、下野することとなった。ベルルスコーニ氏は通算3度目の首相就任となる。
今回の選挙では左翼連合、右翼連合、社会党などが議席獲得要件を満たさずゼロ議席にとどまったため、中道連合と一部の地域政党を除き2大政党(政党連合)化が促進されることとなった。また上院では両連合が拮抗するとの予測もあったが、結果は下院と同様に大きな差がつくこととなった。

選挙結果の詳細は次のとおり。

【下院】
中道右派連合(代表・ベルルスコーニ次期首相) 340
・自由の人民 272(37.4%)
・北部同盟 60(8.3%)
・自治運動 8(1.1%)
中道左派連合(代表・ヴェルトローニ前ローマ市長)239
・民主党 211(33.2%)
・価値あるイタリア 28(4.4%)
中道連合 36(5.6%)
南チロル人民党 2(0.4%)
自治自由民主 1(0.1%)
未定 12
=====
左翼-虹 0(3.1%)
右翼-三色旗の炎 0(2.4%)
社会党 0(1.0%)

【上院】
中道右派連合(代表・ベルルスコーニ次期首相) 171
・自由の人民 144(38.2%)
・北部同盟 25(8.1%)
・自治運動 2(1.1%)
中道左派連合(代表・ヴェルトローニ前ローマ市長)130
・民主党 116(33.7%)
・価値あるイタリア 14(4.3%)
中道連合 3(5.7%)
その他 5
未定 6
=====
左翼-虹 0(3.2%)
右翼-三色旗の炎 0(2.1%)
社会党 0(0.9%)

============
新党・民主党は社会主義インターに加盟するか否かを決めていないので、社会主義インター加盟政党は一挙にイタリア議会から姿を消すこととなってしまいました。これが一時的な現象であればよいのですが。

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2008-04-13

【ニュース/イタリア】総選挙の投票開始

イタリア上下両院の総選挙が13・14の両日に行われる。今回は2大勢力が中小政党に振り回された経験から旧連合内の反主流勢力を排除し、旧与党の中道・左派勢力はヴェルトローニ・ローマ市長を先頭とする中道左派新党「民主党」を軸としており、旧野党の中道右派勢力はベルルスコーニ前首相を先頭に政党連合「自由の人民」を結成した。このほかに共産党系などの左派勢力は「左翼-虹」を結成。中道系の勢力は「中道連合」を結成したほか、社会主義インターナショナルに加盟する社会党は単独で立候補している。
世論調査では「自由の人民」が「民主党」を数パーセント引き離しており、政権交代の可能性が高いと見られている。

民主党 公式サイト
http://www.partitodemocratico.it/
2008-04-13

【ネパール】憲法制定議会選挙が行われる

ネパールの新憲法を制定する憲法制定議会の選挙(小選挙区比例代表並立制)が10日、行われた。山深い同国の地勢から開票には数日か数週間かかるとみられているが、事前のネパール会議派(中道、社会主義インター加盟)優勢の予想に反して、元極左ゲリラのネパール共産党毛沢東主義派(マオイスト)が優位に立っている情勢とみられ、マオイストのプラチャンダ議長もカトマンズ郊外キルティプルの選挙区で当選を果たした。
なお新議会で制定される憲法についてはネパール会議派が議院内閣制(象徴的な大統領)、マオイストが大統領制、統一共産党が首相公選制を主張している。また憲法制定議会の開会冒頭で王政の廃止を議決することが主要政党間ですでに合意されているが、王党派の国民民主党など諸党も選挙に参加しており、抵抗する構えだ。さらにインド国境付近の「マデシ」族もインドとのより強い結びつきを求めて新政党など勢力を結集し、侮りがたい勢力を有している。

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2008-04-11

【モンテネグロ】現職・ブヤノビッチ大統領が再選

6日に行われたモンテネグロの大統領選挙で、現職のブヤノビッチ大統領が再選を果たした。ブヤノビッチ氏はユーゴ共産主義者同盟の後継政党のひとつで、現在は社会主義インターに諮問加盟するモンテネグロ民主社会党(DPSCG)に所属しており、モンテネグロのEU加盟に向けた親欧州の中道左派路線が強まった。なおモンテネグロは議院内閣制を採用しており、実権は議会によって選出される内閣を率いるジュカノビッチ首相(元大統領)が握っている。

選挙結果は次のとおり。
ブヤノビッチ 51.9%(モンテネグロ民主社会党…中道左派)
マンディッチ 19.5%(セルビア・リスト…セルビア民族派)
メドジェビッチ 16.6%(変革のための同盟…中道リベラル)
ミリッチ 12.0%(社会人民党…もと民族主義左翼)

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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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