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2009-12-29

【クロアチア】大統領選で社民党候補が1位で決選投票へ

27日に旧ユーゴ・クロアチアでメシッチ大統領の任期満了にともなう大統領選挙が行われた。12名が立候補し乱戦模様の選挙戦となったが、結果は野党で社会主義インター加盟政党・社会民主党のヨシポビッチ候補(国会議員)が1位となったものの得票率約32%で過半数に達せず、約15%の得票で2位となったバンディッチ・ザグレブ(首都)市長とのあいだで1月10日に決選投票が行われることとなった。バンディッチ市長も選挙前に社会民主党を離党しており、社会民主党系の候補者どうしで決選投票が行われることとなる。社会民主党は旧クロアチア共産主義者同盟から民主化に応じて発展した政党。
クロアチアは現在、議会によって選出される首相を行政の長とする議院内閣制を採用しており大統領は名誉職的な存在となっているが、議会第1党でコソル首相が率いる中道保守政党・クロアチア民主共同のヘブラング元保健相は保守系候補の分裂もあって約12%の得票にとどまり第1回投票で脱落。経済運営を中心に現・中道保守与党への国民の批判が集まっていることを裏付ける結果となった。
なお、投票率は約44%と低調だった。

クロアチア社会民主党 公式サイト(クロアチア語)
http://www.sdp.hr/

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2009-12-25

【ドミニカ国】与党・労働党が3期目の政権へ

去る18日に中米カリブ海のドミニカ国で総選挙(小選挙区制が基本、直接選挙定数21)が行われ、スカーリット首相率いる与党・ドミニカ労働党(社会主義インター加盟政党)が17議席を獲得して野党に大差をつける勝利を飾り、3期目の政権を確実にした。
野党は中道の統一労働者党が4議席、保守のドミニカ自由党がゼロ議席と振るわなかった。

ドミニカ労働党 公式サイト(英語)
http://www.dlp.dm

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2009-12-21

【チリ】議会上下両院選詳報

13日に行われたチリの上下両院選の結果は次のとおり(開票率約99%時点)。

(上院…定数38、改選数18、二人区制)
・中道左派連合 9(非改選10、計19)
 キリスト教民主党 4(非改選5)
 民主主義のための党 3(非改選1)
 社会党 2(非改選3)
 急進社会民主党 0(非改選1)
・右派連合 9(非改選7、計16)
 国民革新党 6(非改選2)
 独立民主同盟 3(非改選5)
・その他 0(非改選3)
 拡大社会運動 0(非改選1)
 無所属 0(非改選2)

(下院…定数120、二人区制)
・中道左派・左翼連合 57
 キリスト教民主党 19
 民主主義のための党 18
 社会党 11
 急進社会民主党 5
 共産党 3
 中道左派系無所属 1
・右派連合 58
 国民革新党 18
 独立民主同盟 37
 右派系無所属 3
・その他 5
 無所属地域党 3
 無所属 2

ピノチェト軍事政権からの民政移管後初めて、共産党が中道左派連合と組むことで国会(下院)に議席を獲得した。

なおチリ国会は民政移管以降、上下両院とも首都サンティアゴではなく、港湾都市バルパライソに所在する。

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2009-12-14

【トルコ】クルド系・民主社会党に解散命令

トルコ憲法裁判所は11日、クルド系政党の民主社会党(DTP、社会主義インター加盟政党)に対して解散を命じる判決を下した。判決理由としてはクルド系住民の自治拡大をめざす民主社会党の活動がトルコ憲法で国是として定められた「国家の不可分」について、この原則に反する中核的な存在である、とされた。またテロ組織「クルド労働者党(PKK)」とのつながりも指摘された。
民主社会党はトルコ大国民議会(国会)に現在21議席を有するが、議員資格を剥奪されるうトゥルク党首ら2名を除き新党の結成を模索するとみられる。
トルコは欧州連合(EU)加盟をめざしているが、EUは少数民族の保護を求めており、今回の判決がトルコのEU加盟の障害となる可能性が高い。EU議長国スウェーデンは「政党の解散は例外的手段とすべき」との批判的な声明を発表した。

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2009-12-14

【チリ】大統領選で中道左派陣営が分裂し苦戦

南米チリで13日に大統領選挙と上下両院選挙が行われた。キリスト教民主党、社会党(社会主義インター加盟政党)などからなる中道左派与党連合「民主主義のための政党盟約」はキリスト教民主党のフレイ元大統領を擁立して同氏の返り咲きを期しているが、社会党を離党したエンリケスオミナミ下院議員が支持を集めたほか、共産党も社会党を離党したアラテ元労働相を擁立し、中道・左派にとって分裂ぶくみの苦しい選挙戦となった。
開票の結果、右派連合「チリのための同盟」のピニェラ元上院議員が約44%を獲得してトップに立ち、続いてフレイ元大統領が約30%、エンリケスオミナミ下院議員が約20%、アラテ元労働相が約6%となった。過半数を得票した候補がいなかったためピニェラ元上院議員とフレイ元大統領が来年1月17 日に行われる決選投票に臨むこととなった。世論調査ではトップに立った右派・ピニェラ元上院議員に勢いがあり、優勢と予測されている。
なお上院選挙(定数38・半数改選、二人区制)では中道左派連合がちょうど半数の議席を獲得し第一勢力となる見通しだが、下院選挙(定数120、二人区制)では右派連合が第一勢力となるものの左右両派とも過半数の議席獲得に至らないとみられる。

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2009-12-07

【ルーマニア】大統領選決選で社会民主党候補が惜敗

6日に行われたルーマニア大統領選の決選投票で、社会主義インター加盟政党・社会民主党(旧救国戦線左派)党首のジョアナ上院議長(元外相)と中道右派・民主自由党に近い現職・バセスク大統領の争いは大接戦となった。ジョアナ上院議長は第1回投票でバセスク大統領に次ぐ僅差の2位だったが、3位に終わった中道右派・国民自由党のアントネスク候補と選挙後の連立内閣樹立で合意するなど猛追をかけ、形勢を挽回した。僅差であることを踏まえて選挙結果の判明は翌日までもつれこみ、最終的にはバセスク大統領が僅差でジョアナ上院議長を振り切ることとなった。
ルーマニアはIMFの支援下にあるが、3大政党のあいだでの政局の駆け引きに翻弄され、特に政策的には同じ中道右派で近いはずの民主自由党と国民自由党のあいだにはバセスク大統領の弾劾騒ぎがあったなど根深い対立がある。そんななかで今回、社会民主党が漁夫の利を得る格好となり、大接戦の要因となった。今後は予算の通過をはじめ国際的な金融・経済支援を受け止められる安定した政権の樹立が望まれる。

社会民主党 公式サイト(ルーマニア語)
http://www.psd.ro/
ジョアナ候補の公式サイト(ルーマニア語)
http://www.mirceageoana.ro/

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2009-12-07

【ボリビア】反米左派・モラレス大統領の再選が確実に

6日にボリビアの正副大統領・上下両院選挙が行われた。
大統領選では「反米左派」の現職で初の先住民出身大統領となったモラレス現大統領が出口調査では対立候補、ボリビア発展計画党のレイジェスビジャ候補に 30%近い大差をつけて再選を確実なものとしている。
同時に行われた下院選(定数130、小選挙区比例代表併用制)および上院選(定数27、三人区制)でもモラレス派の「社会主義運動」(MAS)が6割以上の得票で第1党となる勢いで、単独での憲法改正が可能となる3分の2の議席が確保できるかが焦点となる。
モラレス氏は任期中に豊富な天然ガス資源を有する鉱業など国内の重要産業を国有化し先住民や貧困層からの絶大な支持を獲得。今年は自ら召集した憲法制定議会を通じて憲法を改正し大統領連続再選への道を開いた。

社会主義運動 公式サイト(スペイン語)
http://www.masbolivia.com/

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ヴェネズエラのチャベス大統領と並ぶ南米屈指の反米左派・モラレス大統領がいよいよ2期目となります。重要産業の国有化など「革命」の第一段階が落ち着いている現在、先住民や貧困層など経済格差に苦しむ層への富の再分配と生活向上に重点を移して民生重視の姿勢で取り組んでもらいたいものだと思います。

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2009-12-06

【ナミビア】下院選詳報

ナミビア下院選挙のうち公選分(公選数72、比例代表制)の結果は次のとおり(カッコ内は前回比など)。

南西アフリカ人民機構 54(-1、社会主義インター加盟政党)
民主進歩集会 8(+8、新党)
民主ターンハーレ同盟 2(-2、保守)
民族統一民主機構 2(-1、保守)
統一民主戦線 2(-1、中道)
全人民党 1(+1、中道左派新党)
共和党 1(±0、白人政党)
民主会議 1(-4、社会主義インター諮問政党)
南西アフリカ民族同盟 1(+1、左翼民族主義)

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2009-12-05

【ナミビア】大統領選で現職ポハンバ氏が勝利、下院選も左派与党が多数

先月27・28日の両日に行われた南部アフリカ・ナミビアの大統領選挙で、与党・南西アフリカ人民機構(SWAPO、社会主義インター加盟政党)の現職・ポハンバ大統領が勝利を確実なものとした。得票率は約4分の3に及んだ。野党候補は2位につけた新党・民主進歩集会(RDF)のハムテニャ候補も1割強の得票に終わるなど振るわなかった。
同日に行われた下院選(定数78、大統領任命議席6を除き比例代表制)でもSWAPOが同様の大量得票で勝利する見通し。ただ野党には今回の選挙結果を受け入れない動きもあり、先行きには不透明な要素も残った。
SWAPOはナミビアがアパルトヘイト体制下の南アフリカに不法統治されてきた時代から民族解放紛争を戦ってきた元ゲリラ組織。南アフリカの体制転換と前後してナミビアが1990年に独立するとともに政党となり、社会主義インターに加盟した。その後、一貫してナミビアの与党となっている。

南西アフリカ人民機構(SWAPO) 公式サイト(英語)
http://www.swapoparty.org/

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2009-12-01

【ウルグアイ】大統領選決選で左派・ムヒカ候補が勝利

29日に行われたウルグアイの大統領選挙の第2回(決選)投票は、左派「拡大戦線」のムヒカ元農水相(上院議員)が右派・国民党(ブランコ党)のラカジェ元大統領に数ポイントの差をつけ、勝利を確実なものとした。ラカジェ元大統領は第1回投票で敗れた中道・コロラド党の支援を受けての巻き返しに期待していたものの、及ばなかった。
左派ゲリラ出身のムヒカ氏は来年3月に左派現職・バスケス大統領から左派2期目の政権を引き継ぐことになる。

「拡大戦線」公式サイト(スペイン語)
http://www.frenteamplio.org.uy/

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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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