2015-03-31
【フランス】県議選で与党・社会党大敗
フランス全国で22日および29日、県議会議員選挙(小選挙区2回投票制)が行われた。その結果、オランド大統領与党の社会党(PS、社会主義インター・進歩同盟加盟政党)はじめ左派は大きく後退し敗北。サルコジ前大統領を先頭とする右派(保守)が大きく前進し勝利をおさめた。また躍進がいわれた極右・国民戦線(FN)は小選挙区制に阻まれ、約半数の選挙区で決選投票まで残ったものの、事前予想を下回った。今回の結果、約3分の2の県議会で右派(保守)が過半数を占める見通し。
今回の県議会議員選挙では小選挙区制ではあるが、男女の候補者がペアを組んで立候補する新制度が採用されたため、県議会の男女比は必ず同数になるように工夫された。これまで古い地方行政制度である県の議会は男性議員の牙城であったが、それが崩されることとなった。今後はこの新制度の定着や運用も注目される。
社会党 公式サイト(フランス語)
http://www.parti-socialiste.fr/
今回の県議会議員選挙では小選挙区制ではあるが、男女の候補者がペアを組んで立候補する新制度が採用されたため、県議会の男女比は必ず同数になるように工夫された。これまで古い地方行政制度である県の議会は男性議員の牙城であったが、それが崩されることとなった。今後はこの新制度の定着や運用も注目される。
社会党 公式サイト(フランス語)
http://www.parti-socialiste.fr/
2015-03-19
【イスラエル】総選挙で労働党系連合が2位に
17日、イスラエルでクネセト(国会、定数120・比例代表制)総選挙が行われた。事前予測ではネタニヤフ首相が率いる右派・リクードと、労働党(社会主義インター・進歩同盟加盟政党)およびハトヌア(「運動」)で構成される中道「シオニスト連合」の接戦が予測されていたが、結果はやや開いてリクードが第1党、「シオニスト連合」が第2勢力となることとなった。
選挙戦終盤に両手を高々と掲げるヘルツォグ労働党党首とリヴニ・ハトヌア党首ら
その他の政党では共産党からイスラム主義までアラブ系左右両派が合同した「ジョイント・リスト」が第3党、世俗派で超正統派への有権者の違和感を背景とする中道「イェシュ・アティード」(未来が有る)が第4党、経済平等主義の中道新党「クラヌ」(みんな)が第5党となった。「ユダヤ人の家」「イスラエル・ベイテイヌ」など右派政党はそれ以下に沈んだ。またメレツ(社会主義インター・進歩同盟加盟政党)もそれ以下に沈んだが、辛うじて議席を確保した。中道のカディマは立候補そのものを断念している。
ネタニヤフ首相(リクード)
今回の選挙の結果、ネタニヤフ首相の続投が最有力視されるが、連立の組み合わせについては変更があることも予想される。組閣担当者を指名する権限を持つリヴリン大統領は右派連立ではなく、リクードと「シオニスト連合」双方を含む大連立を希望していると報じられている。それにより、パレスチナ和平の枠組みにも大きな変化がもたらされる可能性がある。
投票するリヴリン大統領(名誉職的国家元首)
詳しい選挙結果は次のとおり(暫定結果。カッコ内は選挙前比)。
リクード 30(+12)
シオニスト連合 24(+3)
ジョイント・リスト 14(+3)
イェシュ・アティード 11(-8)
クラヌ 10(新党)
ユダヤ人の家 8(-4)
シャス 7(-4)
イスラエル・ベイテイヌ 6(-7)
ユダヤ・トーラー連合 6(-1)
メレツ 4(-2)
シオニスト連合 公式サイト(ヘブライ語。英語版などあり)
http://hamahanehazioni.co.il/zionist/
選挙戦終盤に両手を高々と掲げるヘルツォグ労働党党首とリヴニ・ハトヌア党首ら
その他の政党では共産党からイスラム主義までアラブ系左右両派が合同した「ジョイント・リスト」が第3党、世俗派で超正統派への有権者の違和感を背景とする中道「イェシュ・アティード」(未来が有る)が第4党、経済平等主義の中道新党「クラヌ」(みんな)が第5党となった。「ユダヤ人の家」「イスラエル・ベイテイヌ」など右派政党はそれ以下に沈んだ。またメレツ(社会主義インター・進歩同盟加盟政党)もそれ以下に沈んだが、辛うじて議席を確保した。中道のカディマは立候補そのものを断念している。
ネタニヤフ首相(リクード)
今回の選挙の結果、ネタニヤフ首相の続投が最有力視されるが、連立の組み合わせについては変更があることも予想される。組閣担当者を指名する権限を持つリヴリン大統領は右派連立ではなく、リクードと「シオニスト連合」双方を含む大連立を希望していると報じられている。それにより、パレスチナ和平の枠組みにも大きな変化がもたらされる可能性がある。
投票するリヴリン大統領(名誉職的国家元首)
詳しい選挙結果は次のとおり(暫定結果。カッコ内は選挙前比)。
リクード 30(+12)
シオニスト連合 24(+3)
ジョイント・リスト 14(+3)
イェシュ・アティード 11(-8)
クラヌ 10(新党)
ユダヤ人の家 8(-4)
シャス 7(-4)
イスラエル・ベイテイヌ 6(-7)
ユダヤ・トーラー連合 6(-1)
メレツ 4(-2)
シオニスト連合 公式サイト(ヘブライ語。英語版などあり)
http://hamahanehazioni.co.il/zionist/
2015-03-08
【アンドラ】総選挙で社民党が敗退
1日、フランスとスペインにはさまれたピレネー山中のミニ国家アンドラで、一院制議会に相当する大評議会(「渓谷総会」とも)の総選挙(定数28、二人区比例代表並立制)が行われた。その結果、前回敗退した社会民主党(社会主義インター加盟政党)はさらに議席を減らし、政権奪還はならなかった。社民党は今回、緑の党などと政党連合を組んだものの、与党・アンドラ民主党のほか、アンドラ自由党にも及ばなかった。
詳しい選挙結果は次のとおり(カッコ内は前回比)。
アンドラ民主党 15(-5)
アンドラ自由党 8(前回は民主党を支持して立候補せず)
社会民主党+緑の党他 3(-3)
社会民主主義と進歩 2(新党)
詳しい選挙結果は次のとおり(カッコ内は前回比)。
アンドラ民主党 15(-5)
アンドラ自由党 8(前回は民主党を支持して立候補せず)
社会民主党+緑の党他 3(-3)
社会民主主義と進歩 2(新党)
2015-03-07
【エストニア】総選挙で社民党が第3党に
1日、バルト3国の北側に位置するエストニアで総選挙(定数101、比例代表制)が行われた。その結果、隣国ロシアに強い姿勢をとってきたロイバス首相の右派リベラル政党・改革党が第1党に、ロシアとの融和を訴えてロシア系住民の支持を集めた左派リベラル政党・中央党が第2党となった。イルヴェス大統領を擁する社民党(旧穏健党、社会主義インター加盟政党)は一時は第1党となる予測もあったが、第3党にとどまった。
ロイバス首相(改革党)
ミクセル国防相(社民党党首)
今後はロイバス首相がNATOとの連携を強化する対ロシア強硬路線を継続できるかがカギとなる模様。
詳しい選挙結果は次のとおり(カッコ内は前回比)。
改革党 30(-3)
中央党 27(+1)
社会民主党 15(-4)
祖国と公共同盟 14(-9)
自由党 8(新党)
保守人民党 7(+7)
なおソ連からの独立で独立派共産党の指導者として重要な役割を果たしたリュイテリ最高会議議長(当時、のち大統領)は現在、保守人民党に所属している。
社会民主党 公式サイト(エストニア語)
http://www.sotsdem.ee/
ロイバス首相(改革党)
ミクセル国防相(社民党党首)
今後はロイバス首相がNATOとの連携を強化する対ロシア強硬路線を継続できるかがカギとなる模様。
詳しい選挙結果は次のとおり(カッコ内は前回比)。
改革党 30(-3)
中央党 27(+1)
社会民主党 15(-4)
祖国と公共同盟 14(-9)
自由党 8(新党)
保守人民党 7(+7)
なおソ連からの独立で独立派共産党の指導者として重要な役割を果たしたリュイテリ最高会議議長(当時、のち大統領)は現在、保守人民党に所属している。
社会民主党 公式サイト(エストニア語)
http://www.sotsdem.ee/
2015-03-07
【レソト】総選挙でモシシリ元首相が返り咲きへ
2月28日、南アフリカに四方を囲まれた内陸国レソトで総選挙(定数120、小選挙区比例代表並立制)が行われた。その結果、民主会議とレソト民主主義会議(社会主義インター加盟政党)が連立政権を樹立、民主会議のモシシリ元首相が首相に返り咲くことが確実となった。
返り咲きが確実となったモシシリ元首相
民主会議はレソト民主主義会議から分岐した政党で、両党とも中道左派的なパンアフリカ主義の傾向を持つ。前回2012年の総選挙では民主会議が第1党となったものの連立から外れ、第2党となった全バソト集会(この党もレソト民主主義会議から分岐した政党)からタバネ首相が誕生しているが、今回は昨年のクーデター未遂などの政治危機もありモシシリ氏に政権が戻ることとなった。ただ全バソト会議も議席を急伸させている。
詳しい選挙結果は次のとおり(カッコ内は前回比)。
民主会議 47(-1)
全バソト集会 46(+16)
レソト民主主義会議 12(-14)
バソト国民党 7(+2)
その他6党 計8
レソト民主主義会議 公式サイト(英語)
http://www.lcd.org.ls/
返り咲きが確実となったモシシリ元首相
民主会議はレソト民主主義会議から分岐した政党で、両党とも中道左派的なパンアフリカ主義の傾向を持つ。前回2012年の総選挙では民主会議が第1党となったものの連立から外れ、第2党となった全バソト集会(この党もレソト民主主義会議から分岐した政党)からタバネ首相が誕生しているが、今回は昨年のクーデター未遂などの政治危機もありモシシリ氏に政権が戻ることとなった。ただ全バソト会議も議席を急伸させている。
詳しい選挙結果は次のとおり(カッコ内は前回比)。
民主会議 47(-1)
全バソト集会 46(+16)
レソト民主主義会議 12(-14)
バソト国民党 7(+2)
その他6党 計8
レソト民主主義会議 公式サイト(英語)
http://www.lcd.org.ls/
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