2013-04-12
【情報】英国・オランダ労働党、インターへの関与引き下げ?
まだ完全には確認できてない情報なのですが。
英国労働党、社会主義インターへの関与引き下げか?
英国労働党が社会主義インターにおいて
「正規加盟」から「オブザーバー」への2ランク引き下げを
この2月に自発的に決めたとのこと。→ http://p.tl/KBtU (英語)
(なお社会主義インターには「正規」「諮問」「オブザーバー」の
3段階の加盟ランクがあります)
理由は「幅広い結集を目指すため」とのことですが、
インターはロンドンに本部があるだけに、大変な事態です。
悪くすると社会主義インター解散か、
よくしてもインター改名か…。
まぁ改名して「社会主義」を外せば、日本やアメリカ、
それにイタリアの民主党や、インド国民会議派なんかにも
加盟対象が広げられ「幅広い結集」ができる、ということかも
しれませんが…。
ちなみにオランダ労働党も並んで昨年12月にオブザーバーへの
引き下げを決めたようです。
ほかにノルウェー労働党もオブザーバー化したとのこと。
3つの「労働党」(名前が同じなのは偶然かと思いますけど)が
一挙にオブザーバーに引き下げたということは、
言うなれば3党が「半脱退」したも同然。
特に英国労働党の動きは大きいです。
今後の動きに、要注目です。
英国労働党、社会主義インターへの関与引き下げか?
英国労働党が社会主義インターにおいて
「正規加盟」から「オブザーバー」への2ランク引き下げを
この2月に自発的に決めたとのこと。→ http://p.tl/KBtU (英語)
(なお社会主義インターには「正規」「諮問」「オブザーバー」の
3段階の加盟ランクがあります)
理由は「幅広い結集を目指すため」とのことですが、
インターはロンドンに本部があるだけに、大変な事態です。
悪くすると社会主義インター解散か、
よくしてもインター改名か…。
まぁ改名して「社会主義」を外せば、日本やアメリカ、
それにイタリアの民主党や、インド国民会議派なんかにも
加盟対象が広げられ「幅広い結集」ができる、ということかも
しれませんが…。
ちなみにオランダ労働党も並んで昨年12月にオブザーバーへの
引き下げを決めたようです。
ほかにノルウェー労働党もオブザーバー化したとのこと。
3つの「労働党」(名前が同じなのは偶然かと思いますけど)が
一挙にオブザーバーに引き下げたということは、
言うなれば3党が「半脱退」したも同然。
特に英国労働党の動きは大きいです。
今後の動きに、要注目です。
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comment
インター改称なら…
もし社会主義インターを改称することになるなら、どういう名前になるか勝手に考えてみました。
「労働インター」…ちょっと古いかな。
「進歩インター」…欧州議会の会派名からも、ありそう。
「民主進歩インター」…これもあるかも。
「ユニオンインター」…今ひとつ意味がとりづらい。
「連帯インター」…略称が現行と同じ「SI」なのがポイント。
ま、どうなるのか、本当に改称するのかじたい含めて、まだわからないですけどね。でも英国労働党のことだから、すでに他党にも根回ししてそうだし…。
「労働インター」…ちょっと古いかな。
「進歩インター」…欧州議会の会派名からも、ありそう。
「民主進歩インター」…これもあるかも。
「ユニオンインター」…今ひとつ意味がとりづらい。
「連帯インター」…略称が現行と同じ「SI」なのがポイント。
ま、どうなるのか、本当に改称するのかじたい含めて、まだわからないですけどね。でも英国労働党のことだから、すでに他党にも根回ししてそうだし…。
「改称」の根拠は??
ネットでもいろいろ見てますけど
英語でも詳細を報じるものはなく、
何が起きてるのかは当事者しかわからない感じですかね。
ところで「改称」というのは何らかの具体的な動きを把握しておられてのことですか、それとも西形様の憶測ですか?根拠があって発言されているのであればいいんですが・・・・・・
文章を読んでいてなんとも唐突な印象がぬぐえませんでして。
英語でも詳細を報じるものはなく、
何が起きてるのかは当事者しかわからない感じですかね。
ところで「改称」というのは何らかの具体的な動きを把握しておられてのことですか、それとも西形様の憶測ですか?根拠があって発言されているのであればいいんですが・・・・・・
文章を読んでいてなんとも唐突な印象がぬぐえませんでして。
Re: 「改称」の根拠は??
> ネットでもいろいろ見てますけど
> 英語でも詳細を報じるものはなく、
> 何が起きてるのかは当事者しかわからない感じですかね。
ま、今のところ出てるのはリンク先の記事ですね。
> ところで「改称」というのは何らかの具体的な動きを把握しておられてのことですか、それとも西形様の憶測ですか?根拠があって発言されているのであればいいんですが・・・・・・
> 文章を読んでいてなんとも唐突な印象がぬぐえませんでして。
「憶測」とおっしゃられるのは心外なんですが、インターのお膝元・英国労働党の「幅広い結集をめざす」という方向性からの「観測」です。ただ、これまで得てきた情報との照合でもあるのですが、これ以上は、コメントは控えます。
> 英語でも詳細を報じるものはなく、
> 何が起きてるのかは当事者しかわからない感じですかね。
ま、今のところ出てるのはリンク先の記事ですね。
> ところで「改称」というのは何らかの具体的な動きを把握しておられてのことですか、それとも西形様の憶測ですか?根拠があって発言されているのであればいいんですが・・・・・・
> 文章を読んでいてなんとも唐突な印象がぬぐえませんでして。
「憶測」とおっしゃられるのは心外なんですが、インターのお膝元・英国労働党の「幅広い結集をめざす」という方向性からの「観測」です。ただ、これまで得てきた情報との照合でもあるのですが、これ以上は、コメントは控えます。
Re: Re: 「改称」の根拠は??
ただ他に「社会主義インター」は存続させたうえ、
より幅広いインター(仮称の一案「進歩インター」)をつくり、
2重加盟を積極的に認めていく…という方向もアリかな、と観測しています。
保守系インターである「国際民主同盟」と
「中道民主インター(旧・キリスト教民主主義インター)」で
2重加盟している政党も多いですし。
これに対抗して「社会主義者」とより幅広い「進歩派」「中道左派」が
協調していくという方向性もありえるんじゃないかと思います。
より幅広いインター(仮称の一案「進歩インター」)をつくり、
2重加盟を積極的に認めていく…という方向もアリかな、と観測しています。
保守系インターである「国際民主同盟」と
「中道民主インター(旧・キリスト教民主主義インター)」で
2重加盟している政党も多いですし。
これに対抗して「社会主義者」とより幅広い「進歩派」「中道左派」が
協調していくという方向性もありえるんじゃないかと思います。
No title
「進歩」と弱めると、「リベラル」な民主主義者連盟などと違いが分からなくなってしまう恐れが。
社民らしい再分配志向のインターを維持してほしいです。
最近でもドイツ社民党やオーストラリア労働党などの高い最低賃金の導入など、
リベラル政党では行われなかったことです。
リベラル政党は北欧などの大きな福祉国家も築けなかったし(例えば自由党の強かったカナダ)、
労働運動への援助も弱かった。時短交渉だって労働・社民勢力だけが強力にやれてきた。
リベラルは寛容な言葉を語るが、一方で社会経済の柱になってる泥臭い「生産」部分は
あんまり話題を出したがらない。
そういう「社民」と「リベラル」の差を無視してしまわないだろうか心配です。
もし仮に先進国の社民勢力がインターをあまりにリベラルに寄らせたりした場合、
南米や発展途上諸国の社民勢力との連帯が壊れてしまう可能性が。もし仮にグローバル化が進み労働が
海外移民や権威主義国家下の労働者に移って国内から労働者が減ってるから
選挙対策のために労働者重視を捨てるという態度なのならば、そういうことだけはやめてほしい。
そうした見捨てられた労働者達が吸収される先は、大体民族主義か国家主義か宗教だろうし。
社民らしい再分配志向のインターを維持してほしいです。
最近でもドイツ社民党やオーストラリア労働党などの高い最低賃金の導入など、
リベラル政党では行われなかったことです。
リベラル政党は北欧などの大きな福祉国家も築けなかったし(例えば自由党の強かったカナダ)、
労働運動への援助も弱かった。時短交渉だって労働・社民勢力だけが強力にやれてきた。
リベラルは寛容な言葉を語るが、一方で社会経済の柱になってる泥臭い「生産」部分は
あんまり話題を出したがらない。
そういう「社民」と「リベラル」の差を無視してしまわないだろうか心配です。
もし仮に先進国の社民勢力がインターをあまりにリベラルに寄らせたりした場合、
南米や発展途上諸国の社民勢力との連帯が壊れてしまう可能性が。もし仮にグローバル化が進み労働が
海外移民や権威主義国家下の労働者に移って国内から労働者が減ってるから
選挙対策のために労働者重視を捨てるという態度なのならば、そういうことだけはやめてほしい。
そうした見捨てられた労働者達が吸収される先は、大体民族主義か国家主義か宗教だろうし。
Re: No title
> 「進歩」と弱めると、「リベラル」な民主主義者連盟などと違いが分からなくなってしまう恐れが。
> 社民らしい再分配志向のインターを維持してほしいです。
> 最近でもドイツ社民党やオーストラリア労働党などの高い最低賃金の導入など、
> リベラル政党では行われなかったことです。
これは「リベラル」とは何か、という話にもなりますが、
民主主義者連盟は自由主義(リベラル)インターにも行けない、
「リベラルと社民主義の中間」(仏民主運動のバイル議長)を目指す立場ですし、
一概にもそうはいえないのではないでしょうか。
社会主義インター加盟政党でさえ「Equality」(平等)より「Fair」(公正)を強調するのが
現状でもありますし、インターのサイトでも「Progressive」(進歩)を強調していますし。
またイタリア民主党のようなケースをどうするか。欧州議会の会派名などは、そこも考慮して
「社会主義・民主主義・進歩同盟」になっているわけですしね。
> リベラル政党は北欧などの大きな福祉国家も築けなかったし(例えば自由党の強かったカナダ)、
> 労働運動への援助も弱かった。時短交渉だって労働・社民勢力だけが強力にやれてきた。
> リベラルは寛容な言葉を語るが、一方で社会経済の柱になってる泥臭い「生産」部分は
> あんまり話題を出したがらない。
> そういう「社民」と「リベラル」の差を無視してしまわないだろうか心配です。
ご指摘のとおり例えば「第三の道」は「経済政策は中道右派、社会政策は左翼」というところも
確かにありました。これを「リベラル寄り」と批判的に評価することもできるでしょう。
しかしながら「ウィングを広げる」ことの必要性も、また感じるのです。
「ソーシャル」な考え方が「社会主義」だけでなく「社会市場経済」(EUが採用)、
CSR(企業の社会的責任)、ソーシャルビジネス…と概念を広げていくなか、
我々自身もまた、変わっていかなければならないのではないでしょうか。
具体的には「リベラルと違う道」というのは同感ですが、その道を
「リベラルとソーシャルのあいだ」に模索することも、可能ではないかと思うのです。
バイル議長ふうにいえば「社民主義」と「リベラル」のあいだに「民主主義」を位置づける
ことも可能じゃないかと思うのです(そして二重加盟を進めていく方法もあるでしょう)。
> もし仮に先進国の社民勢力がインターをあまりにリベラルに寄らせたりした場合、
> 南米や発展途上諸国の社民勢力との連帯が壊れてしまう可能性が。もし仮にグローバル化が進み労働が
> 海外移民や権威主義国家下の労働者に移って国内から労働者が減ってるから
> 選挙対策のために労働者重視を捨てるという態度なのならば、そういうことだけはやめてほしい。
> そうした見捨てられた労働者達が吸収される先は、大体民族主義か国家主義か宗教だろうし。
「仮」のお話ではあるかもしれませんが、そもそもアジアの場合は社民勢力が弱い現状があります。
「リベラル」「社民」が「中道~中道左派」あたりで渾然一体となって区別されない。
だからインド国民会議派は「民主主義者連盟」に加わっているわけですし、
「社会主義」を外した「中道左派」は、アジアではむしろ受けると思いますよ。
アフリカの諸党はヨーロッパに追随する傾向が最初から強いですし、
ラテンアメリカの「反米左派」政権の与党は共産国キューバとの距離感の取り方もあり、
最初からインターに加盟していない政党も多いです。むしろ、インター加盟政党4党が
こぞって反チャベスに回ったベネズエラのような例もあります。
多くの「反米左派」の本質を「社会主義」ではなく「(反米)民族主義」だとすれば、
すでにそちらへの吸収は始まっていることになります。
私自身、グローバル化への対応が「リベラル」になることだけだとは思いません。
「ソーシャル」な立場からどうグローバル化に抗していくべきか、
穏健派らしく柔軟に考えていきたいと思います。
最後に、せっかくいい議論なのですから、私自身は実名で議論を行っていますから、
そこまでは言わなくとも、せめて固定ハンドルで発言していただけるとありがたいです。
> 社民らしい再分配志向のインターを維持してほしいです。
> 最近でもドイツ社民党やオーストラリア労働党などの高い最低賃金の導入など、
> リベラル政党では行われなかったことです。
これは「リベラル」とは何か、という話にもなりますが、
民主主義者連盟は自由主義(リベラル)インターにも行けない、
「リベラルと社民主義の中間」(仏民主運動のバイル議長)を目指す立場ですし、
一概にもそうはいえないのではないでしょうか。
社会主義インター加盟政党でさえ「Equality」(平等)より「Fair」(公正)を強調するのが
現状でもありますし、インターのサイトでも「Progressive」(進歩)を強調していますし。
またイタリア民主党のようなケースをどうするか。欧州議会の会派名などは、そこも考慮して
「社会主義・民主主義・進歩同盟」になっているわけですしね。
> リベラル政党は北欧などの大きな福祉国家も築けなかったし(例えば自由党の強かったカナダ)、
> 労働運動への援助も弱かった。時短交渉だって労働・社民勢力だけが強力にやれてきた。
> リベラルは寛容な言葉を語るが、一方で社会経済の柱になってる泥臭い「生産」部分は
> あんまり話題を出したがらない。
> そういう「社民」と「リベラル」の差を無視してしまわないだろうか心配です。
ご指摘のとおり例えば「第三の道」は「経済政策は中道右派、社会政策は左翼」というところも
確かにありました。これを「リベラル寄り」と批判的に評価することもできるでしょう。
しかしながら「ウィングを広げる」ことの必要性も、また感じるのです。
「ソーシャル」な考え方が「社会主義」だけでなく「社会市場経済」(EUが採用)、
CSR(企業の社会的責任)、ソーシャルビジネス…と概念を広げていくなか、
我々自身もまた、変わっていかなければならないのではないでしょうか。
具体的には「リベラルと違う道」というのは同感ですが、その道を
「リベラルとソーシャルのあいだ」に模索することも、可能ではないかと思うのです。
バイル議長ふうにいえば「社民主義」と「リベラル」のあいだに「民主主義」を位置づける
ことも可能じゃないかと思うのです(そして二重加盟を進めていく方法もあるでしょう)。
> もし仮に先進国の社民勢力がインターをあまりにリベラルに寄らせたりした場合、
> 南米や発展途上諸国の社民勢力との連帯が壊れてしまう可能性が。もし仮にグローバル化が進み労働が
> 海外移民や権威主義国家下の労働者に移って国内から労働者が減ってるから
> 選挙対策のために労働者重視を捨てるという態度なのならば、そういうことだけはやめてほしい。
> そうした見捨てられた労働者達が吸収される先は、大体民族主義か国家主義か宗教だろうし。
「仮」のお話ではあるかもしれませんが、そもそもアジアの場合は社民勢力が弱い現状があります。
「リベラル」「社民」が「中道~中道左派」あたりで渾然一体となって区別されない。
だからインド国民会議派は「民主主義者連盟」に加わっているわけですし、
「社会主義」を外した「中道左派」は、アジアではむしろ受けると思いますよ。
アフリカの諸党はヨーロッパに追随する傾向が最初から強いですし、
ラテンアメリカの「反米左派」政権の与党は共産国キューバとの距離感の取り方もあり、
最初からインターに加盟していない政党も多いです。むしろ、インター加盟政党4党が
こぞって反チャベスに回ったベネズエラのような例もあります。
多くの「反米左派」の本質を「社会主義」ではなく「(反米)民族主義」だとすれば、
すでにそちらへの吸収は始まっていることになります。
私自身、グローバル化への対応が「リベラル」になることだけだとは思いません。
「ソーシャル」な立場からどうグローバル化に抗していくべきか、
穏健派らしく柔軟に考えていきたいと思います。
最後に、せっかくいい議論なのですから、私自身は実名で議論を行っていますから、
そこまでは言わなくとも、せめて固定ハンドルで発言していただけるとありがたいです。
socialhobby
いろいろ情報を教えて頂き、大変ありがたいです。
>「社会主義」を外した「中道左派」は、アジアではむしろ受けると思いますよ。
アジアの場合共産主義の失敗・独裁化への反発と
アメリカ政党モデルの影響がある(対外要因)と思いますし、
あまり社会の脱産業化とは関係ないと思うので、社会主義=共産主義との決別を押し出す
だけで十分(つまり「社会主義」のついていない「社民インター」にでも治すだけでも十分)
ではないでしょうか。
多くの民主社会主義・社民運動が、「資本主義・議会民主主義のなかで
自発的労働運動と一体的な歴史を歩んできた(はず…)」ことを分からなくさせるのは、
やはりよくないと思うのです。おそらく共産主義にも他の進歩運動にも薄かった独自性でしょう。
あと、中道左派という言葉を多用されていますが、「左-中-右」かというのは
場所・時代・人の価値によってひっくり返りますので、私としてはあまり基準にしたくないのです
(思わず口に出してしまうことはあるでしょうが)。
例えば「動物愛護」の価値から言えば「私は肉を食べてるので右翼」という極論も可能でしょう。
周りの人からそう言われ続けると自分をほんとに右翼と思い込んで、
右派と仲良くし左派を敵視するなんてことも起こり得ます。
>多くの「反米左派」の本質を「社会主義」はなく「(反米)民族主義」だとすれば、
>すでにそちらへの吸収は始まっていることになります。
左翼ナショナリズムで陥りやすい思想ですね。
民族・国家間の階級闘争と捉え、国家の最終担保たる「軍事」と融合して
暴力的なものにもなる可能性のある(それが行き過ぎればファシズムと変わらなくなる)。
そしてここでも「左-右」ではこれに引きずられやすい。
日本でも左翼というと労働運動側というイメージよりも
北朝鮮や中国共産党と通じてる・擁護してるみたいにネガキャンされる恐れがある。
>「ソーシャル」な立場からどうグローバル化に抗していくべきか、
> 穏健派らしく柔軟に考えていきたいと思います。
リベラルにソーシャルなものを対置したり、
二重加盟も活発にして世界的にウィングが広められていけたらいいですよね。
あとハンドル名はsocialhobbyにいたします。長文失礼しました。
>「社会主義」を外した「中道左派」は、アジアではむしろ受けると思いますよ。
アジアの場合共産主義の失敗・独裁化への反発と
アメリカ政党モデルの影響がある(対外要因)と思いますし、
あまり社会の脱産業化とは関係ないと思うので、社会主義=共産主義との決別を押し出す
だけで十分(つまり「社会主義」のついていない「社民インター」にでも治すだけでも十分)
ではないでしょうか。
多くの民主社会主義・社民運動が、「資本主義・議会民主主義のなかで
自発的労働運動と一体的な歴史を歩んできた(はず…)」ことを分からなくさせるのは、
やはりよくないと思うのです。おそらく共産主義にも他の進歩運動にも薄かった独自性でしょう。
あと、中道左派という言葉を多用されていますが、「左-中-右」かというのは
場所・時代・人の価値によってひっくり返りますので、私としてはあまり基準にしたくないのです
(思わず口に出してしまうことはあるでしょうが)。
例えば「動物愛護」の価値から言えば「私は肉を食べてるので右翼」という極論も可能でしょう。
周りの人からそう言われ続けると自分をほんとに右翼と思い込んで、
右派と仲良くし左派を敵視するなんてことも起こり得ます。
>多くの「反米左派」の本質を「社会主義」はなく「(反米)民族主義」だとすれば、
>すでにそちらへの吸収は始まっていることになります。
左翼ナショナリズムで陥りやすい思想ですね。
民族・国家間の階級闘争と捉え、国家の最終担保たる「軍事」と融合して
暴力的なものにもなる可能性のある(それが行き過ぎればファシズムと変わらなくなる)。
そしてここでも「左-右」ではこれに引きずられやすい。
日本でも左翼というと労働運動側というイメージよりも
北朝鮮や中国共産党と通じてる・擁護してるみたいにネガキャンされる恐れがある。
>「ソーシャル」な立場からどうグローバル化に抗していくべきか、
> 穏健派らしく柔軟に考えていきたいと思います。
リベラルにソーシャルなものを対置したり、
二重加盟も活発にして世界的にウィングが広められていけたらいいですよね。
あとハンドル名はsocialhobbyにいたします。長文失礼しました。
Re: 新インターの設立など
> いろいろ情報を教えて頂き、大変ありがたいです。
いえいえ、こちらこそ大したことはしておりませんで。
> >「社会主義」を外した「中道左派」は、アジアではむしろ受けると思いますよ。
>
> アジアの場合共産主義の失敗・独裁化への反発と
> アメリカ政党モデルの影響がある(対外要因)と思いますし、
> あまり社会の脱産業化とは関係ないと思うので、社会主義=共産主義との決別を押し出す
> だけで十分(つまり「社会主義」のついていない「社民インター」にでも治すだけでも十分)
> ではないでしょうか。
「社民」の語にも色がついていますしね。実際に結成された新インターが、
予想通り「進歩」を冠したことが、その証左であるように思います。
> 多くの民主社会主義・社民運動が、「資本主義・議会民主主義のなかで
> 自発的労働運動と一体的な歴史を歩んできた(はず…)」ことを分からなくさせるのは、
> やはりよくないと思うのです。おそらく共産主義にも他の進歩運動にも薄かった独自性でしょう。
4月21日のイタリア大統領選に関する記事でも書きましたが、キリスト教民主主義に連なる
カトリック系労働運動というものもあります。この大統領選で当初、選出が有力視された
マリーニ元上院議長は、カトリック系労働組合およびキリスト教民主党の出身でした
(つまり「非・社会主義」系だったわけですね)。
ドイツ・キリスト教民主同盟のアデナウアー政権に始まる「社会市場経済」の概念もありますし
(それをバート・ゴーデスベルク綱領で社会民主党も受け入れた)、さらに最近になっても
CSR(企業の社会的責任)ですとか「ソーシャル・ビジネス」という概念も流行っているわけで、
こうしてみると「ソーシャル」の意味合いは、ますます広がっていると思うのです。
> あと、中道左派という言葉を多用されていますが、「左-中-右」かというのは
> 場所・時代・人の価値によってひっくり返りますので、私としてはあまり基準にしたくないのです
> (思わず口に出してしまうことはあるでしょうが)。
> 例えば「動物愛護」の価値から言えば「私は肉を食べてるので右翼」という極論も可能でしょう。
> 周りの人からそう言われ続けると自分をほんとに右翼と思い込んで、
> 右派と仲良くし左派を敵視するなんてことも起こり得ます。
私もこれについては同感です。
今回は「進歩」という語が論点となり、また「ソーシャル」も議論に含まれる感じだったので、
便宜的に「中道左派」を多用しました。
> >多くの「反米左派」の本質を「社会主義」はなく「(反米)民族主義」だとすれば、
> >すでにそちらへの吸収は始まっていることになります。
>
> 左翼ナショナリズムで陥りやすい思想ですね。
> 民族・国家間の階級闘争と捉え、国家の最終担保たる「軍事」と融合して
> 暴力的なものにもなる可能性のある(それが行き過ぎればファシズムと変わらなくなる)。
> そしてここでも「左-右」ではこれに引きずられやすい。
> 日本でも左翼というと労働運動側というイメージよりも
> 北朝鮮や中国共産党と通じてる・擁護してるみたいにネガキャンされる恐れがある。
「進歩」の語は国際的には左翼であるにもかかわらず、
日本では終戦直後の日本進歩党以来「穏健保守」イメージの単語になっているので、
その意味でもネガキャンを避けやすいと思うのです。
> >「ソーシャル」な立場からどうグローバル化に抗していくべきか、
> > 穏健派らしく柔軟に考えていきたいと思います。
>
> リベラルにソーシャルなものを対置したり、
> 二重加盟も活発にして世界的にウィングが広められていけたらいいですよね。
図らずも「進歩同盟」の結成で、それは実現してしまいました(まだ確立はしていないようですが)。
「進歩同盟」には社会主義インターに籍を残している政党も多いですが、いっぽうでインド国民会議派の
ように「民主主義者連盟」と二重加盟している政党もあるので、やはりそのあたりは
(気になさる単語かもしれませんが)「進歩派」「中道左派」で、統合されていくんじゃないでしょうか。
> あとハンドル名はsocialhobbyにいたします。長文失礼しました。
いえいえ、こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
いえいえ、こちらこそ大したことはしておりませんで。
> >「社会主義」を外した「中道左派」は、アジアではむしろ受けると思いますよ。
>
> アジアの場合共産主義の失敗・独裁化への反発と
> アメリカ政党モデルの影響がある(対外要因)と思いますし、
> あまり社会の脱産業化とは関係ないと思うので、社会主義=共産主義との決別を押し出す
> だけで十分(つまり「社会主義」のついていない「社民インター」にでも治すだけでも十分)
> ではないでしょうか。
「社民」の語にも色がついていますしね。実際に結成された新インターが、
予想通り「進歩」を冠したことが、その証左であるように思います。
> 多くの民主社会主義・社民運動が、「資本主義・議会民主主義のなかで
> 自発的労働運動と一体的な歴史を歩んできた(はず…)」ことを分からなくさせるのは、
> やはりよくないと思うのです。おそらく共産主義にも他の進歩運動にも薄かった独自性でしょう。
4月21日のイタリア大統領選に関する記事でも書きましたが、キリスト教民主主義に連なる
カトリック系労働運動というものもあります。この大統領選で当初、選出が有力視された
マリーニ元上院議長は、カトリック系労働組合およびキリスト教民主党の出身でした
(つまり「非・社会主義」系だったわけですね)。
ドイツ・キリスト教民主同盟のアデナウアー政権に始まる「社会市場経済」の概念もありますし
(それをバート・ゴーデスベルク綱領で社会民主党も受け入れた)、さらに最近になっても
CSR(企業の社会的責任)ですとか「ソーシャル・ビジネス」という概念も流行っているわけで、
こうしてみると「ソーシャル」の意味合いは、ますます広がっていると思うのです。
> あと、中道左派という言葉を多用されていますが、「左-中-右」かというのは
> 場所・時代・人の価値によってひっくり返りますので、私としてはあまり基準にしたくないのです
> (思わず口に出してしまうことはあるでしょうが)。
> 例えば「動物愛護」の価値から言えば「私は肉を食べてるので右翼」という極論も可能でしょう。
> 周りの人からそう言われ続けると自分をほんとに右翼と思い込んで、
> 右派と仲良くし左派を敵視するなんてことも起こり得ます。
私もこれについては同感です。
今回は「進歩」という語が論点となり、また「ソーシャル」も議論に含まれる感じだったので、
便宜的に「中道左派」を多用しました。
> >多くの「反米左派」の本質を「社会主義」はなく「(反米)民族主義」だとすれば、
> >すでにそちらへの吸収は始まっていることになります。
>
> 左翼ナショナリズムで陥りやすい思想ですね。
> 民族・国家間の階級闘争と捉え、国家の最終担保たる「軍事」と融合して
> 暴力的なものにもなる可能性のある(それが行き過ぎればファシズムと変わらなくなる)。
> そしてここでも「左-右」ではこれに引きずられやすい。
> 日本でも左翼というと労働運動側というイメージよりも
> 北朝鮮や中国共産党と通じてる・擁護してるみたいにネガキャンされる恐れがある。
「進歩」の語は国際的には左翼であるにもかかわらず、
日本では終戦直後の日本進歩党以来「穏健保守」イメージの単語になっているので、
その意味でもネガキャンを避けやすいと思うのです。
> >「ソーシャル」な立場からどうグローバル化に抗していくべきか、
> > 穏健派らしく柔軟に考えていきたいと思います。
>
> リベラルにソーシャルなものを対置したり、
> 二重加盟も活発にして世界的にウィングが広められていけたらいいですよね。
図らずも「進歩同盟」の結成で、それは実現してしまいました(まだ確立はしていないようですが)。
「進歩同盟」には社会主義インターに籍を残している政党も多いですが、いっぽうでインド国民会議派の
ように「民主主義者連盟」と二重加盟している政党もあるので、やはりそのあたりは
(気になさる単語かもしれませんが)「進歩派」「中道左派」で、統合されていくんじゃないでしょうか。
> あとハンドル名はsocialhobbyにいたします。長文失礼しました。
いえいえ、こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。
SIのサイト
久々にこのブログを見てみました。
なかなか面白い議論がなされていますねぇ。
Progressive Alliance(日本語の定訳がまだないようなのであえて英語名で書きます)の結成に関してSIのサイトで声明(議長、事務局長名で)が出されていますが、西形様はごらんになりましたか?
http://www.socialistinternational.org/viewArticle.cfm?ArticleID=2231
まぁウィングを広げるといった理念云々だけでは図れないものがあると思いますね、個人的には・・・
なかなか面白い議論がなされていますねぇ。
Progressive Alliance(日本語の定訳がまだないようなのであえて英語名で書きます)の結成に関してSIのサイトで声明(議長、事務局長名で)が出されていますが、西形様はごらんになりましたか?
http://www.socialistinternational.org/viewArticle.cfm?ArticleID=2231
まぁウィングを広げるといった理念云々だけでは図れないものがあると思いますね、個人的には・・・
Re: SIのサイト
> 久々にこのブログを見てみました。
> なかなか面白い議論がなされていますねぇ。
> Progressive Alliance(日本語の定訳がまだないようなのであえて英語名で書きます)の結成に関してSIのサイトで声明(議長、事務局長名で)が出されていますが、西形様はごらんになりましたか?
> http://www.socialistinternational.org/viewArticle.cfm?ArticleID=2231
> まぁウィングを広げるといった理念云々だけでは図れないものがあると思いますね、個人的には・・・
社会主義インターと「進歩同盟」サイド(直接の言及はしていませんが)に、感情的な対立があるようにも読み取れますね。これ以上の深入りは避けたいと思いますが、二重加盟の恒常化など穏当な解決を図っていただきたいと思います。
> なかなか面白い議論がなされていますねぇ。
> Progressive Alliance(日本語の定訳がまだないようなのであえて英語名で書きます)の結成に関してSIのサイトで声明(議長、事務局長名で)が出されていますが、西形様はごらんになりましたか?
> http://www.socialistinternational.org/viewArticle.cfm?ArticleID=2231
> まぁウィングを広げるといった理念云々だけでは図れないものがあると思いますね、個人的には・・・
社会主義インターと「進歩同盟」サイド(直接の言及はしていませんが)に、感情的な対立があるようにも読み取れますね。これ以上の深入りは避けたいと思いますが、二重加盟の恒常化など穏当な解決を図っていただきたいと思います。
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