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2008-02-26

【ドイツ】ハンブルグ州議選で社民党が前進

24日に投開票が行われたハンブルグ市(州と同格、定数121、比例代表制)の州議選でキリスト教民主同盟(CDU)は第1党の座を守ったものの議席を後退させ、第2党の社会民主党(SPD)が議席を伸張させた。また緑とオルタナティブリスト(GAL、緑の党のハンブルグ市組織)が第3党の座を守ったほか、左翼党が5%条項を超え、初議席を獲得した。自由民主党(FDP)は5%にわずかに及ばず、前回に続いて議席を獲得できなかった。
連邦レベルでも大連立が軋みをみせるなか、州レベルでの大連立を再び形成するか、別の形の連立を模索するかが注目される。一部にはCDUとGALの「黒緑連立」を予想する向きもある。

得票率と獲得議席は次のとおり(カッコ内は前回比)。

キリスト教民主同盟 56(42.6%、-7)
社会民主党 45(34.1%、+4)
緑とオルタナティブリスト 12(9.6%、-5)
左翼党 8(6.6%、初参加)

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2008-02-20

【パキスタン】総選挙で人民党第1党も過半数に届かず

社会主義インター加盟政党・パキスタン人民党(PPP)総裁であったベナジル・ブット元首相の暗殺で延期されたパキスタンの総選挙(直接選挙議席は小選挙区制、直接選挙定数272、総議席342)の投票が18日に行われ、19日までの開票でPPPの第1党が確実となった。また保守派野党のパキスタン・ムスリム連盟ナワズ・シャリフ派(PML-N)が地盤の最大州パンジャブ州で議席を伸ばして第2党となり、ムシャラフ大統領を支える現与党、パキスタン・ムスリム連盟クアイディアザム(国父)派(PML-Q)はチョードリー・フサイン総裁(元首相)が落選するなど大惨敗を喫した。
この上位3党に与党系の統一民族運動(MQM、旧・インドからの亡命者政党のモハジール民族運動)、中道左派野党のアワミ民族党(ANP)が続き、隣国アフカニスタンのタリバンとの連携も言われていたイスラム主義右派の統一行動評議会(MMA)は議席を激減させた。特にMMAが州政権を握っていた北西辺境州でMMAは惨敗し、同時に行われた州議会選挙でアワミ民族党が州第1党となることが確実になった。
今回の選挙では半軍政的な強権の発動にもかかわらず自爆テロの続発などを防げず、治安低下をもたらしたムシャラフ大統領に対する民意の批判は根強く、PML-Qの大惨敗および自爆テロの黒幕と疑われたMMAの議席激減につながった模様だ。
ただ、政党別の獲得議席数に応じて比例配分される女性・非イスラム議席を足してもどの政党も過半数に達しない見通しで、もともとライバル関係にあるPPPとPML-Nの両党がどこまで足並みを揃えられるか、不透明な要素が強い。

選挙運動から投票日にかけて自爆テロや銃撃戦が続発するなどの情勢のため、まだ総議席は未確定だが、現時点での総選挙直接選挙枠での獲得議席はPPP89、PML-N66、PML-Q38、MQM19、ANP10、MMA3、無所属その他35など。

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2008-02-15

【マレーシア】連邦下院が解散

アブドラ首相は13日、国王の認証を経て連邦議会下院(定数222、小選挙区制)を解散した。これを受けて選挙管理委員会は3月8日に総選挙を行うことを決定した。
アブドラ現首相がマハティール前首相から引き継いだ直後の前回、04年総選挙では統一マレー国民機構(UMNO)を軸とする与党連合、国民戦線(BN)は199議席を獲得し圧勝、社会主義インター加盟政党の野党で中道左派の民主行動党(DAP)は12議席にとどまった。今回の総選挙ではインド系住民などにマレー系優遇の「ブミプトラ政策」への批判が強まるなか、民主行動党がこれまでの主な支持層だった華人系左派から支持が広げられるかが注目される。また、この時期に解散総選挙に踏み切った理由としては今年4月に公民権を回復するアンワル前副首相の人民正義党(人民公正党、PKR)を封じ込める狙いも指摘されており、野党の結集がどこまで成るかも注目される。
なお、サラワク州を除く12州議会の選挙も同時に行われる。

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2008-02-09

【イタリア】ナポリターノ大統領、国会上下両院を解散

6日、イタリアのナポリターノ大統領は国会上下両院を解散した。先月24日にプロディ首相が上院で不信任されたことを受け、ナポリターノ大統領はマリーニ上院議長を首班として小政党に有利な現行選挙制度の改正を行う暫定的な内閣の成立を模索したものの果たせず、比例代表制を軸とした現行選挙制度による両院の解散に追い込まれることとなった。なおプロディ首相は今回の総選挙に出馬せず、政界引退を表明した。
ベルルスコーニ前首相率いる中道保守連合「自由の家」は世論調査での優勢を背景に攻勢を強める一方、左翼民主党とマルガリータが合併した中道左派新党「民主党」(党首はヴェルトローニ・ローマ市長)は今回は2大政党制を掲げて「オリーブの木」のような政党連合を組まず、単独で臨む構えだ。

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2008-02-06

【セルビア】中道左派・タディッチ大統領が再選果たす

3日に行われたセルビア大統領選挙の決選投票で、社会主義インター加盟政党でもある中道左派政党・民主党のボリス・タディッチ大統領が極右民族派のトミスラフ・ニコリッチ急進党党首代行を下し、当選を決めた。
タディッチ大統領は第1回投票では2位に留まったが、旧ユーゴ末期・ミロシェビッチ時代のセルビアの国際的孤立を懸念する幅広い有権者の声を結集し、小差(タディッチ大統領51.6%、ニコリッチ氏47.7%)ながらも勝利に結びつけた。
しかし最大の懸念材料であるコソボ独立問題においてはニコリッチ氏は無論、タディッチ氏も親欧米派ながら独立には慎重姿勢を唱えるなどセルビアには根強い独立反対世論が存在しており、EUが今月中にも独立容認に動くなかでタディッチ氏とコシュトニッツア首相(元ユーゴ大統領、穏健民族派)の舵取りが注目される。

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2008-02-06

【ドイツ】ヘッセン州議選で社民党が躍進

先月27日、ドイツのニーダーザクセン、ヘッセン両州で州議会議員選挙が行われ、かつて社民党(SPD)がシュレーダー連邦首相を州首相として輩出したこともあるニーダーザクセン州議会(計152議席)ではキリスト教民主同盟(CDU)が42%以上の得票で68議席を獲得し、約8%で13議席を獲得した自由民主党(FDP)との連立継続を確実にした。一方、ヘッセン州議会(計110議席)ではコッホ州首相(CDU)の「移民少年に犯罪者が多すぎる」との発言を極右排外主義への傾斜だとする野党が議席を急伸させ、CDUが36.8%、イプシランティ州代表率いるSPDが36.7%で議席獲得数は両党とも42 議席とほぼ拮抗、FDPが11議席、緑の党が9議席、旧西独初進出となる左翼党が6議席をそれぞれ獲得したため、連立の行く先は不透明となった。連邦政治で大連立の先行きがやはり不透明となるなか、大連立以外の連立枠組みが成立するかが注目される。
なお左翼党はニーダーザクセン州議会にも初進出し、両州議会とも連邦議会と同じ5党体制が成立することとなった。

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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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