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2011-03-07

【おくやみ/ネパール】バタライ元首相が死去

4日、ネパールのバタライ元首相が死去した。86歳だった。現在、社会主義インターに加盟するネパール会議派の創設メンバーのひとりで、1950年に当時のラナ将軍家による封建支配に対して立ち上がって以来の長い政治歴を持っていた。1990年の民主化運動(ジャナ・アンドラン)に際してはビレンドラ国王(当時)から民主化リーダーとして首相に任命され、ネパールの立憲君主制への移行と民主化を進めた。しかし翌91年、民主化後の第1回総選挙で現職首相ながら落選。ネパール会議派の主導権は次に首相となったG.P.コイララ氏(昨年死去)に移ることとなった。
その後、99年から2000年にかけて再度、首相を務めた。最近は自ら主導した90年のジャナ・アンドランと憲法の精神から立憲君主制の維持を主張してネパールの共和制への移行を批判し、共和制支持を決めたネパール会議派から離党していた。
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ネパールの民主化を指導した「穏健派」の指導者でしたが、ネパール会議派における党内基盤が弱く一匹狼的な面もあり、自らの落選にもつながりました。往々にして急進的・革命的になりがちな民主化において「穏健派」の立ち位置は難しいな、と改めて考えさせられました。

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プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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