2011-01-25
【ポルトガル】大統領選で社会党候補敗れる
23日にポルトガルで任期満了に伴う大統領選挙が行われ、中道保守政党・社会民主党に所属する現職のカバコシルバ大統領が再選を果たした。得票率は約53%で、2位となった社会党(社会主義インター加盟政党)などが推すアレグレ元国会副議長の20%弱に大差をつけた。残りは無所属候補、共産系候補、社会党を離脱した候補などに分散した。
同国では大統領は憲法上の権限は強力だが実際には政権を担わず儀礼的・象徴的な意味あいが強く、政治的実権はソクラテス首相(社会党)が率いる内閣(現在は少数与党)が握っているが、財政赤字・債務危機への対策として増税や緊縮財政策を進める同政権への批判が示される結果となった。なお事前にカバコシルバ大統領の再選が予想されていたため有権者の関心は低く、投票率は47%弱にとどまった。
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ポルトガルでは「社会民主党」がもとは社会民主主義政党として結成されたものの自由主義政党を経て現在は中道保守政党となっており、「社会党」が社会主義インターに加盟する政党です。それぞれの党名には同国の民主化と現代史を反映していろいろな経緯があり、なかなか興味深いです。
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