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2011-01-15

【チュニジア】ベンアリ大統領出国、政権崩壊

昨年から失業や汚職などに抗議するデモが続いていた北アフリカのチュニジアで14日、23年間にわたり政権の座にあったベンアリ大統領が辞任・出国し、事実上亡命した。後任の暫定大統領には憲法の規定に従いガンヌーシ首相がいったん就任したが翌15日、メバザア下院議長が改めて就任した。新暫定大統領は早期の総選挙を声明した。
ベンアリ大統領、さらにそれ以前のブルギバ大統領の時代から政権を支えてきた与党・立憲民主連合(ブルギバ時代には「デストゥール(立憲)社会党」)は社会主義インターの加盟政党で親欧州の世俗主義を掲げる政党だが、汚職や縁故主義を支えてきた政党のイメージも強く、一昨年10月の総選挙では圧勝したものの、実態は力で抑えつけて「安定」させる政治の様相が強かった。今回はデモ隊に強硬な姿勢で臨むことを求めたベンアリ大統領に対して、軍部が離反したことが政変の原因になったとの報道もある。また今後、同様に民族主義・世俗主義的ながら汚職や縁故主義が指摘される近隣諸国に与える影響も無視できないとみられる。

theme : 海外ニュース
genre : ニュース

プロフィール

西形公一

Author:西形公一
もと「民社ゆーす」(旧民社党全国青年部系)事務局長。昔は漫画と法律のことなどをやっていましたが、その後にインド・ネパール・タイなど熱帯アジアの国ぐにとパシュミナを軸とする小口貿易やNPO、研究活動など人とのつながりなどの縁ができて、今に至っています。写真は夕刻のゴア(インド)にて。

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